星組の4番「目」スター不在問題

新型コロナウイルスによる花組の公演中止、非常に残念ですね。

それを見越しての長期公演&早期配信放送と分かっていたとはいえ、

実際に起きてしまうと何とも言えない気分になります…。

 

まぁ、私がシケシケしてもしょうがありませんので

当ブログは通常モードで更新して参ります。

 

さて、先日の星組公演『眩耀の谷/Ray』 配信放送のおかげで

礼真琴率いる新生星組の組体制がなんとなく見えてきました。

 

本日はそんな星組の現在、そして今後の番手について

個人的な考えをまとめていきます。

 

群舞を見れば序列が分かる

 

今回の公演より、愛月ひかるは2番手羽根をしっかり背負い正2番手に就任。

瀬央ゆりあは華形ひかるに花を持たせたとはいえ3番「目」に昇格。

 

そんな中、レビュー作品『Ray』では、

礼を中心に愛月・瀬央がそれを挟むという

いわゆるトライアングル隊列が頻繁に見られたわけですが、

普通なら礼の真後ろに立つ、4番枠が基本不在だったことが印象的でした。

 

正確には、隊列に華形ひかるが加わると彼女が3番の立ち位置に入り、

瀬央が4番の立ち位置に下がる、という表現の方かもしれません。

 

そう、実はレビュー作品の群舞の立ち位置って

ブロマイドの数やルサンクの扱いと同様、

スターの序列が如実に表れるものなんですよね。

 

ちなみに他組で比較してみると…。

 

新生花組は、①柚香②瀬戸③水美④永久輝と続き、

今回の公演から5番に聖乃あすかが入り、正式に路線スター枠に仲間入り。

 

100期繋がりで言えば、月組は『クルンテープ』から

①珠城②美弥③月城④暁に続き、5番に風間柚乃が抜擢。

続く『I AM FROM AUSTRI』では②月城③鳳月に変わり、他は変更無し。

 

宙組は『アクアヴィーテ』より

①真風②芹香③桜木に続き、4番の立ち位置に和希そらが登場。

真風を中心に5人横並びになる際は、和希のシンメ(暫定5番)瑠風輝でした。

 

雪組は、長く①望海②彩風③彩凪④朝美⑤永久輝と序列固定でしたけれど、

永久輝の花組組替えで『ONCE UPON A TIME IN AMERICA』では

望海を中心に5人横並びになる際、朝美のシンメ(暫定5番)綾凰華でした。

 

肝心の星組で言うと、礼を中心に5人横並びになった際は

①礼②愛月③瀬央④天寿⑤綺城、だったように「見える」んですよね。

(手元にプログラムやルサンク等が無いので、映像で見る限りですが。)

 

鍵になるのは4番の天寿。彼女は路線でなく別格枠スターで、

他組で言うと凛城きらとか真那春人的立ち位置の人なので

4番と言うよりも年功序列に近いわけです。

 

ということは、そのシンメ立ち位置にいる綺城は、

5番というよりも組替えご祝儀に近い扱いなのかなと勝手に思っています。

 

星組の本命若手は誰やねん問題

 

もっと言ってしまえば、

①礼②愛月③瀬央④綺城⑤天華でも良かったはずなのに

なぜそうしなかったんだろうという話なわけです。

 

ここで出てくるのが『Dream On!』『龍の宮物語』

綺城は『Dream On!』で「主な主演者」扱いだったのはずだったのに、

特別出演の水美舞斗に主役を食われ微妙な立場に。

 

天華はバウ単独主演はまだしも、ショー公演でW主演等してもよかったのに

瀬央ゆりあに『龍の宮物語』で主役を取られ、

路線としてのスタート地点にすらまだ立てずにいる。

 

現時点での序列は綺城>天華ですが、ほとんど横並びだと言え、

つまり綺城と天華は、水美と瀬央に綺麗に蓋された状況だと言えます。

(しかも95期組はカードを揃えられるという箱推しモードの劇団としては利点付き)

 

実はこの内容、約1年前に別の記事でまとめていまして

(まさかこの時はこうもあっさり聖乃が飛龍を抜くとは思わなかったけど)

正直、予想通りの「でしょうね」展開。

 

このままいくと綺城と天華は

星組でいうポコまお(十碧れいや&麻央侑希)コンビのような扱いとなり、

本命はその下になるんだろうなぁと思っています。

 

それが誰かは別の機会にまとめるとして、個人的に驚きなのは、

星組の正路線が95期の瀬央ゆりあで止まっているという状況。

前述の通り、他組は5番目に98or100期生を置いているにも関わらず、です。

 

