105期爆推しは既に綻んでいないか?・人事を憂う秋2025③

 

人事を憂うシリーズ最終章、

本日は宝塚の未来を支えるといっても過言ではない、

105期生たちについて書いていきます。

 

【水美舞斗編】

【アンダーアンバサ編】

105期爆推しは既に綻んでいないか?

 

稀惺かずと率いる105期生を、

猛烈に爆推ししているのは皆さんご存知の通りです。

 

既に星空美咲、詩ちづる、音彩唯とトップ娘役を3名輩出し、

それ以外にも新公ヒロ経験者が4名、

そのうち山吹ひばりは東上ヒロ経験済み。

 

そして男役は新公主演経験者が、

美空真瑠、夏希真斗、七城雅、紀城ゆりや、稀惺かずと、大希颯、大路りせ、泉堂成の8名。

これは95期の、いわゆる神セブンを越える数です。

目指すはそんな黄金の95期の再来なのでしょう。

 

…けれど、私は思うのです。

すでにこの105期爆推し構想には、

あちこち綻びが見え始めているのではないか、と。

 

別に105期生は95期生に比べて、

人気ガー、実力ガー、なんて言うつもりはありません。

問題は、スーパー御曹司・華世京の存在です。

 

既に華世京は同じ雪組の105期生・紀城ゆりやを越え、

早くもバウ主演を果たしました。

しかもメディア露出の扱いも明確に番手クラス。

このままいけば、雪組4番手として据え置かれる見込みです。

 

つまり紀城ゆりやは、

下級生に追い抜かれた時点で路線競争から既に脱落。

さらに、いまだバウ主演を経験していない他の105期生たちは、

彼女を飛び越すことがなかな難しくなる、という構図になってしまいました。

 

このままでは95期にはなれない

 

思い返せば、95期の男役7名は、

誰一人として下級生に抜かれることはありませんでした。

 

トップに立った5名が一度も抜かされなかったことはもちろん、

水美舞斗と瀬央ゆりあですら、

組配属自体は永久輝せあ、暁千星に明確に抜かれないまま、

専科に異動したくらいです。

 

よく引き合いに出されるのが朝美絢と暁千星の関係ですが、

暁がバウ主演(2017年12月)をしたのは、

朝美が組替え(2017年5月)した後のこと。

 

その直後に朝美もバウ主演(2018年2月)を果たしていますので、

厳密には抜かされていない、というのが私の見解です。

 

では、それを105期に当てはめたとき、

稀惺かずと、七城雅は、世代的にも華世京と同ラインであると認識出来ても、

残る6名は明らかにワンランク下。

この構造が、すでに世代としての限界を示しているのではないでしょうか。

 

つまり、105期生8名のうち、

95期のように5名がトップに就任し全組制覇を果たすには、

誰かが華世京の次に帝位を継ぐ必要がある。

 

けれど、劇団がそこまで長期的な青写真を描いているのか、

正直、疑わしいところです。

 

テキトーに推しても人気者は生まれない

 

つまり、劇団は105期生で全組制覇させる気などなく、

「とりあえず集団で推しとけばケミ推しファンが生まれるかな」

くらいのテキトーな推し方をしている気がしてならない、

というのが私の最大の懸念点なのです。

 

そして、小柄なのに劇団推しが半端ないキラキラ正血統・稀惺かずとと、

スタイル良しなのに2推し扱いの成り上がり族・大希颯という、

この2人をアげている星組はまだ理解出来ますけど、

花組と宙組については意味不明です。

 

美空真瑠と夏希真斗は持ち味が逆で見栄えは良いものの、

どちらも新公主演1回のビミョー路線のままだし、

大路りせと泉堂成に至っては、育成下手な宙組ですからねぇ…。

 

そう、105期生は稀惺かずと、七城雅に続く第3の男役が、

あの宙組の大路りせという時点で、破綻待ったなしな気がしてならないのです。

 

そして既に路線落ちしている紀城ゆりや。

105期を黄金世代として爆推しするならば、

いずれ誰かがトレードしてやって来ることになると思いますが、

果たして誰が?というのも気になるところ。

 

今年が105期生にとって新公ラストの1年、

残る新人公演は星組だけです。

(花組は年を跨ぐけれど、どうするんでしょう?)

