先日、雪組『ONCE UPON A TIME IN AMERICA』の制作発表の開催、
ならびに一部配役決定の報と、ポスター画像もアップされました。
基本的に制作発表等で記事を上げることはないですし、
もし書くなら制作発表を拝見してからにしたかったのですが、
今回はさすがに記事に書かねばマズイと思いまして
これから実家帰省だというのに急遽ペン(パソコン)を取りました。笑
注目の配役が一部発表!!
ということで、一部配役が発表に。
一番ド肝を抜かれたのはきっと、
朝美絢が女役であるキャロルを演じることなんでしょうけど
実は私、ざっくりあらすじを読んだ際になんとなーく予感がしてたんですよね。
というのも、このキャロルは、
普通の娘役が演じるにはだいぶアレな役どころ。
ですが、彩凪翔は『ひかりふる路』で望海体制時に既に女役を演じており、
永久輝せあと朝月希和は花組に組替え済み、
綾凰華が演じるにはポジションが大き過ぎるだろう…。
ということで、ビジュアル的にもポジショニング的にも
朝美絢がピタリとハマる役どころですから、
物語を動かすキーパーソンの一人であることも鑑みれば
妥当な配役と言えるのかもしれません。
95期生ステイ体制という憶測
と は い え 、
この研11での女役というのは、
路線スターとしてははっきり言って黄信号なりかけですよね。
これまで、多くの男役スターたちはみな女役を演じており、
ある種「路線スターへの洗礼」の一つのようなものなのですが、
例えば、礼真琴も柚香光をはじめ、もっと若い学年で経験することがほとんど。
しかも本公演の一本物の女役といえば
最近だと鳳月杏『CASANOVA』、沙央くらま『All for One』など
非常に別格臭のする役どころばかり。
雪組組替え後、ずっとアゲアゲで来た朝美にとって
一つの大きな壁にぶち当たったと言えるのかもしれません。
そしてこのような足踏み状態は、
実は彼女だけの話では無いんですよね。
瀬戸かずやに先に進まれた水美舞斗、愛月ひかるに降られた瀬央ゆりあ同様、
「そう簡単に彩凪翔を抜かせませんよ?」という劇団の意思表示に見え、
それはつまり、95期生後続組ステイ体制の明確化と言えるかもしれません。
さらに言えば、今年の東上公演が、花組の瀬戸、月組の鳳月に始まり、
このまま星組は愛月、雪組は彩凪、宙組で理事降臨なんてことになれば
95期生を意図的に「上級生で蓋をしておこう」という方針を取っているとも見えます。
(さすがに桜木みなとは東上取れると思いますけどね…。)
とはいえ、昨年2018年で見ると、
『義経妖狐夢幻桜』『Senhor CRUZEIRO!』『デビュタント』等のバウ公演や、
最近までの本公演での抜擢っぷりを思えば、
95期生が抜擢され過ぎてたとも言えるわけで。
それを思えば、95期生後続組とそのファンにとって
来年2020年は我慢(試練)の1年になるのかもしれませんね。
宝塚的年功序列のはざまで
ここ数年続いていた95期生の抜擢について
「もっと上級生スターを大切にするべき」的意見を
よく他の方のブログやSNS等でお見かけしましたけれど、
しばらくは95期生を3~4番目に集中させ、
上級生スターたちの足場のように使う方針に転換しているように見えますので、
ともすれば元の年功序列的風潮に戻ったと言えるかもしれません。
(まぁ今度は今度で「変に期待させるな」的文句が噴出するんでしょうけど。笑)
95期生箱推しとしてはなんとも歯がゆい気持ちですが、
とはいえ上級生スターたちの男役芸も、それはそれで絶品ですので
個人的には楽しく舞台を見られるんですけどね。笑
ということで、そのポスターのクオリティから
『ONCE UPON A TIME IN AMERICA』が非常に楽しみになった蒼汰なのでした。
乱文失礼致しました。実家に帰ります!!
