2018年大活躍したスター総決算!! ~ルネサンス宝塚大賞③~

 

 

これまで「輝く?!個人的・ルネサンス宝塚大賞」と題し、

私の独断と偏見をもとに、2018年の宝塚を振り返って参りました。

 

本日は最終日ということで

スター個人を表彰(という名の褒めちぎり)していきたいと思います。

 

もちろんこれは、あくまで私の独断と偏見によるものであり、

また、私の好みだけではなく芸術性や大衆性(主観)を加味し決定しています。

(私個人が勝手に表彰しておりますので、そういうのが嫌な方はぜひバックをお願いします。)

 

なお、今回は以下の3つに分けて表彰して参ります。

 

■最優秀新人男役賞

■最優秀新人娘役賞

入団7年目までのスターの中で、この年に最も飛躍・活躍し、

その高い将来性を私が個人的に感じたスター1名ずつに送ります。

 

■金の鳩賞

この年に飛躍・活躍し、その芸術性と独創性を高め、

大衆の支持を得たと私が個人的に感じたスター複数名に送ります。

 

■ルネサンス宝塚大賞・最優秀スター賞

この年に最も目覚ましい活躍をし、大衆の強い支持を得たと同時に、

まさにその年度を代表する存在だと私が個人的に感じたスター1名に送ります。

 

詳細&これまではこちらからご覧ください。

【告知】輝く?!個人的・ルネサンス宝塚大賞なるものを連載します。

2018年大劇場本公演の個人的ランキング ~ルネサンス宝塚大賞①~

2018年レビュー作品の個人的ランキング ~ルネサンス宝塚大賞②~

 

ということで、発表していきます!!

 

注目の若手スター:最優秀新人賞発表!!

 

■最優秀新人男役賞:風間柚乃(月組:100期生)

『カンパニー』新人公演:青柳誠二 【新人公演初主演】

『THE LAST PARTY』KAZAMA/公園の学生

『エリザベート』ルドルフ(暁千星と役替わり)/シュテファン、代役・新人公演:ルイジ・ルキーニ

 

彼女は今年、新人公演初主演を射止めたことにはじまり

あの超絶御曹司・暁千星と役替わりでルドルフを演じるなど

この1年で一気に路線スターへの道を駆け上がりました。

 

さらに『エリザベート』では研5でありながら

休演にともなう代役としてキーパーソン・ルキーニを演じ、

さらにそれが一定の評価を得るという、大技までかましました。

 

まさに、この1年で最も飛躍した若手男役スターだと言えるでしょう。

 

個人的に彼女の魅力は、

昨今では珍しいオトコ臭い男役だということだと思います。

 

今は少年系、綺麗系、まめだぬき系が路線スターに多い中で

彼女の顔立ち・スキルは絶対に重宝がられることは間違いなく、

今後番手争いに絡んでくることは確実でしょう。

 

既に来年『ON THE TOWN』ではオジー役に抜擢されており

珠城、暁とともにポスターにまで載ってしまったことを考えると

劇団の期待も伺えますね。

 

彼女のさらなる飛躍に注目です!!

 

 

■最優秀新人娘役賞:舞空瞳(花組:102期生)

『ポーの一族』新人公演:メリーベル

『Senhor CRUZEIRO』バルバラ

『MESSIAH』萬、新人公演:流雨【新人公演初ヒロイン】

『メランコリック・ジゴロ』フェリシア 【ヒロイン】

 

花組期待の超新星といえば、彼女でしょう。

 

久しぶりに表れた超大型娘役として本年頭角を現し、

一気にトップ娘役候補の1人に名乗りを上げたかたちとなりました。

 

もちろん舞台を見れば、それも当然だと言わんばかりの押し出しとオーラ。

さらに万人受けするビジュアルに、素人でもわかるダンスの凄さ。

 

最早トップ娘役になることに

誰も異論を言わせないレベルにまでたどり着きました。

 

逆に言えば、彼女はこの1年の相次ぐ抜擢に

全てきちんと応え続けたということでもあるわけで、本当に凄いですよね。

 

目下の問題は、果たして誰の相手役になるのか、ただ一点でしょう。

 

はたして花組100周年の目玉となるか、

それとも他組に輸出されるのか・・・。

その動向に注目です。

 

飛躍の中堅スター:金の鳩賞発表!!

