月組若手戦線・礼華はるVS彩海せらときよら羽龍の休演

 

芹香斗亜&春乃さくらのトップ就任決定の報の真裏では、

月組公演『応天の門/Deep Sea』が無事開幕。

本日は気になる月組の若手戦線についてまとめます。

 

【月組『Deep Sea』パレード】
エトワール:桃歌雪/天愛るりあ/白河りり/きよら羽龍/咲彩いちご


礼華はる・彩海せら

彩みちる・天紫珠李

風間柚乃

鳳月杏(2番手羽根)

海乃美月(トップ羽根)

月城かなと(トップ羽根)

 

礼華はるVS彩海せら・バトル開始!!

 

『Deep Sea』の演出家である稲葉先生の大きな特徴、

それはパレードの階段降りメンバーを必要最小限に留め、

微妙路線を降ろさないこと、です。

 

今回、ついに中堅別格枠である夢奈瑠音、蓮つかさがメンバーから外れ、

英かおとも新公主演にも関わらず一度も本公演で降ろさせて貰えないまま、

礼華はる彩海せらの2人はしっかりイン。

 

礼華はるは前作『グレート・ギャツビー』で既に中堅別格組を抜いていましたが、

ちゃっかり彩海せらも今回一緒に抜いた点に要注目。

これぞまさしく礼華はるを風除けにして一緒に上がった例と言えます。

 

で、さらに興味深いのが、

彩みちるや天紫珠李と降りる順番を混ぜるわけでなく、

娘役2人の前に2人一緒に降ろされているということ。

 

これすなわち、礼華はるはバウ単独主演を決めたものの、

他組の4番手格、すなわち聖乃あすか、縣千、極美慎、瑠風輝とは

「現段階では並んでいません」という明確な意思表示だと言えます。

 

ついでに彩みちると天紫珠李の完全ニコイチモードも高らかに宣言していて、

実に計算された階段降り順だと言えるでしょう。

 

彩海せらの絶妙な強さ

 

なるほど、やはり月組は彩海せらが本命なのね?と思っていたら、

礼華はる主演バウ『月の燈影』で共演することが先日発表に。

 

この作品、元は彩吹真央・蘭寿とむのW主演というかたちで上演したのに、

今回はわざわざ礼華はるの単独主演クレジット、

彩海せらが出るにも関わらず、ですよ?

ならば同じくW主演にしても良かっただろうに、そうはしなかった。

 

これが何を意味するのかと言えば、

私には彩海せらを手順を踏ませ焦らずゆっくり上げる傍ら、

礼華はるがどっちに転んでも良いように上げているのかな、という印象です。

 

現在、101期生はトップ娘役候補がおらず(一応、天紫珠李が有資格者だが…)、

正路線は縣千オンリーで、鷹翔千空は少し出遅れ気味。

何が起こるか分かりませんので、101期トップゼロという事態を防ぐためにも、

スペア枠として保険はいくつかけても問題無いですからね。

 

それに月組は蓋のつもりが人気が出て上がった朝美絢という例もありますし、

礼華はるのような素材系が居てこそ低身長実力派系も映えるわけで、

このタイミングで彼女が重用されるのも納得というものです。

 

一方の彩海せらは、礼華はるの下にされたものの、

縣千主演Sweet Little Rock ‘n’ Roll』に続く、

バチクソに強い2番手格のバウ公演に連続して出演しているとも言えるわけで、

生え抜き上級生を立てつつ、なんとも絶妙な強さだなと思います。

 

大丈夫か、きよら羽龍…。

 

一方、娘役戦線の方に目を向けてみると、

きよら羽龍の2度目の休演が先日発表されました。

おいおい、本当に大丈夫かいな???

