星組の今後の組体制を考える

12月18日は星組集合日でしたね。

それはつまり礼体制星組の第一歩の日であり、

95期体制始まりの日でありました。

 

多くの人が気になっているのは、

組替えでやってきた人事のジョーカー・愛月ひかると、

最近勢いの止まらない瀬央ゆりあの番手がどうなるかでしょう。

 

この2人の番手は、専科・華形ひかる

どこに位置づけられるかで変わってくるわけですが、

なんと彼女は今作での退団を発表。

 

なぜこのタイミング?

もとい、なぜ『GOD OF STARS-食聖-』ではなく、

わざわざ礼真琴お披露目公演で退団を選んだの?

 

番 手 を ボ カ す た め ?

 

と、何でも疑ってかかってしまうのが

私の悪いクセなのですが、笑

ここに来て轟理事登板による愛月東上阻止も重ねて発表。

 

むむむ、なんだか情報過多だぞ?

ということで今後の星組に番手について考えてみたいと思います。

 

長期トップの2番手の遷移

 

礼&舞空が長期トップなのは

超早期就任&超実力者コンビであることからほぼ確定。

…ということを前提に話していきます。笑

 

これまで長期を張ったトップスターは

組体制を途中で変えることで新鮮なイメージを与え、

観客を飽きさせないことで人気の維持を図ってきました。

 

例えば、ここ最近で8作以上の任期を務めた

柚希礼音、龍真咲、明日海りおで考えてみると、

 

柚希:凰稀かなめ→涼紫央→紅ゆずる

龍:明日海りお(準トップ)→北翔海莉(専科特出)→不在(美弥&凪七)→珠城りょう

明日海:北翔海莉(専科特出)→芹香斗亜→柚香光

 

と、こんな感じ。

 

ですから礼が長期であるならば

同様に2番手ポジのスターを変えていくことになるのは明白。

 

その1人目として白羽の矢が立ったのが、

専科から突然落下した愛月ひかる

 

本来、95期体制という大掛かりな若返りの中で

人事の蓋として活用される予定の中での、急な栄転。

 

そこから考えられるのは、何らかの方向転換により

愛月を急に路線に戻す必要が生じた、ということでしょう。

 

だから星組で正2番手スターとなり、どこかへ輸出される。

具体的に言えば月組落下傘?と勝手に算段しておりましたが

どうやらそうは簡単にいかない様相のようです。

 

どうなる?愛月ひかるの行方

 

前述の通り、次の公演『眩耀の谷〜舞い降りた新星〜』で

華形ひかるが退団することが発表となりました。

 

ということは、退団者のハナムケとして

華形が美味しい立ち位置になることは確実でしょうから、

その煽りを直で受けることになるのは、愛月です。

(華形が瀬央より番手が上なのは『Eclair Brillant 』で確定してるため。)

 

さらに、来年の東上公演の主演を轟理事に振ったことを思えば

急いで2番手スターに上げる予定は無いということでしょう。

 

ですから、愛月は必殺・番手ぼかしエトワールに回されたり

2番手羽根を背負わない「暫定」扱いに

しばらくは置かれる可能性が高いように思います。

その次の作品が1本物で2番手が羽根を背負わないなら、余計に。

 

問題は、急いでいないだけでおいおいちゃんと2番手になるのか、

それとも下級生を支える完全別格の男役である、

いわゆる涼紫央コースのどちらなのか、ということでしょう。

 

こればかりは現段階では何とも言えませんので、

今後の推移を見守るしかありませんね。

 

今後の2番手格スターの推移を予想する

 

さて、涼紫央コースにしろ再組替えするにしろ、

愛月の一番の役目が「次の2番手候補に繋ぐ」ことだとすれば、

それじゃあ次は一体誰になるのでしょう?

 

そう問われたら、やはり順当なのは

礼の好敵手として計画的に育成中の瀬央ゆりあだと思います。

 

いわゆるトップと同期で大切にされる完全別格スター、

凰稀かなめにとっての緒月遠麻コースだと思われるわけですが、

これも正直なところトップ路線ではありません。

 

じゃあ本命は誰かと言われたら、

極美慎?天飛華音?

