宙組のスター過多問題 ~新人公演主演者から見る人事考察③~

さて、本日は昨日・一昨日の記事の続きです。

新人公演主演者から見る人事考察 ~花組・月組・雪組編~

星組のスター不足問題 ~新人公演主演者から見る人事考察②~

 

組ごとに歴代の新人公演主演者を並べ、

そこから各組の情勢や今後について考察していきます。

 

 

前回同様、今回は区切り良く2010年以降の本公演について列挙しております。

手動で自分でまとめていますので、

何かミスがあったら教えて下さい。笑

 

宙組に溢れる(スター)たち

 

◆◇ 宙組 ◇◆

『TRAFALGAR』蒼羽りく

『誰がために鐘は鳴る』愛月ひかる

『美しき生涯』愛月ひかる

『クラシコ・イタリアーノ』澄輝さやと

『華やかなりし日々』愛月ひかる

『銀河英雄伝説@TAKARAZUKA』蒼羽りく

『モンテ・クリスト伯』愛月ひかる

『風と共に去りぬ』蒼羽りく

『ベルサイユのばら-オスカル編-』和希そら

『白夜の誓い』桜木みなと

『王家に捧ぐ歌』桜木みなと

『Shakespeare』瑠風輝

『エリザベート』瑠風輝

『王妃の館』留依蒔世

『神々の土地』瑠風輝

『天は赤い河のほとり』鷹翔千空

『異人たちのルネサンス』瑠風輝

 

 

これまで5組、このように2010年以降の新人公演主演者を並べてきましたが

この宙組は他組と圧倒的に違う点が1つあるんですけど、皆さん分かります?

 

それはですね、ここに名前があがっている全員

組替えも退団もせず、いまだ宙組に在籍し

かつ誰も3番手より上にあがっていないという点です。

 

・・・どう思います?

 

宙組創立20年、トップスターの就任の平均がだいたい研13~14だとして

いまだ生え抜きトップが出ないことは仕方ないにせよ

宙組で新公主演してトップになったのは早霧せいなだけなんですよね。

 

今更、愛月と蒼羽が合計7回も独占したことについてという、

聞き飽きた内容を論じるつもりはありません。

 

逆に劇団もその失敗を生かしているからかでしょうか。

桜木(95期)2回、和希(96期)1回、留依(97期)1回と、

その下の世代はまんべんなく主演を割り振っています。

 

が、また独占の悪夢再び。

瑠風(98期)がまさかの4回。これはさすがにやらせ過ぎでしょう。

 

断っておきたいのは、

私、瑠風のこと結構好きなんです。

歌上手いし、スタイルも良いし、器用だし、意外と顔も好き(失礼)。

 

でも「新人公演主演4回」という肩書は

箔付けというよりもはや重責でしかないと思うので、

むしろ彼女が可哀想だと思います。

 

『Shakespeare』は若手に順々に振った結果の初主演、

『エリザベート』は歌ウマでないと成立しづらい(柚香の反省?)公演なので大抜擢。

『神々の土地』は退団公演なのでお試しとして新人には振れない。

ここまでは仕方がない(それでも多いけど)としましょう。

 

でも『異人たちのルネサンス』は

むしろ夢白あやの育成のために経験豊富な瑠風に

白羽の矢があたったようにしか見えす・・・。

 

せっかく優希しおんだとか、愛海ひかるだとかいるんだし

一か所に固めなくてもなぁと思うわけですけど、も。

 

しかしながら、宙組はとにかく上が詰まっているため

ホイホイと中途半端な脇路線ばっかり生み出しても仕方がないという現状もあり。

それじゃあ瑠風に偏るのも致し方ないかなぁと思ってしまいます。

 

 

現在公演中『異人たちのルネサンス』のフィナーレは

和希・留依・瑠風の3人が歌いだすところから始まりますが

それがまぁ素敵なこと素敵なこと。

 

宝塚オーラが全開で、まさにスターがきたー!!という雰囲気があり、

やはり新公主演経験者は違うなーと思うと同時に

きっちりその経験を生かしてスターとして輝いているんだなぁと、彼女たちの姿を見て思うのです。

 

せっかくこれだけのオーラと安定した実力を持つ若手がいるのに

あまり目立たず使われず、という状況は非常にもったいないですよね。

 

路線スターが多すぎる、というのは非常に贅沢な悩みなのですが

組体制の行き詰まりが新人公演にまで影響を及ぼすことを考えると

早急にどうにかした方が良いと素人ながら思ってしまいます。

 

けどなー、次作『オーシャンズ11』の主演はたぶん鷹翔千空でしょうから

次は彼女が独占することになっちゃうんでしょうかねぇ。

難しいところです。

 

新公主演という「夢のチケット」

 

入団8年に満たない舞台人を中央に立たせて、

経験を積ませるというのは、とても貴重な機会です。

 

しかしながらその年に1~2回しかないチャンスへの切符を渡されなければ

スターとして輝くことができないのも事実。

だからこそその機会を劇団側には無駄にして欲しくないと、切に思います。

 

うーむ長々と書いてしまった。

最初は1本の記事にまとめようとしてたなんて言えない・・・笑

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コメント

  1. 和世 より:

    初めまして。移行前からブログを興味深く、拝読しております。

    今回の五組の考察も同様です。
    宝塚初心者(2016年雪組さんが初観劇)で、好きなジェンヌ様も
    組替えや人事にはあまり関係のない方なので事情には疎いです
    (チケットの巡り合わせなのか、雪と宙をループ観劇(笑)しています)。

    この考察で、私が星組さんを観ようと思わない理由が分かった
    気がします。
    トップさんが変われば可能性があるかなと思ったのですが、
    無さそうです。
    (大劇場でない作品をDVDで観ていますが、組そのものには
    惹かれませんでした…)

    今後の記事も、楽しみにしております。

    • masa 蒼汰 より:

      コメントありがとうございます!!雪と宙のループなんて、素敵過ぎて羨ましいです。笑
      実は私が自分のお金で見た初観劇が2016年星組だったもので、今の現状が本当に悲しいのです・・・
      私も少し遠のきかけているので、もっと多くの人が惹きつけられるような、バランスの良い体制になって欲しいと改めて思っています。