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コメント
女役も出来る人がホンモノ、だと思う私は、必ずしも足踏みだとは思いませんけどね…
でも朝美さんは既に女役の経験もあるし(NOBUNAGAでは事実上のヒロインw)今更感もあるのかな、と。男役として売り込みたいはずの時期に女役やるのはマイナスなのでしょうか。七海氏なんか、役替わりとはいえ本公演の実質主役のスカーレットを演じながら、3番手止まりでしたし(もっとも、あれでトップ候補No!の判断を下されたのかも)。
ともかく、女役経験ナシだったり、やっても痛かった人は、トップになってもちょっと…だったり、辞めた後悲惨だったりするので、女役経験は無駄にはならないと思いますが。。
コメントありがとうございます‼
過去のスターの例の諸々があるのは分かるんですけど、
NOBUNAGAにグラホと女役が続き、ショーでもSVやガトボニで女装シーンもあり、個人的にはやり過ぎ感があることと
望海風斗の集大成であろうスーツ祭りに男役として参加できなことが路線スターとしてなんとも…。
もちろん、この機会がスターとしての糧になることは確実なことはその通りなんでしょうけどね。とりあえずは静観です。
私も一概に足踏みとは言えないと思います。
ラファエラも美しかった、今回も楽しみです。
コメントありがとうございます‼
もちろん私も楽しみです!!難しい役どころをどう表現されるのか、期待大ですね!!
やはり、、、私もつい同じこと考えて不安に、、、。女役、、、。あとは、出番の量ですよね~見てみないと分からないから、もどかしい。
ただ!製作発表出席!メインキャストとして発表!ポスター!そして、、、結構美しくて素敵!!朝美さんご贔屓としては、気にはなりまくりですが、楽しみにチケ活します。
コメントありがとうございます‼
男役が好きなファンとしては微妙な気持ちですよねー。せっかくのスーツ祭りに参加出来ないのはなんとも…。
まぁビジュアルが完成されているのはよく分かりましたので、私も頑張ってチケ活しようと思います。笑
翔ちゃんとあーさはどっちがどの役やっても成立しそう。個人的にはキャロルは売り出したい方にやらせるかなぁと思いました。
コメントありがとうございます‼
先ほど原作映画を見たのですが、確かに同じような分量(重さ)の役割でしたねー。
出番の数的にはキャロルのが多いですから、確かにそう言えるかもしれません。
初めてコメントさせていただきますが、いつも楽しみに拝読しております!普段はチケットなかなか取れず、当日券狙いばかりです。大変ですよねチケット集め…笑
望海体制の雪組×小池修一郎先生の作品をずっと心待ちにしていたので、層の厚い雪組生がズラリと並ぶポスターを見て、壮観だなあと…。
朝美さんの女役に関して賛否両論お見かけしますが私は賛成派です。端正なルックスは勿論ですし、前回公演壬生義士伝で彼女が演じた斎藤一は、物語の裏主人公のようだと感じるほど目立ってらっしゃいました。周りとの兼ね合い(特に上級生の彩凪さんかな?)を考えると、今回の女役は組内パワーバランスの調整としてはベストな選択だったんじゃないかなと思った次第です。雪組別箱の振り分けがいっそう気になりますね!
いやでも確かにスーツの朝美さん、すごくすごーく見たかった……!!!笑
コメントありがとうございます‼
確かにおっしゃる通り、組内の、そしてこれまでのバランスを取っての女役とも取れますよね。
それが調整がゆえのものなのかは、舞台での出番の分量でわかるかもしれません。
ファントしては気持ち分かりますよ…スーツ見たかったです。笑
そしてチケット集め、自分も頑張ります!!ともにたくさん見られるといいですねー。^^
いつも楽しく拝見しております。
ここ一年ほどで、功労者・ベテラン上級生を大切にしている方針が、よりはっきりしてきましたね。
もどかしさはありますが、5年後・10年後を考えると、95期生の「試練イヤー」は、意義があるのでしょう。(劇団の思うツボと知りながら、私は、5年後の雪組も好きだと思います。多分、ソウタさんも同じだと思います笑)
そして、賛否両論はあるにせよ、この話題性。やはり朝美さんは「持っている」方だと感じます。雪Pの采配もお見事。朝美さんの、みなぎるガッツ、楽しみですね。
コメントありがとうございます‼
そうですね、功労者労い方針としてここ最近の人事は非常に鮮明と言えるかもしれません。
5年後の雪組かー面白そうですよねーというかそこに至るまでの5年間も楽しそうですよねー。笑
確かに話題をさらったという意味では、面白いのかもしれません。本公演が今から楽しみです!!
