月組『Rain on Neptune』感想

 

月組『Rain on Neptune』を見に行ってきました。

人生初舞浜アンフィシアター!!

 

 

正直なところ、私はライブ形式のショー公演って興味が無くて、

なんなら映像作品ですら一度だって見通したことがありません。

 

じゃあ何故行ったかといえば、

最近私と管理人の中で月組への興味が昇り調子であること、

そして私は数多いる宝塚ブロガーの中でも

生粋な若谷先生ファンであると自負していますので、

これは観に行かねば!!と思い参戦した次第でございます。

 

感想:見目麗しき若谷ワールド!!

 

で、感想。

想像以上に芝居していた。

 

もっと雰囲気オンリーかと思いきや、ガッツリ芝居してます。

ショースペース&コズミック・コンサートとは?って感じですが。笑

たぶん、芝居1時間15分、フィナーレ30分の構成かな、と。

 

思うに、この公演は箱ありきだったんじゃないか?と妄想します。

公演スケジュール組み立て時はコロナ禍でホールの貸し出しが不安定だった頃。

 

とりあえず月組別箱の時期に抑えられたのが舞浜アンフィで、

けど月城かなとはショースターじゃない。

→芝居仕立てにしたら?『BADDY』みたいな。

という大人の計算が見て取れた公演だったなぁと。

 

とにかく、本作でレビュー公演デビューした若谷先生ですが、

全力全開で電撃文庫でした。

 

一番は主人公とその仲間たち。

主人公はクールな銀髪トレジャーハンター、ついでに過去にワケアリ系。

仲間①は冷静沈着なアンドロイド少女:彩みちる、主人公に気があるっぽい。

仲間②は陽気なハッカー:英かおと、メガネのお笑い担当少年。

仲間③は少し大人な武闘派:夢奈瑠音、元宇宙警察だけど若干天然?

 

どうです?90年代後半~00年代初頭にかけて、

こんな主人公たちのアニメがよく18時の時間帯にやってたなぁという

不思議なノスタルジーにひたっちゃいますよね。笑

恰好も全体的にスクエニ系だし。

 

その他、海乃美月はジュディオング+人魚のゴージャスだし、

鳳月杏も、ジュエルズたちも、舞台演出も色味が鮮やかで綺麗だし、

すごーーーーくビジュアルに凝っているのがよく分かりました。

 

まぁ、肝心の内容は無いよう系でしたが…。笑

シャトー、トリトン、ネプチューン、ベルメール、妻、母の、

それぞれの関係性が私にはよく分からず。

 

想像に委ねた、と言うには余白が有り過ぎな気もしますが、

考えるな、感じろ!!系の舞台だった、と納得することにします。

 

舞浜×宇宙×宝塚=素敵なフィナーレ

 

もしかしたら、こっちが本番?

と思ってしまう程の豪華なフィナーレ!!

セトリと一緒に振り返ってみましょう。

 

【ロマンティック&ドリーム・ショースペース】
・Over the Rainbow
・Under The Sea
・コンパス・オブ・ユア・ハート
・How Far I’ll Go

 

まずは鳳月杏によるOver the Rainbow、

からの月城かなと×海乃美月のデュエダン。

 

「雨上がりには虹がかかるよ」という、

前半の芝居のメッセージと、後半のフィナーレを繋げる場面で、

とにかくトップコンビの深い群青色のドレスが美しいーーーーーーー!!

 

からのリズム激ムズのUnder The Seaに、

コンパス・オブ・ユア・ハート、How Far I’ll Goと、

舞浜の舞台に相応しい曲が続きます。

 

【ギャラクシー・ショースペース】
・銀河鉄道999
・宇宙戦艦ヤマト
・コブラ
・乙女のポリシー
・ムーンライト伝説

 

続いて宇宙にまつわるアニソンメドレー。

コブラの白河りりの全力歌唱が素晴らしく、

彩みちるの可愛い乙女のポリシーも素敵でしたが、

これはもう完全にムーンライト伝説が持っていってしまうでしょう。笑

 

月城かなとの佇まいって、どこかタキシード仮面様みたいですよね。(錯乱)

なのに月城かなとが歌い出すもんだから

「そっちが歌うんかーい!!」と盛大に突っ込んでしまいました。

 

踊るタカラジェンヌをバックに全力でこの曲を歌われると、

それはそれで一つの世界観が生まれる不思議。

 

【ドラマティック・ショースペース】
・最強という名の華を添えて(るろうに剣心)
・誰の為に踊らされているのか(1789)
・ミー&マイガール(ME AND MY GIRL)
・世界の王(ロミオとジュリエット)
・ル・ポァゾン(ル・ポァゾン)
・ヒート・ウェーヴ(ヒート・ウェーヴ)
・Apasionado!!(Apasionado!!)

