時が止まった宝塚の今後を思う

本日発令された緊急事態宣言に先立って

宝塚も「当面の間、公演中止」という

公演休止期間の延長が発表されました。

 

正直なところ、今の世界情勢等を鑑みるに

むしろよく星組と雪組の千秋楽公演をやれたなぁ(褒めてます)

振り返って思ってしまうほどですが。笑

 

無期限の公演中止とは、

緻密なスケジュールをもとに年単位で動く舞台興行の

時計の針が止まるということ。

 

その影響について、個人的に気になることを

まとめていきたいと思います。

 

メディア露出はどう変わるのか?

 

まずは簡単なところから。

 

公演中止期間延長に伴い、

スカイステージ、歌劇、宝塚グラフ等

舞台と連動しているメディア関係はどうするのでしょうね?

 

スカイステージは昔の特別番組、特別コーナーを

こまごまと再放送していますけれど

「タカラヅカニュース」「NOW ON STAGE」など

今後放送する内容がなくなってしまう帯番組が増えていくはず。

 

歌劇や宝塚グラフも、

ポートレート関係は写真を撮れば問題ないんでしょうけれど、

もちろん公演中の舞台に関する内容は掲載出来ません。

 

正直言うと、緊急事態宣言明けの5月6日以降から

すぐに公演再開出来るとは思えませんので

5月以降の番組や雑誌の掲載内容を

大幅に変更せざるを得ない状況になりつつあるのかもしれませんね。

 

スカステに関してははこれを機会に

珍しいプチコーナーの再放送があったら嬉しいなぁと思いますが

雑誌関係は商品価値が低下するだけでなく

ページが埋められないという根本的な問題が発生するわけで。

(学生時代に編集部でバイトしたことがある身としては怖くて仕方ない。笑)

 

今から関係各社の煩雑な「調整」作業があることを思うと

いやはや、気が遠くなりますね…。

 

宝塚人事への影響はあるのか?

 

そして気になるのはこちらでしょう。

 

少なくとも1ヶ月、もしかしたらそれ以上の間、

事業企画が止まるわけですから、

人事への影響は計り知れないものがあります。

 

直近だと、例えば次期雪組トップコンビの発表をどうするのか。

本来だと5/2から公演する予定だった

全ツ前後に発表されるスケジュールなわけですが、

このコロナ騒動の真っ最中に発表するとはさすがに思えません。

 

それは、まだ発表されていない公演、キャストの振り分け、組替え等も同様。

しばらく今後の公演には触れず、

まさに「時が止まる」状況が続くかもしれません。

(ま、宝塚ですから普通に発表する可能性ももちろんありますが。笑)

 

そして、最近よく見かける皆さんの熱い要望こと、

スケジュールの再調整について。

 

私はそれは現実的ではないと思っていますけれど、

劇団はもしかしたら調整中「かも」しれません。

 

とはいえそれは決して

「スターが可哀想」という感情論の話ではなく、

もっと現実的な視点から考えてみると…。

 

例えば「幻の新公」「幻の別箱」で主演やヒロインをしても

無意味な肩書が増えただけでは意味がなく、

本来は経験を積む、スターの資質を見極めるという意義があるわけですから

そもそも公演しなければ意味がありません。

 

また、莫大な準備費用をかけた公演が一切上演されないなんて、

赤字をまるまる被るだけになってしまいますから

関連グッズ等で収益を得るために

スケジュールを調整して細かく公演していく可能性もある「かも」しれません。

 

ただ問題なのは、退団者、特にトップスターたちは

退団後の仕事が既に決まっている可能性が高く、

その場合はケツカッチンが決まっているわけですから

安易に「退団延長」出来るとは思えないことでしょう。

 

とはいえ、結局は貸切公演や企業営業などの調整に始まり、

他社公演とも協議するでしょうから

もしかしたら舞台興行全体が

一から全部スケジュール組み立て直すのかもしれませんけどね。

 

いずれにせよ、もしスケジュール再調整されなかったとしても

一部ファンの「そんなの酷い!!」という

集団ヒステリー化しないことを祈るばかりです。

 

私はただ「静観」するのみ

 

ま、私のような一般ピーポーは

ただその情勢を見守るだけなので

これからも「静観」していきたいと思います。

 

実は、なんだかんだ『アナスタシア』東京公演まで

チケットはしっかり準備していたのですが、

まぁその時までに再開していたらラッキーということで。笑

 

とはいえ、何も発表がないと

ブログとして書くネタがありませんので

しばらくは気ままな更新モードで運営して参ります。

…なんて書くと明日あたり大きな発表があったりするのかしら。笑

 

