錚々たる月組OGとエリザベート

多くの人気スターを生み育て、

さらに多方面へと輩出してきた宝塚歌劇団。

 

今日、20代の同僚たちに

「元タカラジェンヌの有名人と言えば?」と聞いて、上がった名前といえば

 

天海祐希、真矢みき、檀れい、黒木瞳、大地真央、涼風真世、紫吹淳、遼河はるひ、真琴つばさ、など。

 

みんなテレビ等で活躍する著名なスターたちですが、

この名前群を見て、何かお気づきになりますでしょうか?

 

そう、真矢みき以外の全員が月組関係者なんですよね。

 

有名な元タカラジェンヌは月組生ばかり?

 

なぜ、月組OGばかりがテレビで活躍するのか。

その理由なんぞ、もちろん分かりません。

 

しいて言うなら、月組の代名詞である「変則人事」のおかげで

精神が鍛えられているからとかでしょうか。笑

 

 

ちなみに、1980年代以降の歴代トップスターを振り返ると

 

大地真央(研10)

剣幸(研12)

涼風真世(研10)

天海祐希(研7)

久世星佳(研13)

真琴つばさ(研13)

紫吹淳(研16)

彩輝直(研15)

瀬奈じゅん(研14)

霧矢大夢(研16)

龍真咲(研12)

珠城りょう(研9)

 

言えることは

・とにかく就任学年が早い(早期就任といわれる研12以下が半分)

・天海(73期生)⇒久世(69期生)という学年遡りトップ就任

 

さらに他にも

・明日海りおの準トップ体制

・黒木瞳が史上最速研2でトップ娘役就任

・檀れいが成績ビリからのトップ娘役就任

・2度トップ娘役不在期間があった

・2度も男役がエリザベートのシシィを演じる

 

というわけで、いつどの時代を切り取っても変則人事の嵐。

それに振り回される組子たちもきっとたまったものじゃないでしょう。

 

しかしながら大地、天海、真琴、瀬奈と

その時代を象徴するトップスターが多数在籍し、人気を博していたのも事実。

 

たぶん王道・花組の写し鏡として、常に突飛なことをする結果

スターたちが鍛えられたり、思いもよらない化学反応が生まれたりするのかなぁと

素人考えでは思います。

 

東宝『エリザベート』について思うこと

 

さて、2019年帝国劇場『エリザベート』のシシィ役に

愛希れいかが選ばれたことは、皆さんご存知のことでしょう。

(外部サイト)帝国劇場 ミュージカル『エリザベート』

 

この件について私の考えを記事にまとめようかなと思ったのですが

 

ぶっちゃけ東宝エリザに出るだろうなって退団発表時から確信してた

⇒発表された結果「でしょうね」

⇒宝塚はただの練習台だったのね

⇒キャラじゃない役をやらされた月組生可哀想

 

という、あまたのブログで取り上げられていることと

ほぼ同内容のことしか思っておりません。笑

 

しいて補足するなら

どれだけ史上最も似合ってないエリザだと陰口を叩かれようとも

 

・人気公演なのでチケットが安定して売れ、関連グッズが売れる

・つまり月組に勢いをつけることができる

・愛希れいかに「元シシィ」という称号をあげられる

・珠城りょうに「元トート」という称号をあげられる

・月城かなとに「元ルキーニ」という称号をあげられる

 

ということで、この文字づらだけを見れば

まるで良いことづくしな選択だったと言えるのかもしれません。

 

 

さらに東宝側としても、

3か月という超ロングラン公演のヒロインを任せられるスターとして

タカラジェンヌというそもそもの能力値・人気が高い人材を選ぶのは、ごく自然なことです。

 

そして花總まりとのダブルキャストの選択肢として

柚希礼音、龍真咲、朝夏まなと、実咲凛音、愛希れいかの中から1人選べと言われたら

愛希が選ばれるのは素人の私でも分かります。

 

柚希はそもそもキャラじゃない、龍だと芸風が独特過ぎる

朝夏は普通過ぎるし女役経験がまだ浅い、

実咲だとキャラが花總と完全に被っている。

 

その点、愛希は花總と芸風も持ち味も真反対であり

ダブルキャストという意義を考えるに、彼女が選べるのは至極当然というわけで、

宝塚での公演を足掛かりに帝劇に出るなんて、最高のシチュエーションと言えるでしょう。

 

(さらに言えばトートも井上・古川という、ベテランと新星という全く同じ構図のダブルキャストですよね。)

 

つまり、宝塚側も東宝側も、みんなが得しかしていない

非常にwin-winかつ超合理的な事業企画であると言えるので

この選択は事業として正解だったと言わざるをえません。

 

だがしかし、それで「あぁそうですか」と割り切れないのが

ファンの、そして人間の感情というわけでして。

 

こうも決まりきったレールを見せつけられるのも

激しく微妙ではありますよね。笑

 

月組OG・愛希れいかの今後

 

けど、結局のところ

そんな敷かれたレールを歩むと決めたのは愛希れいか本人。

 

外部仕事一発目が東宝エリザだなんて

失敗したら自分のキャリアが全て終わると言っても(先人の例を見れば)過言ではありません。

 

私は彼女に関しては好きでも嫌いでもなく

ただただフラットな感情しか湧きませんので、

「花總と比べられるだろうけど頑張れー」という思いでしかありません。

 

まぁどっちにしろ、帝劇エリザは見るつもり満々だったので

どうせなら愛希バージョンも見てみたいなぁと思うところではありますね。

(東宝の策略にまんまとハマる私・・・笑)

 

果たして、愛希が名だたる月組OGの1人になれるのかどうか。

そんなスター人生・第二幕が開けようとしています。

 

これからの活躍に期待したいですね。

 

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