さて、彩風咲奈の退団発表から数日明け、
皆様いかがお過ごしでしょうか。
本当は退団会見の様子を映像で見て記事を書こうと思ったのですが、
そうか、年末進行だからタカラヅカニュースが無いのか…。
ってことで公式に上がった一問一答と、
各種ネット記事より感想を述べたいと思います。
優等生としての彩風咲奈
まず、今のこの情勢の中で記者会見をするという「心労」が
どれだけのものかなんて想像を絶するものでしょう。
彩風咲奈自身も「緊張の面持ち」だったようですが、
各種記事を読む限り、実にクレバーに対応したようですね。
-今年は秋以降(劇団員急死などで)揺れたが、退団の決意が揺らいだことはあったか
彩風:自分自身が決めたことですので、それはないです。今回、大劇場公演作のセリフで「僕が僕の人生の主だから」という歌詞があって、その歌詞にも自分自身が奮い立たされたという面はあります。
-公演計画の変更など、過渡期にある宝塚歌劇団に、今後望むことは
彩風:私たちは歌劇団に望むことというより、1回1回のことに頭がいっぱいですので、支えてくださるファンの皆さまに何がお届けでき、どれだけお返しできるのか、考えていくことで、頭がいっぱいです。
日刊スポーツ 来秋宝塚退団の彩風咲奈「1公演に100回練習…見守ってくれる雪組に感謝」/一問一答2より
うーん、賢い。
一連の騒動について、無関心&無責任ということは決してなく、
だからといって劇団を批判するような(盾突くような)内容でもなく、
あくまで宝塚のトップスターとしての責務を果たした回答内容で、実に素晴らしいです。
そして、退団時期についてはリベンジ『ODYSSEY』の完走で、
何があっても揺らぐことは無かった、という「設定」は時系列的にも妥当ですし、
変な勘繰りをされないための釘刺しにもなっていて、良いですね。
ま、会見冒頭で新理事長が
「退団会見なので、今回はその内容だけで勘弁して下さい(意訳)」
前置きしたにも関わらず、なんとしてでも例の件に絡めて聞き出そうとする、
各社の熱意も凄いですけど。←
トップスターそれぞれの去就
個人的に興味深かったのは、夢白あやの去就について。
-トップ娘役の夢白あやには
彩風 この(今作の)お稽古が始まってすぐに伝えました。彼女とはやっと1年ですので、あやちゃんには「自分の宝塚人生をまっとうした」と思える時に退団してほしいと言いました。その後、彼女から「自分はまだ宝塚でやりたいことがあるので」と言われました。
日刊スポーツ 来秋宝塚退団の彩風咲奈「1公演に100回練習…見守ってくれる雪組に感謝」/一問一答1より
…という内容を読む限り、残留確定なのでしょう。
ま、でしょうね。
組替えのタイミング的に同時就任で間に合ったにも関わらず、
わざわざ朝月希和を挟んだ時点で、
この交代劇については当初からの予定通りのことだと予想出来ます。
けど、トップ娘役残留を敢えて会見で言うなんて珍しいなと思った一方で、
そのやり取りの内容としては実に自然で、
かつ角が立たないような内容だったのがお見事でした。
(返す返す月城&海乃の退団設定を、なんで1年保留というかたちにしたのか本当に謎。)
これで心置きなく残留出来ますね!!
なお、退団公演に思い出再演となった『ベルサイユのばら』がきたのは、
本人曰く「たまたま」だそうですが…ま、深く考えるのは無粋というものでしょう。
『ベルばら』を見て入団を決意し、新公主演を果たした彼女が、
この作品で退団するというのは、実に綺麗なスター物語だと思います。
壮→早霧→望海の歴代スターの去就を見る限り、
やはり雪組はこういう演出が上手いですねぇ。
退団会見の「お約束」について
そして、今回の退団会見から、
お約束の「結婚のご予定は?」という質問が、わざわざ無しに。
個人的には心底どうでも良い内容で、
本当にただのトップスターの「お約束」の1つだっと思うのですが、
最近はただの質問事にすら突っかかるうるせー人種も多く、
私はそういう方々の「ご意見」を見ること自体が不快だったので、
まぁ止めて正解だったんじゃないかと思います。
それにパワハラ・セクハラを問うマスコミ側が、
結婚について聞く、という矛盾も生じていることですし、ね。
とにもかくにも、この時勢の中で退団会見に挑み、
そして無事やり遂げた彩風咲奈に、本当にお疲れ様でしたと声をかけたいです。
あんた、最高にカッコイイトップスターだよ!!
