現在の雪組の栄華と実像「ザ・タカラヅカⅧ」【雑記】

ずーっと欠品していた「ザ・タカラヅカⅧ 雪組特集」

キャトルレーブで復活しているのに気づき、

先日やっとこさ入手しました。

 

想像通りの素敵な出来栄えで、

非常に読み応えがある一冊でした。

 

スターの美しさ等についての感想は

既に多くのブログで取り上げられていると思いますので、

私はちょっぴり別の角度から。

 

今回、この本を拝読して思ったことは

私のような部外者から見た雪組や配属しているスターの魅力、姿と、

当事者たるタカラジェンヌたちが感じていること、実像に、

そんなに相違が無いんだなということです。

 

※「ザ・タカラヅカⅧ」の内容にガッツリ踏み込んでいますのでネタバレを嫌う方はお読みにならないで下さい。

また、本の内容をそのまま書き写すのはリテラシーとしていかがなものかと個人的に思うこともあり、一部意訳表現しているものもありますので、あらかじめご了承ください。

 

望海&真彩コンビが求め続けたもの

 

まずはトップコンビとして雪組を牽引する望海&真彩の芸風について、

当人たちがどう思っているかというと…。

 

望海風斗(意訳)

(真彩が)一緒に歌うことで私のいろんなものを引き出してくれる」

「これでいいや、と留まることが出来ない。」

「お客様も私たちが歌うのをとても楽しみにしているのを感じるし、

その期待を上回るものを毎回お見せしたいという思いが、二人の共通認識」

 

真彩希帆(意訳)

「常に先を行く望海さんについていけないもどかしさを感じることもあった」

「歌や踊りの技術だけでなく、男役の在り方で人を感動させられる望海さんに

どうすればもっと近づけるのかとすごく考えた。」

「役の気持ちを表現したうえで、娘役としての美しさや品を表す方法についてを

望海さんからよく問いかけられた。」

 

当人たちが語った中で印象的なのは、

真彩の歌唱力が望海の魅力を何倍も引き出していると本人が認めたことと、

2人はピックアップされがちな「歌」だけでなく、

宝塚という総合芸術としてのクオリティを追求し続けてきたことです。

 

このあたりは現在の雪組トップの魅力として

様々な人が語りつくしてきた内容ですから

本人たちも意識してやってきたんだなと思うと興味深いですね。

 

また、以前から当ブログを始め

真彩希帆の魅力を語る上での修飾表現でよく言われていたのは、

彼女は「慕う」娘役ではなく、「戦う」娘役であったことでしょう。

 

 

望海風斗(意訳)

「彼女が色んなことと戦いながら、

自分や役と向き合い変わっていく様を間近で見てきた。」

 

真彩希帆(意訳)

(望海の)様々なアドバイスに対して諦めたくない気持ちは誰よりも強いので、

尊敬する望海さんを信じ、絶対に全力でついていきたいと思っている。」

「相手の方を立てることもできて、

でも自分一人で立つこともできるような女性像を目指したいし、

その意味でも変化できる娘役になっていきたい。」

 

その他、望海は彼女を戦闘態勢(笑)と表現したりしていますが、

彼女が戦う娘役であったことも

2人の、ないし宝塚としての共通認識なんだなぁと思ったり。

 

そんな宝塚の美を追求し続けた雪組トップコンビを、

主要路線スターたちがどう思っていたかと言うと、こんな感じ。

 

彩風咲奈

「二人は本当に同志だと思います。」

 

彩凪翔(意訳)

「二人が歌のディスカッションをする雰囲気がすごく好きだし、無敵だなと思う。」

 

朝美絢

「お二人はベストカップルだなぁと思いますね。」

 

まさしく「でしょうね」です。(珍しい使い方をした!!笑)

私のような素人でも思いますもの、

一緒に舞台を構築する人から見たら、よりそう感じるでしょうとも。

 

変わりつつある雪組のカラー

 

個人的に一番印象的だったのは、

雪組の御曹司として育てられてきた彩風咲奈のインタビューより。

 

彩風咲奈(意訳)

