『エリザベート』の不思議なシンクロ【雑記】

スカステで放送されていた

『エリザベート』6か月連続放送のおかげで

様々な公演を簡単に繰り返し見られてハッピーな蒼汰でございます。

 

何が凄いって、何回見ても全く飽きないし

毎回新しい発見があることでしょうか。

さすが宝塚の代表作だぜっ!!

 

ということで過去10回公演している『エリザベート』ですが

各組のプロデューサーの趣味なのか、それとも人事的な偶然なのか、

不思議なシンクロが起きている場面が多々あります。

 

本日はそんな偶然の一致を

雑記として勝手に掘り下げていこうと思います。

 

各組『エリザベート』の傾向

花組:偉大なるナルシズムの始まり

 

02年花組/トート:春野寿美礼(お披露目公演)、シシィ:大鳥れい(退団公演)

14年花組/トート:明日海りお(お披露目公演)、シシィ:蘭乃はな(退団公演)

 

・後に長期&超人気となるトップスターがトートを演じ、かつお披露目公演。

 

・必然的にシシィ演じるトップ娘役は、

前の代から引き継いだベテラン娘役、かつどちらも退団公演。

 

「オサアサ」「みりだい」という、

トートとルキーニの組み合わせが人気を博す。

 

・主観ですが、トートのナルシスト濃度が非常に高い。

シシィを愛しているというより、シシィを愛している「俺」に酔っている印象。

(これは春野&明日海のスター性・芸風がゆえでしょうけどね…。)

 

月組:サイコパスの結晶

 

05年月組/トート:彩輝直(退団公演)、シシィ:瀬奈じゅん

09年月組/トート:瀬奈じゅん、シシィ:凪七瑠海

18年月組/トート:珠城りょう、シシィ:愛希れいか(退団公演)

 

・3作ともサイコパスの月組の結実的公演。

 

・シシィが全員男の娘(愛希は元男役)

 

・「なんで今、この月組でやるの?」

理由:東宝版『エリザベート』の公開リハーサルだから。笑

 

・ということで全てにおいて政治色が非常に強い。

 

・そんな舞台から発せられる闇のエナジーを楽しめるか否かで

評価が分かれる印象です。

 

雪組&星組:二卵性双生児的傑作

 

96年雪組/トート:一路真輝(退団公演)、シシィ:花總まり

96年星組/トート:麻路さき、シシィ:白城あやか(退団公演)

07年雪組/トート:水夏希(お披露目公演)、シシィ:白羽ゆり

 

・ここだけちょっぴり番外編。

 

・初演雪組と再演星組は、まさに二卵性双生児的傑作といって過言ではない。

海外ミュージカルを歌唱力と気品で再現以上の作品を作り上げた初演に、

「歌唱力だけが全てではない」という宝塚らしさに染め上げた再演。

 

このダブルコンボがあったからこそ、

『エリザベート』が宝塚の代表作となったと言って過言ではありません。

 

・で、07年雪組は、

これまで雪→星→宙→花→月と一周回った先の再演ということで

「初演リスペクト」を物凄く感じる公演となっています。

 

・ビジュアル不気味な水トートは、驚くほどシシィに恋い焦がれている。

それが怖くて不安で逃げ惑うシシィ、だけどその先には…

という、『エリザベート』の本筋が改めてはっきり見える演出となっている印象。

 

・星組だけ再演が無いのが悲しいです…。

 

宙組:無難中の無難

 

98年宙組/トート:姿月あさと、シシィ:花總まり

16年宙組/トート:朝夏まなと、シシィ:実咲凜音

 

・どちらもトップ&娘役の誰のお披露目でも退団公演でも無い、普通の公演。

 

・どこまでも中庸、どこまでも平均的。

でもそれが逆に宙組っぽいよね、という。(褒めてます)

穴もなく、安心して見られるクオリティ。

 

 

ち、な、み、に。

蛇足ですが、初演雪&再演星以外だと、

07雪組と16宙組の再演が個人的には好きです。

 

