宝塚カレンダー占い・派生考察編として
前回は真風涼帆のトップ任期についての私の考えをまとめましたが
続いては、そんな真風率いる宙組の正2番手として活躍中の
芹香斗亜のトップスターへの道について考えていきたいと思います。
長すぎる2番手期間
芹香斗亜が2番手として扱われだしたのは
花組公演『カリスタの海に抱かれて』『宝塚幻想曲』から。
これは2015年3月から6月にかけての公演ですので
彼女は当時研9なりたての頃、
ここで2番手羽根を背負ったことは相当の衝撃だったことでしょう。
あれからもう4年、『オーシャンズ11』で8作品目になり、
もし真風涼帆が6作任期とすれば正2番手期間は11作品となります。
「2015年夏の台湾公演の見栄えのために羽根を背負わせたかった」
「3番手時代を経験していないから2番手初期はノーカウント」
などなど意見はあるのでしょうけど、さすがに長過ぎです。
望海風斗より先に2番手羽根を背負っていたにも関わらず、
礼真琴、柚香光に先を越されたのはもちろん
このままでは彩風咲奈のが先にトップに就任することになります。
私は基本的にトップの就任順なんて全く関係なく、
むしろトップに立つまでの過程の方が大切だし、
人気にも影響してくると考えていますが
であるからこそ、なぜにこんな2番手期間が長いのかが本当に不思議です。
月組落下傘説の重大な障害
とはいえ、謎吹いてばかりいられません。
彼女がトップスターに立つのはほぼ確定事項でしょうから、
問題は、いつ、どこでその場に立つのかということです。
縁がある星組・花組は95期コンビが席を埋め、
雪組には同期の彩風がいるから無理。
ということは、人事理論上で言えば
可能性があるのは月組に落下傘することでしょう。
もしも宙組で真風涼帆が任期7作以上が確定し、
珠城任期が8作であるとすれば、
月組の方が先に席が空くことになります。
現状のところ、次期は2番手なりたて
かつ先日ケガで休演をしている月城かなとですから、
体制立て直しのための落下傘は、人事理論上は理にかなっていると思います。
さらに言えば、一昔前の宝塚人事は「お披露目&退団公演で稼ぐ」が定石であり
そのため席が空けば流れなど無視して
ガンガン組換えさせて上げていくのが常識でした。
現在、そんな一昔前的サイコパス人事を
地で行っている唯一の環境が月組ですので
そういう意味でも可能性は無きにしも非ずなのかもしれません。
で、す、が。
この月組落下傘説には大きな障害があります。
それは95期生の番手問題。
宙組では、桜木みなとが暫定3番「目」として抜擢され始めていますが、
もしも芹香が組換えした場合、番目上は純粋に繰り上がることになり、
桜木が暫定2番「目」へ上がることになるわけですが、
そうは問屋は降ろさないでしょう。
なぜなら、これまで95期生の序列は
柚香&礼 > 月城 > 桜木 と明確に差をつけられてきましたが、
芹香が月組落下傘、真風が7作任期で退団となると、
月城より先に桜木がトップに上がってしまうことになるからです。
ということは、月城と桜木をトレード
もしくは桜木の上に誰かが降ってくる等の人事異動がない限りは、
この序列が崩れてしまうことになりますし、
そもそも桜木の上に降れるスターなんて愛月ひかるくらいしかいません。
最近の組換え縮小傾向の宝塚人事を思えば、
今更95期より上を弄るとも思えず、つまり彼女の月組落下傘説は、
本当にわずかな可能性でしかないと言えると思います。
(だけど逆に言えば可能性としては全く無いわけではないわけです。)
宝塚らしいトップスターへ
なので結局のところ、
宙組でそのままトップに立つというのが一番スムーズだし
芹香本人のためにも良いと思うのですが、
前述のとおり、真風率いる宙組の安定感の維持のための長期化、
あるいは月組の残念な流れへのテコ入れ、そして95期生の番手問題等、
様々な要素が絡み合っているからこそ、なかなかに予想が難しいわけで…。
真風が7作以上の長期であれば、芹香は再度組換えするでしょうし、
芹香が宙組で上がるとすれば、真風の任期は6作であろう。
どちらの方が現実的かと言われれば、真風6作かなぁ…お正月公演ですけど。
とはいえ、早過ぎる抜擢がゆえに足踏み期があり、
上級生になるにつれ円熟味が増し、悲願のトップスターに立つ、というのは
非常に宝塚らしい歩みですし、一番人気が出やすい道なわけですから
なんだかんだ言って役得なのかもしれませんけどね。
果たして、彼女のトップスターへの道はどのようなものなのか。
今後の動きが気になりますね。
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コメント
超絶素敵な男性にしか見えない真風涼帆(誉めてます!)の長期化は嬉しいのですが、仰る通り芹香斗亜の二番手期間の長さは気になります。
以前の記事であったように、技術的に抜け目のない安蘭けいがトップを支えるのに重宝されたようなパターンでしょうか?
