月組次期体制と鳳月杏のこれから

 

今日は花組公演『アウグストゥス』初日!!

なんだけれども、一周遅れて月組の次期体制についての話です。笑

 

月組次期体制において個人的に一番興味深いのは、

鳳月杏が残留することよりも、

実は紫門ゆりやと輝月ゆうまの専科異動の方だったりします。

 

この2人は何故異動となったのか。

そりゃ各組で大活躍して欲しいからなわけですけれど、

月組側の事情からも考えてみると…?

 

紫門&輝月の専科異動に思う

 

まずはみんな大好き、輝月ゆうま。

もちろん私も大好きなんですけれど、

最近はその安定した実力とカッコ良さがゆえに、

下手な若手路線よりも目立つポジションにいることが多くなってました。

 

『ピガール狂騒曲』は特に顕著で、

夢奈瑠音、蓮つかさはまだしも、

暁千星より出番の数としては多かったし美味しい立ち位置でしたよね。

(まぁあの作品で暁にレオ役をさせたのは正解っちゃ正解なのですが。)

 

その一方で『ダル・レークの恋』では蓮つかさに

突然別格枠のヒゲのおっさん役をさせたことに引っかかっていたのですが、

今回の輝月の専科異動でなるほどなと納得がいきました。

 

路線でありながら安定した実力で渋い役も似合う蓮つかさを、

たぶんポスト輝月の立ち位置に引き上げたいのかなぁと。

 

となるとキラキラ王子枠である紫門ゆりやポジションは、

夢奈瑠音になる感じでしょうか?

 

宇月颯退団後は、紫門・夢奈・蓮の3人で並ぶことが多かったですが、

その体制から4作近く経っているわけで、

下から英かおと、礼華はると突き上げが始まってますから、

スターの新陳代謝が必要な時期ではあったと思います。

 

だけど本人たちに退団の意思が無いのであれば、

専科で是非活躍してもらおう、

そしてそのまま全体的に若手スターたちを引き上げよう、

そんな流れだったりするのかなーと勝手に邪推します。

 

ちなみにポストキラキラが夢奈、ポスト渋芸が蓮と書きましたけれど、

当然組替えの可能性もあるわけですから、

ここに別の誰かがすっぽりと入るかもしれない。

そういう意味でも「整理」は必要だったのかもしれません。

 

特に輝月ゆうまは95期体制において大活躍間違い無しですから、

月組だけに留めておくのは勿体ないですしね。

組体制的にも互いにwin-winな人事なんじゃないかと思います。

 

鳳月杏の今後を思う

 

そして次期体制月組で一番の話題の種は、

鳳月杏の去就についてでしょう。

 

月組次期トップスターがまだ発表されていませんし、

それに伴う組替えの有無すらも分かっていませんが、

もし仮に全てが順当にいくとすれば、

月組トップスターは月城かなとが就任することになります。

 

となれば鳳月杏は瀬戸かずやと同様、

別格上級生2番手(目)というポジションに繰り上がることになり、

3番手は当然、暁千星が収まることになります。

 

花組での瀬戸の立ち位置は、若きトップである柚香光を支え、

(水美舞斗を2番手に上げないようにしつつ)

永久輝せあの育成体制を整えるという意味での登板でしたが、

月組でも全く同じことが起きそうな気配ですよね。

 

つまり、御曹司育成を慎重に進めながらも

上級生別格枠として美味しいポジションをゲット出来るというもの。

 

そして噂によると瀬戸かずやは

『Cool Beast!!』にて2番手羽根を背負った模様。

 

トップスターになれないのは既定路線かもしれないけれど、

別格の星として美しいゴールを描いたわけで、

鳳月杏も似たような道を歩むのかなぁと思ったり。

 

一方で鳳月は、その実力と独特な立ち位置から

これまで良い意味で「便利使いされた」人材であり、

その中で番手を着々と上げてきたスターです。

 

明日海りおの盟友として花組へ組替え、

新公主演未経験(ベルばらはノーカン)でありながらバウ主演を果たし、

瀬戸かずやとニコイチで別格枠として大活躍。

 

明日海りお退団直前に今度は珠城りょうの支え体制として戻り、

東上主演後、現在一緒に思い出作り中という感じ。

 

これまで「支え」に徹してきた彼女を思えば、

彼女だけのスターの物語は、実はこれからなのかもしれません。

すみれコードですが実年齢もまだ若いですしね。(小声)

 

生え抜きとして長く組を支え最後に正2番手に辿り着いた瀬戸かずや、

同様に組を支えながらも潔く宝塚を去ると決めた彩凪翔。

「FOCUS ON 別格トリオ」として活躍した他の2人とは違う道を歩むのか、

その行方が気になるところです。

 

新体制月組の行方やいかに?

