トップの座へのタイムリミット

先日の美弥るりか・計画的人事の弊害についての記事ですが

非常に多くの反響を頂きました。

(もっとコメント頂いてるのですか返信が追いつかず…もう少々お待ち下さい)

 

皆さん声を揃えておっしゃるのは

「遅咲きスターは不利だ」ということ。

まぁ、確かにその通りですよね。

 

中長期的に人事が動くとなると、

「研10以降くらいから人気が出てきたタイプ」のスターを

今更正路線に戻す、ということは非常に難しいのが現状でしょう。

 

と、ここまで考えて思ったのは

スターがトップ戦線に絡むことができるタイムリミットって

一体いつなんでしょう?

 

ということで本日は

色んなスターのこれまでの経歴を調べ、比較していこうと思います。

(自力で調べていますので間違いがあったらすいません。)

 

この記事はトップへの座のタイムリミットを憶測するというのが趣旨のため

特定のスター(珠城・美弥)の資質を問うものではありませんので

あらかじめご容赦下さい。

 

トップの座へのタイムリミットはいつ?

超路線スタータイプ

 

現在のトップスターにおいて、

最初からトップ当確のような扱いを受ける

いわゆる超路線スターといえば明日海りおと真風涼帆でしょう。

 

まずはこの2人の経歴を簡単にまとめてみます。

 

明日海りお

新公初主演:『ME AND MY GIRL』研5(その後合計4回)

バウW初主演:『二人の貴公子』研6

バウ単独初&東上初主演:『アリスの恋人』研9

準トップスター就任:研10

花組組替え:研11

花組トップ就任:研12

 

真風涼帆

新公初主演:『My dear New Orleans』研3(その後合計5回)

バウ初主演:『ランスロット』研6

東上初主演:『日のあたる方へ』研8

宙組組替え:研10

宙組トップ就任:研12

 

改めて見るとその抜擢の早さたるや凄いですよね。

どちらも東上初主演が一桁学年ですし。

 

もちろん、その早すぎる抜擢に

きちんと答え続けたからこそ今があるわけで…。

いやはや超路線も楽じゃないんだなぁと思います。笑

 

成り上がりスタータイプ

 

超路線スターとは違い、

与えられた少ないチャンスをしっかりモノにし、

自分自身でトップへの道を切り拓いたタイプのトップもいます。

 

現在のトップで言えば、望海風斗と紅ゆずる。

この2人は『オーシャンズ11』でテリー・ベネディクトを演じ、

それが一つの大きなターニングポイントになっているのも特徴です。

 

望海風斗

新公初主演:『太王四神記』研6(その後合計2回)

バウ初主演:『Victorian Jazz』研10

テリー・ベネディクト:『オーシャンズ11』 研10

ルイジ・ルキーニ :『エリザベート』研12

雪組組替え:研12

東上初主演:『アル・カポネ』研13

雪組トップ就任:研15

 

紅ゆずる

新公初主演:『THE SCARLET PIMPERNEL』研7

バウ&東上初主演:『メイちゃんの執事』研9

テリー・ベネディクト :『オーシャンズ11』研10

2番手羽根:『Etoile de TAKARAZUKA』 研11

北翔海莉に落下傘される:研14

星組トップ就任:研15

 

この2人、研10という若さであのベネディクトを演じているですね。

既に今のスター像が完成されていて面白いです。

 

紅は成績ブービー賞でありながらチャンスを掴み、

意外に早くバウ&東上初主演して勢いゴーゴーだったのに落下傘され、

望海は成績優秀にも関わらず東上初主演は雪組組替え後であり、

その結果同じ研15就任、というのが面白いですね。

 

遅咲き&紆余曲折スタータイプ

 

最後は遅咲きスター&紆余曲折スタータイプということで、

新公主演せずトップに立った(つまり最初は路線でなかった)朝海ひかると

苦労人の代名詞・壮一帆と大空祐飛を羅列してみます。

 

朝海ひかる

新設された宙組へ組替え:研8

ルドルフ:『エリザベート』研8

雪組へ組替え:研9

無理やり新公主演:『凱旋門』研10

バウ&東上単独初主演:『アンナ・カレーニナ』研11

雪組トップ就任:研12

 

