星蘭ひとみ退団とスター専科の行方

昨日届いた星蘭ひとみ退団の報。

 

 

「まさか?!」というより「やっぱりね」という方の方が

正直多かったんじゃないでしょうか。

 

基本的に私は退団という道を自ら選択した生徒に対し

「残念」という言葉を投げたくないのですが、

とはいえこのような形でひっそりと退団することになったのは

ちょっぴり残念だなと思ってしまいました。

 

星蘭ひとみの思い出と映像専科

 

私の中での星蘭ひとみの思い出といえば

『霧深きエルベのほとり』にて、

マルギットがカールを他の貴族たちに紹介する場面より。

 

その背景としてカールを汚らわしい目で見ていた

貴族の子女役の星蘭の美しさったらなかったです。

 

前面では修羅場真っ只中が進行していくわけですけれども、

それが霞むレベルの麗しさ。

「あぁ、これが宝塚的美の究極形なんだな」と思ったことを覚えています。

 

101期生、そして星組期待の星として、

新公ヒロ2回からの『デビュタント』でスターの階段を駆け上がるかと思いきや

映像専科という不思議な立ち位置に異動。

 

私はこの「映像専科」の是非について論ずるつもりはありませんが、

ぶっちゃけ小川理事長もよく分からん説明をしていたし、

行き当たりバッタリというか、何か含みがある印象は拭えなかったですよね。

 

そもそも、一般人を劇団に引っ張る効果があるだろう

ドラマ出演が終わった直後に退団発表だなんて

一連の流れが劇団主導とは考え難いような気がします…

そもそも本来ドラマのクール的には12月末までだったわけですし?

 

あるいは本当は他にもやらせる算段だったけど、

コロナで色々と狂ったのかもしれません。

憶測の域を出ませんけど…。

 

いずれにせよ2019年12月23日付で専科へと異動し、

わずか1年での退団となりました。

 

芸能界に残るにしろ、別の道に行くにしろ、

彼女が次のステージでより一層輝くことを祈るばかりです。

 

スター専科がなくなる?

 

ところで、星蘭ひとみがいなくなることにより

若手の専科、いわゆるスター専科が凪七瑠海を残すのみとなりました。

 

私が追いかけ始めた100周年以降にて、

専科生で退団したのは、沙央くらま、星条海斗、華形ひかる。

(専科出身として北翔海莉もいます。)

 

その間、スター専科入りした生徒は、

凪七瑠海、愛月ひかる、星蘭ひとみの3名で、

このうち愛月と星蘭はどちらも1年も経たずして組替え&退団。

 

さ、ら、に。

タカラジェンヌの象徴的存在であった轟悠が特別顧問という立場になり、

少なくともこれまで載っていた「宝塚スターカレンダー」の

2020年版には掲載されないことになりました。

 

これだけ見ると「専科が減っている、補填せねば」となりそうですが、

むしろ逆にスター専科を減らそう(無くそう)としてるのかな

思わなくもなかったり。

 

スター専科、と聞こえは良いですが

結局は組内に置いとけない路線スターの一時保管場所のような扱いに過ぎず、

特出したと思ったら若手路線の蓋扱い。

 

きちんと組内に所属させ、計画的に舞台で活躍して貰った方が

スター本人としてもファンとしても劇団としても「綺麗」ですよね。

 

ちなみに、私も管理人も軽はずみに

「〇〇さんには専科に行って欲しい」と言えず、

当ブログでは一貫してそういう内容を書いてきませんでした。

 

だってさ、専科として生きるということは、

1人の人間としてのありきたりな幸せや人生を捨て、

タカラジェンヌとして生き続けるということを意味していますし、

よっぽどの覚悟が無いと務まらないと思うからです。

 

それを思うと、今は舞台や人生スタイルも多様化していますから、

「専科に残ってでもタカラジェンヌで居たい」という

覚悟を持つスター自体が少なくなっているのかもしれません。

 

果たして、スター専科が補填されるのか、

それとも89期ラストランナー・凪七瑠海が最後の砦となるのか。

今後の展開が要注目ですね。

 

続・どうなる101期生?!

 

そして、月組で上げられているという噂の天紫珠李。

星蘭退団が決まったからこそ

101期娘役最後の砦としてコマを進めさせたのかもしれません。

 

101期も97、99に続く不遇の奇数期になってしまうのか、

月組新体制と合わせ、こちらも気になるところです。

 

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コメント

  1. ぽにょ より:

    ここまで特別扱いをした生徒が舞台挨拶なしに退団するなんて,劇団の意図ではなかったとは思います.彼女が紋付袴で挨拶する姿を見たかったです.
    蒼汰さんは前のブログで「専科以前は飼い殺し」だとおっしゃっていました.しかし,専科移動後の方がむしろ舞台に出られない「飼い殺し」状態であったかもしれません.

