ついに宝塚が動き始め、同時に新体制下における人事体制も
なんとなーく見え始めた今日この頃。
当ブログでは定期更新シリーズとして
男役スターの序列ランキングを勝手につけていました。
【最後の更新・2020年3月版はコチラ】
スターの序列というのは、
羽根の有無、階段降り、舞台写真枚数、ル・サンクの掲載方法、
その他出版物等の状況を加味すればなんとなく見えてくるものです。
本日は柚香光&礼真琴の新体制において
「暫定2番」の立ち位置にいる瀬戸と愛月の今と今後について、
勝手な考えをまとめていきたいと思います。
瀬戸かずやと愛月ひかるの明確な違い
柚香&礼の新体制において、
瀬戸かずやと愛月ひかるがどういう立ち位置にいるのか。
星組、花組は両方とも宝塚大劇場での公演は開始してますので
その時点での状況を簡単に比較していきたいと思います。
瀬戸かずや | 愛月ひかる | |
学年 | 90期 | 93期 |
舞台写真 | 6枚 | 7枚 |
羽根 | 無し | 2番手羽根 |
歌劇表紙 | 掲載済 | 未掲載 |
グラフ表紙 | 掲載済 | 掲載済 |
出版物関係について、2番手スターの証である歌劇の表紙に
瀬戸は登場済みで愛月は未掲載。
とはいえこれは正直、時間の問題でしかなく、
残り4ヶ月分の中で愛月が登板する可能性は高いと思われます。
一番気になるのは舞台写真の枚数。
瀬戸かずやの6枚って、なんだか中途半端な数ですよね。
例えば、彩風咲奈は『ひかりふる路』で7枚でしたし、
柚香光は『ポーの一族』で8枚、月城かなとは『I AM FROM AUSTRIA』で7枚。
ただし礼真琴だけ『THE SCARLET PIMPERNEL』で5枚と変則枚数。
礼が当時研9で、舞台写真を2枚以上出す上級生に
壱城、七海、天寿と複数在籍していた関係で少なかったのだと思われますが、
路線最上級生である瀬戸の6枚って微妙な扱いの枚数だと思います。
もちろん新型コロナの影響で写真が少なくなっているのかもしれませんが
永久輝せあがしっかり3枚に増えていること、
礼と柚香が同じトップ枚数・13枚であることを考慮すると…どうなんでしょうね。
そして何より大きな違いで言えば、瀬戸は2番手羽根を背負っていません。
2番手スターの明確な証は、個人的にこの羽根の有無だと思っているので
この差はとても大きいと考えます。
そりゃ「一本物だから羽根を背負わないに決まっている」わけですけど、
逆に言えばお披露目に一本物を持ってきた理由の1つに
瀬戸に羽根を背負わせずに済むからとも言えるわけですよね。
裏を返すと、今度は礼真琴2作目『ロミジュリ』が一本物であることにより、
華形ひかる連続登板によりボカしていた3番「手」以下の序列を
引き続きボカせることになるわけですから、いやはや上手く出来てるなぁと。
そんな中、他の別格上級生同様、
今作で愛月ひかるに羽根を背負わせずボカすという選択肢もあったはずなのに、
あえて羽根を背負わせ、舞台写真枚数を7枚に増加させたことに
劇団の意図を感じることが出来ると思います。
なんせ後は歌劇の表紙にさえ登場してしまえば、
愛月は明確な2番手スターとして将来の道が拓けるわけで、
学年を考慮しても、瀬戸との違いは非常に大きいと言えるでしょう。
「FOCUS ON」トリオは正2番手にならない?
瀬戸と似たような立ち位置の存在として『My style』別格トリオ、
すなわち悠未ひろ、未涼亜希、緒月遠麻の3名を振り返ってみましょう。
彼女たちは組内で2.5番くらいの立ち位置まで登りつめましたけれど、
2番手羽根は背負わず、歌劇等の表紙もせず、パーソナルカレンダーを出さず、
そしてサヨナラショーをせずに退団していきました。
【訂正:悠未ひろはサヨナラショーを上演したそうです。お詫びして訂正致します。】
彼女たちのような路線と別格のはざまのスターたちが存在したことにより
いわゆる暫定2番「目」という表現が生まれたわけですけれど、
じゃあ瀬戸かずやはどうなのでしょう?
瀬戸は「パーソナルカレンダー」を発売し、歌劇の表紙にも登場。
ここが『My style』別格トリオとの大きな違いで、
それにより私は、瀬戸は一瞬でも正2番手スターとして位置し、
退団していく可能性も大いにあり得ると考えていました。
ところが、今回の舞台写真枚数と羽根を背負わない情勢を鑑みるに、
もし仮に次作で退団だったとしたら、羽根を背負わず退団という選択肢が生まれ、
ということは正2番手でない新しい立ち位置の存在が生まれることになります。
そしてそう思い至った理由のもう1つに挙げられるのが、
先日発表された彩凪翔ディナーショーの存在。
前回の記事に頂いたコメントを見る限り、
「退団フラグでない」と考えている方も多いように散見されますし、
私も実際そう思っているのですが、
とはいえ仮にこれが予定調和としての退団フラグだとすれば?