雪組のポスタービジュアルを目にして度肝を抜かれ、慌てて映画を見ました。
お話自体は複雑なものでは無いのですが、メインキャストは一筋縄ではいかない役ばかりでした。ブロードウェイミュージカルみたいになるんだろうなと。演技力があるのは当たり前で尚且つ演者の魅力、スター性がないと面白くない。キャロルの役が役なので宝塚的なものに書き換えられるでしょうけれどビジュアル的には全く問題がないのであとは小池先生のダメ出しの嵐に耐え成長出来るか?かと。他の出演者にも同じ事が言えますが。。
※一言の台詞で「違う!」と稽古が止まるらしいですから。苦笑
また演出家に奥深い新作作品をやらせたいと思わせる今の雪組が凄いなとも思います。
宝塚人事はいろんなパターンを経てきてますから固定パターンに捉われると自分がしんどくなるので今回は挑戦させて貰えるんだと前向きに捉えております。(劇団がトップといえばトップだし、そうじゃないとなればそうじゃない、ただ今はファンの意向に随分優しくはなりました)
今の朝美絢に女役やらせるって話題にならない訳がないからうまい戦略だなとも思いました〜。
コメントありがとうございます‼
実は私も先ほど映画を見終わりまして、なんとも一筋縄でいかない表現というか、演出というかだなーと思いました。笑
ビジュアルは笑っちゃうくらいまんま(というか寄せてきた?)ですから、あとはいかにそれを表現するかですよね。
小池氏のスパルタはいろいろと聞きますので、今後の雪組のためにもぜひ組子みんなが一皮も二皮も向けてほしいと思います。
そして話題性という意味では、確かに戦略的には有りなのかもしれません。本公演に期待です!!
いつも楽しく拝見しております。
今回の配役、確かにあーさの女役びっくりしましたね。
もし、せしこがいたらせし子に振られる役かとは思いますが、みちるちゃんやひまりちゃんにはまだ荷が重い役かとも思いますし。凪様はロラン夫人やったし、じゃああーさで…というのも分かります。
個人的には昔からの雪担なため、だいもん→彩彩→月城→永久輝の流れが好きなので、あーさ推しでもないですし、
凪様3番手が嬉しいのですが、
研11での娘経験は、黄信号っていのが分からなくて書き込みました。
壮さんトップ時のシャルウィダンス、エラを演じたちぎさんは当時研13だった記憶があります。
公演の内容もあるでしょうが、一概に研11で、黄信号とは、言えないと思いますが…
コメントありがとうございます‼
まさに「大湖せしる」ポジって感じの役どころですよね。高荷恵の役どころまんまと言いますか。笑
もちろん早霧さんがあのタイミングで女役されたのも重々承知なのですが、彼女は当時思いっきり2番手スターでしたからね。
もはや次期トップがほぼ確約されている男役の女装と、そうでない別格風な女装だと、意味合いが違うように私は思いますが…。
もちろん黄色信号ではありません。黄色信号「なりかけ」ですので、いかようにも取れるというか、変に安心は出来ないなぁという感じでしょうか。笑
このあたりは舞台での配役の重さを見ないとなんとも言えないと思います。
上級生を大切にって流れ、前から示してきてますし、私は個人的に賛成ですね。
今後の宝塚を思うと人材不足が否めないですし。個人的には今年発表された内容
を見るに雪組交代の時に彩凪さんにも東上が回ってきそうだと予想します。
1年前?に95期は揃ってバウ主演をさせてもらっているので、今年は上級生のターンなのかな。
コメントありがとうございます‼
言われてみると昨年は95期生、今度は上級生別格チームと、分かりやすく順番に上げてますよね。
番手スターたちが明らかに若返ってますので、方針としては正解なのかなぁと個人的には思います。
彩凪さん東上しそうですよね。濃厚な男役芸が見られそうで楽しみですが。
