今更ですが、花組『はいからさんが通る』感想

本日は月組宝塚大劇場千秋楽!!

私たちは自宅にて配信放送で楽しませて頂きました。

 

感想は生舞台を見てから書こうと思いますので

(とりあえず11月分の確約が取れた!!)

先に今更ながら花組公演『はいからさんが通る』の感想を。

 

ファーストインプレッションはこちらから。

 

キャスト別さっくり感想

伊集院 忍/柚香 光

 

まずは改めまして

花組トップスター就任おめでとうございます!!

 

未曾有の事態の中、トップとして組を引っ張らねばならない重責は

計り知れないものがあると思いますが、立派にこなされていました。

 

ドイツ人とのハーフという設定がピタリとハマり、

かつキザな台詞を吐いても

全てが絵になる圧倒的ビジュアル。これぞ宝塚!!

 

そして何べんても言いますけど、

彼女は見た目「だけ」の人でなく、芝居心のある方だと思います。

 

宝塚的というよりはさりげない芝居表現の中で

感情がダイレクトに伝わってくるので

少女漫画的な展開もダレずに最後まで緊張感を持って見通すことが出来ました。

 

フィナーレの黒燕尾&軍服もカッコ良かった!!

さすが花男ですね。

 

花村 紅緒/華 優希

 

この役はまさに彼女にしか出来ない、というか

天性のヒロイン資質のある方が演じてこそ光る役ですよね。

 

明るくキュート、一生懸命で、お転婆で、おキャン。

それを嫌味なく演じられるのも一つの才能であり、

その意味で柚香&華コンビはナイスカップルだなと改めて思いました。

 

ビジュアル面ももちろん完璧。

いつもの袴姿だけでなく、

あのピンクのモンペをブリブリ着こなせるのも凄いなぁと。笑

 

高音張り上げ系を封印し、中低音で攻めるという、

歌の苦手な彼女仕様に作られていましたが

結果特に気にならなかったので、それはそれで良しなのでしょう。

 

青江 冬星/瀬戸 かずや

 

本人の特性とは真反対のビジュアルで、

正直「無理してるなぁ」という感は否めなかったですが、

紺のスーツ姿はさすがパリっと着こなされてました。

 

どうしても初演版・鳳月杏と比べてしまうのですが、

彼女はより大人なアプローチで、

素敵な包容力を魅せつけてくれますね。

 

お茶を吹き出したり白目向いたり、

いつものイケメンぶりとは違う体当たりな芝居構成でも

上級生という柱として柚香体制を支えてくれているのがよく分かりました。

 

鬼島 森吾/水美 舞斗

 

安定のワイルド軍曹。

同期だからこその伊集院とのやり取りに

勝手に熱い思いみたいなのがこみあげてしまいます。笑

 

ちなみに一番の見どころはフィナーレ。特に黒燕尾。

め ち ゃ め ち ゃ カ ッ コ 良 い ん で す。

 

指先、肘先まで神経が通っているような、

計算しつくされたフォルム。

俊敏な動き、角度、表情、どれをとっても最高級の一品です。

 

高屋敷 要/永久輝 せあ

 

花組デビューおめでとう!!

あの獅子ヘアーでもイケメンだなんてずるいっす。笑

 

和装の着こなしや、下駄なのに大股で自然に歩き回る感じが

さすが雪組育ちだなぁと思いました。

 

いつもは豪快なのに、環の前だと

とたんにヘタレになるのが面白かったですね。

こんな美味しいキャラに仕上げられたのも彼女の腕なのでしょう。

 

藤枝 蘭丸/聖乃 あすか

 

この作品で一気に5番目にまで繰り上がった期待の新星。

噂通りの美しさでしたね。

 

というか私、実は彼女について

他の方が言うような「絶世の美しさ」にピンと来てなかったのですが、

2幕の狸小路伯爵家に忍び込む女装のシーンでやっと気付きました。

「あ、この人綺麗だわ」、と。笑

 

華、音と並んだ100期組も素敵でしたね。

これからの花組の柱として期待しています!!