少なくとも彩凪は「一瞬でも正2番」という立ち位置にはならない
ということを意味しており、立ち位置が揃えられている瀬戸も、
そして鳳月杏も同様なのではないかと考えられるでしょう。
もちろん、瀬戸と彩凪&鳳月の間には2学年という差があり、
一概に全員同じ道を辿るとは言えませんけれど、
とはいえ月組&雪組のトップ交代までの期間も1年ちょっとあるわけですから、
状況としては意図的に揃えられている可能性が高いと思うのです。
上級生2番「目」スターのそれぞれ
ここまで書いといてなんですが、
瀬戸かずやはこれまで別格枠としてキャリアを積んできましたから
七海ひろき同様「ここまでこれてラッキー」的な側面が強いので、
結局2番「手」だろうが2番「目」だろうが、正直あまり関係無いですよね。笑
ある種、最も美しい「別格の花道」という生き様を見せて貰えている気がして、
これはこれで面白いなぁと思います。
そして裏を返せば、御曹司として育ち、ルキーニジンクスを持つ愛月ひかるが、
一瞬専科異動という梯子を外された格好になったにも関わらず
現時点でしっかりがっつり正2番の立ち位置に既にいるのは大きいですよね。
つくづく愛月ひかるは壮、北翔、美弥に続く
「スペア枠」として登板しているのだなということがよく分かります。
とはいえ彼女もトップ当確で決してありませんので、
頂点への道は厳しいですねぇ…。
「FOCUS ON」トリオと愛月ひかる、
果たしてこの4名がどのような道をたどることになるのか、
とても興味深いです。
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コメント
蒼汰様
いつも楽しみに拝読しております。ライビュ専科に戻りたい地方民です。
瀬戸さんと愛月さんとでは、3学年差ですが、実年齢は6歳くらい違うでしょうし、通常任期トップ2代分くらいの年齢差がある。
愛月さんは礼さんの上級生だけど、実年齢はほぼ一緒では?
愛月さんは珠城さんと月城さんの間にワンクッションで落下傘するのでは?とぼんやり期待していたのですが、あと丸2作品ありますからね・・・休演期間は月城さんの療養にはプラスに働いたでしょうし、もう月落下傘は無いような気がしてきました・・・
可能性としては、トップ候補が95期から100期までの間に2名くらいしか思い浮かばないので、
4年くらい後に、礼さんと極美さんの繋ぎに愛月3作トップ?(愛月さんトップになれても3作以上しそうにない)
2015年に今の状況なんてだれも予想していなかったし、2025年のことを考えると鬼が笑うわね・・・
悠未ひろさんは、さよならショーしましたよ。
ご指摘ありがとうございます!!お詫びして訂正致します。
たしかに、月城さんは、一本物でもしっかり羽根しょいましたもんね。。。(しかも、ギラギラの真っ赤!)
瀬戸さん、愛月さんが、どのような進路を歩もうとも、昨今のような箔付け戦法は多いにアリだと思います。
個人的には、轟さん、華形さんの動向から、こりゃ専科になんかあるな、と。さすがに愛月さん、鳳月さんだと非情ですから、別箱で主役をはれて、ショーでもバキバキ踊れるとなると、瀬戸さん、水美さん、彩凪さん、どなたも捨てがたい。。。
まぁいっか、とりあえず今日の深夜は、星組で楽しみましょう!
こんにちは!
早速ですが、愛月さんはトップになると思うのですがねえ。。。宙組から専科への短期異動は桜木さんを育てるために逃がされたとしか思えないのですよ。桜木さんはいずれトップになると思うし、愛月さんも短期かもしれないですけれどトップ羽根を背負うのではないのかと。一方、彩凪さんは目力が強くてすごく男前で独特の魅力がありますよね。今後もいろんな公演で輝いて欲しいと思っています。
95期の神7では、月城さんはもちろん、朝美さんは当確だと予想しています。でも、水美さんは何となく不遇で厳しいのではないのかと思います。瀬央さんは何とか滑り込みそうですね。いずれにしてもファンの皆様はまさにやきもき状態ですね。
ところで、現在大劇場で上演中の花組公演に空きがあると目にしたので8月分をゲットしました。永久輝さんや朝月さんをしっかりと見てみたいと思っています!
いつも興味深く楽しく拝読しております。
FOCUS ONをかなり強く推しておられますが、現在、
それぞれ置かれている状況も評価も学年も刻々と変化し
もう今では一括りにできないのかな~と思います。
舞台への貢献度、努力賞の受賞、東上主演公演と挙げてみても、
(瀬戸さん鳳月さん)と(彩凪さん)とでは劇団からの評価、
期待度が大きく異なるように感じます。
(彩凪さん)はどちらかというと七海さんの街道と似ているかな
と思いました。
また、昨今、2番手退団や花娘の一斉退団、管理職の短期替わりなど
劇団の思いもよらなかった事が多発しているようにみえ、以前よりは少なからずとも、多少なりとも、生徒のモチベーション保持、組としての団結に配慮に努めているように思ったりもします。