しかも本来の予定では2020年後半に星組はバウ公演が無く、

次作は番手ぼかし1本物『ロミオとジュリエット』。

星組は少なくとも1年、本命若手を作る気がなかったということになります。

 

まぁ礼真琴&舞空瞳のスーパーコンビに

愛月ひかるというジョーカーの投入、さらに礼瀬央の95期コンビという

上から4人がしっかりした組体制ですので

そこまで焦る必要も無い、というのが正直なところなのでしょう。

 

そんなわけで、今後の星組の番手レースは

新公学年以下がどうなるかが一番の見どころになってくると思います。

果たして、頭一つ抜けられるスターは誰に?!

 

星組は無事公演を続けられるのか

 

と、悠長なことを書いておりますけれど、

もちろん星組にも公演中止の危機が押し寄せてきているのが実情です。

 

どれだけ運営側が事前準備をしても、観客が気を遣っていようとも、

ウイルスという目に見えない敵を完全に防御することは出来ないわけで…。

 

1日も早く当たり前の毎日が戻ることを祈るしか出来ないのが、

一ファンとしてもどかしいです…。

 

ちなみに、そろそろ全組の今後の路線予想でもしようと思ったのですが

『Takarazuka Revue 2020』が発売される予定であることを

すっかり忘れていました。笑

 

星組はじめ、各組の今後については

それを見てから書こうかなと思いますので、どうぞお楽しみにー。

 

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コメント

  1. こんちゃん より:

    蒼汰様

    いつも楽しみに拝読しております。配信専科の地方民です。
    (SAPAでライビュ専科に戻れるかしら)

    私が友の会で初ゲットしたチケットは払い戻しと相成りましたが、関係者のご心労を思えば、何ほどのことでしょう。本当に、皆様の健康を祈るばかりです。

    前売りチケットを買っても、当日まで幕が上がるかどうかわからないとなると、地方民には遠征のハードルが高くなってしまいましたね。せめて配信で楽しみながら劇団に貢献したいです。

    シケシケしてきたので、ネタでも

    「配信で こんなこといいな できたらいいな♪」
    ・初日、新人公演日の本公演、新人公演、千秋楽と複数回配信を設定
    (何時幕が開くか保証が無いのでね、勤め人にも視聴のチャンスが増える。劇場で観劇した方もお芝居の進化を確認できる)

    ・配信視聴者に「公演パンフの電子版」を購入できる権利をつける
    (これまで、かさばるから購入をためらっていた層にどうでしょう。観劇中でも気になる生徒をチェックできます)

    ・キャトル通販で、宝塚コラボデザイン(オケボックスと銀橋をイメージしました)の外付けスピーカーを販売
    (おうちでの視聴環境を快適に。「舞台中継鑑賞 最適化モード」も付けてね)

    ・海外配信の開拓
    (まずは香港・台湾から?)

  2. えりえり より:

    蒼汰さま、こんばんは!星組の記事を書いてくださり、ありがとうございます!今日も「おおーなるほどなるほど」でした笑
    個人的には天華さんの今後のゆくえが一番気になっています。御曹司とも言えるほどの新公主演回数、今回のおひとり銀橋…最初は綺城さんのシンメだと思いましたが、今はとりあえず極美さんとニコイチっていう感じでしょうか…(立ち位置、銀橋渡り、階段降りなどなど)
    蛇足になるかもしれませんが、今回Rayの銀橋並びの立ち位置を補足させていただきます。読者様方のお役に立てれば嬉しいです。(以下敬称略)
    中詰()にはシンメ:(上手側から)天華(極美)大輝(白妙)万里(美稀)天寿(綺城)音波(有沙)瀬央(華形)トリデンテ
    デュダン前の銀橋並び:(下手側から)極美有沙天華瀬央愛月華形綺城音波
    パレード銀橋並び:(両組長の間に、下手側から)有沙瀬央トリデンテ華形
    うむ…実に興味深いですね笑

  3. おもち より:

    こんばんは!
    本日星組公演を観てきて、私も番手どうなってるんだ?との疑問を抱いた所にこちらの記事!
    私のざっくり感想です。
    お芝居では綺城>天華>極美の序列がハッキリとしていましたが、ショーでは綺城>天華=極美の印象でした。
    敢えて言うなら急に極美が上がってきた印象を受けました。
    もちろん紛れもない正路線の極美。上がるのは当然だと思っていましたが、月組の暁=風間と同じような扱い方をされていた雰囲気だったので心の中で「出世ー!!」と叫んでしまいました。
    もちろん暁と天華ではきちんと番手の違いが付けられているので比べるものではないのは分かっていますが、綺城が上に降ってきた印象なので、下からも極美に追い付かれ、天華のこの先はどうなるんだ?と疑問を感じたのです。
    ですが、新生星組!娘役も上級生から下級生まで実力者が揃っていて、気付けば歌もダンスもお芝居も最もバランスの良い組になった気がします。(個人的感想です)
    特に愛月、綺城、極美が並んだ所を観て星組の未来は明るいな…と感じた次第です。
    どこから目線で語ってるのか、自分でおこがましくなったのでこちらで失礼します。
    敬称はあえて付けずに書かせて頂きました。
    私はこの公演を観るのは今日で最後になりますので、スカステでの放送を楽しみに待ちたいと思います!

  4. 甘栗プリン より:

    蒼汰さま

    先日星組公演んを観てまいりました!

    私は礼さん、愛ちゃん、瀬央さんが大好きななんですが、座席が前方だったため目の前の極美さんがあまりにキラキラしていてロックオン( ゚ー゚)

    次の公演ではしっかり4番手になる、そう確信しました♪

    これから包容力やアクみたいな個性が身に付いていく過程を見守りたいです。

  5. 星ファン より:

    礼が長期政権になるのがほぼ確定事項だと仮定して極美慎が瀬央に続く正路線スターで尚且つ最終的には礼の次のトップ候補で間違い無いのではないでしょうか…
    綺城さんには申し訳ないですが彼女は永久輝がビザガールとして花に降りてきた割りを食って星に移籍したのでしょうし天華は暁、瑠風に続く98期男役スターですがバウ主演すら経験してない事を考えると人事が上手い星組内で正路線になるとは考えにくいもの…
    もちろんお二人とも綺城さんは歌うまでオーラもありますし天華さんも芝居は素晴らしいのでどこかでトップに立てる、もしくは正路線スターとして活躍されても不思議ではないと思っておりますが…
    また102期の天飛が紅さんの退団公演で新公主演を経験して、極美と共にドリームタイムのMCに選ばれている事から考えても綺城、天華が星で正路線に絡むのは難しいのではないでしょうか…
    仰る通り星の番手争いに関しては(極美は確定的として)新公年代(碧海、天飛、御剣、 稀惺を筆頭に)がメインになるのでしょうね…
    そういう意味でも公演時期が延びてしまったロミジュリの新公主演を誰が手にするのか今から気になるものです

  6. Koara より:

    個人的には綺城に頑張ってほしいのですが、カフェブレイクに有沙を単独で出してまで出演させなかったことに劇団の意図を感じるので厳しいことは分かっています。ただ、ひとつだけ反論すると天寿の下にはなっていないと思います。シンメはありましたけど、華形の隣なので華形>瀬央と考えると綺城の方が上ですし天寿の内側にいる場面もありました。

    次回のロミジュリではベンヴォーリオとパリスあたりを綺城、天華で取れればいいですけど、最悪の場合ジュリエットパパ綺城、乳母天華と撃沈する可能性もありますよね。その辺はどう考えていますか?

  7. はら より:

    柚希と礼の学年差が10、柚希就任年に礼が配属になって柚希退団後4年ちょっとで礼がトップに上がったのみると、礼が長期やってる間に、本物の劇団御曹司の歌うまと噂の105期稀星(こちらも10年差、礼の就任年に組配属という偶然)が新公で無双して、礼が退団後の4年くらい高齢就任で繋いで研10、11くらいでトップなるのもありえなくないなと思ってます。

  8. 紅ペニ より:

    星組公演やっと観ることができました。愛しい愛しい
    生徒さんに、番号をふらずに、公演楽しまれれば良いのに
    うちの子達と同世代、番号で育てちゃったのかと、反省したり、悲しくなったりしてますよ。
    この、先の見えない今 
    半分しか出られない生徒さんの気合いが凄くて、ほろっとしてしまいました。
    宝塚は愛の世界です
    あの人かいないと生きていけない❗️の
    世界
    少し、わかってほしい
    私から見ると、舞空さんは、礼さんと、身長は同じくらいとして、手は長く、肩もある(これ相手役さんが大きい人なら利点だけど)ダンスは花男キレッキレッオラッオラッが基本、一瞬どっちが男だっけ?と思うことが、
    ロミジュリ、史上初トップの役代わりいけるんじゃないか❗と
    そこ、気にならないファンの方の愛も
    凄いなと思う