番外編:95期の絆

 

直近の16年宙組と18年月組では

実咲凛音と愛希れいかという

95期生スーパー娘役コンビがシシィ役を演じていたわけです、が。

 

実はそんなシシィに仕える女官長・リヒテンシュタインも

彩花まり、晴音アキという95期生組が演じています。

 

閉鎖的な王宮に囚われたシシィと、

唯一の味方(というより身内ポジ)であるリヒテンシュタインが同期って

見ていてなんだかほっこりしませんか?笑

 

ちなみにリヒテンシュタインって

キャストによりシシィに「同情的」なのと「ゾフィ寄り」なのという

全く別の演じ方をされることが多いのですが、

 

顔がキツめな彩花が「同情的」で、

顔がファニーな晴音が「ゾフィ寄り」の演じ方をしているのが

個人的には面白ポイントだと思っています。

 

これは可哀想系シシィである実咲と、

自然体(自分勝手)系シシィである愛希と

それぞれ鏡写しになっていることを思うと、非常に興味深いですね。

 

番外編:東宝との深~い関係

 

宝塚出身で東宝に所属している元トップスターといえば、

一路真輝、瀬奈じゅん、朝夏まなと。

 

ということで皆さんお察しの通り、

全員トートを演じた元トップスター様たちでございます。

 

トートで成功に導いた一路真輝は別として、

逆に言えば退団後の進路が決まっているからこそ

『エリザベート』を上演した、という分かりやすい意図があるわけですね。

 

だからこそ、朝夏があのタイミングでトートを演じる必要性があり、

瀬奈は「主要3役やりました」の箔を付けたいがために

人事に「歪み」をもたらすことになってしまったわけです。あぁ、恐ろしや。

 

ちなみにこの3人は68期、78期、88期

なんとぴったり10期差。

 

ということは法則で行けば次は98期なわけですけど…

え、暁千星さん、

もう東宝確定からの『エリザベート』確定ですかね?笑

…なーんてことに、果たしてなるのでしょうか?

 

次の再演は星組?雪組?

 

これまで10回公演している『エリザベート』ですが

96雪→96星→98宙→02花→05月

→07雪→09月→14花→16宙→18月

 

と、綺麗に一周回ってきたはずなのに

なぜか2週目は星組を飛ばして月組に着地してしまいました。

 

これを1周と捉えるか、それとも3週目に突入と捉えるか。

つまり次の再演は星組か、雪組か。

…なんて安直には考えられませんけど、その行方は非常に気になります。

 

もし星組で礼&舞空コンビでやるとしたら…

5年後くらいの2人の退団公演かなぁ…。

 

もし雪組で彩風&潤コンビでやるとしたら…

任期3作目とかで、彩凪がフランツを演じて退団とかかなぁ…。

うーん妄想が滾りますねぇ。笑

 

とはいえ、年代が変わるタイミングは毎回間隔が空いているので

しばらくやらなそうな気もしますけどね。

 

ということで正月くらいまでに『エリザベート』全作レビューを

書きたいなと思っている今日この頃なのでした。

 

☆★☆★☆

ランキング参加始めました!!

ぜひポチっとお願いします↓↓

にほんブログ村 演劇・ダンスブログ 宝塚歌劇団へ
にほんブログ村

コメント

  1. ムラサメ より:

    こんばんは。
    エリザベートが大好きです。
    大変共感しながら読ませて頂きました。ブログ更新ありがとうございます。
    育三郎ルキーニと城田トートも好きですが宝塚エリザも好きです。
    やっとシシィが若返り嬉しいムラサメです。

    色々な方のファンがいらっしゃるのでコメントが難しいのですが、、、、
    だいみりのエリザベートは
    だいみり、そしてフランツは最高でした!エリザは歌が全てと思うので。

    • 蒼汰 より:

