雪組『Fire Fever!』感想・灼熱の火の鳥の舞

 

さっそく見て参りました、雪組『CITY HUNTER/Fire Fever!』。

 

 

今回、友の会抽選では1日程しか当たらず、

「まぁ人気原作だから仕方ないよなぁ」と驚いていたら、

先行販売でめちゃめちゃ買えるやんけ事態が発生していて二度ビックリ。

 

『CITY HUNTER』なら見てみたいかも、という宝塚未経験の友人を誘いつつ、

結局チケットを10枚以上購入しました。劇団も大変そうだし?

我ながらライトファンとしてあるまじき行為です。←

 

ってことで、もう1回くらい見てから感想を書こうかなとも思ったのですが、

やはり鉄は熱いうちに打て!!ですので、

感じたパッションをそのまま書いていこうと思います。

 

『Fire Fever!』全体感想

 

何を隠そう、私は稲葉太地作品とは趣味が合わないことが多くって、

期待値をとんでもなく低く設定して観に行ったら、

ま、楽しかったですよね。笑

 

感想を一言で述べるなら、

ファイヤーがフィーバーしてた感じなのですが、

とにかく踊る踊る、踊りまくりの1時間!!

 

前任の望海風斗&真彩希帆が歌を武器にしていたのと、

敢えて違う武器・ダンスを分かりやすく明示した作品だったと思います。

 

彩風咲奈と朝月希和だけでなく、

綾凰華、縣千、諏訪さき、野々花ひまり、夢白あやとダンスメンが多く、

朝美絢と彩海せらも普通に踊りが得意レベルでついていける。

そんな新生雪組による灼熱のダンスショー、という感じでした。

 

あと、色味が全体的に原色ちっくなのに加え、

舞台転換や演出法も、いわゆる「ザ・宝塚」という感じで、

クラシカルというよりエイシャントに近いかな、という印象。

 

ひとつ前の作品である、宙組『Délicieux』が、

パステルでハイスピードなレビューだったのと実に対照的で、

それがまた面白いな、と見ていて思ったのでした。

 

『Fire Fever!』場面ごとの感想

 

今回は新生雪組の良さを知って頂くために、

場面ごとに感想を書いていきます!!

 

S1 Jungle King(プロローグ)

 

冒頭、奏乃はるとの歌(本当は英真さんだったのかな…)をバックに、

登場した後ろ姿は…まさかの朝美絢!!

この時点で卒倒しそうになった、私。笑

あぁ、2番手スターになったんだな…と実感しました。

 

まるでイチゴの妖精火の鳥の羽根のような衣装の娘役たちを引き連れ、

ガンガン踊ってからの、彩風咲奈の登場!!

衣装は美空ひばりか美川憲一バリの、超ゴージャスな一品!!

 

ここからメンバーが入れ替わり立ち代わりで踊りまくり、

新生雪組、ここに爆誕!!という強烈なイメージを与えてくれます。

 

S3 Jungle Opera(滑稽な貴公子)

 

彩風&朝月が新たな旅立ちを歌う

「S2 Journey(新たな旅立ち)」を挟んで、

お次は朝美絢がセンターを取る、ドン・ジョヴァンニの場面。

 

宮廷姿の朝美絢がピンクの娘役たちに囲まれ愛を弄び、

最後に選んだ娘は実は…というコミカルなシーン。

とりあえず朝美絢がモテモテで面白かったです。

 

ところで朝美絢の鬘は、もしかして日替わりなのかな?

私が見た日は嶋大輔的なリーゼントがモジャモジャ風になってて、

スカステで見た初日映像と違うような?と思っていたら、

東京公演の初日映像ではまた違うものになっていた、という。確認してきます。←

 

S4 Concrete Jungle(真夜中の炎)

 

いかにも宝塚な男役のスーツ群舞。

真夜中のコンクリートジャングルでキメキメの雪男達は、

シックで、オシャレで、超カッコ良かった!!

 

彩風咲奈のスタイリッシュさが光りますし、

途中から朝美絢が合流するのも、ファンとしてはまた良いんですよね。

ダンスの雪組を体現した、本作屈指の名場面の一つだと思います。

 

S5 Arabesque(スペイン狂詩曲)

 

続いて朝月希和センターの娘役群舞から始まる、

宝塚あるあるのスペイン場面、からのスターたちの銀橋渡り。

 

とにかく劇団は彩風咲奈にコスチュームさせたいのね、

ってことで、マタドール風の衣装でバーン!!と現れる彼女がこれまたカッコイイ!!

