「やったじゃん、美園さくら!!」/美園さくらに送る言葉

 

実は私、DSとかMSとか、

そういう形式の公演ってあまり楽しめないタイプでして。

 

今まで最後まで見通せたのは、

配信放送で見た彩凪翔『Sho-W!』と、

スカステを録画して観た愛月ひかるの『宝塚巴里祭2019』 だけ。

 

なんだけれども、美園さくらMSは

絶対に絶対に見なければならないと強く思って

公演を待ち望んでいました。

 

その理由は後述しますが、

まずはさっくり感想から書いていきます。

 

美園さくらMS・さっくり感想

 

やっぱり、美園さくらは「変わってる」というか、

全体的に電波なノリでした。笑

 

緊張からか、のっけから妙なハイテンションだし、

関数グラフやスイングフォームをジェスチャーで表そうとしたり、

なんちゅーか、ぶっ飛んでる。

 

あ、言い方を変えます。

平凡な娘役とは違うエキセントリックな雰囲気でした。

 

そしてそれを冷静に引っ張ってあげる暁千星お兄ちゃんと、

ちゃんと進行しようとする下級生2人という構図。

なんか珍しいノリのMSでしたね。

 

あと、これまでの人生劇場みたいなコーナーで

私のセリフ回しって海外ドラマの吹き替えみたいじゃない?(意訳)

的なことも言わされてて、

「よう自分で弄るな?」と良い意味で驚きました。

 

内容で言うと、美園さくらのスター人生は

暁千星のスター人生でもあったんだなぁという感じ。

 

トークで触れた『FALSTAFF』に始まり、

『1789』『エリザベート』の新人公演に、

「A-EN」もあったかな?そして『Arkadia』(この作品実は大好き!!)

 

1期違いの首席入団として抜擢され続け、

そのプレッシャーに応えた歴史を振り返りながら、

最後は笑顔と涙に辿り着けた、そんな素敵なMSだったなぁと思います。

 

「やったじゃん、美園さくら!!」

 

さて、私にとって美園さくらは思い入れのあるスターです。

なぜならブログを開設してから

一番最初に就任したトップ(娘役)スター人事だったから。

 

そしてその発表以降、あまたある宝塚ブログの中でも

就任時から美園さくらを応援し続けてきた人間であることを自負しています。

 

だって彼女のトップ就任時、そりゃもう批判が多かったですよ。

「海乃美月じゃなくて、なんでお前が」ってヤツね。

 

そのあまりの過熱ぶりに、

当時、こんな記事を書きました。

 

 

当時の自分にツッコむなら、

予想通り花乃まりあと同じく4作で退団したし、

彼女以上に就任時に叩かれる華優希という娘役が現れるよ、

と言ってやりたいです。笑

 

その後も『ON THE TOWN』の感想で

私が「彼女はゴージャス系娘役だ」と書こうもんなら

「プッ、どこかですか?ww」みたいなコメントを頂いたこともあります。

 

そりゃ確かに、トップ就任時はお世辞にも垢抜けてなかったし、

緊張しいで声が上ずったりすることもありました。

 

だけどそこから研鑽を積み、化粧や立ち振る舞いを覚え、

今は立派にトップ娘役を務めています。

 

そして「もう少しトップ娘役として在任して欲しかった」

「退団なんて勿体ない」というコメントを見かける度に、

「やったじゃん、美園さくら!!」と思うわけです。

 

なんでお前がと言う人たちに、その努力と実力で見返した。

2018年10月に「批判を跳ね返す若いパワーを楽しみにしたい」と書いた、

その通りの結果を彼女は出したのです。

これを胸アツ展開と言わずにいられるでしょうか!!