      コメントありがとうございます‼
      東宝エリザにも、宝塚エリザにも、どちらも良いところがあって面白いですよねー。
      明日海北翔望海の組み合わせは、それはもう最強タッグでしたよねー。生で見られなかったのが本当に残念です…。

  2. のんりこ より:

    いつも興味深く拝見してます。
    少し気になったので。
    トップお披露目は花組の2公演のみとのことですが、07年の雪組もお披露目公演です。白羽ゆりさんの退団公演でもないです。
    お披露目でもサヨナラ公演でもないのは宙組飲みとのことですが、*9年の月組もどちらでもないのでは。
    私の文章理解不足でしたら失礼しました。
    これからも楽しみにしています。(単純にそのままの意味です)

    • 蒼汰 より:

      コメントとご指摘ありがとうございます。
      まさにその通りですので訂正させて頂きます。なんでかずーっと勘違いしていました…ちゃんと調べて書かねばダメですね。(自戒)
      今後ともよろしくお願いいたします。

  3. おすぎ より:

    こんばんは。

    実はずーっと蒼汰さんのエリザベートレビューを待っています笑
    今回の一挙放送で未見だったものも観られて嬉しいのですが、やはり私は96年の雪星がベストです。
    孤高でひたすら美しいトートと人間的で色気溢れるトート、さすがの存在感のシシィと技術力が高く安定したシシィ、正統派ノーブルなのにタイプの違うフランツ。
    だいぶ想い出補正もあって、もう初代2組を越える公演は観られないと思ってます。

    蒼汰さんのエリザベートレビューを読める日を楽しみに待ってます。

    • 蒼汰 より:

      コメントありがとうございます‼
      まさかお待ち頂いている方がいらっしゃるとは…ありがとうございます!!ご期待に添えられるよう頑張って書こうと思います。笑
      実は私も結局その2つが最高傑作になっちゃってるんですよね。
      おっしゃる通りのトート、シシィ、フランツ、そして全く真逆のカラーが面白いルキーニ。もう本当に最高ですよね!!
      願いが叶うなら1度でも当時の舞台を見たいのですが、その願望が今もエリザベートに足を運ばせる原動力なのかもしれません。

  4. 海苔巻き より:

    こんにちは。
    今年は東宝版を全キャストで複数回観たのですが、95期の絆の番外編として、、
    ヘレネを彩花まりさん、シシィを愛希れいかさん、マデレーネを美麗さんら95期生が演じ、このキャスティングすごいなぁと興奮しながら観ておりました笑

    95期ファンとしては、同期三名が外部の同じ舞台に立つのは感慨深いものがありましたね。

    • 蒼汰 より:

      コメントありがとうございます‼
      実は私も東宝エリザを見たときに、彩花さんの名前を見て歓喜した一人です。笑
      そっか、美麗さんも出演されていたのかー。ちゃんと見ていればよかった。
      そういう意味でもあのエリザは色々と感慨深いものがありますねー。

  5. 神無月 より:

    はじめまして。最近こちらのブログを知りました。

    ちょっと今回のブログと近いようで遠い…のですが、アーネストインラブを思い浮かべました。
    セシリイ役をやった人、トップ娘役になった人いないはず…って。

    エリザベート、大好きです。
    しばらく宝塚から離れていましたが、エリザベートだけは(除:宙組)観ています(春野寿美礼さんから)

    明日海りおさんは、瀬奈さんと演目が被るものが多くて、月組でトップになって欲しかったな~と、今でも思っています。

    また寄らせていただきます。

    • 蒼汰 より:

      コメントありがとうございます‼
      そういうジンクス的なもの、色々とありますよね。エリザのフランツやルドルフも、半ばこじつけみたいなジンクスが色々ありますし…笑
      明日海さんはどこまでも月っぽい方でしたけど、筆頭組の花であれだけ栄華を誇ったからこそ宝塚人気がうなぎのぼりになったことを思うと、痛しかゆしですよね。
      今後ともどうぞよろしくお願いいたします。^^