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コメント

  1. AKIRA より:

    蒼汰さんのおしゃる通りですよね。先の見えない不安とともに国民大衆の娯楽等々の消滅、戦後に生まれ育った私たちにとって、このような状況は初めて経験することばかりですが、コロナ騒動が早く終息することを願うばかりです。一方、宝塚を応援する私たちにとっては、生徒さんの活躍する場がどんどん無くなっていく事でモチベーションが下がらないよう祈ると同時に、とりわけ、今秋の望海、真彩トップコンビの卒業公演が無事開催されることを願ってやみません。

  2. Koara より:

    もしここでだいもん、たまきちが延期すればその分誰かの任期が短くなる、あるいはトップにすらなれなくなる可能性もあるわけです。本人たちもそれが分かっていて、まただいもんは下積み時代が長かったし、たまきちは隣でみやるりの退団をみていたからこそ延期は願い下げなのかなと思います。

  3. こんちゃん より:

    蒼汰様

    いつも楽しみに拝読しております。スカステ専科の地方民です。

    過疎地域で暮らしていると、桜が咲いてスーパームーンで、いつもと同じのどかな春うららなんですけれど、県庁所在地で感染者の方が確認されたりして、地方民でもじりじりと心がすり減ってくるようです。

    宝塚ファンの大半は大都会にお住いの方々と思いますので、本当にいかばかりのストレスの中お過ごしでしょうと思います。

    蒼汰様も毎日お出かけしないと気が済まない(笑)タイプとお見受けしますが、お体に気を付けてお過ごしくださいね。

    私は・・・地方民のうえにインドア派で「家でゴロゴロしてないで外に出ろ!」と言われ続けて生きてきたので、急に「家でごろごろしていて偉い!」と言われて、私でも世の中のお役に立っている感があってすこしこそばゆいです。巣ごもりがんばります(笑)

  4. 海苔巻き より:

    地元博多座は7月のエリザベート、8月のミス・サイゴンまで中止の発表がなされました。
    とても残念ですが、今回は仕方ないと思いました。
    宝塚も先が見えないだけに、スケジュール調整が難しそうですね。

  5. まりまり より:

    初めまして、いつも楽しく読ませていただいております。
    おそらく同年代で、蒼汰さん以上にライトファン、しかも子育て中で劇場観劇が難しい私には、こちらのブログは宝塚分を摂取するのに最早必要不可欠となっております笑
    既にお約束パターンになりつつある、重大な発表がドーンとありましたね!お早めの更新、お待ちしております♪

  6. とますけ より:

    蒼汰さん
    いつも楽しく拝読しております。
    本日宝塚のスケジュール変更と退団者の退団日変更が発表されましたね。
    さすが!蒼汰さんの逆予言はやっぱり当たるな〜と感動しております(笑)

    これはきっとジェンヌさんや制作者のため、歌劇団自体の利益のために決断されたことなんだと思いますが、ファンにとっても公演がお蔵入りにならず嬉しいので、win-winだなと感じております。
    その一方、6月末まで中止という具体的な宣言により淡い期待が改めて打ち砕かれてもいるのですが、こればかりは終息を待つしかないですね、、、。

    公演がない間も蒼汰さんの記事とても楽しみにしていますので、公演がない時期だからこそのマニアックな内容もよろしくお願いします!

  7. abbie より:

    蒼太さん

    だいもんやきいちゃん、みつるさんなど、退団者の退団予定日が延期になりましたね。
    お知らせを見て涙が流れてしまいました。

    良かった!
    本当に良かったです。
    嬉しいですね(^-^)

  8. ローズ より:

    小川理事長、いろいろ批判はありますが、今回の退団延期は生徒を大事にする小川理事長ならではの英断では、と思います。

    阪神大震災の時、安寿ミラさんのサヨナラ公演中。劇場は使用不能になり、梅田で代替公演となりました。細川たかしさんが自分の公演を削って下さり実現したこともあり、当時は美談として語られましたが、後に安寿さんは、大劇場で公演できなかった無念さを語っておられました。当時、安寿さんと同じトップだった天海さんや一路さんも劇団に掛け合ったそうですが、劇団が公演日程をずらすことはありませんでした。

    それを思うと、今回の退団延期は、難しいながらも、本当に素晴らしい決断だと思います。トップは無論、生徒は皆さん劇団の功労者。やはりいつものセレモニーで見送ってあげたいですから。

    OGカンパニー?ができるようなので、もしかしたら、望海さんのコンサートは退団後に第一弾として、そちらでするのかな?とも思いますが、スケジュール調整上、多少別箱が犠牲になっても、批判や不満を言わず、通常公演が上演できることを感謝し、喜ぶべきだと思います。宝塚ファンを半世紀近くしていますが、ホントに、かつての劇団なら、退団延期なんて絶対にしないと思いますから。

  9. ねこまさ より:

    おそらく集合~練習もできないということなんでしょう。
    5月上旬に状況が改善されればそこで集合して1か月。

    また、公演スケジュールを10日ずつ短縮したりして年11公演ペースにしたり、
    外箱を追加したりの準備もあるかもしれませんね