 

前の場面からハットが続くので顔の識別が辛いのがちと難点ですが、

彩風&朝月のダンスの相性の良さが楽しめる場面です。

 

S6 Arabesque Rockette(79の炎)

 

期待の御曹司・華世京のドヤダンスに始まる、

男役も交えた総勢70名近いメンバーによるロケット!!

 

さっきまでミックや槇村や海坊主だった男役たちも

ダルマ姿でガンガンに踊る!!凄いぜ雪組!!

 

ピンクとゴールの衣装がデーハーだし、

ダンスもアクロバティックだしで凄く目がチカチカしました。笑

 

S7 Fire Bird(永遠)

 

久城あすの切ないソロ歌唱をバックに、

余命いくばくもない少女と、その恋人の切ない物語が紡がれる場面。

 

まるでふた昔前の韓国ドラマばりの展開ですが、

ここで不死鳥・彩風咲奈が2人を包み込み、

宗教的場面「S8 Fire Fever(火の鳥)」に変わっていくのが、

まぁ宝塚あるあるですよね。笑

 

ここは綾凰華の持つ優しいオーラが見せ場でしょうかね。

しっかり「雪」をモチーフにした場面を入れてくるあたり、

稲葉先生の愛も感じられます。

 

S9 New Fire(新たな息吹)

 

縣千が中心となった、若手選抜によるダンス場面。

フレッシュ通り越して既にパッションでエネルギッシュで、

見ていて心躍るシーンだったと思います。

 

ちなみに男役選抜メンは、眞ノ宮るい、縣千、日和春磨、彩海せら、

一禾あお、壮海はるま、紀城ゆりや、華世京の総勢8名。

彼女たちが雪組の次世代を担う顔ぶれ、ということなのでしょう。

 

ちなみに娘役で芯を取っていたのは、希良々うみでした。

彼女もスーパーダンサー100期生ですから全体通して大活躍でしたね。

 

S10 Finale

 

ついにラスト。

シルバーのギラギラした衣装で最初は男役たちがシックに、

そして娘役が合流して、なんと朝美絢が中心となってもう一踊り!!

 

新生雪組はアツく、ダンサンブルに行くぜ!!

という印象を強く残したまま、

ラストは彩風咲奈&朝月希和のデュエットダンスで〆でした。

 

ちなみにパレードでの朝美絢の2番手羽根姿ですが、感動したというよりも

「ホンマや…背負ってる…」という感慨深さの方が先に立ちました。笑

最後、羽根をワシャワシャしている朝美絢がとんでもなくカワイイので、

ぜひ皆さん見てみて下さい。←

 

『Fire Fever!』感想・まとめ

 

ってことで雪組ファンとしては全力で楽しめた公演でしたし、

朝美絢が全力で2番手してて感動しっぱなしでした。笑

 

古き良き宝塚らしいレビューかつ、新たな雪組の門出に相応しい、

暑苦しいほど全力でパッショネイトな作品でした!!

多くの方に見て楽しんで頂きたいですね。

 

次は『CITY HUNTER』の感想です。

 

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コメント

  1. こころ夫人 より:

    いつも楽しく、拝見しております。
    ありがとうございます。
    この記事を読み、わが姪が、どれほど歓喜するか……(おそらく夜遅くに読むと思われますが)、思い浮かびます。
    朝美さんの2番手、本当に素晴らしい。東京公演では、さらに進化されている、とのこと。凄い!
    大千秋楽の配信を心待ちしています!
    10公演も観劇されるとは、なんて尊い…。

  2. こんちゃん より:

    蒼汰様

    いつも楽しみに拝読しております。ライビュ専科の地方民です。

    ライビュで見た時一番印象的だったのは、S9 New Fire。

    ファイヤーというより、雨乞いダンスしていたら、顔を蹴られた地球が怒って火山が噴火したー!ようなCHA-LA HEAD-CHA-LAダンス。

    縣のキャッチフレーズは「ボルケーノあがた」でいきましょう(笑)

  3. とも より:

    いつも楽しく拝見しております。
    宝塚初心者の私は、今回で彩海せらさん、縣千さんが気になってきました。
    もし可能であれば2人についての記事をぜひ読みたいです。
    新人公演の配信が決定しましたが、masaさん、蒼汰さんは見られますか?