「組配属の頃からアットホームな雰囲気は変わらないけれど、

壮さん、早霧さん、望海さんの時代は新しい風が流れたイメージがあり、

特に望海さんがトップになった時はブワーっと風が吹いた印象を受けた」

「望海さん自身の姿勢を組子が目の当たりして、触発されていった。」

 

以前、当ブログでは雪組の歴史について紐解きましたけれど、

 

平成以降の雪組は、

杜、一路、高嶺と3代連続で生抜きトップを生み出した後、

轟、絵麻緒、朝海、水とスタイリッシュで特異なカラーを持つスターが歴任。

 

その後、音月桂時代に

色んなすったもんだがあったのは皆さんご存じの通りでしょう。

 

その次の壮一帆以降の雪組の充実ぶりは

私のようなライトファンが見ても一目瞭然なわけですが、

中の人間もそれを感じるのだなぁと改めて思ったり。

 

特に彩風は、すったもんだ期間真っ只中

新公経験を積んだスターですから、

その風当たりを身に染みて実感していた世代でしょうからね。

いろいろとと思うところがあるのかもしれません。

 

ターニングポイント『20世紀号に乗って』

 

望海・真彩・彩風の3名が

印象的な作品として上げた共通の作品は、

なんと『ファントム』ではなく『20世紀号に乗って』なのも興味深いです。

 

こちらも以前、記事に取り上げましたが、

 

この公演での望海体制雪組の充実期っぷりは、

舞台を見ていた側もビンビンに伝わってきました。

 

彩風咲奈

「あのテンションでやり合えるコンビはこの2人しかいないと思った。」

「同じ速度で、しかも全速力で走ってる、みたいな(笑)」

 

いやー分かる、分かるよ彩風咲奈。

一緒に舞台に立ったらそりゃ尚更思うでしょうよ。

 

あんなもの凄いパワーとスピードで観客にエネルギーをぶつけてくる公演、

宝塚に限らず、そうは無いだろうと思っていましたとも。

 

私は『ひかりふる路』からこのコンビを見ていますが、

この作品を前後に明らかに雰囲気が変わったな

舞台を見ても実感していました。

 

それは、『ファントム』という一大プロジェクトが終わった直後だからこそ、

2人率いる雪組子たちが全力で「遊んだ」公演であり、

この大いなる経験があったからこそ、

舞台を「楽しむ」方向性に変わっていったのかなぁと改めて思ったのでした。

 

他にも見どころがたくさん!!

 

ということで本日は、

インタビューの内容について所感をまとめてきましたけれど、

他にも「ザ・タカラヅカⅧ」は見どころが盛りだくさん!!

 

個人的にツボだったのが、

全雪組子に「似ていると言われるもの」を自己申告させているところ。

 

彩凪翔:げっそりしたコアラ(酷い)

愛すみれ:こじこじ

妃華ゆきの:スターバックスのロゴ

叶ゆうり:阿部寛

 

あたりは

た し か に w w w と噴き出してしまいました。笑

 

あと、雪組子全員での集合写真があるのですが、

スカステでの事前番組をチラ見した段階で「もしや?」と思っていましたが、

 

な、なんと、1列目のドセンターが

私が個人的に最近推している望月篤乃氏じゃないか!!

まさかの望海風斗の目の前!!イェーイ!!と一人で大興奮でした。笑

 

そんなわけで見どころたくさんの「ザ・タカラヅカⅧ」シリーズ。

今回は色々と意訳していますが、

生の文章はもっと熱量を感じる素敵なものになっていますので、

ぜひ皆さん、実物もご覧になってみてくださいね。

 

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コメント

  1. みかん より:

    現在の雪組の充実ぶりが文章を通して感じられました。トップコンビお二人の関係はとてもいいですね。
    一路さん以降、朝海さんまで雪組さんの舞台を観に行っていました。当時さまざまな意見がきかれましたが、生の舞台を観に行けたことがずっと残る宝物だなと思いいたります。
    初演エリザベートはまさに衝撃、の一言に尽きました。観劇後の興奮冷めやらぬ熱気、にもかかわらず無言で帰路に着く観客たち、いったい自分は何を観たんだろうという思い。
    時間が経てば経つほど宝物になっていきます。なんででしょうね。
    宝塚は一瞬、一瞬の輝きの場所ですので、少しでも気になったら観るべき、とわたしは思います。
    観に行けるようになったらまた通いたいです。