壮一帆

雪組へ組替え:研6

新公初主演:『愛燃える』:研7

バウトリプル初主演:『ホップ・スコッチ』:研7

バウ&東上単独初主演:『送られなかった手紙』:研8

花組へ組替え:研11

雪組トップ就任:研17

 

大空祐飛

新公初主演:『WEST SIDE STORY』 研7

バウ&東上W初主演:『血と砂』研10

バウ単独初主演:『THE LAST PARTY』研13

東上単独初主演:『THE LAST PARTY』研14

花組組替え:研16

宙組トップ就任:研18

 

朝海ひかるはルドルフが当たり役という印象ですが、

雪組組替え後は恐ろしい勢いでトップへと上り詰めたようですね。

 

壮一帆は雪組時代は意外とするする上がっていますが

花組へ組替え後になかなか上がれず、足踏み状態が続いていた様相です。

 

逆に大空祐飛はまさに苦労人、全体的に各ハードルを越えた学年が高めです。

彼女のトップ構想は『THE LAST PARTY』で東上させ、

花組で2番手からの宙組へ…。

という構図を描くようになった研15の前あたりに出たのかな?って印象ですね。

 

「別箱単独主演」という名の意思表示

 

トップに立つにはまずは新公主演という切符を受け取ったあと、

別箱で主演を張り、それが劇団から評価されなければ道は拓けません。

 

あれだけ大きな宝塚大劇場の客席を埋めるため、

数ヶ月主演を務めさせるわけですから

たった短い数週間の別箱公演の出来を鑑みるのは当然でしょう。

 

逆に言えば、バウor東上で単独主演をさせるというのは劇団から与えられた試練、

もとい「あなたをトップにさせる意思が一応はあります」という意味であり、

そしてそれは逆もしかりなんですよね。

 

※このあたりは以前に別の記事で詳細を書いています。

実際にバウ主演には色んな意味合いがありそうですので…。

バウ考

 

ですから、トップ戦線に絡むためには

極力早く別箱で主演をはらなければ話になりません。

 

調べてみると、直近で最も遅い例は大空祐飛の研13ですが

少なくともバウ主演は研10あたりまでに取っておくのが正解なのでしょう。

 

東上は結構人によってバラつきがあり、

研13~15で初単独主演を取る人もいますが

東上主演はもはやトップに立つまでの逆算が絡んでくるので

一概に言えないかもしれません。

 

別箱主演のタイミングを逃した美弥るりか

 

上記を踏まえ、美弥るりかも調べてみましょう。

 

新公初主演:『ハプスブルクの宝剣』研7

月組へ組替え:研10

凪七瑠海が組替えしてくる:研11

バウメインキャスト:『New Wave! -月-』研11

東上W初主演:『THE KINGDOM』研12

シャルル・アルトワ:『1789』研13

東上初単独主演:『瑠璃色の刻』研15

退団:研17

 

既に歴史を知っている私が過去を振り返って思うのは、

美弥るりかが路線としての明暗を分けたのは

『New Wave! -月-』のタイミングで単独主演を取れなかったこと。

本当にこれに尽きると思います。

 

ちなみに、この前後の月組バウ公演はこんな感じです。

 

2011年:『アリスの恋人』主演:明日海りお

2012年:『春の雪』主演:明日海りお

2013年:『月雲の皇子』主演:珠城りょう

2014年:『New Wave! -月-』主な出演者:美弥るりか、宇月颯、鳳月杏、珠城りょう

2014年:『Bandito』主演:珠城りょう

2015年:『A-EN』主演:朝美絢&暁千星

2016年:『FALSTAFF』主演:星条海斗

 

2014年に美弥るりかはバウ主演せず、

劇団は珠城りょうに主演を重ねさせることを選びました。

 

もちろん当時はまだ珠城早期就任計画は現実味を帯びていなかったでしょうけど、

少なくともこの時点で美弥に正路線を歩ませる選択よりも

抜けた明日海りおの穴埋めに若手を育成しようという方針を取ったわけですね。

 

さらにそれ以降は下級生の育成にステージが移っていきます(そりゃ当然だ)し、

2016年は裏の珠城お披露目作『アーサー王』に新体制メンバーとして帯同、

完全にタイミングを逸してしまいました。

 