うーん、違う気がする。

 

というのも、紅→礼という生抜き継承が行われたばかりで、

そんなに生抜きスターばかり連続で就任させるかというと

宝塚の歴史を振り返るといささか疑問なわけで。

 

いずれ100~102期あたりで組替えが起こるわけでしょうから、

その時に本命がやってくる可能性の方が高そうです。

(もちろん極美もしくは天飛はトレードで出されることになるわけですが。)

 

ということで私が予想する星組の2番手推移は

ボカし → 愛月 → 瀬央 → 組替えでやってくる本命

って感じかなと思います。

 

もちろん、愛月&瀬央は何等かの事情により

スペア発動でトップ路線に動くかもしれませんけど、

少なくとも星でトップになる可能性はほぼ無いと言えるでしょう。

 

3人のRayによるショーの行方

 

と こ ろ で 、

 

華形の特出により、星組の番手上から3名が

真琴、愛月ひかる、華形ひかる、になるわけですから

まさに『Ray』という公演タイトルにピッタリ!!

 

というか、分かっててこの公演名にしたんでしょうね。

うーん、美しい。そしてなんと計画的。

 

これで「柚香光がいるのに『Ray』を奪いやがって!!」

お怒りになっていた皆さんが

少しは納得してくれることを祈るばかりです。笑

 

 

さ ら に 、

 

最近、なぜかスター専科の退団って

トップお披露目公演にぶつけることが多いですよね。

 

例えば、望海お披露目公演『ひかりふる路』では沙央くらまが、

真風お披露目公演『天は赤い河のほとり』では星条海斗が退団。

 

ですから、その流れで華形も同様に退団しただけで、

愛月がしっかり2番手羽根を背負って降りてくることも考えらます。

 

そもそも食聖の出演者決定の時点で

愛月の落下が決まってなかった可能性も大いにあり、

ともすれば劇団的には番手ぼかしに調度良いと逆にひらめいたのかもしれない。笑

 

いずれにせよ、彼女の命運こそが

今後の宝塚人事を読む鍵になることは明白なわけですから

今からパレードでの階段降りが非常に楽しみですね。

 

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コメント

  1. ヅカオタ より:

    こんにちは。いつも興味深く読ませていただいています。
    研2のニワカファンですが、劇団は上げたい人を上げる。上げる人と上げない人に実力的な差など大してないという悟りを開いてしまいました。

    今年多くのスターが退団してしまい、愛月・瀬央の2人が別格コースとするとトップになる人少なすぎ問題が出てきませんか?
    確定は彩風・芹香・月城・永久輝・暁
    トップ路線に瑠風・100期3名・鷹翔・彩海
    といったところで、愛月・桜木・朝美・瀬央・98期・99期たちは劇団の意向次第なのでしょうが。

    現在ミュージカルバブルで(僕もその波に乗った1人ですが)、スター人気に頼らずに宝塚運営ができるとしても、東京五輪を境に景気が悪くなることはおそらく確実で、ただでさえ育成失敗で90.91.92.96.97.99期とスターが少ないのに宝塚らしいスター2人を別格に持っていくのはもったいないなと思ってしまいます。

    また、男役スターを男より男っぽいスターと中性的で美しいスターという風に分けた時に芹香と桜木は後者の代表例だし、愛月と瀬央は前者の代表例だと思うんですよ。(永久輝も後者の代表例、彩風・暁はモデル・スポーティ部門、月城・朝美は「美」部門だと)
    とすると愛月・瀬央は近い将来バラバラになることは必然であり、宙組にしても芹香トップ時に2番手に桜木が順当にくることも疑問に思ってしまうんですよね。
    とすると、むしろなぜ愛月を星組にやらねばならなかったのか仮に理由があるとすれば、
    スターの大量退団でスター不足→愛月・95期微妙路線にもチャンスがあると仮定する→トップが開く順番は雪・月・宙→雪には彩風が順当に、月に芹香が降ってきて、星で羽背負った愛月が宙に帰還する
    くらいしか思いつかないんですよね。そもそも桜木が宙組悲願の生え抜きトップって薄い気がして。(個人的にこういうメモリアル的なものって穴のない実力の持ち主より圧倒的オーラをもつスターの方が向いてると思うんですよね)
    でも今回一本モノなのにわざわざ月城に今回2番手羽背負わせた意味もないし、芹香は半年〜1年待てば月ではなく宙組のトップが空く訳でメリットがないんですよね。