落下傘組替えはさすがに気の毒なので、このまま宙組での就任を願いますが、色々考えると複雑ですね。笑
コメントありがとうございます‼
真風涼帆の長期と芹香斗亜の宙組就任…本当に複雑な問題ですよねー。笑
昔は実力派スターは就任が遅くなった(安蘭や香寿)ようですが、
どちらかというと1学年差のバディ感という意味では真琴つばさ&紫吹淳に近いかなぁと勝手に思ってます。
あそこは確か7作がっつり組んで、紫吹が比較的高齢ですがそのまま上がったはずなので、例としては近いかなぁと。
先日の宙組全ツを観劇し、芹香さんファンではない私でも(すきですよ)「もうトップになっていいのになぁ」と思ったくらいなので、ファンの方はモヤモヤされているでしょうね。
芹香さんのように異様に長い2番手期間を過ごす方もいれば、2番手をほとんどせずにトップになる方もいて、ライトファンから観るとよくわからないなぁという感想ですが、劇団側にはちゃんと理由があるのでしょうね。
それがわかるのは何年後かでしょうか(^ ^)
コメントありがとうございます‼
個人的には2番手期間は長いに越したことはないと思いますので、逆に今は充電期間のように思うですけど
ファンの方からすればヤキモキして辛いですもんね…。
この105周年近辺人事も、あとから振り返れば「さもありなん」と思えるときがくるんでしょうね、きっと。
初めまして。
考察好きなので(笑)芹香斗亜さんの人事にとても注目してます。
芹香さんの状況ですが、2番手長くて可哀想とかそういった感情を抜きにすると↓の様に思えます。
・元々、入団直後から抜擢されているスタータイプというわけではない→早期抜擢されてきた人達は概ね研12までに就任させるが、それ以外は大体研15以降での就任で普通。前者はトップにするタイミングが調整されているように見えるが、後者はどちらかと言えば空き待ち。
・花組時代は大羽根を背負ったとはいえ2.5番手扱い。羽根の大きさと扱いだけで言えば、それこそ真風さんも星時代5作、宙5作の10作大羽根背負っているので、芹香さんも10作まではある意味身近に前例あり。13作くらいまで行ってから「長い」と言ってもいい気もします。
・仮に宙で就任しても芹香→桜木の引継ぎは無いのでは?→正直似た丸顔を二つ並べる気がしないというのと、芹香さんは宙では小さく見えるので、真ん中がこじんまりしないように2番手は高身長スターがつく可能性が高いと感じます。
また、仮に月が2021明けで代替わりするなら(可能性は低いと見てますが)、月城さんが就任する可能性はそもそも低いと思います。芹香さんと同じで研15以降のタイプですし。
つまり桜木さんはそもそもトップになるかまだまだ未知数で考慮する必要がないし、月城さんもまだ先かと思いますので、芹香さんの就任時期に桜木月城をどうするかなんた考える必要はないと思います。
またそういった意味では、真風さんの任期は芹香さんには左右されないと思われます。
余談ですが、オーシャンズ11も他の5作任期の方々の3作目の超大作と比較すると毛色が違いましたし(新作でもなければ海外ミューでもなく、新公と同役なので明日海さんのエリザ、ミーマイ、紅さんのスカピンと同じ印象で退団2作前の集大成という感じではない。更には、まかキキが同役に挑むという謳い文句だったのでそこもトップの集大成とは違う印象)。
2020博多座は他組でもいいところ、あえて行かせるのであれば、やむを得ず1作伸ばしたのではなく単にイレギュラーな人、という見方も出来ますね。
長文失礼しました。
今後の考察も楽しみにしております。
熱い考察のコメントをありがとうございます‼
頂いた内容、おおむね同意です。さらに付け加えるとすれば、博多座公演に関してはただでさえ席を埋めるのが厳しい(明日海ですら役替わりで埋めた)会場を
今年は凱旋公演というだけで埋めきった経歴があり、下手に他の組にさせるくらいなら宙組で、と最初から決めていたのかもしれませんし、
逆に、もしかしたら真風さんのプレさよならを凱旋でという意図があるのかもしれませんけどね。
また、芹香→桜木といかなそう…というのもなんとなーくわかります。笑
ただ内容で言うと、早い段階で2番手羽根を背負った真風さんは結局御曹司型だから研12という若さで就任してますし、
研15就任の望海&紅が「待たされた」印象が個人的にあるので、芹香が研15就任が私の感覚からすれば「普通」では無いんですけどね。
空き待ちで言えば花組星組があったわけで、じゃあ次の空きはどこよ?っていう。
おっしゃる通り、芹香時代の2番手が誰になるかはまだ未知数ですから後任は関係ないでしょうけど
ただ研15以降の就任は漏れなく任期6作以内ですから、次期トップのカウントダウンも始まるわけですし「後任探し」はする必要あるわけですけどね。