永久輝せあ&暁千星・御曹司が背負うもの

永久輝せあ、97期生、雪組出身花組スター、新公主演4回経験。

暁千星、98期生、月組スター、新公主演4回経験。

 

2人はそれぞれ、97期、98期を代表する、

劇団からの期待を一身に背負う男役スターであり、

トップスター就任間違いなしの、いわゆる「御曹司」。

 

本日はそんな2人について、

個人的に思っていることをまとめていきます。

 

爆推し御曹司方針のストップ?

 

宝塚歌劇団と言えば「この人をトップに!!」と決めた途端、

なりふり構わず物凄い勢いで爆推しすることが人事的特徴でした。

 

例えば、真風涼帆。

彼女は研7、つまり新公学年で2番手羽根を背負っていたし、

明日海りおは研9で2番手羽根、研10でWトップ体制にて準トップに就任しました。

 

93期・芹香斗亜は研9で2番手羽根デビューしたものの現在も正2番手継続中で、

彩風咲奈は研10で正3番、研11で正2番手と御曹司の中ではゆっくり目の昇格。

 

礼真琴と柚香光は研7~8でとりあえず正3番手に上がり、すぐに正2番手へ昇進。

研11で2人ともトップ就任、そして現在お披露目公演中です。

 

そして表題の永久輝せあと暁千星。

2人の学年は現在、研10と研9。

 

この2人、若手時代は少なくとも柚香&礼以上に推されていたものの、

現在、正3番どころか4番手スターの立ち位置にいます。

つまり小羽根すら背負っていませんし、東上主演もまだです。

 

これが普通の路線スターであれば「そんなものか」ですけど、

彼女たちは劇団期待のスーパー御曹司。

これまでのスターに比べると、明らかに昇格が遅いですよね。

 

それは「2人の成長が遅い」なんて理由ではもちろんなく、

むしろ劇団の計らいだと感じます。

 

無理やりな抜擢というのは、

時に他のスターのファンから反感を買うもの。

 

もちろん人気トップスターになるには、

そんな批判すら跳ね除ける強靭な精神と技術(キラキラ含む)が必要なわけですが、

でもいらぬ争いは避けたいものです。

 

現在は、スターにきちんと経験を積ませ、

誰もが納得しうるトップになってもらうという、

至極当然な人事に方針を転換しているように、私は読みます。

 

永久輝せあと暁千星にまつわる所感

 

永久輝せあは、隙の無いスターです。

宝塚らしい完成されたビジュアルに、雪組育ちの芝居力。

ダンスが得意で絵になるし、歌だって苦手じゃない。

 

『PR×PRince』のような王子様がめちゃめちゃハマる一方で、

『義経妖狐夢幻桜』『壬生義士伝』のような闇を抱える役をやらせると、

より輝くという不思議な魅力を持ち合わせています。

 

既に完成されたスターなわけですけれども、

言い換えると「小さくまとまっている」とも言えなくはないのかなと思います。

 

その意味で、彼女にとって組替えとは

非常に大きなターニングポイントになることは間違いないでしょう。

 

環境が変わるということは、

自分の魅せ方を変える必要に迫られるということ。

 

しかも質実剛健な雪組から男役らしい華やかさが求められる花組という、

真逆の特質を持つ組へと異動となったことは、

彼女に大きな財産をもたらすことは間違い無いと思います。

 

そして暁千星。

彼女は宝塚史上稀にみる大抜擢の嵐でした。

 

98期お披露目ロケットでのソロダンスに始まり、

研2『THE MERRY WIDOW』の長台詞、研3『明日への指針』新公主演、

研4『1789』階段降り、『A-EN』バウW主演、

研5『カルーセル輪舞曲』階段一人降り、研6『Arkadia』バウ単独主演。

 

毎年、凄まじいスピードでスターの階段を駆け上がったわけですが、

彼女自身もロングインタビューで話していた通り、

「抜擢と実力が追い付かなくてもどかしい時期があった」のでしょう。

 

可愛らしいルックスが、逆に彼女の役割をせばめ、

スターとしての立ち位置に悩み、苦しんだ日々もあったのだと思います。

 

そんな中、最近は『THE LAST PARTY』『夢現無双』と

彼女のキャラとは真反対の役を貰う一方で、

後輩・風間柚乃の追い上げを受けながら、

『I AM FROM AUSTRIA』では貯めていたキラキラオーラを爆発させていました。

 

