娘2ポジションで考える、深刻な娘役不足について

 

最近のトップ娘役人事は、あまりに水物過ぎて、

もはや「行き当たりばったり」だと言われる始末。

 

その一方で、ここ数年であまり動きがないのが、

各組の娘2ポジションです。

 

今日はそんな路線外の娘役人事について、

ざっくりと考えていきます。

 

娘2ポジションについて

 

娘2ポジションというのは、

男役のソレよりも非常に流動的で、常に必ず居る存在ではなく、

時と場合によりけりで柔軟かつ多様な存在となります。

 

ですから、城妃美伶、海乃美月、朝月希和、有沙瞳、遥羽ららと、

各組で明確に存在していた数年前の組体制は、

むしろスーパーレアな時代あったと言えるでしょう。

 

そんな娘2ポジションをザックリと言えば、

上がれなかった元超路線の行きつく先 or ラッキーで昇格した棚ボタパターン

と、

美味しい第2のヒロインポジション or 別格上級生枠

という、2方向性ごとに色分けされるように思います。

 

で、ここ最近の流れで言えば、

完全に別格上級生枠だと思われた朝月希和や、

上がれなかった元超路線だった海乃美月など、

バリバリの元2ポジションがトップ昇格するパターンも続いています。

 

けど、基本的には下級生に抜かされた路線系娘役は

トップ昇格することは難しく、

むしろトップに上がるタイプは一点集中でカードを集め、

娘2ポジションに収まる前にすんなり昇格するパターンが多いようです。

 

103期生が動き出す花組と月組

 

それでは、各組の娘2ポジションの動向について確認していきましょう。

※宙組は今後が不透明のため一旦スルーします。

 

 

花組は100期生の音くり寿があっさり退団。

これにより花組お得意の、

実力高鬼ツヨ別格枠が不在となっています。

 

で、現在は超路線様である星空美咲が

可愛い子ちゃん枠兼別格枠として君臨中ですが、

たぶんそう遠くない未来にトップ昇格することになるでしょう。

 

そんな次期体制を睨んで上げられていたのが、

103期生の朝葉ことの。

『殉情』でのWヒロインから流星の如く現れ、

これまた花組お得意のオカン系として注目を集めました。

 

が、前回の外箱で休演し、

しかもその理由について不穏な憶測もあり（お察し下さい）と、

今後の扱いに対して一抹の不安があったりするような…。

 

また、個人的にはポスト音くり寿と期待していた

106期生の湖春ひめ花が全く使われないのも不思議です。

新体制に向けて何か動きがあるのでしょうか？

 

 

同じく、月組は新体制に向け、

宙組の天彩峰里の組替えが決まっていましたが、まさかの撤回。

 

これで次期トップ娘役は、

現状W娘2ポジションとして競ってきた、

彩みちるVS天紫珠李の一騎打ちとなりました。

 

個人的には、彩みちるがトップ昇格した場合に

組内に天紫珠李が娘2ポジションとして残る可能性は充分にありますが、

その逆は無いような気がするんですよね。

それは学年的にも、立ち位置（元雪組生）的にも。

 

一方、月組は次期体制を睨んで、

新公ヒロ1回の不遇路線枠だったはずの白河りりに、

バウカードを与え（暫定）一歩先に進ませました。

 

もしかしたら、このまま白河りり＆きよら羽龍をニコイチ扱いし、

引き続きW娘2ポジションを継続していくのかもしれず、

その行方が気になるところです。

 

99期生はどうなる？雪組＆星組編

 

雪組はこれまでトップの同時就任＆同時退団が長く続いていましたが、

朝月希和のまさかの昇格＆夢白あやの修行期間作成のために、

そのルーティーンを崩してきました。

 

その間、娘2ポジションは、

朝月希和 → 彩みちる＆夢白あや → 野々花ひまり＆夢白あや → 野々花ひまり

と、綺麗に推移。

 

本命の夢白あやに綺麗どころを任せながら、

99期の2人にも美味しいところを持たせ、バランスを取っていました。

 

一方で、99期生もさすがに高学年になってきましたので、

野々花ひまりもカウントダウンモードでしょう。

だけど、今の雪組には、この後任と思われる存在が居ないのです。

 

個人的には104期生の愛陽みちが

その枠なのかなと予想していましたけど、そんな気配もなく…。

 

花組の星空美咲のように、

音彩唯が超路線として娘2ポジションを取りつつ、

華純沙那を別格枠として育てるんでしょうかねぇ…？

 

 

同じく、99期生の小桜ほのかを擁する星組は、

池銀がついていた有沙瞳をスゴツヨ娘2ポジションとして、

長く長く重用してきました。

 

なので小桜ほのかが正式な娘2ポジションに置いたのは

現在始まったばかりの『RRR』からであること、

また嫌な女役も出来ることから、

礼真琴政権期間中は在籍出来るんじゃないかと思います。

 

一方で、可愛い子ちゃん枠に詩ちづるを据え置き育成しながら、

他の若手娘役にもヒラヒラとカードを配布中…というのが星組の現状です。

 

娘役も人材不足という現実

 

で、ここまで書いてきて気が付いたんですけど、

新公学年を卒業した100～102期の、

いわゆる別格路線系の娘役って全っ然いないですね。

 

そもそもトップ娘役でない新公ヒロ経験者で言えば、

100期生は全滅、101期生は天紫珠李のみ、

102期生は水乃ゆりのみという布陣。

 

いや、人が居なすぎるでしょ!!

別格枠大本命だった春乃さくらのトップ昇格は喜ばしいこととして、

結愛かれんや花宮沙羅の退団が痛いですね…。

 

花組と月組が朝葉ことの、白河りりという、

103期組を上げるのも納得ですし、星組の瑠璃花夏含め、

ここらが組替えの芽になりそうな気がしなくもない今日この頃。

コロナで育成がストップしていた歪みが着々と迫っているのを実感します。

 

劇団はこの問題にどう対処していくのか、

次期体制に向けたその采配に、要注目です。

 

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