娘役から見る各組体制、本日は星組編です。
【雪組編】
【宙組編】
舞空瞳長期体制の星組
就任当初から予想されていたことですが、
星組トップ娘役の舞空瞳は『1789』出演により任期6作以上が確定。
たぶん、このまま礼真琴と長期体制かつ添い遂げ退団を果たすと思われます。
で、強過ぎる娘2ポジションとして長く君臨しているのが、98期生の有沙瞳。
組替え後から『阿弖流為』『ドクトル・ジバゴ』『龍の宮物語』『マノン』と、
外箱ヒロインとして4作も登板。
さらに『王家に捧ぐ歌』アムネリス、『Le Rouge et le Noir』レナール夫人、
そしてもしかしたら『1789』マリー・アントワネットと、
さすが池銀様、裏トップ娘役と言っても過言では無いほどの厚待遇ぶり。
その一方で、星組は99期の小桜ほのかを、
礼真琴政権開始時から本格的にプッシュを開始。
宝塚では珍しい明確な娘3ポジションとしての地位を確立しました。
さらにその下を見ると、102期生の水乃ゆりを一瞬推したものの、
「やっぱやーめた」とあっさり引っ込め、今は綺麗どころポジションに据え置き、
（この切り替えの早さこそ星組が人事上手たる所以ですよね）
103期生の瑠璃花夏も別格枠として登用を始めました。
全体を通して言えることは、舞空瞳長期体制の弊害を生まないよう、
それぞれを適材適所で使いながら上手いこと回している点です。
同じ歌ウマでも有沙瞳を立てながら小桜ほのかの立ち位置を入れ替えてみたり、
水乃・瑠璃というキャラの違う中堅娘役を使ってみたりと、
長期予定トップの鮮度を保たせるために、
あの手この手をしているなぁという印象ですね。
暁千星の相手役探し
そんな中、水面下で始まっているであろうことは、
次なるトップスター・暁千星の相手役探し。
107期生で新公ヒロ一番乗りを果たした藍羽ひより、
暁千星のフォトブックに登場した104期生の綾音美蘭、106期生の乙華菜乃。
さらに108期生の首席入団・茉莉那ふみまで控えている。
これは偶然とは言えないでしょう。
そんな中、現時点で最もプッシュされているのが、105期生の詩ちづるです。
阪神阪急の謎ポスターモデルに抜擢され、
『めぐり会いは再び』にて新公初ヒロイン。
それだけでなく、『ザ・ジェントル・ライアー』は裏ヒロインに抜擢、
『Le Rouge et le Noir』で美味しいマチルドをゲット。
まさに飛ぶ鳥を落とす勢い、なのですが。
暁千星の相手役候補として名乗りを挙げるには、
推されるタイミングとしては少し早いように思うのです。
そもそも暁千星＆詩ちづるコンビになったとしたら「どこの月組？」だし、
星組ってそういう人事をあまりしない印象が有るんですよね…。
ってことで詩ちづるがトップ娘役になるとしたら、
組替えして外に出るか、舞空瞳が退団した場合の礼真琴の2人目の相手役。
あるいは有沙瞳に続く強い娘2ポジションに納まるか、のいずれかでしょう。
ま、この暁千星の相手役を巡る路線バトルは、
まだまだ長い時間がかかりそう（礼真琴は長期だと思うので）ですし、
今は手札を配っている段階、いつ何が起きるかは分かりません。
そういう意味でも、これからの展開が非常に楽しみです。
星組の中堅別格メンバー
さて、星組の非路線娘役について見ていきますと、
歌ウマ＆熟女枠として手堅い活躍を活躍を見せてくれる副組長の白妙なつ。
続く95期生の紫りらも、これまた歌ウマ枠、
かつ特徴的な顔立ちで怪演も魅せてくれる、頼もしい礼真琴の同期の一人。
瀬央ゆりあ主演『ザ・ジェントル・ライアー』では、
音波みのりの代打としてヒロイン格で登板しました。
96期生の音咲いつきは、元男役らしい押し出しの強さで、
最近はドヤ歌唱場面での登板が目立ちますね。
娘役らしからぬ圧に賛否両論なイメージがありますが、私は好きですよ、圧系。笑
同じく歌唱担当として頭角を現しているのが、102期生の都優奈。
『王家に捧ぐ歌』『JAGUAR BEAT』で2度エトワール登板も経験済みですが、
休演者祭りだった『モンテ・クリスト伯』では有沙瞳の代打で登場。
素晴らしい芝居力と妖艶さで観る者を引き込んでいました。
あとは親しみやすい顔立ちで星組の朝の顔として活躍中の二條華、
これまた特徴的な顔で遠目で見て一発で分かる七星美妃と、
名前の分かる中堅どころが複数在籍。
多くの路線娘役に上手く出番を割り振る一方で、
非路線組にもそれぞれに持ち場を作ってあげるあたり、
組ファンでなくてもやっぱり星組は色々と上手だなと思いますね。
そして暁千星をめぐる相手役バトルが今後どう展開されていくのか、
その手腕に期待したいです。
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コメント
やっと綾音さんや乙華さんも推され始めて、本当に嬉しい限りです！
他組ですが、都姫さんに朝木さんにと104期の退団が続く今、本当に綾音さんには頑張ってほしいのです！！
以前書いたように、詩さんは「どこかではトップ就任」と私は予想していますが、やはり星組とはちょっと思えない今日この頃。
ただ、どちらにせよ「赤と黒」及び「1789」新公に懸かっている！！という気もします。(「1789」でオランプ役を獲るでしょうか…)
瑠璃さんも有沙さんの後継者のおひとりだと思うので、是非これからも美声を響かせてほしいです。
あと気になるのは105期の鳳花るりなさん。
大人っぽい美貌で、詩さんともちょっと違ったタイプですし、注目しております！
他組に比べ、事件性の少ない星組。
読者からのコメント数が、それを物語っているような？（笑）
星組Pって、いったい何者なのでしょうね？
平和・安定・安パイ、かつ、ファンのハレーションを起こさないような人事・・・
天晴としか言いようがありません。
男役序列は若干ザワついたりもしたようですが、娘役に関しては、驚くほど堅実かつ納得の人事だと思います。
当事者である、星娘の皆様の心持ちも、おだやかだといいなあ・・・