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コメント
いつも楽しく、拝見しております。
わぁーぃ。はい、彩風さん。
最高にカッコいいトップスター、です!
おっしゃる通り!(拍手&泣く)
結婚のご予定、普通にド失礼な質問でしたが、大喜利に賢さが垣間見える方もおられて……彩風さんの回答が実に見事だっただけに、少し惜しい気も。
まぁ、あの問答を見てそういう質問をしてもいい・されてもいい・どうでもいいと勘違いしてしまう人が増えられても困るので、無くすという選択をした歌劇団に拍手です。
(そういうことが考えられるとはとても思えなかったので……少しずつでも前進してるならよかったな、と……。)
彩風さん、生え抜き御曹司ながら最初から最後までどこか職人気質なトップさでしたね。トップスターという仕事の肩書きをしっかりと堅実にこなしていく方、という印象です。設定であったとしても「自分にはまだやるべきことがある(ここの言い回しが社によって違うみたいですが)」という夢白さんの言葉が現代的でさっぱりとしたご本人らしくて良いなあと感じました。
海乃さんの退団経緯に関しては設定ではなくマジで正直に話したからこそのあれなのでは……?と思っています。娘役の方が割かし任期に融通が効くっぽいですし、特別早く上げたい後任も居ないし(でも退団となったらW娘2のどちらかを上げればいい)だからこそ劇団も3作目4作目に退団作になったとしても問題無さそうなものを用意していたと考えれば結構腑に落ちるというか。そんなゆるゆるじゃないかという気持ちと、もうここならどんだけゆるゆるでも驚かねーなという気持ちと……
この時期に会見するトップさんとしては、本当にプレッシャーだったと思いますが、彩風さんでまさによかったと思います。さすが優等生でクレバーな回答、かつどこか温かみもあって。ベルばら、楽しみにしています。
私が観劇を始めた頃はまだ御曹司感の抜けず、マイペースで一見冷たくもみえる完璧主義な(明日海りおとは、また違ったタイプの)、正直トップスターの器量は少し不安気な印象でした。ところが今や繊細そうな見た目とは裏腹に、芯のある真っ直ぐなトップスターになられて感無量です。
やはり立場が人を育てるのでしょうか。
宝塚を紹介した友人が咲ちゃんかっこいい!と見る目があったことに、恐れ入りました。
柚香光、月城かなとと退団されるトップスターが続きますが、なんだかより一時代が終わることに寂しさを実感しました。
ご本人がおっしゃっていたように、今の雪組のパワーを観劇できる限り受け止めたいと思います。
蒼汰様
素晴らしい、会見への評価。
私は咲ちゃんのダントンが大好きでした。
海の見える街のダンスシーンと、ミュージックレボリューションのジャズのダンスシーンも、何回もリピして楽しみました。
足が長くて驚いたこと、スタイリッシュな現代的なスタイルでありながら、時代ものでは、渋い役、悩み苦しむ姿に、派手な立ち回りより、役の苦悩を表現する演技に引き込まれました。
トップ会見は、このような大変な時に、心労も多いことだったと察しますが、社会人として、立場をわきまえた対応だったと、私も感じました。
ベルバラのフェルゼンも楽しみですね。元気に千秋楽までやり切れるように祈ってます。
夢介の咲ちゃんポスターで宝塚に興味を持ち
Odysseyで沼った、にわか&ライトファンです。
退団会見も神々しく爽やかでファンであることを誇りに思いました。
いつもブログ楽しみです。
退団まで、熱烈応援します!