 

花乃屋 吉次/朝月 希和

 

紅緒にカチコミに行ったりお焼香をお願いに行ったりと

儚げなはずなのにどこか肝が据わって見えるのは

さすがの安定感でしょう。

 

個人的には最後のパレードにて、

聖乃あすかと一緒に歌いながら降りてきて、

はける寸前のドヤ顔が好きです。笑

 

古巣に返ってホテル勤務して芸者務めしてトンボ帰りする朝月さん、

雪組でお待ちしております。

 

北小路 環/音 くり寿

 

分かっちゃいましたが

技術力(特に歌)支え担当として大活躍でしたね。

 

生粋のお嬢様役をデフォルメし過ぎず自然に演じながら、

歌に芝居に大活躍。

これからの花組に無くてはならない存在になることでしょう。

 

エトワールもさすがでしたね。

こちらも階段降り切ってはける瞬間の小首を傾げる姿がツボです。笑

 

その他、キャストについて

 

牛五郎/飛龍 つかさ

花村 政次郎/冴月 瑠那

如月/鞠花 ゆめ

ばあや/真鳳 つぐみ

狸小路伯爵/舞月 なぎさ

 

漫画原作を舞台化するにあたり、

このあたりの再現度、

というか上手い具合のデフォルメっぷりは凄まじいと思います。

 

個人的には女教師/更紗 那知がツボでしたね。

無駄に左腕に角度をつけてくるあたりとか、去り際とか、あんなん笑うわww

 

そして私の花組下級生最推しにて

A日程のみ出演の青騎司くん。

 

今回は警官、コサック、記者と色んなところに出てましたけど、

何よりもフィナーレのロケット。

フィニッシュが(たぶん)真ん中(の1人)だったし、目立ってて嬉しかったです!!

 

1年のロングランお疲れ様でした。

 

『はいからさんが通る』って

なんだかずーーーと公演しているイメージがあるんですけど

出演者の稽古から考えたら1年近くやってることになりますよね?

いやはやお疲れ様でございます。

 

記録にも記憶にも残る作品になることは間違い無しの今作。

現在Bチームが残り2週間を走り切ろうとしています。

 

私は最後にあと1回見に行く予定ですが、

何よりもどうか無事千秋楽を迎えられることを祈っています。

 

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コメント

  1. こんちゃん より:

    蒼汰様

    いつも楽しみに拝読しております。月組ムラ楽はライビュで楽しんだ地方民です。

    家で配信を見ていると、とにかく邪魔(おいおい)がはいってしょうがない環境なので、強制的に外界から隔絶して別世界に入り込める映画館でのライビュも続けてほしいです。

    (鬼滅の刃すごいですよね・・・東宝の株価上がりましたね 笑)

    聖乃さん演じる蘭丸くん、いい味をだしていますよね。あの役柄、ハリウッド映画のラブコメだと、ヒロインの恋路を応援するやたら陽気なオネエ枠なんでしょうが。

    ハリウッド映画だと、その手のオネエは普段何をしているのか、職業とか内面とかよくわからない、賑やかしのためにおるんかい!となりそうなところ、

    ヒロインの幼馴染の歌舞伎の女方、という設定にして、紅緒への恋心とか、第2幕の紅緒と少尉の再開のきっかけにつなげるとか、作品世界に血の通ったキャラとして存在していて、

    70年代の作品ですが、今見ても上手いなあ、と思いました。

  2. まめんぬ より:

    あまりジェンヌさん個人を批判するようなコメントはしたくないのですが、今回(特に東京公演始まってから)、華さんのミスが続いていることが気になります。
    ここ最近は彼女が何かしらの失敗をした話を聞いても全く驚かなくなってしまったほどです。
    今日はデュエダンでリフトの前の助走で尻餅をついてしまったようですが、普段ミスをしないような方が尻餅をついてしまうのとはどうしても印象が違うように思えてしまいます。
    過去に技術難のトップスター、トップ娘役さんは沢山いましたが、ここまで連日のようにミスをしているような方は見たことも聞いたこともありません。
    タカラジェンヌにとって舞台でのパフォーマンスはお仕事ですから、仕事で連日失敗続き、改善の余地もない、一般企業ならクビになってもおかしくありません。
    今回のはいからさんでは少なくとも本編中の失敗に関してだけ言えば紅緒というキャラクターに助けられたように思いますが、次回の大劇場は二本立ての公演、お芝居の役柄もショーでの扱いもまだわかりませんがこのように失敗続きではトップ娘役という以前に1人の舞台人として失格だと私は感じました。
    このコメント欄で書いたからってどうしようもありませんが、彼女には一刻も早く自分が組の顔であることを自覚していただき最低限でもミスを無くせるよう努力してほしいと思います。

  3. ハニー より:

    こんにちは。
    初めてコメントさせて頂きます。
    以前から読ませて頂いてます。
    まだ宝塚初心者で、参考になる事ばかり。
    7月にスカイステージに入ってますます好きになり
    どうしても生の舞台が見たくて先月は宝塚に月組を、
    本日は日帰り東京花組を観劇してきました。
    さっそく花組さんの記事を書いて頂きありがとうございました。
    生で観るとテレビと感じ方が違い、舞台の端の方々
    まで細く芝居されている
    のが良くがわかりました。
    柚香光さん、華さん以外も、皆さん素晴らしくジェンヌさん達
    1人ひとりのお顔が観れて良かったです。
    ようやく顔と名前が一致してきたらますます
    好きになって楽しいですね。
    今後も記事を楽しみにしています。

  4. てば より:

    蒼汰様、初めまして。いつも楽しく拝見させて頂いてます。
    柚香さんのお芝居を褒めて下さるブロガーさんなかなかいないのでw嬉しくなって初コメント失礼いたします。

    お顔とか華やかさばかりに言及されがちな柚香さんですが、私が彼女に注目するようになったきっかけが彼女の「感情表現の巧みさ」だったので…。
    お芝居、細かい…というか舞台なのに目で語るのが上手ですよね。芝居上手な明日海さんの横で隠れがちでしたが、一度表情を見た時から気になって気になって、そういった意味で柚香さんは私のオペラ泥棒でしたw
    ショーの一場面でもいつもキャラクターの感情でダンスを表現されていて、楽しそうだったり辛そうだったり観ていて飽きません。
    お歌は本当に課題だと思うのですが、感情はしっかり伝わって来るのでつい許しちゃうみたいなとこあります…甘い…。

    というか、今の花組さんて皆お芝居上手ですね…はいからさん観て本当に驚きました。
    皆さん見た目は完璧に漫画のキャラクターでありながら、芝居がリアル寄りで、なんか不思議…舞台を見ているのに恋愛ドラマを観ているような錯覚。
    聖乃蘭丸さんが少尉に突っかかるシーンの失恋顔とか、こっちが切なくなっちゃいました。
    上手く言えないのですが、お芝居が月組っぽいというか…明日海さんの置き土産かななんて思ってます。以前の花組ってもっと「かっこいい」に振り切った大芝居なイメージだったので。(それはそれで宝塚!ってかんじで大好きですw)

    長々と失礼いたしました。これからも色々な話題の記事を楽しみにしております。公式ニュースで何かあると真っ先にこちらのブログに飛んできちゃうぐらいにファンです!

  5. きおづき より:

    近々にコメントを送信させていただいており、控えねばならぬと思っていたのですが…。はいからさんの感想が拝読できるのがシンプルに嬉しくて、つい。私事ながら出戻り宝塚の第一作目(の大劇場ver)なので思い入れがあります。
    蘭丸役の聖乃さん、以前は少しもったりした印象がありましたがキレイとお認めになり(?)嬉しい限りです。
    明日海さんのようなフェアリー系の道を行かれるのかな。要チェックします。

    しみじみと、あの日あの時に柚香さんのいかにもなヅカポスター!ではない広告ポスターを見ることが出来て良かったなと感じています。普通のヅカ演目ポスターだったらきっと素通りしていました。
    それではご無理のない更新でお待ちしております。masa様にもよろしくお伝えください。