こんにちわ。私は男役の女役は、娘役さんたちの役が減ってしまうというのは少なからず残念ですが、やはり男役という芸を磨いてきた男役が演じる女役は、やはり独特の雰囲気を醸し出すものなので、機会があれば、演じてもらいたいと思います。
2番手以前に女役というので、印象に残っているのは私はやはり高嶺ふぶきさんでしょうか。七海ひろきさんも演じられた『ヴァレンチノ』の初演で女役を経験され、『華麗なるギャッツビー』の初演では単なる悪役ギャングを演じられ(いずれも小池作品)、ファンは大いに心配し、一路さんトップ時代には轟さんとダブル2番手という悩ましい状態の時に2度も女役をさせられ、高嶺さんはどうなっていくんだろうと心配していました。『エリザベート』のフランツ役が回ってこなかったら、トップは危うかったのではと当時思っていました。
逆に色んな役が回ってきても、やりとげ、評価につなげていくしかありませんよね。
また、原作物が回ってきた場合は娘役さんよりも、路線になるたけ役を振り分けたいと劇団は考えているので、重要な役があって、路線に役が少なかったら、女役であれ、振りたいので、重要な役が回してもらえてるんですから、本人にとってはありがたいことだと思います。
コメントありがとうございます‼
おっしゃる通り、ある一定のレベルの男役が演じる女役って不思議な魅力がありますよね。
そしてそんな人たちでないと表現できない世界がある。それこそロラン婦人なんてその一例だと思いますが、
今日のニュース映像を見る限りキャロルもそんな役どころになりそうですね。
ぜひ評価につなげて欲しいと一ファンとしては願うばかりです。
蒼汰様
ブログ1周年おめでとうございます。ライビュ専科の地方民です。
雪組の制作発表を見て気になり、映画版を見てみました。これ、一筋縄ではいかない映画ですね。テロップもなく時間軸を行き来しするし、暴力や性の表現はエグいし。トイレから覗いた少女時代のデボラはじめ子役たちは個性が生き生きと躍動し、遠くに鉄橋を望むゲットーの絵面は雑然としているようで泰西名画の背景のような構成美を感じるのに、ムショから出てくるとロバートデニーロの名演は際立っているけれど、他の役者は個性も感情も遠景を望むようにつかめない。デボラはレイア姫みたいになっているし(おい)
客に解釈をゆだねる余白が多いし、タイトルも謎ですよね。グリム童話よりはるかに新しい時代の話なのに「昔々アメリカで…」
推測ですがこれはあるユダヤ人ギャングの生涯をリアルに物語るというよりは、随所にある聖書モチーフの引用(ソロモンの雅歌とか)、後半のヌードルスとマックスの裏切ったと思ったら裏切られていて、死んだと思ったら生きている荒唐無稽な展開が、聖書のユダの裏切りとかイエスの復活のエピソードを模した大人の寓話的作品かな、という印象を持ちました。キャロルは寓話の中ではマグダラのマリア的な位置づけなのかな(マックスの(偽りの)死を見届けてヌードルスに伝えるところとか)
ジミーがねえ・・・長い映画で出番が10分くらい、主人公たちの聖書的寓話にはほとんど交錯しない人物。さすがに小池先生がエピソードを膨らませるでしょうが、ヌードルスの仲間側で役を膨らませてもよかったはずなんですよ。こっちのほうが別格的な配役なんじゃあ・・・
あーライビュまで待てない、ムラに遠征しようかなと悩んでいるところでございます。
コメントありがとうございます‼
私も昨日やっと見たのですが、本当に「宝塚らしからぬ」世界観ですよね。笑
ちなみに、キャロルの「マグダラのマリア」感は私も全く同じことを思っていたのでビックリです。だいぶ話の内容も変えていきそうですよね。
別格的と言えば、例えばデボラの兄なんて話の膨らましようによっては3番手格にもなりそうなのに、そっちをいじらないということは
青年期編に重きを置くということなんでしょうきっと。とはいえ映画では1/3は幼少期編なわけですし、本当どうするんでしょう。
実は私もムラデビューしようか迷い中です…もちろんチケットが手に入ればですが。笑