「月組の末っ子」から「若手の中のお兄ちゃん」になったことで、

彼女も新たな局面を迎えたのだと言えるでしょう。

 

2人とも確かに歴代のスターに比べてば昇格は遅いかもしれませんが、

今は大きく飛躍する前の「屈む」時であり、

その貴重な瞬間を謳歌しているのだと思います。

 

トップスターという立場は、就任すればゴールではなく、

あくまで「スタート」という立ち位置です。

 

よってトップスターとしてより多くの人を惹きつけ、

魅力的な人物になるためには、

様々な経験を積んでいるにこしたことはありません。

 

是非、今この瞬間の経験を大切にし、

スターとして大きな花を咲かせる肥料にして欲しいなと思います。

 

劇団の命運を背負う御曹司

 

永久輝せあと暁千星という、真反対の性質を持つ2人。

それぞれ97期と98期、宝塚の原点である花組と月組を代表するスターとして、

その運命が決定付けられているというのは、非常に興味深いですね。

(とはいえ暁はいずれ組替えの可能性有りだと読みます…これは別の機会にて

 

そしてトップスター確実と言われ、その道が決定付けられている重荷は、

私たちの想像を遥かに超えるものなのでしょう。

 

新型コロナという、新たな局面を迎える宝塚歌劇団において、

2人が背負う未来は深い霧が立ち込めているかもしれませんが、

是非その実力とスター性で、新たな道を切り開いて欲しいと思います。

 

…余談ですけど、この2人の対談番組とか見てみたいですよねー。

何か機会はないものなのだろうか。笑

 

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コメント

  1. おもち より:

    大変興味深く読ませて頂きました。
    御曹司と呼ばれる方達の無理な抜擢からの方向転換。やはり感じますよね。
    御曹司だからこそ大切に育てて欲しいと切に願います。(他の生徒の方達ももちろんですが)
    まだまだ応援させて欲しい。
    このコロナによる公演の停滞がプラスに働くよう、祈るしかできないのがもどかしいですが。
    組替え予想の記事も楽しみにしております!
    みんなみんな無事でありますように。

  2. こんちゃん より:

    蒼汰様

    いつも楽しみに拝読しております。ライビュ専科に戻らせて!な地方民です。

    私は贔屓は顔よりガタイ、男役のフェロモンで愛でるたちです(笑)

    『I AM FROM AUSTRIA』では、マッチョマッチョなパブロ君に一番萌えましたわあ。

    今まで、暁くんのベビーフェイスに惑わされていましたわ。映像で見ていると、173センチもあるなんて気づかなかった。なんとなくもっと小柄と思い込んでいた。ごめんなさい。

    この首から上と下の芸風の違い(笑)を、どううまく統合して魅せてゆくか、確かに難しそうだわ。困ったなー月組にも贔屓が増えそう。楽しみ♡

  3. あやこ より:

    先日、スカステにて2015年雪組ショーを観ていましたら、永久輝・月城爆上げ感が満載。ひと昔前なら今ごろトップだったかもしれないですね(嗚呼、珠城さん)
    暁さんは、この頃なんだかお肌が荒れ気味。女性の年齢的なホルモンバランス・メンタルコンディションの意味でも『御曹司早期就任』は負担が大きいのだな、と感じたり(嗚呼、珠城さん2回目)
    どちらにせよ、逸材のお2人。彼女達以外の素敵なジェンヌが輝くためにも、良きタイミングで良き進路を歩んで頂きたいものです。

  4. YS より:

    暁さんは、メリー・ウィドウで男性技のパを踏んでいる映像を見て「すごいなー」と思ったけど(劇団は彼女を早くトップにして柚希さんファンを囲い込みたかったのでしょう)だから何?という感が否めず…私が見てた頃は劇団が推したいのは暁さんなのに完全に朝美さんに押されてて、だからこそ朝美さんを異動させたのだと思います(断言)。
    あれから観ていないけど、最近は風間さんに押されているようで…トップになるのは決定事項なのでしょうけど、組替えするなどした方が良いのではないでしょうか?
    風間さんも組替えさせて別のトップさんの新公をさせてあげるべきだったと思いますが…もう無理でしょうね。。