逆に言えば、2014年までに正路線を歩ませようと思わせるくらいに

彼女が不動の人気を得ていれば、また風向きが変わったのかもしれません。

 

ですが、彼女がスターとして不動の人気を得た当たり役といえば、

『1789』のシャルル・アルトワ。

当時研13であり、2015年の公演です。

 

研13という数字だけを見れば、

大空祐飛だってなれたんだから美弥だって間に合うやんけと一見思えそうですが、

こればっかりはタイミングという名の運でしかありません。

 

もう少し早く覚醒し、バウ主演をしておけば、

例えば柚希と紅の間に北翔を挟まず、紅の後に美弥が落下傘からの3作トップや

龍の任期を1年延ばして美弥を育成してからのトップがあり得たかもしれません。

 

とはいえ、トップ優先順位は北翔>美弥でしょうし、

龍が合計10作トップをやるとは思えませんから、

どちらも仮設としては弱いんですけどね。

 

どうなる95期生?

 

というわけで勝手にまとめますと、バウ主演や東上主演を済ませ、

少なくとも研12くらいまでに路線の扱いを受けておかないと、

トップへの道筋はよほど運と忍耐が無い限りデットラインかなぁと思います。

 

そして私が気になっているのは、現在研11の95期生の今後です。

あれだけたくさんのスターがいれば、

第2の美弥るりかが生まれる可能性だってもちろんあるわけですから。

 

でも恐ろしいのは、例の95期生路線メンバーは

既に全員バウ主演を果たしているということです。

 

なので次の目安は東上主演でしょう。

たぶん、この2年間くらいの動きが明暗を分けることになりそうですね。

桜木、朝美、瀬央、水美の行方やいかに?

 

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コメント

  1. ゆいな より:

    いつも興味深く拝見しています。
    ところで、壮一帆さんは「送られなかった手紙」で東上されていますよ。気になったので書き込ませていただきました。

    • 蒼汰 蒼汰 より:

      コメントとご指摘ありがとうございます。
      調べたらその通りでした…訂正させて頂きます。

  2. ヅカオタ より:

    またコメント失礼します。以前のコメントへのご返信ありがとうございます。
    ニワカながら、壮さんがすごい好きな顔なのでスカステでよく見ているのですが、
    壮さんがトップになれたのは音月さんが「想定外」にはやく退団されたからですよね。
    ということは音月さんが辞めなければ壮さんはトップにはなれなかった。
    美談のように語られてますけど、彩吹さん退団後の雪組・宝塚の惨劇を経験したにも関わらず、喉元過ぎる前にまた劇団は同じことをするつもりだったのでしょうか?

    そこまでバカじゃないだろうということで、
    花では蘭寿→壮さんの同期引き継ぎ
    まさみりWトップを4-5作でまさお退団→みりお→たまき
    の青写真のつもりが壮さんが落下傘したため、みりお花組へ。みりおの穴を埋めるためにかちゃやくらまさんなどの中堅路線に来てもらった。
    月は生え抜き志向が強いからたまきがギリギリトップになれるまでまさおを引っ張った。(みりお組替え後の人事に統一性がないというかカオスなのはみりお組替えが想定外だったのかな)
    という妄想してしまったのですが、蒼汰さんのご意見をお聞かせください。

    また、2代にわたってトップ男役も娘役も生え抜きというのは珍しいというか、月組は組としての強い意志を人事から感じるのですが、どう感じますか?

    • 蒼汰 蒼汰 より:

      コメントありがとうございます‼
      私の考えで言うと、明日海りおを月でトップにさせるつもりは龍が就任した時点でなかったと思います。
      ニコイチで上がっていた2人がずーっと一緒とは思えませんし、学年近いですしね。
      彼女は次期トップオブトップとして、宝塚の顔である花組のトップへ…という計画的なものだったのではないかと思ってます。
      ただ、明日海が抜けたことで龍(87期)から珠城(94期)まで生え抜きスターが皆無になったわけですから、果たしてどういう計画だったのかはさっぱり分かりません。笑

      娘役に関して言うと、愛希を急遽男役から娘役に変えたり、生抜きの海乃を重用せずいわくつきの99期・美園を登板したりとはっきり言って計画的じゃないですよねー。
      それこそトップとの相性を考えて自組から上げているイメージですが、どうなんでしょう?

