本日は「星組の今後の組体制について」なる記事を
上げる予定だったのですが
ナイスタイミングで来年の別箱の詳細が出たので先にこちらから。
轟理事・蓋登板の意義
まずはその行方が非常に気がかりだった東上公演ですが、
主演者は轟理事に決定しました!!
【TBS赤坂ACTシアター公演/シアター・ドラマシティ公演】
ミュージカル『シラノ・ド・ベルジュラック』
■脚本・演出:大野拓史
■主演:轟悠
組替えでやってきた愛月ひかるではなく、
理事様のご当番となりました。
今年の2月に記事にまとめたのですが、
基本的に轟理事の登板の意義は
「人事的平和をもたらすこと」、
もといスターの蓋としての登用です。
今回の轟主演の意味の裏を返せば
愛月ひかるに(現段階で)東上主演をさせるつもりはありませんという
劇団の明確な意思表示と言えるでしょう。
愛月は既に1度東上主演済み。
ここで2回目をこなしてしまうとスターとして「あがり」に近づき過ぎるし、
瀬央ゆりあはバウ主演したばかりで時期尚早。
だから轟理事にご登板頂く、
というのは非常に分かりやすい展開なわけですが、
愛月にとっては2番手スターの道への出鼻を挫かれる展開に。
というのも『眩耀の谷』で華形ひかるの退団が決定。
つまり愛月が退団者餞別の煽りを食らうのは明白ですから
もしかしたら正2番手扱いされない可能性も出てきました。
(これに関しては次の記事にて)
そんな中での東上主演発表ということで
個人的には「さもありなん」感があるのですが、
こればかりは階段降りまでヤキモキが続きそうですね。
2020年の東上主演者について
さて、これで来年の東上主演者の4/5が発表されたことになります。
簡単にまとめてみると
花組:瀬戸かずや
月組:鳳月杏
宙組:桜木みなと
星組:轟悠
雪組:?
ははーん。
来年の雪組は彩凪翔だな、これ。笑
『FOCUS ON』別格トリオに95期生の4番手として桜木みなと、
愛月にはまださせたくないから轟理事登板という
なんて分かりやすい布陣なんでしょう。
『FOCUS ON』別格トリオに今更フォーカスを当てる理由は、
もちろん95期生以下の
スター育成期間を作るためでしょう。
考えてみたら、現段階で他に東上が出来そうな正路線って
2度目の月城かなと、暁千星くらい?
(なのに月組は来年後半に東上がないという。)
永久輝せあは育成スピード的に再来年でも予想範囲内ですし、
それは朝美・瀬央・水美の95期後続組も同様。
100期生以下は論外。
ということで今年の本命は
桜木みなとのみなんでしょうけど、
とはいえ『FOCUS ON』別格トリオが東上主演を果たすことで
ファンもスター本人もモチベーションが高まるなら、
それはそれで人事としては良い傾向だと言えると思います。
果たして、雪組東上は本当に彩凪翔なのか。
発表はだいぶ先ですので、ウキウキしながら待つしかありませんね。
礼真琴・2度目の全国ツアーへ
一方、新トップスターの礼真琴は
自身2度目の全国ツアーへ。
【全国ツアー公演】
グランステージ『エル・アルコン-鷹-』
■原作:青池保子
■脚本・演出:齋藤吉正
Show Stars『Ray -星の光線-』
■作・演出:中村 一徳
■主演:礼真琴・舞空瞳
気になるのは公演内容よりも、
誰を帯同するか、かな。
前回の全ツ2番手は愛月ひかるですから
今回は外す…にしても轟東上には宙組時代の『双頭の鷲』で出演済み。
瀬央ゆりあは『ドクトル・ジバコ』に出ているので
全ツの方に割り振られると思いますが、
じゃあ愛月ひかるはどないすんの?という問題が。
いっそのこと礼・愛月・瀬央と
明確に番手を示して連れていくというのも有りなのかな?