 

■金の鳩賞:朝美絢(雪組:95期生)

『ひかりふる路』サン=ジュスト

『義経妖狐夢幻桜』ヨシツネ【バウ単独初主演】

『凱旋門』ハイメ・アルヴァレス

『ファントム』フィリップ・ドゥ・シャンドン伯爵/アラン・ショレ(役替わり)

 

このブログではお馴染みの彼女ですが、

意外や意外、95期生微妙路線から一気に這い上がったのって今年だったんですね。

 

雪組へ組替えしたことで月組での微妙な扱いから一転、

本公演歌いだしという大事な役回りを与えられ、バウにも主演し、

あげく3番目スターとの役替わりにまでたどり着きました。

 

その派手な言動と微妙な抜擢のされ方から、

ファンからもアンチからもその動向は常に注目されていましたので

彼女はまさに2018年最も注目を浴びたジェンヌだったな、というのが個人的な感想です。

 

この立場にまでなると、

去年の段階で誰か予想していたでしょう?

 

彼女は掴んだチャンスに全力で立ち向かい、

まさに大きく飛躍したスターだと言えると思います。

 

 

■金の鳩賞:輝月ゆうま(月組:95期生)

『カンパニー』山田正芳/『BADDY』出向銀行員宇宙人

『雨に唄えば』リナ・ラモント

『エリザベート』マックス

 

もともと器用でなんでもできるカメレオン役者な彼女ですが、

今年は宇宙人・変な声の女・イケメンパパと、とてつもないふり幅を見事に演じきり、

素晴らしい舞台人だいうことを改めて示した1年だったと思います。

 

宝塚はスターの集まりであり、

得てして路線スターしか照明が当たらないこともありますが

 

彼女のような正統派「脇路線スター」がいるからこそ、

宝塚という世界が成立しているのだということを

舞台での姿を見て身に染みて実感しました。

 

これからも月組を支える貴重な技巧派スターとして

活躍していって欲しいと切に願います。

 

 

■金の鳩賞:真彩希帆(雪組:98期生)

『ひかりふる路』マリー=アンヌ

『誠の群像』お小夜

『凱旋門』ジョアン

『ファントム』クリスティーヌ・ダーエ

 

皆さんご存知、現雪組のトップ娘役。

 

彼女は「歌が上手い」ということにクローズアップされがちですが

演技も上手いしダンスも上手く、

それを惜しげもなく披露する姿がカッコイイですよね。

 

9期も上の、しかもこちらも技巧派トップスターである望海に

まるで「戦っている」ようにぶつかっていく娘役芸は

「寄り添い芸」好きなファンからぶっ叩かれることも少なくないようです。

 

ですが、そんな彼女が相手役だからこそ

望海も全力全開でそのパワーを放出できるのだと思いますし

現雪組の圧倒的な舞台クオリティが生まれているのだと思います。

 

何が恐ろしいって、

彼女まだ研7のトップ就任1年目ということでしょう。

この物怖じの無さに感服です。笑

 

来年の雪組も期待大ですね!!

 

2018年の顔:最優秀スター賞発表!!

 

■ルネサンス宝塚大賞・最優秀スター賞:真風涼帆(宙組:92期生)

『WEST SIDE STORY』トニー

『天は赤い河のほとり』カイル・ムルシリ

『異人たちのルネサンス』レオナルド・ダ・ヴィンチ

 

彼女はまさに、宝塚的なトップスターだと思います。

 

その男役として恵まれ過ぎているスタイルと、

憂いを帯びた渋みのある顔立ち、

そして全身から溢れんばかりのスター性。

 

・・・にもかかわらず、歌も芝居もダンスも

ぶっちゃけそこまで上手というわけではなく、

 

それでもスターとして成り立たせてしまうだけの圧倒的なオーラを持ち、

そのパワーでこの2018年、宙組創立20周年の年に新トップに就任しました。

 

そんな彼女と、なんでもできる若き相手役・星風、

華やかなオーラを持つ芹香、御曹司の愛月・桜木とが一体となって

宙組は今「古き良き宝塚」を現代に蘇らせている、と私は複数の記事で書きました。

 

けどそれは、トップスターである真風が中心となって

その求心力の元でこそ成り立つ構図であるとも言えると思います。

 

その意味で彼女は、宙組を新たなカラーに染めたスターであり、

彼女の元で、宙組生もまた今までにないくらい輝いていると思うのです。

 

例えるなら宙組は、大空が畑を耕し種を蒔き、朝夏が太陽で照らし芽を育て、

そして今、真風がその稲穂の実りを爽やかな風で揺らしている状況である

と言えるかもしれません。(我ながら凄いポエミーだ・・・笑)

 

その結果かどうかは分かりませんが、

現宙組の「大劇場の売上」が安定していることを鑑みるに

今の宙組に魅力を感じる多くの人がいる、ということも事実だと思います。

 

以上を踏まえ、真風涼帆を2018年最も活躍したスターとして(勝手に)認定することとし、

ルネサンス宝塚大賞・最優秀スター賞を送りたいと思います!!