  3. YS より:

    コメント失礼いたします。
    トップ候補のタイムリミットの考察、大変興味深く読ませていただきました。
    ただ、トップのタイムリミットは宝塚的学年より、実年齢が重要だ、とも聞きます。
    トップ就任適齢期は(すみれコード?に引っ掛かるのではっきり書けませんが)大台~◯5くらい、大台前に就任した場合が所謂早期トップ、ということになるのでしょう。異例の若さでのトップと言われるにはそれより1~2年は早くトップに据えたい、となると珠城を異例の早期トップという触れ込みで売るにはどうしてもあのタイミングにしたかったのでしょう。彼女の場合「異例の早さ」ではあっても「異例の若さ」とまでは言えない事情がありますから。(見た目◯く◯しいとはお世辞にも言えませんし)
    美弥さんは実年齢的タイムリミットを考えれば、ギリギリ間に合うと思っていました。最近だと紅さんが同年代(同期ではない)のスターさん達が早々にトップ就任し任期を全うして退団していった後でやっとトップ、という事例もありましたし。その年齢なら間に合う、見た目若々しく美しい美弥さんなら何の問題もないと踏んでいたのですが…
    とにかく、珠城も超路線タイプでしょうが、その抜擢に応えて来れなかった珠城を無理くりトップに仕立て上げたのには、何かあるのでしょう。美弥さんが(凪七さんも)いくら結果を出そうと無駄だと決まっていた。結果を知った今となってはそうとしか思えません。何とも虚しいです。

    • 蒼汰 蒼汰 より:

      コメントありがとうございます‼
      そう、実年齢の問題もあるので「おおよそ研12」くらいかなぁという印象ですね。
      美弥さんはご自身の年齢的タイムリミット、もとい「もはや劇団で耐えて待つほどのことでもない」と自分で選択しての退団じゃないかとも思います。
      待ち続けるのも大変ですもんね。珠城さんトップ就任時は「若きスターに賭けた」という劇団の選択も不思議じゃないとは思います。
      とはいえ、なかなか結果が出せなかったのも事実ですが…。なんともフォローが難しいところですね。

  4. 秋霖 より:

    いつも楽しく読ませて頂いております。毎回のことながら、深い考察が素晴らしいなと思っております。

    紅さんと望海さんがターニングポイントになった、テリー・ベネディクトですが、あの役はそもそもなぜ2番手がやらないのかなと不思議に思っています。凄く美味しい役ですし、普通に考えれば悪役=2番手になりそうなのに、と。ライナスの役柄的に、という問題もあるかもしれませんが、そこはどうにかなりそうな気も、、
    そして、ずんちゃんはこの役で前のお二方と同じ様にトップへの道を進まれるのか、そこも気になっています。

    また、月組のバウ主演を見て思ったのですが、月雲の皇子の評判が良かったためにバウ→東上も果たしたという異例な事を見ると、劇団は珠城は凄いと、これは早くから人気集客のあるトップスターになると思ったのではないかと。個人的には、珠城さんにはBADDYで自分の持ち味と逆のことをすることで、殻を破ってほしかったなと思ってしまいます。そうしたら、新たな魅力が出て、もっと人気が出たのでは、、、

    • 蒼汰 蒼汰 より:

      コメントありがとうございます‼
      原作である映画版だとライナスがもろ2番手格なので、そういう扱いなんでしょうかね?今回の宙組版がしっかり2番手してると聞いてるので楽しみです。
      桜木さんはまさにここが正念場。ぜひ頑張っていただきたいです。
      まぁそこでヒットしていますから、劇団が大いに期待したのも当然な流れと言えますよね。
      私も彼女は「ただの良い人」じゃない役の方が好きなので、どうにか新たなファン層の拡大を拡大してほしかったんですけどね…

  5. あるばーと より:

    いつもうんうんなるほどと楽しく拝見しています。
    大空祐飛さんの単独初東上は2006年3月なので研14です。
    大空祐飛だってなれたんだからの言葉はずっと観てきたファンなので真実だとしても傷つきましたが、本当に苦労してトップになり私たちファンを幸せにしてくれた素晴らしいトップさんだったと思っています。(ファンあるあるですが…)

    • 蒼汰 蒼汰 より:

      コメントとご指摘ありがとうございます‼訂正させて頂きます。
      彼女はまさに耐えて耐えて耐え忍んで、ついにトップに立ったスターさんでしたよね。きっと応援され続けたファンの皆さんの感動もひとしおだったんだなぁと思います。
      その分素晴らしい男役芸を魅せて頂けますよね。最近スカステ放送が多かったので、よく見返しています。

  6. ちるちる より:

    今回の記事も面白く拝読しました。

    だいもんがなかなか単独主演できなかったのは、1期上に超路線として推されていたまぁ様がいた影響が大きいと思います。(スミレコードですが実年齢はだいもんの方が上?)
    まぁ様は退団後、写真集(という名の自叙伝)で花組時代の抜擢続きの苦悩を書かれていましたが、そのまぁ様を宙組に出した時点で、みりおの花組組替えは決まっていたんでしょうね。そして、まぁ様が組替えし、みりおが来る前のタイミングでベネディクトをやれただいもんは運もあると思います。
    蘭寿さんが退団していく背中を見て「必ずトップになります」と誓った、とどこかでだいもんが言っていましたが、それくらいの気持ちの強さがないとトップにはなれないのかなぁと、その時思いました。

    1つ前の記事で蒼汰さんが書かれていたトップに合うトップ娘役の話も、いろいろ掘り下げると面白そうです。また、そんな記事も期待しています。(すいません、ちゃっかりリクエスト!)

    • 蒼汰 蒼汰 より:

      コメントありがとうございます‼
      当時の花組は詰まりに詰まってましたもんねー。その中で1期上に爆推し朝夏さんがいながら、
      少ないチャンスを掴んで成り上がった望海さんのラッキーとパワーは凄いですよね。
      トップコンビの組み合わせはどちらかというと発表後の答え合わせがメインになりそうですが…考えておきます。笑

  7. おすぎ より:

    コメント失礼します。

    新公経験の有無でよく名前のあがる朝海ひかるですが、実は彼女って単独での正2番手経験もないんですよね。
    轟→絵麻緒時代は香寿2番手→絵麻緒(専科特出2番手)→成瀬(専科特出2番手)でトップになったので。
    対岸の火事ながら当時は彼女の爆上げにドン引きしてました。当時は上層部の思惑1つでいくらでもトップにできたんだと思います。
    そういう意味では今は良くも悪くもシステマティックですよね。
    昔の様な阿鼻叫喚の人事は起こりにくいけど、下克上もしにくい。美弥の様な急に人気が出たスターは、20年前の思いつき人事だったらワン切りあったような気もしなくもないです。

    今は新公卒業前にもう勝負がある程度決まってしまっている感じで、やっぱり遅咲きスターは厳しいですよね。
    特に男役さんは発声のコツをつかんだりして、ある日突然伸びることもあるのでもったいない。
    昔の様な上層部の気分次第の人事はもうごめんですが、今ももう少し柔軟性があるといいなぁと思ってしまいます。
    ファンのないものねだりですけどね。

    • 蒼汰 蒼汰 より:

      コメントありがとうございます‼
      そうなんですよね。先日のスカステで放送されたえまおゆうの退団公演を見たときの朝海さんの扱いの悪さ(2番手じゃない?)という雰囲気にビックリしてしまいました。笑
      これぞまさに最大瞬間風速の爆上げかもしれません。今あんなことをしたら炎上してしまいそうですよね。
      計画性と柔軟性、良いバランスになって欲しいとは思いますが、なかなか難しそうですよねー。

  8. はる より:

    皆さんのコメントを読ませて頂くとつくづく宝塚はファンの推し力に支えられて105周年なんだな思います。他とはまた違う熱量を感じますもの。
    朝美絢贔屓としては単体別箱主演を待っておりますが、今の番手ぼかし体制では難しいのかなぁと。絶賛育成中で本人成長中だとは感じるので今は楽しみに待っていようと思います。

