暁千星&詩ちづるの大劇場お披露目公演の演目が発表されました。
所感をさっくり書いていきます。
【宝塚大劇場/東京宝塚劇場公演】
ビート・シアター『恋する天動説』-The Wand’rin’ Stars-
■作・演出:大野拓史
ギャラクシーレヴュー『DYNAMIC NOVA』
■作・演出:稲葉太地
■主演:暁千星、詩ちづる
演出家が被り過ぎ問題
えーっと、正直なことを申し上げますと、
「ふーん…」としか申し上げられない、
さりとて特筆することがない普通な演目内容ですね。←
世間はお披露目から大作か?なんならエリザか???
みたいな意見もチラホラありましたが、
まぁ今の劇団のトレンド的になかったことでしょう。
(以前コメント欄で、星組でエリザをやるならそれこそ暁千星×音彩唯が良かったと頂いて首がもげるほど頷いた)
そう、永久輝せあ、鳳月杏、朝美絢、桜木みなとに続き、
5人ともオリジナル作品×レビューの2本立て公演、
というのは作為的なものを感じますね。
本来、お披露目公演とは前トップという主力が抜けたことで、
購買力が下がる=有名作品を持ってきて話題性を作る、
というのが小川前理事長時代の手法でしたが、
5人が5人とも「待たされ過ぎた」スターたちですから、
大作を持ってこなくともチケット捌けや、ということなんでしょうかね?
…とはいえ、永久輝せあが若谷×稲葉、鳳月杏が大野×野口、
朝美絢が齋藤×三木、ときて、
桜木みなとが野口×斎藤、そして暁千星が大野×稲葉って、
演出家が被ってるなんてレベルじゃありません。こんなに人手不足でしたっけ?
世間を騒がせた藤井先生、指田先生が登板出来ず、
植田先生はSNSの件で自粛してらっしゃる?
頼みの栗田先生は育休で…ってことなんでしょうけど、
なんというか、マンネリなんてレベルじゃないっすよねー。
今のご時世、わざわざ宝塚に観に来る人は、
これら演出家たちのことを何とも思わないくらいの宝塚ファンか、
あるいは何も知らないようなライト層なわけですから、
気にせず色んな演出家に登板して欲しいのが正直な思いです…飽きるし。
五者五様なお披露目
そして、うっすら思っていたことですが、
劇団的には暁千星の売りって「意外なクラシカル路線」なのかもしれないな、
と改めて今回の演目内容を読んで確信しました。
これはつまり、コメディキャラ以外は全部古臭い役・作品だった紅ゆずる、
圧倒的ビジュアルなのに同じく古臭い役ばかりさせられた柚香光、と
同じと言いましょうか。
『Arkadia』『ブエノスアイレスの風』『夜明けの光芒』『ダンサ セレナータ』と、
過去の主演作だけ抜き出してもそんな感じですよね。
で、永久輝せあのお披露目が眉間に皺でなく軽めなライトノベル風なのも、
朝美絢のお披露目が美貌を生かす役ではなくファンタジー児童文学風なのも、
過去の主演作や新公主演作を振り返ると、それぞれ系譜を辿っているのが分かります。
…が、この3人に関しては、ファンが求めているものと劇団が提供するものが違う、
そんな現象に陥りそうでは…とちょっとハラハラしています。
いや、正確に言うと中任期はやるであろう永久輝せあ・暁千星はいいけれど、
朝美絢はコレジャナイが続いたまま退団しそうで怖い、
というファンの身勝手な心配です。←
一方、鳳月杏はファンが求めているものと劇団が提供するものが
アダルト路線で合致しているのが羨ましい限り。
桜木みなとは…共通項は「王子様」なことですかね?
ま、彼女は何よりも「悲願の生え抜きトップ」がアイデンティティなので、
持ち味が何かと聞かれると結構困ってしまうんですけどね。
こう考えると演出家はモロ被りですが、
一応本人たちの特性を考えた五種五様なお披露目公演が並んでいる、
という点では実に興味深いです。
新たなお星さまのお披露目
ちなみにこのお披露目演目、
笑っちゃうくらい「星!」「星!!!」「星!!!!!!」ですよね。
ちょっと落ち着けや、と言いたいくらい。
星組新トップで暁千「星」で、
だけど外様だから全力でお星さま感を出しているんでしょうけれど、ねぇ。
ま、だいたい年一番の話題作を持ってきて、
景気良く幕開けさせることの多いお正月公演がこれ?と思わなくはないのですが、
「暁千星のお披露目」こそが一番の喜ばしい話題要素なのかもしれません。
ちなみに星組に稲葉先生が登板するのは、
2014年の『パッショネイト宝塚!』ぶりだそうで、
親和性が高そうなのに、意外でした。
演目詳細を読む限り、手堅いお披露目公演になりそうな本作。
新生星組の幕開けが今から楽しみです!