  2. らすく より:

    こんにちは。
    こちらの記事に触発され、悩んでいた雪組本をたった今ポチりました!笑
    背中を押していただきありがとうございます!
    戦う娘役真彩さんと、パーフェクトすぎる望海さんが大好きです!
    お二人とも見ればみるほど引き込まれる魅力をお持ちですし、高めあってるのが伝わってきますよね。

    本が届いたらまたこちらの記事を読み返さなくちゃと思います♪
    楽しみ〜♡

  3. なな より:

     こちらのブログを読んでいてたびたび気になるのは、宝塚の歴史を書かれている際に、実際にリアルタイムで体験し観てきた私は、違和感を感じることが割りとあって、モヤモヤしてしまいます。

     リンク先の「雪の自滅?」も読みました。こちらの方が、違和感強い部分がよりたくさんあります。古い記事に対してすみませんが、こちらに一緒に書きます。

     私は30年程度、全体的に宝塚を観てきて、様々な事件を目の当たりにしていますが、宝塚も様々な人事の軋轢を経て、色々なことを変化させているので、当時の宝塚の様子も他組の様子知っていますし、必然的であったと思っている部分もあるし、雪だけの問題として語れる話では無いし、全体を把握した上で考えたら、そのような自滅論自体出てこないし、それを根拠に雪の未来を予測したり不安になる必要は無いと思ってしまいます。

     朝海さんも一路さんと同じく本公演で和物2本されているし、DCでも2作品和物されているので、むしろ一路さんより多めな気がします。あと、轟さんに1作品主演取られているので、7作品カウントも少し引っ掛かります。

     水時代は少なめですが、それでも中日劇場やショーをされてますよね。確か音月さんは短い期間で本公演1作、DC1作和物をされています。

     100周年前後から和物が雪で復活したというより、他組でも増加して、全体的に和物が増えてるんです。

     雪がバランス悪くなったのは水時代後期の二番手切りからです。それでも仁は作品の影響もあったのか、大劇場に8回観に行きましたが、前作のドンカルと一転して客足は戻っていました。作品の良さもあると思いますが、そこから雪の客入りは順調です。

     絵麻緒~音月時代の和物の代表作と言えば、仁は再演されていますが、代表作品とは言えませんか?和物扱いではないですか?個人的にはスサノオ大好きですし、睡れる月も気に入りましたが…。しかしながら、轟時代の和物代表作が何か思い出せないです。一路時代は再演ですが、あかね?雪の丞?こちらもわからないです。杜さん時代は詳しく無いですが、忠臣蔵ですか?高嶺さんは和物されてないですよね…。
    杜~轟時代も和物の代表作て1つしか無いのでは?

    また、組ファンについてですが、そもそも組ファン自体、珍しい存在かもしれません。

    私は涼風時代から月組ファンですが、雪組も一路さん時代からほとんど欠かさず複数回観てきています。今の月1と雪1なら雪1の方が好きですが、組としては月組をずっと応援しています。

     月組で生え抜き至上主義は言い過ぎな気がします。ちなみに私は生え抜きで好きなトップさんより、外様で好きなトップさんの方が多いです。

    涼風、天海、久世、真琴(花)、紫吹(花星月専)、彩輝(星専出戻り)、瀬奈(花)、霧矢(花)、龍、珠城【生え抜き5名】

    リアルタイムで観てきた私は、このように腑に落ちない点がたくさん出てきてモヤモヤするんです。長々とすみません。

    • 蒼汰 より:

      コメントありがとうございます。
      そうですよね、私は所詮ライトファンが後追いで歴史の教科書を読んで感じたものを書き綴ってるだけですから
      歴史を直に感じて生きてきた方からしたらそれは違う‼︎と言いたくなるこど多々あると思います。
      感じ方は人それぞれですし、それに関しては何も言えませんので、
      そんなもんだと思って聞き流して頂くしかないかもしれませんね…。