彩風咲奈・宝塚とディズニーの親和性

超主観で申し訳ないのですが、

私の勝手なジンクスとして、確信を持って言えることがあります。

 

それは、20代女性の宝塚ファンうち

9割くらいの人はディズニーも好きだということです。

 

…というか、別に20代に縛る必要もなく、

宝塚ファンでディズニー好きの人は非常に多く、

逆もしかりでディズニー好きな人に宝塚を見せると

大概良い反応が返ってくる傾向にあるように思います。

 

100年の歴史の中で「愛」と「夢」を育んできた宝塚歌劇団と

「夢」と「魔法」で全世界に笑顔を贈り届けてきたディズニー。

改めてこの2つって似てますよねぇ。

 

宝塚とディズニーの親和性

 

宝塚とディズニーは何が似ているのか。

端的に言えば同じ「夢を売る」エンタメで商売をしているからなんですけど、

もっと具体的に考えてみましょう。

 

ディズニー好きな人が皆、声を揃えて言うことといえば、

「ディズニーは乗り物を乗るところじゃなく、パレードやショーを楽しむところ

ということでしょう。(身に覚えのある方は多いはず。笑)

 

ディズニーのショーと言えば、

キラキラした衣装とステージで、外人(風の人)が楽しげに歌って踊り、

古き良きアメリカンドリーム的世界観を気軽に見ることが出来るわけですが、

まぁこれって宝塚のレビューにもまんま同じことが言えますよね。

 

それはレビューだけではなく、舞台作品でも

愛や夢を正面切って描き、基本的にはハッピーエンドで終わる。

 

それが時に和物になったり、舞台がカリブ海やヨーロッパになるだけで

見世物としての本質はほぼ同じだと思います。

 

要は、そういうきらびやかな世界観が好きな人誰もがハマる

共通の趣味こそがディズニーと宝塚なのかもしれません。

 

けど実は、この世界観の構築こそが

この2つの事業の大きな共通点とも言えますよね。

 

身も蓋も無いことを言ってしまえば、

本当はミッキーもドナルドもこの世に生きていないし、

女性が男性を演じるタカラジェンヌは虚構の存在でしかない。

 

だけど、あたかもその存在がこの世界に実在しているかのように

大企業が全ての資産と技術力と時間をかけその世界観を作り出し、

ファンに提供しているとも言えるわけで。

 

そして、ファン側もその世界観を非常に大切にしていて、

マナーやすみれコードを遵守する中で

自分自身も世界を構築する一つのファクターとして演じ、楽しんでいる。

 

つまりまぁ、企業とファンによる壮大なごっこ遊びなんですよね。

企業とファンが同じ世界観を共有し、

その中の虚像を楽しむことができるエンタメ事業。

 

その意味で、ディズニーと宝塚の親和性は

非常に高いように見受けられます。

 

彩風咲奈のディズニーっぽさ

 

そんなわけで、宝塚を見ていても

「うわーディズニーっぽいわー」と思うことがよくあるのですが、

 

個人的に最近それを特に感じるスターが、

雪組の正2番手として活躍している彩風咲奈。

 

オシャレなスーツを着こなしながら、長身とスラリとした手足を存分に生かし、

衣装を翻しながら若手を引き連れて歌い踊る彼女は、

まさにディズニー的世界観を構築するのにピッタリの逸材。

 

そしてディズニー好きな人に宝塚を見せて評判が良いのが

『SUPER VOYAGER!』の「ocean~海に浮かぶ月~」(ララランド的な場面)

『Gato Bonito!!』の「賢い猫」(猫ふんじゃったの場面)なんですよね。

 

さらに『20世紀号に乗って』のフィナーレより、

電飾まみれの蒸気機関車を背に、

腕を組み俯き加減で現れた彼女を見た瞬間に思いました。

「うわ、ディズニーじゃん‼」ってね。笑

 

実は同じ世界線に花組の柚香光もいると思っているのですが

(『CASANOVA』のフィナーレ冒頭で仙名と踊る場面とかディズニー的でしたよね)

彼女の場合、I am 柚香光 感が非常に強いので、

ディズニー的魅力よりも宝塚感の方が勝っている印象なんですよね。

 

その点、彩風は良くも悪くも薄味・無個性であり

だからこそ依代的に色んな味付けの世界観がハマるがゆえに、

ディズニー要素を構築できるのだろうと思います。

 

そしてその魅力が実ったからこそ、

『SUPER VOYAGER!』の「ocean~海に浮かぶ月~」は

2017年に宝塚歌劇団年度賞の団体賞を受賞しました。

 

内外ともに高く評価されたことはすなわち、

スターとして大きく躍進したということ。

 

もし彩風咲奈がトップに立ったならば

こんなディズニー路線に舵を切るのも面白いんじゃないかなーと思うのですが、

いかがなもんでしょう?