 

後輩の華世京がバウ主演を果たしたけれど、

105期生は果たしてどうカードを配っていくのか。

眩い黄金の世代に向け、どんな物語を紡いでいくのか、今後に注目です。

 

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コメント

  1. ミズキ より:

    今日も更新ありがとうございます。
    95期大好きな私としては105期にも輝月ゆうまさん的な存在がいてもいいような気がするのですが誰がそうなりそうなのか少し分かりません(笑)
    105期は大希颯さんが好きなのでこれからが楽しみです。

  2. YK より:

    いつも楽しい記事ありがとうございます。
    105期推しはどのような結末になるのか本当に興味深いです。個人的な感覚で申し訳ないですが、世代2番手の七城さんも実はだんだん圧力が高まってきてるのではと思ってます、あのキラキラスター雅耀の追い上げのために。研8か遅くても研9前半にはバウ主演が出来ないと雅耀に抜かれる可能性が高くなりそうなので、逃げ切るためには先2年が本当に勝負だと思います。
    続く世代3番手は大路さんのはずですが、なんとなく違う気がします。カリスマ性なら星の大希さんの方がまだ名前の通り大器だと思いますし、これも感覚ですが同じ組の泉堂さんに人気では完全に押されてる気がするんです。超○作のプリレジェも明らかに泉堂さんの方が輝いてたし、なんなら後輩の奈央さんにも押されてる気がする。やはり宙組の人事は拙いですよ、相変わらず。
    今の状況では105期のトップスターは良くて3人までかなと思います。
    これからも楽しい考察記事お待ちしてます。

  3. 雪組箱推しになりました より:

    いつも楽しく拝見させていただいております。
    間違えていたら申し訳ありません。
    華世さんと悕惺さんって同級生で同じ学校出身では。
    だとすると、
    華世さんには充分な実力があられるかとは思われますが、こんなに早くから推されている理由に合点がいきます。

  4. トムヤムクン より:

    蒼太さん!なるほどなるほど、と自分の拙い言語力では言葉にできない事を教えて頂いた、記事でした。
    いやー、やっぱりかせきょーは105期の誰よりもスターですし今の時点で出来上がっているようにみえます。
    だからたとえ御曹司様より先にトップになってもびっくりしないですよ。。
    確かに105期第3の男役て誰なんでしょう。大路さん??
    私としてはギラギラ技術力高い美空さんに頑張って貰いたいけど新人公演一回主演と2回以上では今は結構差があるように思いますよね。花組は主演一回組を2人つくったのってなぜなんでしょ。宙は幻の主演があるから泉堂さんが一回なんだか二回なんだかわからないし。
    体感的に人気度は大路〈泉堂なんですけど、人気度だけでぼやかしたらいかんのよね、と思うこの頃です。
    次はどんな話題になさって下さるんでしょうか!
    楽しみにしております。

  5. 辣油 より:

    いつも楽しく拝読しております。
    新人公演につきまして、スケジュールに変更なく104期に倣えばおそらくは花組公演まで105期出演で、月組RYOFUからさ来年の宙組までは(雪も?)106期…と続くのかなと思います。

    105期爆推し問題、やり過ぎててウンザリするのにも飽きたと言うくらい食傷です。
    そりゃ劇団が爆推しして舞台でも媒体でも露出増やせば知名度は上がるし人気も出る事でしょう。
    でも周辺の期の『そうじゃない生徒』も適度に見たかった人間にとっては置いてけぼり感が非常に強くて不快ですらありました。
    タレント揃いの95期でもうっすら感じていましたが105期はおっしゃる通り意味不明。
    とは言え、劇団の105期推しはもう既成事実として成立完成してしまいました。
    ここから誰かが振り落とされるにせよ、105期こそが次世代、とされる時代は来るのでしょう。
    (華世さんはひとつ上の世代化すると思います。)

