現在のスター番付と、今後の組体制を思う。

明日海りお、紅ゆずるの退団発表に際して、

「順当に柚香光、礼真琴のトップ就任が果たされた場合、水美舞斗&瀬央ゆりあが2番手になり、同期ワンツーになる説」が囁かれていましたけど、

私は当ブログで繰り返し述べている通り、

その意見に対しては非常に懐疑的でした。

 

なぜなら、95期生内では

柚香&礼に続く3番手として推されてきた月城が

やっとこのタイミングで2番手に上がれそうだというのに

後続2名が棚ボタよろしくさらっと2番手に上がれるとは思えなかったからです。

 

そしてここ最近の人事動向で言えば、

水美は瀬戸の東上主演決定により2番目格へ上がれないことが確定し、

瀬央は『GOD OF STARS』の階段降りで華形にブロックされ、

3番目格すらも保留となりました。

(しかも外箱『鎌足』では抜かしていたにも関わらず、です。)

 

これはつまり「現段階」では

瀬央と水美がすんなり2番手には上がりませんよという

劇団の明確な意思表示であると見て取れます。

 

以上を踏まえ、現在のスターの番付と

新体制移行後の各組の体制について考えてみたいと思います。

 

現在のスター番付について

 

まずは現在のスター番付、

つまりスターの「格」をまとめてみました。

 

これは過去の事例を踏まえ、私が勝手に順位付けしているものなので

正式なものでは無いのであしからずご覧ください。笑

 

なお、表記が上なほどスターの格としても上となります。

 

 

【2番手スター】※2番手羽根、舞台写真数に準拠

・芹香斗亜(93期・星⇒花⇒宙組)

・彩風咲奈(93期・雪組)

 

【2番手スター候補】※「TAKARAZUKA REVUE 2019」掲載の扱いに準拠

・月城かなと(95期・雪⇒月組・3番手価格東上主演済み)

 

【東上単独主演スター】

・凪七瑠海(89期・宙⇒月⇒専科・2番手価格)

・瀬戸かずや(90期・花組・2番手価格)

・愛月ひかる(93期・宙⇒専科・3番手価格)

 

【3番「目」スター】※舞台写真数、ルサンク枠無し掲載に準拠

・彩凪翔(92期・雪組)

・桜木みなと(95期・宙組)

 

【バウ単独主演&階段一人降りスター】

・鳳月杏(92期・月⇒花⇒月組)

・朝美絢(95期・月⇒雪組)

・瀬央ゆりあ(95期・星組)

・永久輝せあ(97期・雪組)

・暁千星(98期・月組)

 

【バウ単独主演スター】

・水美舞斗(95期・花組)

・和希そら(96期・宙組)

・瑠風輝(98期・宙組)

 

お気づきかと思いますが、実はここに載っているメンバーは

「TAKARAZUKA REVUE 2019」の2番手スターから柚香と礼を抜いた3名、

「Face to Face」という注目スターとして扱われた10名に、スター専科2名、

そして最も直近にバウ主演が決まった瑠風の、合計16名で構成されています。

 

これれはたまたまでしょうか?

もちろんとんでもない。

 

この上記16名こそが、

新公主演を卒業しているスターたちから劇団が選び抜いた先鋭たちであり、

今後の宝塚の柱となるであろう人材たちに違いありません。

 

新体制における各組のバランスを思う

 

それでは、そんな16名から専科生2名を抜き、

来年以降の各組の次期体制がどうなるか、簡単にまとめてみました。

 

【花組】

柚香(生抜き)瀬戸(生抜き・東上主演)水美(生抜き・バウ主演)

【月組】

珠城(生抜き)月城(組替え・次期2番手)鳳月(組替え・一人降り)生抜き・一人降り)

【雪組】

望海(組替え)彩風(生抜き・正2番手)彩凪(生抜き・3番目)朝美(組替え・一人降り)永久輝(生抜き・一人降り)

【星組】

(生抜き)瀬央(生抜き・一人降り)

【宙組】

真風(組替え)芹香(組替え・正2番手)桜木(生抜き・3番目)和希(生抜き・バウ主演)瑠風(生抜き・バウ主演)

 

見て頂ければ分かる通り、

・花組と星組が生抜きスターしかいない

・花組と星組の人数が少ない

・雪組と宙組の人数が多い

という、非常にアンバランスな体制であることが見て取れますよね。

 

だからこそ、多くの方が「組替えがあるはず」

ここ半年くらいずーーーーっと言い続けているわけです、が。

 