    • 蒼汰 蒼汰 より:

      管理人はガッツリ見る予定ですが私は定時ダッシュ決めないと間に合わないので今からヒヤヒヤ中です。笑

      • 鈴木京美 より:

        蒼汰様

        いつも
        楽しく拝見させて頂いています。
        私は一応、月組推しなのですがちぎさんの頃からチケットをゲット出来た公演については雪組公演も拝見しています。

        今回の雪組公演
        人生2度目の最前列席が友会で当たり大劇場で先に観て来ました。
        一緒に行った長男は
        だいもんの壬生義士伝以来の
        観劇でしたが
        まんまとあーさ沼にはまってしまったようです。
        ダンスは勿論ですが
        歌唱もぐんとお上手になり
        何と言ってもキラキラオーラが凄いですね。
        最前列は首が少々痛くなりますがジェンヌさんと何回も目が合いますし飛び散る汗までもハッキリ見えてやはり迫力満点です。
        咲ちゃんは地方公演でハイタッチ出来てから応援していて誕生日が自分と一緒と言う事もあり親近感を勝手ながら感じております。

  4. Shingo より:

    私はムラに遠征して見たんですが、とにかく勢いで押し通した感じのショーで、
    「お披露目はこうでなくちゃ!」
    と思いました。下級生にも見せ場が多くて、新生雪組の紹介にはふさわしいかと。

    こういう「いかにも宝塚」というショーはキライじゃないんですが、「永遠」の場面は久城あすの歌はしみじみとして良かったものの、その後の展開が間延びしてちょっと間延びした印象でした。
    でもだいもんが去った後、どうなるかと思っていた今後の雪組に俄然期待が持てるショーでしたね。(まだ下級生の顔がなかなか見分けられませんが…)

  5. orange芋 より:

    こんにちは。
    Fire Fever!、私もわくわくして見ました。次から次に、、、という感じで目まぐるしく、「原色!」という鮮やかな色に気分も明るくなるというか。

    美空ひばりバリの衣装、「おおお、すげぇの出てきた(ゴクリ)」(褒めてます!)と思っていました。

    ドン・ジョバンニ朝美絢は、「カサノヴァじゃん、カサノヴァじゃん!」と「むふふふ」と一人ほくそ笑んでしまいました。

    全体的に「若さ!」「新生!」が溢れててお披露目ショーとして素晴らしかったと思います。

    シティハンターのご感想も楽しみにしています!

  6. るかるか より:

    いつも楽しく拝見させていただいております。

    昨日マチソワ観劇してきたので、タイムリーに記事が上がっていて嬉しくて思わずコメントしてしまいました笑

    Fire fever!
    私も正直あまり期待してなかったのですが(ごめんなさい)
    凄く見応えのある良作でしたね!
    何より主題歌が良いですね。
    ファイヤー!フィーバー!ドンドンドコドン♪と耳に残るし、
    ファイヤー!!フィーバー!!の合いの手も良い。笑
    組子総出の場面での気合いの入り具合が半端なくて、本当に素晴らしかった。

    今回あーさが2番羽を背負ったとは聞いていましたが、直接この目で大きな羽を背負って大階段を降りてくるお姿を見たら…ちょっとウルっと来ちゃいました。改めておめでとうございます。

    そしてそして…
    縣千くん。
    気付いたらずーーーっと目で追ってしまいました笑
    一気に?ポジションアップしていて驚きましたし、
    スターの輝き半端ないですね。
    夢白さん始め多くの娘役さんと組まれているところも見れて良かったです。

    他にも諏訪さん、はいちゃん、りおちゃん、あみちゃん、カセキョーくん…と若手スターさん達もたくさん活躍されていて、今後の雪組も楽しみだなと思わせてくれる作品でした。
    若手の顔見せというか、若手を覚えるという点では、今回のお芝居のほうも(内容はどうであれ笑)非常に上手く作用していたなと感じました。

    来週の新公配信も楽しみです!

  7. 閑尽亭 より:

    いつも貴ブログの更新を楽しみにしております。
    出戻り第三期の古参ヅカファンです。

    朝美さんの二番手羽根おめでとうございます。
    私も、朝美さんが羽根を揺らしているのを拝見して感慨深かったです。

    現在のスターさんでは、宙組の真風さんが羽根をよく揺らしておられますが、それ以前では汀夏子さんや真矢みきさんが羽根を揺らすことにこだわりを持っておられたような記憶があります。
    羽根を揺らすことは宝塚スターとしての矜持を示す意志表明のように思えてなりません。朝美さんの並々ならぬ情熱に、熱い拍手を送りたいです。

    朝美さんが、ますます羽根の似合うスターさんとしてご活躍されますよう、私も陰ながら応援しております。

    そして蒼汰様が、さらにまばゆい光を放つであろう雪組を注視し、考察してくださることを期待しております。

  8. 夜空の より:

    ショーloveの私としては、踊る踊る踊るの雪組、感激でした!
    宙組も良かったけど、雪組さんもよかった!!!
    体感時間5分ぐらい・・・。
    朝美さん、良く踊って歌って・・羽も背負って・・・。
    あと2回見ます!