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コメント
これで花エリザはほぼ確定な気がする。極美の移異動の意味も全部しっくりくる。
もしかして、暁千星、詩ちづる、瑠風輝3人とも組替えで星組に来たから、「天動説」なんですかね…?
月組に関するご意見、同感です。
演目だけじゃなく、トークライブやアフタートーク、番組での旅行企画なんかもあって羨ましい限り…
朝美、永久輝、暁それぞれの新公主演作や主演公演の傾向とお披露目のイメージ、なるほどと思いました。
藤井先生はAYA祭り以降、本公演にも復帰して欲しいです!
こんにちは。
劇団とファンの感覚がズレてる には同感です。でも一応現(と次期)トップスターにあてがうものをファンの望むものに擦り合わせようとしてるように思えなくもないです。
永久輝さんの悪魔城も眉間にシワのつもりなのでは?次の別箱はゲーテだし。
鳳月さんはピッタリ。
朝美さんの次回のブランメルは美貌とファッションで名を残した人。
暁さんは一番若いトップなのでロック もしかしたら大野先生の青春時代で新しいつもりかも‥。
桜木さんは器用貧乏なんだろうと思います。
プリレジェ先行画像を見て魔夜峰央の漫画を連想してしまいました。笑
Delicieuxのフォレ・ノワールのような倒錯した野口ワールド全開?野口先生にとってずんちゃんはそんなイメージなんでしょうか。
宝塚ファンは生徒だけでなく、演出家の成長も見守っている印象です。ベテランの連投もいいけど次代の演出家育成も頼みます。
いつも楽しく、拝見しております。
~待たされすぎたスターたち~、確かに、です。
凡作でも(言い過ぎかも)、秀作に仕上げてゆく力量、集客力は、トップスターならではなのかと。
月組でも魅力的でしたかわ、暁さんは組替して、大正解だと思っています。
もちろん、ご自身の資質はさることながら、トップオブトップ率いる組でのこれまでと、引き継いでゆかれるこれからと、また違った星の輝きに魅了されそうで、楽しみでなりません。就任中のどこかで、大作ミュージカルを是非に。
蒼太さん、いつもブログを楽しみにしております。
お芝居はなんのこっちゃ、とあらすじみて思いましたが月のゴールデンリバティは個人的には当たりでしたので、星お披露目も大野先生はなんとかまとめて下さるかなあて思っております。ウエストサイドっぽくジーパンリーゼントになっちゃいますかね、、VIOLETOPIA詩ちゃんにふられるシーンのコスチュームを思い出しますが。。
稲葉先生は前回の花組ショーでクラシック曲を無理やり日本語歌詞つけて歌わせていたのがモヤモヤしてまして。ポップスお嫌いなのかもしれませんが覚えやすい主題歌をいれて下さるか、盛り上がる歌謡曲を入れてほしいです。中高年の先生は中森明菜が多いですが若い先生は椎名林檎の目抜き通り入れてくださったり、、、椎名林檎は特に好きではないのですが月組ショーで目抜き通り観て刺さりました。。組長さんの朗々とした歌声から月城さんに繋がるところ、かっこよかったですねー!!ショーは夢をみにいっているので余計な事を考えず集中して観れる作品が好きですので工夫して頂きたいです。
それから新人公演主演はどなたでしょうか?
トップ暁さん役①大希さん②樹澄さん、トップ娘詩さん役は藍羽さんと言いたいのですが最近役付きが悪いし成績も考えて美玲ひなさんと予想します!
とりとめなく書きまして失礼しました(^_^;)
いつも楽しく拝見しています!
星組新トップコンビのお披露目作品決まっていたんですね。
あまりの凪な作品に、公式ニュースに気が付かず、仲間内でも話題にもならずで、蒼汰さんの記事拝見して知りました。
おっしゃる通り、演出家被りすぎ問題。
大野先生や、稲葉先生が悪いとかではなく、なんというか、「これ、絶対見たい!」という演目ではないんですよね。。。
ライトでない、宝塚ファンにも逆に響かない布陣すぎやしませんか??
いっそのこと、若手演出家を大劇場デビューさせてしまったらいいのに。。。
とはいえ、チケットが買いやすい=ご新規の獲得につながるのは良いのかも?!
花組の悪魔城ドラキュラは原作ゲームファンが大劇場で観劇して、SNSで盛り上がりを見せてますよね。
(あっ、でもオリジナル作品なので、その効果も期待できないのか。。。。)
またも笑ってしまいました(笑)
星!星‼星‼
確かに「一旦落ち着こ」ですよね(^^)
これからも楽しい文面をお待ちしています。
もちろん鋭い考察も。
追伸
宙組トップ就任…の「もりもり」も、大好物でした☆
はじめまして。
いつも拝読しております。
私はあーさ率いる雪組でポーの一族の再演して欲しいです!
あーさのエドガーに夢白あやさんシーラ、アランは縣さん…初演に並ぶ美しさ見たいです。