でもさ、既に今年の春に鳳月や舞空が組替えしてたり、

瀬戸の東上や瀬央のバウ主演が決まったことにより、

新体制に向けての組替えというものが、

ひとまず起こらなそうな雰囲気になっている気がするんですよね。

 

いや、正直なところ

柚香も礼も、こんなにもスターが少ない状況でも

頑張ってみせる!!という(劇団の勝手な)意気込みは買いましょう。

 

問題は、花組と星組という自意識が高い組に限って

誰も組替え生がいないということの方です。

 

私はかねてから、組替えは当人の、そして組や宝塚全体の

魅力やパワーを高めるための必須事項であるとずーっと思い続けていますし、

その重要性たるや、明日海率いる花組や

望海率いる雪組の成功を見れば一目瞭然でしょう。

 

このままの花組と星組は

むせかえる自意識と内輪受けに走ってしまいそうで、

それが勝手に怖いなぁと感じるのですが、果たしてどうなるのでしょう?

 

組替え予想って難しいですよね

 

ということを踏まえ、

やはりバランスを取るために「組替えしようよ」と心の底から思うのですが、

最近は必要最小限しか行わない傾向があるのが気になるところ。

 

もし、本当に最小限で組替えが起こるとしたら、

 

和希(あるいは瑠風)⇒花組

実力ある脇路線としてポスト鳳月ポジを目指す。

 

永久輝せあ⇒星組

瀬央を風避けにしながら正路線として歩み、再組替えで別の組へトップへ。

 

という感じなんでしょうけど…。

ぜってー当たらなそう。笑

劇団側は裏をかくことしかしないからなぁ。

 

 

ということで新体制に向けてどのように変わっていくのが、

今後が気になる蒼汰なのでした。

 

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コメント

  1. YS より:

    コメント失礼いたします。

    何となく自分の中では「自意識過剰の花組」「内輪受けの星組」というイメージがあるので(それで敬遠してしまう)このままだとブログ主様の仰せの通りの方向に走りそうですねw
    ここらで大シャッフルがあると面白いと野次馬根性で思いますが、やはり必要最小限の組替えしかしない方向なんでしょうか今は?

    • 蒼汰 蒼汰 より:

      コメントありがとうございます‼
      >「自意識過剰の花組」「内輪受けの星組」…まさしくですよね。笑
      そして今日発表されました!!大規模というわけでも最小限というわけでもなく…そこそこな組替えでしたね‼!同じく野次馬的には非常に楽しいです。笑

  2. はる より:

    まさに私が思っていた懸念材料です!
    お芝居やショーで頼れる中堅どころの退団、組み替えもありましたから一気にスターバランス悪くなってしまいましたね。
    トップスター退団でガラッとイメージ変わるのはトップコンビ添い遂げ退団が流行る昨今だからでしょうか。。
    私は雪組贔屓なのですが、若手スターも娘役も詰まってる感じです。
    観劇すると観ている私は見応えがあるのですが、各組こんな感じなの?
    若手育成的には大丈夫なのか?と心配にもなります。
    またスター不足も作品に影響出そうですから組み替えしてバランス良くして欲しいです。雪組は出す方になると思いますが、私みたい組贔屓ファンは組み替えで今まで観ていない組を観るきっかけにもなるやもしれませんし。
    でやるならやるで発表を早くして欲しいものです。

    • 蒼汰 蒼汰 より:

      コメントありがとうございます‼
      この記事を書いた直後にまさかの組替え発表となりました。笑
      やはり雪組は詰まっていたのか、中堅2人が異動となりましたねー。永久輝さんは期待の星として、新たなファン層をきっと花組に流入させてくれるでしょう。
      逆に転入はありませんでしたので、しばらくは安定なんでしょうね。今後の雪組も、宝塚全体も楽しみです!!

  3. ロット(アクビ改め) より:

    蒼太さま

    今回の考察も、様々に比較検討され、凄いなあと読ませて貰いました。大好物です私!(爆)。

    蒼太さまは、グラフや歌劇の表紙についてはどう思われていますか?私は最近というか、特に本年4月号の美弥さんの単独表紙を見て、さらに今回の瀬戸かずやさんの主演公演の発表があり、今更、たらればなんですが(笑)、美弥さんを劇団側は花組トップの席を用意していたのかもと?けれど美弥さんは月組で退団する道を選び、その次の案としての柚香さんトップ就任なのでは?と思ったりしています。(元々は1月の公演が美弥さんのプチお披露目で、柚香さんは2番手、明日海さんの退団公演に美弥さんの組替えも可能ではなかったかと。同期から同期という初のトップ引継ぎが実現!私、暴走中。。。)

