2022年活躍したスターを総決算!!・ルネサンス宝塚大賞2022③

 

「輝く?!ルネサンス宝塚大賞2022」と題し、

今年も私の独断と偏見をもとに2022年の宝塚を振り返っています。

 

本日は最終日ということで

スター個人を勝手に表彰していきたいと思います。

 

もちろんこれは、あくまで当ブログの独断と偏見によるものですが、

個人の好みだけではなく芸術性や大衆性を加味し決定しています。

 

なお、今回も以下の3つに分けて表彰して参ります。

 

■最優秀新人男役賞/最優秀新人娘役賞

入団7年目までのスターの中で、この年に最も飛躍・活躍し、

その高い将来性を強く感じたスター1名ずつに送ります。

 

■金の鳩賞

この年に飛躍・活躍し、その芸術性と独創性を高め、

大衆の支持を得たと感じたスター複数名に送ります。

 

■最優秀スター賞

この年に最も目覚ましい活躍をし、大衆の強い支持を得たと同時に、

その年度をまさに代表する存在だと強く感じたスター1名に送ります。

 

 

詳細&これまではこちらからご覧ください。

 

【ルール編】

 

それでは発表していきます!!

 

注目の若手スター:最優秀新人賞発表!!

 

■最優秀新人男役賞:華世京(雪組/106期生)

 

宝塚歌劇団に久しぶりに現れた超路線候補生。

『夢介千両みやげ』では役名無しにも関わらず

セリフと出番がそこそこ有るという、まさに御曹司らしいスタートを切ります。

 

『夢介千両みやげ』新人公演で2番手の伊勢屋総太郎、

『ODYSSEY』では5番手格での登板と徐々に頭角を現し、

ついに『蒼穹の昴』で新公主演デビューを果たしました。

 

御曹司の称号でもある「研3新公主演者」という学年にも関わらず、

安定した舞台技術や度胸は大したもの。

まさに期待の大器登場!!という素晴らしい風格でした。

 

 

■最優秀新人娘役賞:春乃さくら(宙組/102期生)

 

昨年『Délicieux!』のエトワール登板で顔を売った彼女ですが、

今年、まさかの『NEVER SAY GOODBYE』にて新公ヒロインに大抜擢。

 

ここから扱いがグッと良くなり、

『カルト・ワイン』では暫定ヒロイン格にて出演、

からの『HiGH&LOW-THE PREQUEL-』では、

美味しい敵役の1人として登場しました。

 

天彩峰里に向かって「上等だゴラァ!!」とメンチ切る扱いになるなんて

1年前は誰も予想していなかったことでしょう。笑

 

今年は最優秀新人娘役賞候補がたくさん居ましたが、

昨年までの扱いとは一気に変わったという、

まさに2022年のシンデレラガールであると評価し、彼女を選びました。

これから歌唱メンとして宙組を支える一人になるだろうと期待しています。

 

飛躍の中堅スター:金の鳩賞発表!!

 

■金の鳩賞:聖乃あすか(花組/100期生)

 

年明けすぐの『元禄バロックロック/The Fascination!』にて、

正式に4番手格に昇格。

花組名場面の1つである「ピアノ・ファンタジー」を任され、爪痕を残しました。

 

続く『冬霞の巴里』では衝撃のヴァランタン役を演じ、

ここでセクシーワイルド路線への転換に大成功!!

『巡礼の年』『フィレンツェに燃える』でも、

その圧倒的な華と、少しばかりの影で花組を支えるスターへと成長しました。

 

100期生の筆頭格として、これからの活躍が非常に楽しみな存在です。

 

 

■金の鳩賞:留依蒔世(宙組/97期生)

 

『NEVER SAY GOODBYE』では女役としてラ・パッショナリアに抜擢。

その圧倒的な歌唱力と聴衆を引き込むパワーで、

ネバセイ成功のキーパーソンの1人となりました。

 

続く『カルト・ワイン』『HiGH&LOW-THE PREQUEL-』では、

まさに男役冥利に尽きるであろう黒役を見事に演じ切り、これが彼女の集大成に。

 