 

「FNSうたの夏まつり」出演決定‼

 

と、実はここまで昨日記事を書き終わり、

既に予約投稿までしていたのですが、

なんとビックリ、雪組の「FNSうたの夏まつり」出演が決定しました‼

 

いやー驚きです。

まさかこんなタイムリーなことになるとは‼笑

ということでここからは急遽追記。

 

報道によると、望海が「ピノキオ」より「星に願いを」、

真彩が新妻とともに「塔の上のラプンツェル」より「輝く未来」、

雪組14名で「美女と野獣」を披露するそうです。

 

つくづく、今の宝塚においてディズニー的世界観を構築するならば

まぁ 雪 組 で し ょ う ね と思いますよ。

 

だってトップコンビが壮絶歌ウマで

彩風がダンス、彩凪や朝美がビジュアルとそれぞれ得意分野で光ることができ、

宝塚村の外への訴求力がとてつもなく凄そうですもん。

 

そしてこれって2016年の星組公演 『LOVE & DREAM』の

北翔&妃海と星組生たちと全く同じ構図ですよね。(小声)

 

もちろん、まだ放送されていないので分かりませんが

こんなもん企画の段階で勝ちってものです。

いやー分かってらっしゃる。凄い楽しみだわ。

 

 

そして超蛇足ですが、

実は生まれて初めて買ったCDがDA PUMPの「Purple The Orion」であり、

子供の頃FCに入っていて、つい先日の武道館ライブもしっかり参加している

生粋のD.P.C(DA PUMPファンの意)としては「U.S.A.」コラボ、俺 得 過 ぎ る 。

 

DA PUMPの周りで踊る彩凪翔や朝美絢…楽しみだわぁ。

というわけで7月24日はフジテレビで決まりでですよ、皆さん‼笑

 

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コメント

  1. 和世 より:

    ごめんなさい。宝塚は観ますが、ディズニーは嫌いです(笑)
    どちらも虚構の世界だという共通点はありますが、前者はあくまで人間が人間を演じるのに対し、後者のキャラクターは「所詮、中身は人間だ」というのを拭えません(笑)

    宝塚の作品でも、プリンス&プリンセス感が強いものは合わず、
    キラキラ感いっぱいではなく骨太と言うのか、厚みのあるものが好きです。夢ではなく、舞台を観ることを(宝塚に)求めています。

    共通項はあるにしても、宝塚でがっつりディズニーとコラボレーションする必要があるのか?と思いました。
    それでこそ、今の雪組トップコンビさんは何でも歌えますし…。

    少数派かもしれませんが、何だかね…と思ったクチでした。

    • 蒼汰 蒼汰 より:

      コメントありがとうございます‼実は…私もディズニーに対して興味ないクチなんですよね。笑
      そしておっしゃる通り、私も宝塚にはキラキラ世界観よりも、舞台芸術を楽しみ見に行っているタイプなのですが、
      宝塚のディズニーっぽい世界観が多くのファンの心をうつのもなんとなくわかるなぁと思ったり。
      まぁ長い歴史の中でもガッツリコラボはそんなに無いので、今回は雪組の歌ウマをただ外部に見せたいのかなと個人的には思っとります。

  2. fanta より:

    いつも楽しく拝読しております。

    壮大なごっこ遊び!言い得て妙だと思いました(笑)

    彩風さん、かなり好きなんですけど、
    つかみどころがないというか、どこが好きなのか未だに分からないままでいる謎のジェンヌさんです(笑)
    「良くも悪くも薄味・無個性」というのもまさにその通りかなと思います。
    舞台技術はちょっと物足りないところもありますが、意外と幅広い役が合うし、娘役・男役誰と組んでも合うという印象です。
    周囲を自分の色に染めるというより、自分の色を変えつつ周囲と協業するタイプに見えます。