  2. AKIRA より:

    星蘭さん退団ですよね。
    残念ですが、、、今後は1女優として生きて行くのではないですかね。宝塚ピラミッドの競争社会の中でジェンヌとしてのモチベーションを如何にして保っていくのか?この事は我々部外者としては中々理解出来ないでしょうね、、、きっと。故三浦春馬さん主演のドラマは全て見ましたが、クレジットに宝塚歌劇団という文字が無ければ普通に今時の女優さんですよね。これからの活躍を期待しています。
    専科の存在意義ですか、、、難しい命題ですよね。でも、路線スターの組異動の際の受け口としては便利ですよ。愛月さんの時のように。勿論、いぶし銀のベテランジェンヌさんも在団している訳ですから、今後とも各組公演のスパイシーとしての役割は大きいのではないですかね。

  3. abbie より:

    やはり驚きました。

    そうなったか!でもあるし…
    中途半端なままで退団は可哀想でもあり、結局、劇団は彼女をどうしたかったのか全く不思議です。

    もちろん、コロナ禍が様々な番狂わせを招いたことは否めませんが、私は彼女が初めてドラマ出演し、演技のなかでも絡んだ三浦春馬さんの自死で、彼女が相当ショックを受けていないだろうか気になっていました。

    退団が彼女の意思であるなら、どんな葛藤があったのか、まだまだ若すぎるだけに心配です。今後の活動が発表されたら安心だし、嬉しいなと思います。

    そして蒼太さんが仰るように、私もスター専科はなくなりそうだと、今日の宝塚ニュースで凪七瑠海の姿を見たときに思いました。実際、彼女はどうなるんでしょうね。

    ずっと居るとばかり思っていたみえこ先生の退団といい、宝塚はどんな変化を遂げようとしているのか興味津々です。小川理事長に期待したいです。

  4. こんちゃん より:

    蒼汰様

    いつも楽しみに拝読しております。ライビュ専科の地方民です。

    星蘭さんの異動が決まった1年前とは全く状況も変わり、東京宝塚劇場のチケットすら、完売しない状況となってしまいました。

    アナスタシア、フォルテッシモ、ロミオとジュリエットあたりは完売でしょうが、その先・・・

    半沢に出ていたチーム歌舞伎の方々が、ドラマ終了後もバラエティでわいわいしているのを見ると、

    既存歌舞伎ファンが初心者を誘う時、「ドラマに出ていた〇〇さんが出ているよ」と言えば、知らない人間国宝だらけ(←失礼)の舞台よりは誘いやすいよなあ。」とちょっとうらやましい。(笑)

    来年こそ、専科に異動して映像専科とは言わずとも、組所属のまま誰か半年くらい舞台を抜けてTVに出て、また戻って、

    「TVに出ていた可愛い子が出てるよ、宝塚1度みて見ない?」作戦はアリでは、と思っているのですが。

    でも星蘭さんレベルの美女か、紅さん並みに頭の回転の速そうな子・・・うーむ。本人の意向もありますしね。

  5. 蘭子 より:

    こんばんは
    個人的には101 期のなかで、星蘭さん天紫さんと同じく新公経験者の結愛さんに活躍の場をと思っております。彼女のダンスはもちろんなのですが、お芝居が好きなのでぜひ注目してみていただきいです。

  6. いのさん より:

    星蘭さんの退団。何があったのかは知るよしもありませんが、最後のごあいさつ無しの卒業はとても淋しいですね。
    思えば星蘭さんは、やはり美しすぎたのかもしれません。私の好きな雪組にも美しく且つ歌やお芝居がちょっとアレな方(笑)がおられますが、ずっと組子として観てきていますし、ご本人も宝塚を愛し努力を重ねておられる事はよくわかりますので、私はその方が大好きです。星蘭さんもきっとそうだったでしょう。
    いまはただ今後の活躍を祈るばかりです。

  7. あず より:

    蒼汰さんこんにちは。

    星蘭ちゃんの退団、残念ですね。彼女を初めて生で見たのはLOVE&DREAM、その後ベルリン+ブケタカで久々に生で見たのですが、やはり美しすぎてどうしても群舞でも目が行ってしまう、モブになれない、使いどころの難しい生徒さんだなあと思いました。ともすればヒロインより目立ってしまう。
    映像専科入りにに文句はないですが、やはりもう少しタカラジェンヌとしてドラマや映画に出演し、映像の世界ででも活躍してから退団してほしかったです。
    私も劇団のせいではなく大手事務所に引き抜かれたとかかな?と思いますが。

    私も宝塚に再熱した要因の一つが、ハロプロの舞台「続・11人いる! 」を原作ファンとして観に行き、汐月しゅうが気になって現役時代の彼女を調べた事でした。
    いつも一緒に観劇している友達は、セーラームーンのファン→セラミュ→汐月しゅう&藤岡沙也香のファンに→現役生のファンに、でした。
    蒼汰さんが宝塚に再び興味を持つ要因のひとつになったしょうこお姉さんのエトワールもそうですし、全てのOGは大切な仲間であると同時に、OGの活躍は大きな劇団への宣伝効果がありますね。
    星蘭ちゃんの益々の活躍を祈りつつ、本人が宝塚に入ってよかったと思えているといいなあと思います。

  8. 12がつ より:

    容姿端麗が受験要項に示されているとは言え色々な美しさがある中で、彼女の美は誰もが納得するもの。
    顔立ち、スタイル、滲み出る品格まで素晴らしく美しい。
    舞台技術云々と言われ、ビジュアル重視だった前トップから実力派にカラーが変わって星組での彼女の活躍が難しくなったのかな?と思います。
    映像専科を作ってもしかしたら色々なプランがあったのかも…
    コロナや共演者の不幸など、思いがけないことが続き、当初とは状況が変わってしまったのかも…
    すべては想像でしかありませんが。
    ファンの前で、舞台の上で、ご挨拶無しの退団は残念ですが、それがご本人が選んだ道、前向きな選択であれば今後は彼女の美しさを活かせる新しい場所で活躍してくれるんじゃないかと期待を込めて、見守りたいです。
    専科行きを軽々しく言えない、とのご意見、分かります。
    宝塚にしか無いもの、それを愛してその世界にいるジェンヌさんたちの人生ですが、ほぼすべての人にいつか退団がやってきて、その後も、人生は続きます。
    宝塚が素晴らしいものであっても、それだけがすべてじゃないと私は思っています。