    • 蒼汰 蒼汰 より:

      コメントありがとうございます‼想像以上の熱量で私もビックリしています…笑
      朝美さんは来年東上できるかでしょうかねぇ。私も楽しみにひっそりと待っております。

  9. さかなん より:

    初めまして。美弥さんに関していろいろなブログを読み漁りましたが、同じ意見の方はみつからなかったので、長文ですが書かせてください。

    私は100周年で初観劇し、たまたま大劇場の月組は全て観てきましたが、何分素人ですから、美弥さんの存在に気付いたのは1789アルトワ伯で、スイートハートで落ちた本当ににわかファンです。

    夢現無双は、大劇場6回、ライブビューイング宝塚と東京の2回観ました。
    それで失礼ながら率直に感じたのは、美弥さん、以前に比べ少し猫背気味で小さく見えるな、ちょっと疲れているな、ダンスのキレがないな、体力温存させているのかな、でした。

    巷では小次郎の出番が少なく扱いが酷いと言われていますが、私は劇団が美弥さんの体調、体力に合わせて負担を減らすよう配慮したのだと思います。あれだけ出番が少ないのに、ショーで疲れていると感じた程です。

    NHKカメラが入っていた4/11は特に疲れていて、武蔵の助っ人をした後に鞘に刀が入らず、上手袖に刀を投げ入れ、刀無しで銀橋を渡ったことが響いたのか、ショーではかろうじて笑顔で踊ってはいましたが、キレはなくハラハラしました。

    エリザベートのフランツは音域の広い難しい曲で、高音が苦手な美弥ちゃんは高音で声が小さくなりハラハラしました。結局喉に負担が大きく休演されましたね。

    今回は、美弥さんの声に合わせた曲で安心して聞いていたのですが、東京公演ライブビューイングを観てびっくり。美弥さんソロのキーが下げられ、銀橋黒燕尾の曲は高音で伸ばす部分が、全て下げるように変えられていました。今回もそんなに喉に負担だったとは、、、。

    珠城さんトップが決まった時に、恐らく劇団から「申し訳ないが、トップはない。」と断りがあったのでは?と思います。凪七さんへの配慮からか?なかなか正2番手をさせられなかった負い目もあるでしょう。劇団はその後美弥さんに精一杯の事をしてくれました。

    憧れの涼風真世さんのグランドホテルのオットー。そしてやっと大きな2番手羽。

    美弥さんにぴったりのAFOの「世紀の色男アラミス」。

    トップのお役かと思われる、カンパニーの高野はるか。最大限に美弥さんの魅力を引き出したスイートハート。ここで自分の男役を極めたと感じ、退団を決意したのではないでしょうか?

    そして集大成アンナ・カレーニナのヴィロンスキー。これが美弥さんの正にトップ公演だったと思います。

    そして夢現無双。失礼ながらトップには似つかわしくないザンバラ頭の荒くれ者武蔵に対し、出番は少なくとも匂い立つ色気の美しい小次郎。

    元々華奢ですが、最近は更にお痩せになっていました。体調が悪くなったのはたまたまかもしれませんが、休演を避け最後まで男役を美しく極めるために、劇団と相談の上負担を減らしながら頑張られたのだと思います。体力が必要な大変なトップは珠城が頑張ってくださいました。

    千秋楽の美弥さんの穏やかな笑顔に、珠城さんとお互いに尊重し、支え合いながら、自分の男役道を走り抜けた幸せ感、満足感が現れていましたよね。

    美弥さんがショーの随所で見せてくれた、隣の珠城さんを愛おしそうにみつめる笑顔が大好きでした。

    これからの美弥さんの人生が幸せで溢れますように。

    • 蒼汰 蒼汰 より:

      コメントありがとうございます‼
      振り返って思うのは、2番手時代の彼女はずーっと餞別のような思い出の作品、自分の任にあった作品を当てられていたんですよね。
      それがそもそも2番手退団ありきなのかは分かりませんけれども、その中で彼女が男役の道を極めていったわけですから…なんとも茨の道ですね。
      卒業後もぜひ彼女らしく輝いて欲しいと思います。