    涼コースにするのであれば凪七を星組に組み替えさせて2番手格で退団・サヨナラショーさせてあげればいい話で
    わざわざ新公4回、ルキーニまでさせた愛月をそのコースにするのはなんでなんだろうなと。まだ研13であと1回主演舞台すればトップカードは揃う訳ですし、、

    ごめんなさい。またつらつらと独り言を書いてしまいました。(友達にヅカオタいなくて、、誰もこんなコアなこと話せる人いないのですみません)蒼汰さんのご見解をお時間のあるときに聞かせていただければ幸いです。

    • 蒼汰 蒼汰 より:

      熱いコメントをありがとうございます‼
      今の人事って90~92期のスター不足に伴う穴を、93と95以降で埋めるための時間稼ぎを瀬戸鳳月彩凪愛月でしようとしている、だと思うんですよね。
      そして今は明日海や礼の人気を見るに「男より男っぽいスター」というのが流行らないのかもしれません。
      そのポジションが今は真風が一手に引き受けているわけですが、後任が見当たらない。だからこその中長期コースなのかも。
      宙組時代の愛月さんは、トップにするには正直なところ人気も実力も伴っていないイメージでした。
      だからこその専科登板だったわけですから、今更宙組に戻ってトップになる筋は今のところ無いと私は思いますけどね。

      そして桜木みなとは宙組で上がらない説。実は私も思っています。笑
      このお話は次とその次の記事の格になる部分ですので、もしよかったらそちらをご覧くださいませ、と宣伝で〆ます。

      • ヅカオタ より:

        いつもいつもご返信ありがとうございます。ブログ楽しみにしています。桜木さんの予想わくわくです。

  2. るんこ より:

    蒼汰さん、こんにちは。今回も記事の更新ありがとうございます(^ ^)

    実は今回の記事、星組の配役発表に華形さんの退団発表諸々あってから、今か今かと待ち構えていました!笑
    轟理事の登板はなんとなく予想できていましたが、ここに来て華形さんの退団に、破線上に愛月さんの名前もなく。タカスペでの扱いだったりを見ると愛月さんは正2番手で間違い無いのでしょうけど、うーん、なんだか2番手のお披露目としては微妙な感じですね。階段降りの件も、華形さんの位置がどうなるか気になるところです。私は一瞬エトワールやるかなと思いましたが、「…みつるさんがエトワールかぁ。」となってしまったので(苦笑)、今回もきっと瀬央さんの後、愛月さんの前でしょうね。(愛月さんのエトワールもあるかもしれないですね)

    話は変わりますが、上の方が仰っていたこと、実はかなり共感できます。桜木さんって「宙組待望の生え抜きトップの器かなぁ?」と思い、以前95期シャッフルの話をさせていただきました。ただ、この前発売されたフォトブックの内容を見てると、なんだか可愛らしかった印象の「ずんちゃん」がオラついてきてるなぁと感じ(笑)、先日スカステで2010年宙組「カサブランカ」を見た時も、最近の桜木さんは大空さんの雰囲気に似てきてるな…?と思ったら、蒼汰さんが記事にされてました。笑
    まあ、まだ3番手ですしどう化けるか分からないのが宝塚の楽しみなので、これからも見守っていこうと思います。いつかはこう書いたことが悔やまれるくらい素敵なスターさんになっているかもしれませんね。

    年末でお忙しい時期だと思います。
    お体十分にご自愛ください。

    • 蒼汰 蒼汰 より:

      コメントありがとうございます‼
      最近は番手ぼかしエトが減少傾向にありますが、沙央さんが雪組でやってますし、久しぶりにエトるかもしれませんね。
      華形さんと愛月さんだと愛月さんの方がまだ歌えるイメージですが、果たして?笑
      以前コメントを頂いた時はあまりシャッフルについて深く考えてなかったのですが、最近の情勢的にありそうですよねー。
      桜木さんが羽根を背負ったことでどこでも触れるような形になったわけですし…というわけで今後の活躍に期待したいですね。

  3. ヅカおばば より:

    宝スぺを現地&ライビュで見ました。
    扱い(パンフレット含め)を見て、愛月はもう2番手なんだと思いましたよ。93期の2人と比べても遜色ないです。まあ、瀬戸も同じ扱いだったんですが、こちらは餞別・繋ぎ臭が漂ってた感です。
    次で羽根背負うんじゃないですか?階段降りは華形に譲るとしても。問題の歌もそれほどではなく(というか花組が壊滅的だったのもあるのですが)、存在感(重量感?)も充分。技術満点ながら小粒感のある礼とはいいコンビになると思いますよ。