 

日替わりMCを挟んで、最後は畳みかけるような宝塚メドレー!!

冒頭からるろ剣with御庭番衆で、

雪組時代から月城かなとを応援していた人は、感動ものでしょう…。

 

そこからは月組にまつわる作品のメドレーが続きますが、

ミーマイ、ロミジュリと月城&海乃で想像出来なそうな作品を

敢えて選曲したのかなぁ?という印象です。

折角の機会だしこのチャンスに歌っちゃえ!!って感じで良かったです。

 

そしてラストのApasionado!!、超大感動でした。

この曲、大好きなんですけど、実は一度も生で体感したことが無かったので、

まさか舞浜で見られるとは思わず、まさかの選曲で嬉しかったです。

 

それはそれで楽しいレビュー公演

 

月城かなと率いる月組のレビュー公演、

発表された時はどうなることやらと思っていましたが、

蓋を開けてみると「らしい」公演だったな、というのが全体感想ですかね。

 

前半は硝子細工のような繊細な美しさに感動し、

後半は有名どころの曲ばかり集めて灼熱のメドレーで熱く楽しむという、

メリハリの効いた良いライブ公演だったと思います。

 

若谷先生もレビュ―作品デビューに向け、

着々と準備中という感じでしょうか。

それぞれの新たな一歩が楽しみな、月組公演でした。

 

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コメント

  1. こころ夫人 より:

    いつも楽しく、拝見しております。
    見に行かれたのですね~、何て羨ましい。
    「出島~」を観劇した時、演出の谷先生、すみません、不思議な世界でした(鳳月さんの美しさは素晴らしくて、お芝居の雰囲気は楽しみました)。

    この公演では、四乃森さんと月組の御庭番衆が、私にとっては何とも魅力的です(プログラム参照)。配信も見られなくて、残念でなりません。
    週末は梅芸で、もう一つの月組公演で、ありちゃんとあみちゃんをしっかり見てきます。

  2. ロージー より:

    いつも楽しみにブログ拝見しています。
    私もつい先日月組の舞浜公演を観てきました。

    本記事のコメントに全く同感です。
    お芝居はお衣装や装置は素敵でしたが、肝心のストーリーはかなり幼稚に感じられ、残念でした。
    芝居上手な月城さんや鳳月さんが力技で余白を埋めているように見えました。
    歌が苦手な海乃さんの歌声を何回も絶賛するセリフがあったりと、スターに沿った当て書きでもなく、疑問がつきませんでした。

    対して、ショーは本当に素晴らしかったですね。
    宝塚ファン受けのする選曲もよく、スターも魅力的に見える演出で、ずっとわくわくしていられました。

    谷貴也先生の本公演ショーデビューを楽しみにしています。

  3. 12がつ より:

    初日映像に蒼汰さんはじめ色々な方の観劇感想から、逆にあんまり持てなかった興味が湧き上がりました!
    私も若谷先生大好きなんですよね!
    若谷先生と鳳月杏さん、うえくみ先生と珠城りょうさんなみにいい相性だと感じます!
    電撃文庫!スクエニ!!
    めっちゃ分かります!
    同じ95期トップでの舞浜コンサートでも、ガチでコンサートな礼真琴さんとは全く違う形で、こういうのもアリだな!と感じさせてくれる作品!
    アンドロイドの彩みちるって字面だけで私にとってはプライスレスです!

  4. mochiko より:

    感想楽しく読みましたー!
    電撃文庫に納得しすぎて爆笑です。
    ブルーレイで星組ロミジュリを観たばかりだったので、だいぶ治安の良さそうなヴェローナにみえました笑

  5. こんちゃん より:

    蒼汰様

    いつも楽しみに拝読しております。ライビュ専科の地方民です。

    配信で視聴した感想は、若谷先生は、難解と評判だった上田久美子さんの『FLYING SAPA』を、物議をかもした『BADDY』スタイルでさらっと上演して、

    ファンに難解とも言われず、物議もかもさず、「いかにも宝塚的な作品」に昇華する若谷先生、恐るべし、でした(笑)

    いやーっ、宝塚歌劇団は凄い人材を見抜き、育てましたね。東京オリンピックのセレモニーがアレだったので、大阪万博では若谷先生と野口先生にセレモニーを演出して欲しい!

    (そういえば、大阪万博アンバサダーたち、就任から2年以上たちましたが、何か活動はありましたっけ。これからかしら。今やダイキンメンバーですね)