2018年総決算・95期生考察シリーズ第2弾!!
本日は月城かなと、桜木みなとの95期生の(私が思うに)優等生2人です。
95期の優等生・月城かなと
◆月城かなと(月組)
2018年2月~5月:大劇場公演『カンパニー』
水上那由多役
2018年6月~7月:東上公演『THE LAST PARTY』
TSUKISHIRO/スコット・フィッツジェラルド役
2018年8月~11月:大劇場公演『エリザベート』
ルイジ・ルキーニ役(代役:フランツ・ヨーゼフ)
元雪の御曹司で現在は月組正3番手として活躍中の彼女。
柚香・礼の陰に隠れていますが、
彼女も笑っちゃうほど波乱の無いスター人生を歩んできたと言えるでしょう。
そんな中、2018年の彼女といえば、
トップスターへのカードを着々と揃えた1年でした
・加美乃素本舗という堅実なスポンサーがついた。
・『エリザベート』のルキーニ役に抜擢。
どちらも過去のイメガ・配役を見れば錚々たるメンバーであり、
これまでのジンクスを考えれば、トップスターになるべく箔をつけたとも言える扱いです。
そんな中、彼女にとって最大のピンチ(試練)が訪れます。
美弥るりか休演に伴う『エリザベート』フランツの代役です。
『エリザベート』は宝塚を代表する大作。
もちろん準備をしていたとはいえ、その負担は想像を絶するものでしょう。
しかしながら、その代役の結果はというと、賞賛の嵐だったようですね。
(私は実際に見ておりませんので感想を見る限りですが。)
彼女は、ただ劇団からゴリ押しされているだけのスターではない。
きちんと頂点に立てる力を持つスターなのだ、ということを
くしくもこのような形で大衆に知らしめました。
そういう意味で、彼女は優等生かつ無難という印象から脱却し
トップへの道のりにおいて大きな一歩を踏み出した1年だったのではないかな、
と私は思います。
宙組の王子様・桜木みなと
◆桜木みなと(宙組)
2018年1月:東上公演『WEST SIDE STORY』
リフ役
2018年3月~6月:大劇場公演『天は赤い河のほとり』
ザナンザ・ハットゥシリ役
2018年7月:梅芸公演『WEST SIDE STORY』
アニータ役
2018年10月~12月:大劇場公演『異人たちのルネサンス』
ジュリアーノ・デ・メディチ役
以前のブログで、私は桜木みなとは95期生の「ものさし」だと評しました。
スターとしての資質も、番手や立ち位置も常に(高位置で)平均的。
95期生内では柚香・礼・月城につづく4番目の序列に常に位置取り、
それは2018年も変わっていません。
しかしながら、朝美・水舞・瀬央の後続3名の活躍は目覚ましく
正直、その勢いに飲まれそうな雰囲気もあります。
宙組が男役がひしめいていることと、「可哀想・哀れ」な役柄が多く、
番手としては足踏みが続いており、これも2018年変わっていません。
だがしかし、情勢は動きます。
今年、愛月ひかるの専科異動が発表されましたね。
これは桜木にとって非常に大きなチャンスです。
それがいつ内部で発表されたのかは分かりませんが、
この1年は彼女にとって雌伏(準備)の時だったということでしょう。
そんなわけで来年は、彼女にとって試練の1年になると思われます。
大きく飛躍するためには、一度大きく屈まなくてはなりません。
クセの無い、ノーブルで、危なげのない無難なスターというのは彼女の長所ですが
本年の雌伏の時を経て、そろそろその殻を破る時期なんじゃないかな?と思います。
優等生から1歩踏み出せるか?
この2人は、柚香・礼ほどの爆推しは無いものの
劇団からそれなりに期待され、きちんとそれに応えてきた優等生組です。
男役10年目になり、いわゆる過渡期が訪れているようですが
それを月城はきちんと乗り越え、桜木はそろそろその波が訪れる様相のようです。
もし誰かトップor2番手が急に退団したとして、
玉突きで次の枠(月城は2番手、桜木は3番手)に収まることができるか、
というのが劇団からこの2人に望まれている立場と実力だと思います。
2019年は、その最終準備段階ということでしょう。
今年の経験を生かし、ぜひ大きな飛躍を遂げて頂きたいものです。
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コメント
蒼汰さん
はじめまして。前のブログから読ませていただいてます。「辛口なところもあるけど、各ジェンヌさんへの愛情が無いわけではなく、むしろ率直に褒め称えるのが少し気恥ずかしいかんじ」の文章が自分の感覚とも合っていて、ゆえに日々楽しみに拝見しております。
さて月城さん・桜木さんですが両人とも横浜市のご出身なので、横浜市民の自分はとても応援しています。望海さんもそうなのですが、彼女たちに共通して受ける印象は「与えられた事に真面目に取り組み、きちんと結果を出す」というものです。
その月城さんにとって今年最大の試練は急にフランツをやらされたことよりも、ルキーニで毎日アドリブしなきゃいけなかったことだったんじゃないかなと。(勝手な妄想) 望海さんもガートボニートの黒猫のタンゴでやらされてましたし。苦手なことをあえてやらすって、劇団関係者はSが多いんですかね?あるいは相当なブラック企業かも。まあショービジネスですからね。
ではでは。
コメントありがとうございます!!とても的確な評をありがとうございます。笑
なんと、このお2人は出身地が同じなのですね!!知りませんでした(さすがに出身地までは抑えきれていなくて…)。
確かにアドリブって大変ですもんねー。なかば一発芸みたいなものですから、生真面目な彼女にはとても大変なイベントだったでしょう。
まぁ、だからこそ一皮むけるのかもしれませんからね。苦手なことに挑戦してこそ、スターとして輝けますからね。
はじめまして、いつも本当に楽しく
拝見しています。
ブログにコメントするのが初めてなので、気を悪くしないで頂きたいのですが、
拝見していて1つ気になるのが、月城かなとさんについての見解です。
彼女をずっと好きだった私には
彼女は御曹司とも、波乱のないスターとも思えません。
壮さんがトップになるまで新人公演でも役付きは微妙でした。
平凡なサラリーマン役として新人公演主演に適任な人がいなかった為、運良く彼女が初主演を務め、その後は順風満帆に見えますが。
雪組や95期をずっと見ている人達の意見を知る機会があり、同じような事を感じている人も多かったようなので…
長々と申し訳ありません。
これからも楽しみにしています。
コメントありがとうございます。そしてお気を悪くさせてしまったみたいで申し訳ございませんでした。
まぁ、もちろんそのあたりも重々承知だったのですが、
なんというか記事を書くたびにその経歴の詳細をすべて記入するというわけにもいかず…すいません。これからは気を付けます。
今後もぜひよろしくお願い致します。