    とは言え、2番手羽根≠星トップと私も思います。月組落下傘かな?ボロボロの月を立て直すにはこれくらいの俺様感(褒めてます)のある人材を当てないと無理ではないかな・・・その際、月城も含めて95期+暁のトップをかけたバトル組替えがあったりして(面白がってます)。

    鳳月が欠席、瀬戸の上がりを受けて彩凪の立ち位置も微妙でした。もう93期以上は「あがり」待ちなんでしょうかね。
    それよりも「わかっていたけど・・・」花組が壊滅的でした。コンビ・まんが売りをするにしても支えてくれる(特に歌)人材がいない。トップコンビの地力底上げ+2番手の早急なる育成が必要なのではないかと思いました。星組の人材難が解決したら、今度は花組。本当に人材難なんですね。劇団が特定の人・期を中心に回したツケがここにきてあらわれたのではないでしょうか。

    • 蒼汰 蒼汰 より:

      コメントありがとうございます‼
      タカスペってあまり番手のアテにならんイメージなんですよね…とはいえ礼さんとの相性はバッチリそうなので、星組でどう化けるかが楽しみです。
      やはり思いますよね、95期のサドンデス。笑
      私も起こりそうな気がしてます…というのは次の次の記事あたりで載せる予定なのですが、今から路線バトルにゾクゾクしちゃいます。
      花組は歌える飛龍さんや音くりさんを上手に使う予定なんですかね?果たしてはいから以降の2作目がどうなるかが気になるところです。

      • キラキラ好き より:

        こんばんは。
        エクレールブリアンで瀬央→華形の階段降り順は瀬央さんの番手を確定させないことで、愛月さんの番手までも誤魔化してるんじゃないかと最近思えて。ただ、時系列的にはそんな事はないと思うのでただの妄想ですね。

        桜木さんの今後予想と95期の去就予想、凄く気になります!次の記事も楽しみにお待ちしています。

        • 蒼汰 蒼汰 より:

          コメントありがとうございます‼
          私もたぶんそうなんじゃないかと思ってます。笑
          鎌足と確か逆転したんですよね?とはいえタイミング的には後からこじづけかもしれないし…という堂々巡り中です。笑

  4. “ちぃさま” より:

    ずっと毎日見てます。更新がなくても皆さんのコメント見るのも楽しみなのです。まるで記事の副読本みたいなコメントや、コメントからも名言が生まれたりするので飽きません。

    さて、今回組子の退団者がないことに驚きました。次作は大作ですかね?私は全ツのために地元のプロモーターの会員になり昨年の星組全ツは3列目、9列目のセンターで観ました。愛月ひかるのスパイスさはもちろん、実力者礼真琴と若い星組メンバーの魅力満載で、エストレージャスは大劇場公演とは別物になっていました。

    来年の全ツは雪組が西回りなので今年も星組かと思いこんでいたら、まさか飛ばされてしまい落胆してます。当地に全ツ来ないわけないので消去法で月組か・・・ジョーカーだなぁ。

    それはともかく、愛月さんだんだん今回の異動は栄転でもないのかな?って気がしています、次作の役も路線ぽくないですし。星組以外は次期トップは順当に・・・な感じですが星組は他組の情勢踏まえて何手先まで読めばいいのか?将棋の世界でしょうか。

    礼真琴が2024年くらいとして、また次も早期就任長期は避けてほしい。娘役もそうですが突出したスター以外は、上から順繰り多くの生徒さんにトップになってほしいと個人的には思っています。

    • 蒼汰 蒼汰 より:

      コメントありがとうございます‼皆さんのコメントも熱くて面白いですよね。
      退団者0って結構レアですよねー。次作はたぶん1本物だと思いますけど、そしたら来年一本物多すぎ問題になりそうな気もします…。
      星組は人事が非常に上手なイメージなので、一体何手先まで読んでいるのかよう分からなくなります。笑
      礼だけでなく柚希も長期でしたからね、なんだか長期トップが続く印象がありますね。
      90~92期のスター不足問題に伴いいろいろ延命しようと頑張っている印象ですが、平均年齢が上がればまた上から順繰りになるんでしょうかね。