    ただ、平成ベルばらの頃から宝塚を見てきましたが、若手の起用にこれほど違和感を覚え続けた日々はありませんでした。
    陳腐な表現ではあるものの乙女たちが必死に努力し高みを目指していく美しさが好きで細く長く劇団のファンをしてきたつもりです。
    しかしスターシステムは劇団が意図して操作していたことに今更ながら気付き白けてしまいました。

    最後に、もちろん生徒個人には何の責任もない事なのは理解しています。

  6. akoo より:

    いつも楽しく拝見します!
    105期と華世京の関係性、考察、なるほどーでした。

    1期下ながら、華世さんの華やかさ、舞台度胸、自力は頭ひとつ抜けてると感じます。
    文句なしのスピード出世だなーと。
    初出演のバウも拝見しましたが、既に東上した?くらいのスターっぷりでした。(好みかどうかは置いといても、納得感しかない)

    105期のトップランナー稀惺さんは、色々プレッシャーも背負いつつ大変だなーとお見受けするんですが、だんだんプレッシャーに実力が追いついてきていて努力の跡を感じます。
    お芝居、歌がいいですよねー。小柄だし、月組とかもいいんじゃない?!と個人的に思っております。

    そしてそして、105期のナンバー2ですが、最近の勢いから言うと、大希さんでは??と。
    全国ツアーで一皮剥けたと思いました!ここからの快進撃が楽しみです。
    このまま組内同期の下に置いておくのはもったいない。。。

    七城さんも舞台技術高いですが、高すぎて脇もきっちりこなしちゃうところはやや気がかり。
    そして皆様おっしゃる通り、キラキラ雅さんが下からグイグイ上がってきてるのは無視できないかと。

    大路さん、泉堂さんはこのまま奈央さんまで並んで混戦→いつもの誰も育成できない宙組パターンでは?!

    花組は、下級生迷走してるので、美空さんだけでなく夏希さんまでカード配ったのは、106.107期の弱さもあるのかなと。
    鏡さんにサクッと新人公演主演させるかと思いきやステイで。。。ここが、105期推しとくか!作戦最大のミスなのではと思ってます。
    106期は3人に新人公演2番手を振り、どうしたいのか謎状態。しかも、その下に月、雪のような強い下級生もおらず。
    極美さんの加入で、1.2.3はキラキラトップとトップ確約メンバー並んでますが、下はガランガランかと。

    新人公演卒業後の来年が本当の意味で105期の勝負ですね。

  7. オージオメーター より:

     恐らく劇団は105期をトップ輩出期とは思っていないのではないかと思います。普通に2,3人出せば十分と思っているのでは
     1期あたり2人前後のトップというのが、3年前後(5,6作)の任期でトップを回していくのにはあっています(超長期がいると回りが何となく短めになったり)
     95期は96期をトップにしない方針や、ほかの近い期も不発だったのが影響して5人トップになったのではないかと思っています。何事もなければトップになったのは2人、せいぜい3人どまりで、「神7」と呼ばれることもなかったのじゃないかなぁ、と。

  8. minmin より:

    いつも興味深く拝読させて頂いております。他の方も書いておられる通り、華世さんと稀惺さんは同窓同級生。同時期にトップとして並ばれたら”萌え”なご関係です。華世さんが仕上がり具合いになんの問題もなく、稀惺さんへの風除けとしての効果も果たされてるように感じてます。このタイミングで102期先陣をきっての天飛さん東上は、勿論ご本人の実力あってこそですが、早く稀惺さんを上げたい為の伏線でもあるのでは…

  9. 通りがかりに失礼します より:

    (研1生が配属されていなくて新公の人数が足りなくなるという理由で)花組まで105期は新人公演に出るそうですよ!月組からはこれで最後になるそうです

  10. まいか より:

    95期和希さんが誰よりも実年齢が若かったのに対して、106期華世さんはそうではないですからその時点で105期を抜かさずにというのは難しかったのでしょうね
    105期も多いし、102-3期路線が中卒多めなので実年齢でいうと固まっちゃってますね

  11. せち より:

    おひさしぶりにコメントさせていただきます。
    今回の宙組公演で大路りせくんがものすごく垢抜けていて釘付けになりました。可愛い面と色気が漂う耽美な魅力を感じました。ショーでのダンスは和希そら氏を彷彿とさせる身体の使い方、歌も急遽代役で歌ったWe are!を聴く限り上手いですし、タッパもあって衣装がものすごく映える!クールな見た目、笑うと可愛いというギャップもありました。
    劇団が105期3番手として上げてる?というのもわかるな、と今更ながら感じました。
    星組を最近は観ていないので、今の105期がどのような勢力図の中にあるのかはわからないままの発言です。

  12. より:

    華世のような下級生が95期の時にはいなかった事は仰せの通りで、105期計画の綻び感は否めないかもですね(^_^;)
    と、同時に、
    105期にも所謂一軍二軍(もしかすると三軍も!?)の線引き感が出てきつつ、全制覇はあり得ない論が占めてくるところなんかは、95期の当時を彷彿とさせる気もします。

    結局のところ劇団がどのような展望を描いているかによるのですけど(疑問)、今のところ華世以外に105期を脅かす存在が他にはいないので、105期計画続行中に私は引き続き予想しておきます。
    その華世の存在が重要なんだろうが!ではあるのですけど(笑)、華世が105期ラインに混じったとしても、それぞれの105期メンツの任期やタイミング次第では105期が並ぶ瞬間くらいあるんじゃないかなと希望的観測。
    別に105期に全制覇してほしいという思いがある訳ではなく、今のところ他に予想出来る劇団プランが思いつかないからなんですけどね(^_^;)

    そして謎の宙振り分け。。。
    博多座組に役がわりがある事を願います。
    にしても大路はまだしも奈央までとは(^_^;)
    まぁ、105期計画があるならば、私的に大路と泉堂の2人はどちらも一軍に近い二軍なのではないかと予想しているので、泉堂の実績作りだと思うことにします。
    「あの宙組」ですが、そろそろ人事面では覚醒してもらいたいので、言霊的にポジティブに唱えます(^_^;)

  13. はる より:

    こんにちは。
    105期の「期推し」の意図は、何があるのかなーと考えています。

    95期は確かに粒ぞろいだったのでしょうが、ちょうど「花、月組100周年」とか「宙組10代目、悲願の生え抜き」とかに重なる世代であり、劇団の節目に「顔」となるものを作ろうとしたようにも見えます。
    ひとつ下の96期が黒期と呼ばれ、男役トップ計画が壊滅的になってしまったのも含めて、この期のスターに期待されるものは多かったのかもしれないと思います。

    コロナ禍で見直しになった計画もあるのでしょうけど、95期祭りの時のように、105期に何かやらせたいことがあるような気がして。
    どんな仕事や企画を持ってくる予定なのかなと興味がありますね。

  14. ぬぅ より:

    ご無沙汰してます。

    唐突ですが、華世京の蓋って
    105期の男役にはすでにいなくて、どちらかというと105期娘役で同じ主席の音彩唯だなぁと思っていました。
    スチール入りのタイミングとか、パレードの銀教並びとか105期106期の4人セットだったフロホリでの立ち位置とかとかだいたい『音彩→華世→紀城・華純』だなぁと。音彩がトップ娘役、華世がバウ主演で、4人セットは解体されるんでしょうけど、結構面白い上がり方をした印象を持っていました。