 

初詣モデル選抜時は人事屋からトップ娘役確実視されていた彼女も、

東上ヒロインを2度逃し、エトワール選抜に逆に選ばれるなど、

プッシュモードが抑えられているな、という流れからの今回の休演。

いやー、厳しいですねぇ。

 

しかも、『月の燈影』には波線上にヒロイン名が載らず。

…まぁ直近で春乃さくらという例がありますので、

最早「トップカード」の意味がなくなってはいるのですが、

とはいえ体調が万全でなければトップには上がれないでしょう。

 

当初は海乃美月の後任最有力候補だったはずなのに、

同期の美羽愛や105期4人娘が着々と上がってきてますしで、

情勢的になんだか逃しちゃいそうですよね。もしかしたら星風後任枠も?(小声)

 

まぁ彼女は持ち味的に寝かせてから美味しい雰囲気もありますので、

今は焦らず療養に励んで欲しいところですが、

とはいえ娘役人事は水物、チャンスを逃すと上がれないのが現実…。

まずは、一日も早い回復を祈っております。

 

今、人事は月組が面白い。

 

ま、こうやって若手人事で遊べるのは、

今の月組は体制が、というより、

トップコンビの人気が安定しているから出来る芸当と言えるでしょう。

 

礼華はると彩海せらの凸凹ダブル育成モードに、

娘役バトルと、色んな所で火花が散っております。

月組若手戦線の今後が、とても楽しみですね!!

 

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コメント

  1. コスモスハート より:

    蒼汰様

    最近、月組はエトワールに変化球でくる感じ?歌える娘役のモチベーションに、とても良いように思いますし、別箱、バウで、どう見ても主役なのに線上にはしない、この一本の線の意味も、はっきりさせないことに、運営上の意図があると、想像しています。
    どういう効果があるのでしょう‥気になります。うーん。それにしても花組はコロナ禍で公演中止が月組より多かったにも関わらず、娘役を着々と上げてきている。
    月組は暁の一人推し時代が終わったので、次のスターを育成する時、一人じゃないことが、逆に面白いとも言えるのかな、と、見守っています。

  2. 五條 より:

    男役ももちろんですが、娘役の休演はかなり痛い。
    朝月や春乃等、娘役はタイミングが合えばワンチャンで一気に上がれます。それに男役に比べてジェンヌ寿命が短いので、とにかく健康キープで出続ける必要がある。若いのが次々と下から来ますしね。逆に言えば、そのタイミングでなにがしかやらかすとトップ娘役への道はほぼ終了(誰とは言いませんが)。

    102期と103期からトップ娘役が生まれ、順当ならば次は104、105あたり。ここ1年くらいの立ち振る舞い次第でジェンヌ人生がガラリと変わるという重要なタイミング。で開幕にこれは…候補としては一枚落ちたかなと思います。

    105期4人娘はある意味どこにでも動かせる超便利なメンツ。下手すりゃ全員トップ娘役に?は言い過ぎにしても、2以上は上がりそう。前後の104や106、107あたりの(自組で上がれそうな候補の)娘役が隙を見せれば、「じゃあ105でいいね」とアッサリ取られかれない。今後のきよら次第で、105期4人娘の未来もまるごと変わっちゃうと思います。
    花雪星は恐らく折り返し過ぎてますし、代替わりのタイミングで誰がどこでトップ娘役として座るのか楽しみです。4人娘だと、星空と音彩が強めの候補でしょうか。

    余談ですが、朝美音彩縣の並びは顔が良すぎて圧巻でした。このまま雪で朝美音彩が見たいところですが、音彩は雪必須項目の和物がキツいかもしれませんね。なんでわざわざ雪に配属したんだろw

    • orange芋 より:

      五條様

      後半、私も同じ意見なので思わずコメント返させてもらいました。
      音彩唯さん、ビジュアルは本当にお人形さんでドレスの本当に似合うこと!でも「和の雪組」と言われているのになぜ?と思っていました。
      どうしても和の雰囲気にはなれない…
      でも同じ「和」の雰囲気なら花組のバロックロックのようなものなら全然似合うなと思います。