うーん、予想しがたい。
ということで今後の星組の体制が気になる蒼汰なのでした。
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コメント
「何をやっても(ネガティブに)何か言われる」轟さんですが、
今回は大劇場ではないので、苦手な方も黙っていてねと願う気持ちです。
組体制(番手)が(を)曖昧/ぼかしたい時の轟さんなんだなと
今回初めて自分の中ではっきりしました。
トップさんが変わったばかりの二組で、どちらかに出演なさる可能性が高いだろうなと思っていたからです。
主演や、宝塚スペシャルにおける中央の立ち位置について
常に批判が絶えませんが、仰るようにいろいろな“蓋”の役目を担える唯一の方だと思います。
(専科であるなら脇をという人もいますが、劇団との契約がそうなっていないので、その批判は的外れだといつも感じます)
もちろん、轟さんが主演なさることで、若手・中堅の方の機会が減る
のは事実なのですが…。
技術的な正当な批判より、自分が気に入らないという感情に任せた
批判・中傷の方が多いSNSの中で、非常に筋の通った内容を書いて
下さって、ありがとうございます。
(お気づきでしょうが、私は轟さんが好きです。が、的を得た批判はあって然るべきだと考えています)
コメントありがとうございます‼
私も轟ルキーニが好きで宝塚に入ってきている身ですのでお気持ちなんとなく分かります。
むしろ蓋として品格を失わずに登板出来る存在って稀有だと思いますし
そもそも主演ばかり張るのは彼女の意思だけではなく劇団の意向もある上の主演だと思うんですけどねー。
主演の機会が減るとはいえ、今回も前回の月も他に誰も主演するスターは無いわけですし(それこそ下手に主演させたら「期待させやがって」的な批判も出るわけですから)
湯沸かしポットのように怒らんでもと思ってしまいます。
愛月ひかるの星組異動が急遽決まった感があるのは、星組専科の華形ひかるの退団が関係あると思われますか?
二番手にするつもりはないけど、重要ポジションを任せるための要員というか・・・。
だとすれば不可解な組替えも解らなくもないのですが。
コメントありがとうございます‼
というよりも、愛月さんが2番手で出るかもしれない公演にわざわざ華形さんが降ってきて退団公演をぶつける(一つ前の公演に出てたのに)わけですから
2番手にするつもりないのかなぁと思いまして。詳細は次の記事にて。
蒼汰様
いつも楽しみに拝読しております。ライビュ専科の地方民です。
私が初めて宝塚の舞台を生で観劇したのは地方公演「あかねさす紫の花」、一路さん大海人、轟さん中大兄、花總さん額田王の配役でした。当時は初演エリザのムラと東宝公演の間に地方公演をしていたので、実質エリザ笑。衝撃の幕切れの後、気が付いたら汗びっしょりになっていた私は「ああ、私は万葉の野原で野守になって、事の顛末を目撃してきたのかしら」などと妄想しておりました。(家に帰ったら知恵熱が出て3日寝込んだ 笑)
あれから幾星霜、轟さんは今でも宝塚の舞台に立ち続けて、管理職コースの方の脇演技とはまた違う、センターに立つ者としてのクラシックな男役芸を若手に伝えてくださっている。そういう方がいないとできない「芸の継承」ってあると思うんですよ。(中国では京劇の女形が文化大革命で女優にとって代わり、その後女形芸は途絶えたまま。玉三郎さんもずっと歌舞伎の女形芸の継承を危惧していらっしゃる)
轟さんの学年を考えると、今後次代の元トップ理事を探すのかどうかの話になるのではと思うのですが、受けてくれる方がいるかどうか。自分が女の人生を生きてきて思うのは、専科として残ることは結婚とか子供とかを人生の選択から外す重い決断なんですよね。轟さんの覚悟のおかげで柴田作品の継承ができているかもしれないのですから、ライトファンの皆様、お手柔らかにお願いします。
コメントありがとうございます‼
専科に関して、皆さん結構簡単に「〇〇は専科に行けば良い」(最近だと明日海さんとか)的な発言されますけど
女性としての一生を宝塚に捧げるって結構な決断だと思うんですよね。
その意味で自分の人生を捧げるのはもちろん、蓋として矢面に立たされることも分かって運命を受け入れた轟さんって凄いなとも思うわけですよ。
本公演はあれですが、別箱では継承としてこれからも活躍されることを私は期待したいのですが、確かにライトファンあるいは重度に貢献しているファンとしては許せないのかもしれませんね。
先日発売されたGRAPHを見ると、愛月さんが2番目であることは明確に示されているような気がしましたが、眩耀の谷の配役一覧では2番手ポジション(て言うんでしょうか?灰色線の上)に記載がなく、うーん微妙な扱い…と思っておりました。
別箱の振り分けが気になりますね。時期的には巴里祭の時期とも近いですが、さすがにそっちは無いと思っています。(じゃぁ誰がやるんだって言われるとこれまたパッと思い浮かばないですが…)
コメントありがとうございます‼
いわゆる破線下ってやつですね。正式な2番手は上に載りますけど、もちろん載らない場合もあるので結構ケースバイケース。
愛月さんは前回巴里祭やってますから、あるとしたらDSですかね?