    このまま順調に潤花とのコンビになった時、
    若い世代に訴求力がありそう、キラキラ系、漫画と相性が良く、ダンスが売りの
    (将来の)花組コンビとカラーがやや被るのではないかと懸念しておりました。

    ディズニーとは思いもよりませんでしたが、どうプロデュースするか劇団側の手腕を楽しみにしています(少し怖くもありますが)。

    • 蒼汰 蒼汰 より:

      コメントありがとうございます‼
      押し出しが無いってスターとしては弱点だったりするのですが、彼女の場合は良い方向に作用しているようで面白いですよね。
      おっしゃる通り花組と被りそうなのですが、あっちがヅカ的世界観が強めなのに対して
      差別化をはかるにあたりそういう方向性もありかなぁと…どういう計画を立てるんでしょうかね?

  3. こんちゃん より:

    いつも楽しみに拝読しております。

    わたくしの周辺にディズニー好きな女性は大勢いますが、「オレ、

    ディズニー大好き」という男性ってあまりいないんですよ。

    ディズニーの主要女性キャラっていわゆる男性向け写真週刊誌的な性

    的な視線を周到に排除していて、そっち系が好きな人には「色気がな

    い、萌えない」のかなあ。敵役にはお色気おねえさま的なキャラもい

    ますけど。宝塚も娘役トップになるのは清楚系が多くて、色気がある

    と女役になりがちで真ん中に立ちづらい、というあたり、宝塚とディ

    ズニーの共通点かなと思っています。

    • 蒼汰 蒼汰 より:

      コメントありがとうございます‼
      ディズニー好きな男性ってプリンセスを性的に見るというよりは、それこそ女性と同じでキラキラ世界観が好きな人が多い印象ですね。
      確かに、そういうドギツイ女性って宝塚もディズニーも真ん中にはいませんよね。

  4. YS より:

    コメント失礼いたします。
    確かに、ヅカヲタを自認される若い女性はディズニー好きな印象ありますね。
    で、宝塚とディズニーの決定的な違いって何だろう、と考えると、ディズニーでは必ずプリンセスが主役、王子様は単なる「プリンス・チャーミング」。(いや、「アナ雪」に至っては王子様はクズかw)
    逆に宝塚は男役トップスターが絶対の存在。娘役は「可愛いお姫様」に過ぎない(そうじゃない、とか言い出すと誰かさん←みたいな物の怪←になる訳で…w)。
    まぁ、普通舞台では女性を立てるので、男役至上主義の宝塚とはそこは違いますね(男役も女性ですが)

    • 蒼汰 蒼汰 より:

      コメントありがとうございます‼
      確かにそうですねー。それを思うとディズニーを宝塚で上演するのは難しいですが、
      同じ世界観でも男性優位なキラキラ感を提供できるという意味で、上手に差別化しているのかもしれません。

  5. アクビ より:

    こんにちわ。
    ディズニーファンと宝塚ファン
    もちろん、私もどちらも大好きです(笑)。
    どちらも主にミュージカルをやっていますし。

    昨今の宝塚の経営戦略のせいもあるでしょうけれど、
    最近は宝塚ファンであることを芸能界の方々も
    堂々と表明しておられたりとか
    宝塚が市民権をかなり得てきたのも
    ディズニーファンが多くなってきたことと比例しているのでは
    ないかなと勝手に思ったりしております。

    あとミッキーマウスという絶対的なトップスターがいることも
    共通していますよね。相手役が固定していることも(笑)。
    ドナルドダックはミッキーマウスというトップスターが
    いる限り、永遠に2番手なんですよね。
    ミッキーマウスのショーがある時はフィナーレの中央に
    グーフィーが立っていることは絶対にないわけで。

    あとジャニーズファンも宝塚ファンとかぶってる方多いですよね。

    私は元々、ミュージカル映画が好きで
    そこからディズニーや宝塚のファンになりました。
    特に『オン・ザ・タウン』や『雨に唄えば』のようなMGMのミュージカル映画の世界と宝塚は衣装やセットの作り物の雰囲気が
    宝塚の舞台とよく似ていて、宝塚が上演するときは
    ほんとに合っているなあと思って、見ております。