 

望海風斗の退団が先のため、

雪組新体制の行方にばかり気が取られがちですが

実は月組も新体制構築モードなんですよね。

 

はてさて次期体制がどういったものになるのか、

色々な発表が待ち遠しいですね。

 

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コメント

  1. こころ夫人 より:

    こんにちは。

    いつも楽しく、拝見しております。

    花組の瀬戸さん。
    雪組の彩凪さん。
    それぞれの組を、色濃く彩られてきた代表のような、お二人の卒業公演が開催されている中で、月組さんの異動・退団者の報には、心おだやかでいられず…、少々揺れております。

    その一方で、新たな月組のスタートの際に、鳳月さんの姿が、そこにある…いてくれる…、のは、会にも所属しない、観劇だけの一ファンである私には、唯一の救いです。

    子門さん、輝月さんの専科異動は、他組への出演で、魅力と実力を全組に発揮されるでしょうから、楽しみでなりません。
    専科生公演も、また開催していただきたいです。

  2. たろまる より:

    記憶ちがいかもしれませんが、ベルばら新人公演で、鳳月さんも挨拶
    されてたような気がします。トップが役がわりという変則公演でしたが、トップが演じた役を演じたという意味で、半分は主演カウントなのかと思った記憶があります。

    • 蒼汰 蒼汰 より:

      鳳月さんの新公カウント論争は月城さんの御曹司か否か論争と同じくらい「人として見解が違う」ものだと思うので
      今回はこのような表記にしました。

  3. ともじの嫁 より:

    こんばんは!
    ご無沙汰しておりました。4月から完全な在宅勤務⁉️になり、毎朝、出勤しなくて良い悦びを噛み締めております。笑
    月組さんの発表はいつになるのでしょうか?待たされ過ぎて、飽きちゃいました。←こら!
    宝塚にハマって4年過ぎ、お蔭様で人事の考え方が少しずつ理解出来、今回の蒼汰さんの内容も、その通りだなぁと納得です。
    瀬戸さんは、みりおちゃんと一緒に色んな景色を見ることが出来、最後に羽根を背負って、花男として思い残すことが無いのではと勝手に思っております。
    しかし、杏ちゃんについては、次期トップを支え、最後に羽根を背負って終わるだけとは考えたくないし、考えられない。
    スター専科!いや、どうにかトップということは、あり得ないものですかねぇ。いつもの呟きです。笑
    素敵なジェンヌさんがどんどん育っている月組。紫門さんや輝月さんの更なる活躍を祈りながらも、なんだかモヤモヤしております。
    追伸。エリザベートのガラコンサートのチケットゲットしたのですが、また、コロナが増えてて、東京に行くのを迷います。
    だいもんトートとみりおちゃんエリザ!一般的には、感動の舞台なのでしょうが、なんだか見たいような見たくないような。複雑。
    みりおちゃんトートは迷いなく楽しみです!
    では!

  4. MS より:

    色々と言われている月組人事ですが、星組ロミジュリの下級生の分割が新公ヒロをした100期生まで行われる残念さを思うと、月組は新人育成はしっかりしているなと感じます。蒼汰さんがおっしゃるように、新陳代謝がしっかり出来てますね。
    お二人の専科異動には驚きましたが、よく考えた人事だなと、感心しています。
    これから95期が5組で活躍する時代に入り、キャラクター的に番手を邪魔する事なく、相当いいスパイスとして、どの組にも登場してくると思うと、楽しみしかない輝月さん。
    また、このコロナ禍がまだまだ続きそうな世の中で、退団後の不安も今まで以上にあると思います。ちょっと休んで海外旅行や留学を、という事もしばらくは出来ません。そんな中で専科異動を提案された紫門さん。学年的に進退を考えざるをえなかった時に、これはとても素敵なお話だったんじゃないのかなと想像します。
    カチャとも同じ月組で2期違いで舞台にたっていた仲ですし、カチャのいい支えとして、スカイステージ等の番組にかかわったり、立った事のない月組以外の舞台に出演し、これから新たなファンも増えるかもしれません。
    月組さん、なかなかいい人事をされたなと、感心しています。

  5. れい より:

    余分なことながら……

    潔く宝塚を去る彩凪翔、というフレーズにはあまり感心しません。
    そこには、下が詰まっているから勇退すべき、というニュアンスが表れていませんか? 惜しまれつつ、なら分かりますが。

    同様に、良い意味で、と但し書きをつけても、便利づかいとは、ジェンヌさんに失礼てはないかと。
    表現の問題かもしれませんが、舞台を締めるポジションで多彩に活躍とか、重用とか、もう少し配慮した敬書き方があると思いますよ。

    • 蒼汰 蒼汰 より:

      えええええ…。お言葉を返すようですけど、惜しまれつつ去るのって見ている側の勝手な解釈ですよね。
      私は基本的に退団を選んだのは本人の意思だと信じています。ですから退団を選んだのは本人の潔い判断だったと信じたいのです。
      そのままいれば東上主演も、2番手にもなれたかもしれない。けれどきっと本人の確固たる意志があったからこそ退団を選んだ。
      そこに下級生がいたから勇退したなんて、ハッキリ申し上げて関係ありません。そんな意図を勝手に邪推すること自体が彩凪さんに失礼だと思います。