 

ルネサンス宝塚大賞・まとめ

 

ルネサンス宝塚大賞2018

ミュージカル部門:ポーの一族

レビュー部門:SUPER VOYAGER!

最優秀スター賞:真風涼帆

 

ということで、3日間かけて2018年の宝塚を振り返って参りました。

 

なんか改めて考えると、

我ながら本当に宝塚楽しんでるなーって自分で思っちゃいました。笑

 

皆さんはいかがでしたか?

来年も素敵な宝塚ライフが過ごせますように!!

 

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コメント

  1. めー より:

    ルネサンス大賞。楽しませていただきました!
    風間柚乃さんにとっては、大きく前進した年ですよね。ノーブルな役より一癖も二癖もある役の方が輝いていると思いました。
    朝美絢さんも雪組に来てキラッキラしてます。組み替えってチャンスの時なのだとしみじみ実感。芹香斗亜さんも宙組に来てからの方が自信に溢れていて、開花した感があります。

    宙組の考察が興味深いですね。大劇場の安定した売上!2作目も大健闘でしたよね。

    心から楽しんでらっしゃることが伝わってきて、読んでる私も楽しくなります。いいですね!マイナスなこともプラスになる為に必要な軌跡。

    では。また。

    • masa 蒼汰 より:

      コメントありがとうございます!!
      やはり組替えはスターに良い刺激を与えるんだなぁと思いますね。
      芹香さんも現在、ものすごいスターパワーも放っていますから。

      そう言っていただけて嬉しいです!!
      もちろん公演を通して私たちも気づかないような反省点(ジェンヌ的にも劇団的にも)があると思いますから
      より良い舞台を作っていくために、その反省をプラスに変え、さらなる進化を遂げて欲しいなと一ファンとして思います。

      これからもよろしくお願い致します!!

  2. うみひこ より:

    蒼汰さん
    この記事もなるほどなるほど納得納得と読み進みましたが、最後の「最優秀スター賞」が自分は予想外でした。でもおっしゃている理由は理解できます。

    冒頭に戻って風間さんですが、小生は東京でのエリザベート新人公演を観たのですが、彼女のルキーニは狂人のいっちゃってる感が出てて、ホント素晴らしかったです。お顔立ちが轟理事に似てるようにも思えます。確かに正統派ですね。逆に文中の「豆狸系」は笑いました。誰のことかはなんとなく分かります。
    あと舞空さん。全国ツアーのエキサイターで彼女がセンターで踊る場面があったのですが、神々しいまでのヒロイン降臨(or 爆発)を感じました。彼女に釣り合う男役がいるんでしょうか? ではでは。

    • masa 蒼汰 より:

      コメントありがとうございます!!
      まぁ本当は大賞に値するスターはたくさんいらっしゃいますからね。笑

      風間さんも舞空さんもおっしゃる通り、正統派かつ神々しいオーラですよね。
      これからの成長と上がり方に期待ですね!!

  3. skyblue より:

    真風涼帆は男役になるために生まれてきた人なのだろうと、つくづく思います。
    男役としての総合力が圧倒的だと思います。
    女性であることを忘れてしまうくらいです。笑
    ちなみに『宙組は、大空が畑を耕し種を蒔き、朝夏が太陽で~』凰稀かなめが登場しませんでしたが、彼女は宙組にとってどんな存在だったのでしょうか?

    ルネサンス大賞シリーズ、3日間とても楽しく拝読しました。
    気が早すぎですが、第2回の2019年も楽しみにしてます!

    • masa 蒼汰 より:

      3日間コメントありがとうございます!!笑

      はっ!!完全に凰稀さんのことをすっぽのけてました!!
      本当は「種に水を与えて~」的なことを書こうと思ってたんです。元AQUA5ですから。笑

      そうですね、個人的にはぜひシリーズ化したいと思うのですが
      まずは1年後までブログを続けられるよう頑張りたいと思います。笑

      • skyblue より:

        凰稀かなめ、抜けただけで安心しました。
        宝塚に堕ちた理由が彼女だったので、少しばかり思い入れがありまして。笑
        あの中だったら、私も『水』かな?と想像したのですが、『AQUA5』までは考え及びませんでした!
        さすがです☆
        私自身も2018年の宝塚ライフを振り返ることが出来て良かったです。
        今後も無理の出ない程度に続けて頂けたら嬉しいです。
        お忙しい年末、ご自愛ください。

  4. masa 蒼汰 より:

    コメントありがとうございます!!
    遠方の方だと見に行くのも大変ですから難しいですよねー。
    と言っても私も少ないと1回しか見ないなんてざらですけどね。

    1字違いだなんて運命的ですね。笑