    • 蒼汰 蒼汰 より:

      コメントありがとうございます‼
      確かにそう考えてみると、いろいろ共通点がありますね。ドナルドが2番手羽根背負ってるの想像すると面白いですが。笑
      ミュージカル映画を宝塚で上演すると、その独特なキラキラ感がさらに作品に輝きを増させるようでより素敵になりますよね。
      蛇足ですが20世紀行、ONCE UPON A TIME IN AMERICAなど、雪組ではそれが続いてますから非常に楽しみです。

  6. はる より:

    今回もなるほどな考察ですね。
    かく言う私もディズニー大好きです。笑
    生徒さんもお好きな方も多いですよね〜。

    私の主観ですが、宝塚とディズニーの共通点って客に居場所を与えてくれる、個人の承認欲求を満たしてくれる場所みたいな感覚があります。

    彩風さんがディズニーっぽいのは新鮮な感覚です。
    今度、宝塚を観る時に新たな視点で観てみたいと思います。

    • 蒼汰 蒼汰 より:

      コメントありがとうございます‼
      居場所を与えてくれる…とても素敵な表現ですね。確かにそうかもしれません。
      彩風さんを見るときはぜひ気にしてみて下さい。笑

  7. ともじの嫁 より:

    こんにちは!
    すっかりご無沙汰しておりました。が、しっかりブログは読ませて頂いておりましたよ。なかなか、コメント出来る知識が無かったもので、コメント出来ませんでした。。笑
    26日に横アリの恋スルARENAに行ってきました!そこで、みりおちゃんが、水兵さんみたいな衣装で歌った時、咲奈ちゃんに似てるな~と眺めていました。やっぱり二人は似ています。みりおちゃんなき後は、咲奈ちゃんが繋いでいってくれるんだなと勝手に思いました。笑
    あと、USAを舞浜に続いてやってくれてました。れいちゃんも入って、凄くパワーがあって楽しかったです。元気が出る曲です。
    皆さん色んな感想を書いてますが、明日海りおは、ほんとにスパースターだなと確信してきました。あんなに走って、踊って、歌って、息も切れずに皆を引っ張っていて、本気で、明日海りおに成りたい!と思いました。現世では無理なので、来世にですが。←本気です。
    関係ないようなことまで書きました。あと数か月ですが、応援していきます!
    ブログいつも楽しみにしています。では!

    • 蒼汰 蒼汰 より:

      コメントありがとうございます‼横アリ楽しまれたみたいで良かったです。
      USA羨ましいですー。舞浜でもやったようですが、宝塚のスターがイイネダンスしているところ、想像するだけで楽しいです。笑
      おっしゃる通り、明日海りおはスーパースターでしょう。真ん中であれだけの組子を、宝塚を引っ張っているんですから。
      ぜひ彼女の雄姿を一緒に最後まで見届けましょう。^^

  8. amber より:

    蒼汰さん、こんにちは。
    宝塚とディズニーの親和性、大きく頷けます。
    虚構(=夢)の世界を、使えるもの全て使ってドラマティックに描くからこそ、私たちは魅せられるんでしょうね。
    ちょっと話は脱線しますが、私は宝塚の男役が演じるBL臭のするシーンが好きです(エリザのトートとルドの死の舞踏とか、先日のクルンテープの蓮の花のシーンとか…笑)
    でもこれ、例えば今をときめくイケメン俳優さんだったり、ジャ◯ーズだったりが同じことをしたとして、私はいまいち萌えないな、と思うのです。
    女性が男性を演じる究極の虚構の世界だからこそ、その美しさや儚さが胸を打つんだろうな、なんて思った次第です。

    • 蒼汰 蒼汰 より:

      コメントありがとうございます‼
      あー、なんとなく分かる気がします。リアルの男性がやってしまうと、それこそ生々しくなるか逆に白々しくなってしまいますが
      女性が演ずる男性という虚像が演じることで、耽美的というか儚さみたいなものが感じられますよねー。
      実は先日東宝エリザを見たのですが(後日記事にまとめますが)死の舞踏のシーンは、宝塚版に比べて生々しかったです。
      そういう意味で、美と虚構の世界という意味では宝塚もディズニーも似たような感じなんでしょうね。