大人の事情を感じる星組『1789』新人公演全キャスト発表

 

星組『1789』新人公演の全キャストが発表されました。

 

 

主演が稀惺かずと、ヒロインが詩ちづるという105期生コンビにして、

『1789』という大作の新人公演ですから、その詳細は気になるところ。

さっくりと確認していきます。

 

星組『1789』新人公演・男役キャスト編

 

まず、2番手格のアルトワ伯を取ったのが、103期生の紘希柚葉。

ほー、そっちのパターンね、という感じ。

 

人事上手の星組は、路線選別に迷いがないけれど、

非路線ながら頑張ってきた生徒に対して、温情2番手をあげる時があります。

 

例えば『THE SCARLET PIMPERNEL』の99期生・遥斗勇帆や、

『GOD OF STARS』の100期生・朱紫令真など、

どちらも2番手役を貰いましたが、今回は完全にそのパターン。

 

星組としては狭間の103期生にして、ビジュアル的にザ・男役らしい彼女に、

最終学年に「頑張ったで賞」をあげたかたちですね。

 

遥斗も朱紫もサヨナラ番組にてそれぞれの新人公演について触れていましたし、

2人が非路線ながら知名度がそこそこあったのは、

その抜擢がキッカケの一つだとも思いますので、

ちゃんと意味も意義もある試みだと思います。素敵。

 

そして暁千星演じるデムーランを取ったのが、104期生の御剣海、

極美慎演じるロベスピエールを取ったのが、106期生の凰陽さや華。

どちらも意外な選抜ですね。

 

星組は104期生枠として首席入団の碧音斗和に、

スターチケットを渡すと思っていたので、

最後まで競わせる気なのか、はたまたガス抜き抜擢なのか…。

 

とはいえチャンスには変わりませんので、

これでスターの糸を手繰り寄せられるかが鍵でしょう。

 

そして稀惺かずととニコイチで上げられていた大希颯は、

路線格ではなく、輝月ゆうま演じるペイロール役に。

持ち味的にはピッタリですけど、やはり強別格コースなんでしょうかね。

 

果たして朝美絢に対する輝月ゆうまになれるのか、

あるいは礼真琴に対する瀬央ゆりあになれるのか、

まさに正念場と言ったところでしょう。

 

星組『1789』新人公演・娘役キャスト編

 

一方の娘役キャスト編ですが、

有沙瞳演じるマリー・ワントワネットは103期生の瑠璃花夏、

瑠璃花夏演じるシャルロットは104期生の綾音美蘭、

詩ちづる演じるリュシルは106期生の乙華菜乃と、見知った名前がずらり。

 

一方、前回の『ディミトリ』で新公ヒロを取った、

107期生の藍羽ひよりは名前が無く、一旦休みの模様。

 

はい、想像通りの暁千星の嫁探しモードですね。

成績優秀者の瑠璃花夏に花を持たせつつ、

路線候補生にカードを配りながらも強くはさせない感じは、

まさに「慎重に吟味中」と言ったところでしょうか。

 

なお、小桜ほのか演じるソレーヌ役は105期生の鳳花るりなと、

ここにも花の105期生の名前が一人あがりました。

たぶん歌ウマさんなんですかね?

このチャンスをぜひ生かして欲しいですね。

 

大人な事情な『1789』新人公演

 

さて、全体的な印象としては、

娘役の方は役が少ないため路線候補生にカードを配り、

男役の方はいつメンではなく「じゃない方側」の味変タイムといった雰囲気。

 

これってもしや稀惺かずとを目立たせるための作戦だったりするのか?

…なーんて言ったらさすがに邪推でしょうかね。

 

その一方で、本役:天飛華音のフェルゼン役に、

108期生の初詣ポスターモデルの馳琉輝を登板させているあたり、

しっかり次世代の種蒔きも忍ばせ、さすがな感じ。

 

その天飛華音(と極美慎)が抜け、完全に新世代となる星組新人公演。

新たなスター誕生を心待ちにしたいと思います‼︎

 

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