そして『Capricciosa!!』のエトワールではロングトーンに挑戦。

最後の最後まで挑戦し続ける彼女の雄姿は、

多くの人の心に焼き付いたと思います。

新たなステージでもぜひ頑張って欲しいです。

 

 

■金の鳩賞:礼真琴(星組/95期)

 

今年の星組は、2番手格であった愛月ひかるを見送り、

次期トップ候補である暁千星を迎えるという、まさに転換の1年でした。

 

その狭間の期間である『めぐり会いは再び』において、

人手不足な雰囲気を感じさせなかったのは、

誰よりも歌い、誰よりも踊って星組を牽引した礼真琴のパワーがゆえでしょう。

 

また、新解釈『王家に捧ぐ歌』『モンテ・クリスト伯』など、

本人の持ち味と全く違う役どころを見事に演じ切り、

珠玉のエンタメとして提供してくれたことも記憶に新しいです。

 

トップ4作の黎明期を終え、来年からは充実期を迎えることになるはず。

これからの彼女のさらなる活躍に期待したいです。

 

 

■金の鳩賞:輝咲玲央(星組/92期)

 

これまでも星組別格上級生として活躍していた彼女ですが、

今年は『王家に捧ぐ歌』アモナスロのハトチャンパパや、

『モンテ・クリスト伯』ダングラールの色悪役と、

実に幅広く活躍していた印象です。

 

まさに男役らしい色気でトップスターたる礼真琴を支えつつ、

別格枠としてライトファンへの知名度を上げたという点で、

今年のベストオブ助演者だったと評価し、今回の受賞に至りました。

 

 

さて、ここまで2022年を私なりに振り返って参りましたが、

皆さんいかがだったでしょうか?

それではついに、最優秀スター賞の発表です!

 

2022年の顔:最優秀スター賞発表!!

 

ルネサンス宝塚大賞・最優秀スター賞:月城かなと(月組/95期生)

 

2022年は月組・復活の1年でしたね。

 

『今夜、ロマンス劇場で』『グレート・ギャツビー』といった、

いかにもロマンチックなラブロマンスという王道を現代に成立させてしまう、

圧倒的な美貌、スター性、そして芝居力を誇った月城かなと。

 

その一方で、『Rain on Neptune』という、

硬質で飛び道具的な公演も成立させ、多面的な魅力も発揮しつつ、

ダンスが不得手であることを感じさせない見事な真ん中力で、新生月組を牽引。

 

また、彼女に引っ張られるように月組子たちも生き生きと輝き、

「芝居の月組」の復活を見事果たしました。

 

これまで混迷を極めた月組を一躍人気組へと返り咲かせた彼女を、

2022年に最も活躍したスターとして認定し、

ルネサンス宝塚大賞・最優秀スター賞を送りたいと思います!!

 

ルネサンス宝塚大賞2022・まとめ

 

ということで、3日間かけて2022年の宝塚を振り返って参りました。

皆さんいかがだったでしょうか?

 

総評としては、やはり今年は月組が強かったと思います。

新体制の勢いは止まらず、そのまま1年突っ走った印象です。

 

逆に東京で上演が難しかった花組が割りを食った印象ですが…、

うーん、来年は花組に限らず全ての組が無事最後まで上演出来て、

何事もなくこの企画が出来たらいいなーと思います。

 

長々とお付き合いありがとうございました!!

 

ルネサンス宝塚大賞2022

ミュージカル部門:月組『今夜、ロマンス劇場で』

レビュー部門:雪組『sensational!』

最優秀スター賞:月組・月城かなと

 

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コメント

  1. こころ夫人 より:

    いつも楽しく、拝見しております。
    春乃さんの娘役新人賞は、思わず唸りました~、そうです、そうですよ。この一年での活躍ぶり、素晴らしかったです。カルトワイン…、良かったなぁ。

    わが親族の会一同が注目の『金の鳩賞』に、輝咲さんの名前が!そうなんだ~、納得~の受賞です。そして、礼さんの受賞も合わせて、なるほど、です。
    星組では、キャトルで手にとってしまうBDは、なぜか別箱公演のものなので、また見てみようと思いました。

    今年も『ルネサンス大賞』作品部門、最優秀スター賞の発表の記事から、沢山の発見をいただけて、とても楽しかったです。

  2. じぇりー より:

    早いものでトップ5作目に突入し、更に「なんでも出来て当たり前」とも思われてしまいがちな礼真琴さん。
    ですが、一生徒として彼女の努力が評価されているのを見ると星組ファンとして非常に嬉しく思います。
    来年の大賞の結果が今から楽しみです。年末年始どうぞお体に気を付けてお過ごし下さい。

  3. skyblue より:

    最優秀スター賞、思わず『ですよね!!』と声が出ました。笑
    今年は月組を邪念なく観ることができ、そしてトップスター『月城かなと』を存分に味わうことができて大満足でした。
    今後も年末の風物詩を楽しみにしております☆

  4. うめこ より:

    蒼太さんこんにちは。
    今年も、なるほどなぁと感心しながら読ませていただきました。特に新人男役賞の華世さん、金の鳩賞の留依さん礼さんについてのコメントには心から納得しちゃいました。
    そしてなによりも大賞の月城さん。彼女のお芝居が私はとても好きで。もちろんあの美貌に目を惹かれるのもそのとおりなのですがそれ以上に月城さんの役の掴み方、台詞、仕草や表情……その役を確かに生きているという実感があり、ロマンス劇場もギャツビーも幕が降りた直後のああ良い芝居を見た!という満足感が半端ではなかったです。
    ただひとつだけこれは完全に私見なのですが、月組もたまきさん時代の前半は確かにひっくり返ってましたが(人事はそもそも本人のせいではないですし)、コロナ明けのピガールあたりからはいい感じに落ち着いてきてませんでしたかね?もちろん今の月組復興にはおふたりのタイプの違い、もっと言えば人気の差も大きく関係はしているでしょう。けれども星野監督が結果を出す前提として野村監督の種蒔きがあったように(古い)、何事も芽が出るまでには幾ばくかの時間が必要だと思うのです。
    たまきさん美園さんのもとじっくり耕され栄養分をためた月組の土壌があり、それが月城さんというまた違った魅力のトップに変わったのをきっかけに一気に芽吹いた……そんなふうに感じています。
    あちこちで言われている「月城さんに変わって月組は復活した」は正しいのでしょうが、それはきっとたまきさんや美園さんはじめ当時の月組の組子さんたちの努力があったからなんじゃないかと月組大好きな私は思うのです(見当違いの考えでしたら申し訳ありません)。

    これからもいろんな記事を楽しみにしております。

  5. 匿名 より:

    言うことコロコロ変えすぎて呆れる
    某掲示板からネタパクってんじゃねーよ

    • 蒼汰 蒼汰 より:

      この記事に対してこのコメントで間違えていないとすれば、何が「コロコロ変えすぎ」なのだろう…。

  6. ずんだもち より:

    大賞は、組替えした 和希そら か 暁千星 と予想してました 笑。
    春乃さくらちゃんはエトワール後、自信を付けたのか、とっても美しくなりました。カードが足りないのはわかっていますが、もしかするともしかするんじゃ‥。
    人気投票やランク付けは一喜一憂してしまいがちですが、気付かなかった良さを知ったり、それでもやっぱりこれが好き と自分の好みを再確認することもできます。
    宝塚にはこれからも、どんな嗜好の人も取り込んでしまおうとする、良い意味での貪欲さを持ち続けていってもらいたいです。

  7. 月美 より:

    月城かなとさんの最優秀スター賞受賞!を大変喜んでおります。

    私は月城さんの繊細な表情、深みのある台詞、心に響く歌という表現力に魅了されています。

    「Rain on Neptune」も独特の世界観のショーで、真ん中でキラキラ輝く姿がとても魅力的でした。

    月組も来年はさまざまな変化があるでしょうが、下級生に至るまで芝居好きな月組生が生き生きと演じられた今年のミュージカル作品、「今夜、ロマンス劇場で」「グレート・ギャツビー」を観られたことは大きな幸せでした。

    そしてルネサンス宝塚大賞2022で良い評価を得られたことが本当に嬉しかったです。
    ありがとうございます。

    全作品レビュー、スター表彰についても興味深く読ませていただきました。

    これからの記事もとても楽しみにしております。