    前に大和悠河さんや音月桂さんの早期退団は、想定外で、それで大空裕飛さん、壮一帆さんのトップがありえたのでは?という考察がありましたよね。今回は2番手での想定外の退団だったのではと思ったり。(単なる願望から妄想してるだけ?笑)。かつて、次期トップ目前の寿ひずるさんの退団の時はわかりやすく迷走した劇団ですが。

    というのも歌劇の表紙は草創期を除いて、表紙は一人で私が「ベルばら」以降では、殆どがトップ&娘役トップ就任した方々ですが、グラフの宙組発足以降の表紙は複数の号もあり、単独表紙になれる人は2番手でも数少ないです。というか単独表紙になった方は確実にトップに就任しています。(ちなみに彩吹真央さんの単独表紙ありません。)
    美弥さんは1998年以降のグラフ単独表紙で唯一トップになっていません。それって、退団餞別ってだけなのか。劇団がトップにする気がないのであれば、退団であっても複数表紙でもよかったわけですし。やっぱり、劇団の意思としてはトップにする気はあったんじゃないのと。

    それから、現段階で、今回の蒼太さまの投稿の中では、芹香さん6回、彩風さん4回、月城さん2回、凪七さん2回、彩凪さんの1回、愛月さん3回、複数表紙になっておられますが、その他の方々は、未表紙です。無論、複数表紙になった方でトップになってない方は何人か(夢乃聖夏さん、愛音羽麗さんなど)おられますし、サヨナラショーまで用意されても未表紙の方もおられるんですよね。なおさらトップになる迄に複数表紙は必須ですよね。

    ちなみに瀬戸かずやさんの主演は、無茶苦茶嬉しいですよ!
    一応調べたつもりですが、見落としがあったら、すみません(と予防線を張る私、汗)。

    • 蒼汰 蒼汰 より:

      コメントありがとうございます‼
      東上が美弥用だった…確かにそう考えると面白いかもしれません。芹香さん落下傘用よりかはよっぽど現実的っぽいです。笑
      表紙関係は、たぶん前の年には全て決まってるんですよね?(最近月城&星風がそう語っていたような…)ということはこれも超計画的に決まっているのでしょう。
      それを思えば、そんなifも想像できますし、はたまた最初から2番手退団が決まっていたとも思えるし…なんとも難しいですね。

      調べていただいたのを見ると、彩凪さんとか凪七さんとかも表紙やってるんですね(今更)。
      人事占いは1月の歌劇ばかりに注目しがちですが、今後はそちらも気にしてみたいと思います!!

  4. ロット より:

    蒼汰さま

    早くも訂正を入れさせていただきたく。。申し訳ありません。凪七さんの表紙は計3回でした。最初は2009年11月で愛音羽麗さんとで、まさに月組「エリザベート」の年で初表紙も経験されていたんですね。凪七さんは2011年7月で北翔海莉さんと、2014年11月に愛希れいかさん、美弥さんと。美弥さんはこれが初表紙で、凪七さんはこれを最後に4回目がまだありません。

    彩凪さんは2013年12月に、全員初表紙で、当時、星組3番手だった真風涼帆さんを中央に彩凪さん、芹香斗亜さん、愛月ひかるさん、珠城りょうさんが囲む写真になっています。彩凪さんはこれ以降、表紙がありません。

    表紙については、気になったのは、美弥さんの単独表紙だけではなく、七海ひろきさんは何時、表紙だったのか?というのもあったんですね。それで、調べても調べてもなかったので、私としては信じられなかったんですよね(見落としていると思いたい。)。てっきり表紙はやっていると思っていたので。そのほか、近年の男役スターの退団者で、未表紙の方は涼紫央さん、悠未ひろさん、未涼亜希さん、沙央くらまさん、そして七海ひろきもさんです。

    蒼汰さまが鳳月杏さんの月2番手はありえないと言ってらっしゃって、願望(笑)もあったんですが、表紙を調べていて、鳳月さんも未表紙だったので、あ、現段階では無理だなと確信しました(謝)。

    ちなみに華形ひかるさんは、表紙経験しておられます。

    • 蒼汰 蒼汰 より:

      コメントありがとうございます‼すごい、事細かにお調べになったんですね!!
      そしてメンツを見るにつけ、やはり表紙も「答え合わせ」するには充分な素材なんだなーと思います。
      華形さんが経験していて鳳月さんが未経験…なんだか不思議な感じがしますね。笑
      そして意外と強い彩凪さん…そりゃ3番目格なのも当然なのかもしれません。