 

だからこそ、トップ娘役の総決算たるMSは

絶対に見届けなければと思いましたし、

曲や作品に思い入れがなくとも、見ていて感慨深い気持ちになりました。

 

最も美しい散り際まで、あと少し。

 

「私は決して見本になるような娘役ではなかったと思いますが、与えられた役割に恥じることなく、責任感を常に持って、努力は決して怠らないようにと心掛けてきたつもりです。」

 

美園さくら、退団会見でのコメントです。

素晴らしい心意気ですよね。

ここに彼女の生き様が見えるように思います。

 

『Arkadia』から劇団の猛プッシュが始まり、あれよあれよとトップ就任。

自身を冷静に顧みながら努力を重ね、トップ就任を嘲笑した人たちを見返し、

そして今、美しく散ろうとしている美園さくら。

 

これもまた一つの、トップ娘役の、

そしてタカラジェンヌの立派な生き様だと思います。

 

最後の作品となる『桜嵐記/Dream Chaser』が、

最も美しい散り際になることを祈って、公演を楽しみに待ちたいと思います。

 

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コメント

  1. こころ夫人 より:

    こんにちは。

    いつも楽しく、今回は特に感慨深く拝見しました。

    Arcadiaは、暁さんが主演だから、みたいな、との勢いだけで観劇しました。
    ON THE TOWNで美園さんをみて、愛希さんの次のトップ娘役さんなんだなぁ、と認識し、クルンテープで、タイのキラキラ衣裳を着こなし歌い、その後の男役さん数名と共に、セラフィでしたか、歌い踊るのをみて、カッコいい男前(?)の娘役さんがいるわ、と目をうばわれました。

    満開の桜をめでる、今日この頃。
    今年は、いつもより長く濃く、桜花の季節を楽しませていただけそうです。
    無事、全ての公演日程が行われますように。

  2. おさかな より:

    蒼汰さん

    私も美園さくらに対しては強く思い入れがあります。というのも、初生観劇が18月エリザ、初めてトップ就任から見続けることができたのが美園さんだからです。
    当時は人事についてよく知らず、なぜこんなに叩かれてるんだ?と思ってました……笑。

    就任直後から応援してましたが、特にIAFAからの美園さんが大好きです。努力されてホントに美しくなられましたよね。

    そして今回のミューサロのぶっ飛び具合、最高でした!この1ヶ月スカステで歴代ミューサロを見続けてきたのもあり、こんな個性爆発な娘役は稀だなと思いました(褒めてます)。歌は勿論ですが、ダンスもサラッと上手で、首席の名に恥じない方だなと再認識しました。

    退団後、大学に入りますって言われても驚きませんが、やっぱ舞台で活躍して欲しいなと思います。個人的に花總シシィの次に美園シシィが好きです。卒業までトップ娘役である美園さくらを応援したいと思います。(暁千星の垢抜け具合、ほんと凄すぎてやられました)

  3. kmabojp より:

    特に思い入れのあるジェンヌさんではないため、ギリギリまで配信の購入を迷いましたが、先に挙げられた彼女の退団会見のコメントを思い出し、「観て後悔はしないだろう」と考え、試聴いたしました。

    なかなかの不思議ちゃんでしたが、おそらく彼女の中ではちゃんとバランスが取れていて、観る側にも損はさせない内容だったと思います。

    珠城さんも良い相手役だと思っているのではないでしょうか。

    • リリザスカイ より:

      こんにちは、初めてコメント失礼します。

      毎朝起きると1番にルネサンスさんのブログを拝見しています。いつも本当に楽しく拝見しています。ありがとうございます。

      私も美園さくらさんが好きです。
      こちらでゴージャスという言葉を拝見してまさに!と思いました。
      昔のハリウッド女優のゴージャスさを立ち振る舞いで表現できる、実はトップ娘役では貴重な方とお見受けしていました。

      雨に唄えばで、珠城りょうさんと美弥るりかさんに愛されているポジションを拝見して、素敵だなと思ったのも覚えています。

      個人的にはよくステージで涙しちゃう涙もろさも可愛いなと思っておりました。

      最後まで彼女の勇姿を見届けたいと思います!