映画『West Side Story』を見て妄想した話

 

今、話題の映画『West Side Story』。

宝塚ブロガーさんの観に行った率の高さに驚きつつも、

例に洩れず私も見てきました。笑

 

普段、あまり映画を観るタイプではないのですが、

あれだけ東京ミッドタウン地下で展開されてたら

そりゃ興味を持つよねって話です。

 

諸事情により(後述)うっすい感想を書いていきます。

 

宙組版『West Side Story』に思いを馳せる

 

何を隠そうこの映画はアメリカを代表するミュージカル映画にして、

真風涼帆&星風まどかのプレお披露目公演として、

宝塚で上演歴もある不屈の名作を、

スティーヴン・スピルバーグ監督が手掛けたリメイク版。

 

が、私は宙組版どころか1961年版も見ておらず、

なんとなく「ロミオとジュリエット」を下地にしてるらしい、

くらいの知識だけで観に行きました。

 

で、感想。

驚くほど「ロミオとジュリエット」でした。笑

 

若者たちが赤グループと青グループで別れーの

結ばれちゃいけない2人が一目で恋に落ちーの

だけどグループの争いを止めることは出来なくって、

で、結局殺傷沙汰という感じ。

 

こう書いてしまうと身も蓋もないですが、

いつの時代も若者は生き急ぎ、

何にも振り切られず走り抜けそして砕け散る姿は美しいもの。

圧巻のダンスシーンは見事ですしね。

 

で、私は宙組版を見ていないにも関わらず、

開始15分でもう宙組版のキャストにしか見えなくなってしまって。笑

 

背が高くてイケメンなのにリアリスト感のあるトニーは真風涼帆だし、

どこか垢抜けてないおこぼいマリアは笑っちゃうほど星風まどか。

 

タッパのあるベルナルドは芹香斗亜or愛月ひかる、

主人公の味方リフは桜木みなとときて、

アニーアは和希そら!!ですよね!!分かる!!

 

圧巻のダンスと歌唱力でアニータを熱演する和希そらを、

見たことないのに想像出来て、かつ拍手喝采までしたくなる不思議。

当時見なかったことを非常に悔やまれます。

 

あー宙組版見たかったなぁ、

っていうのが映画を見ての感想なのでした。

 

『West Side Story』雪組妄想劇場

 

それだけじゃあ何なので映画の感想を書きたいのですが、

…正直に言っていいですか?

 

 

 

 

…面白くなかったわぁ(小声)。

 

 

 

 

 

飽き性の私には一本の映画がぶっ通し3時間弱はさすがに長過ぎました。

途中で飽きちゃったよ、ごめん。

一緒に観に行った友人(not宝塚ファン)と

映画終わりにアイコンタクトする始末…こりゃアカンな、てね。

 

まぁ本作は1961年版を現代に蘇らせることに意義があり、

スティーヴン・スピルバーグが亡き父に送った作品ということで、

そういうコンセプトの映画だと納得することにしました。

 

そんなわけで私は途中から、

これは彩風咲奈&朝月希和の任期3作目の大劇場公演、

という設定で、頭で置き直して観ることにしたのでした。

 

トニー:彩風咲奈(高身長だしピッタリ!!)

マリア:朝月希和(どちらかというとアニータ役者だけどイケる)

ベルナルド:朝美絢(こういうワルな役を単純に見たい)

アニータ:和希そら(歌って踊って泣かせてソラカズキ無双)

リフ:縣千(若き特攻隊長!!)

チノ:諏訪さき(こういう役柄絶対上手いでしょ)

 

…とここまで想像して、

アニータ和希そらじゃ芸が無いよなと思い直し、

 

リフ:和希そら(やっぱり男役の色香が見たい)

アニータ:縣千(ここらで悲哀の女役を演じて殻を破ろう)

 

というキャストでどーよ!!うーん、イイ感じ!!

と、勝手に納得して観てました。笑

 

あ、綾凰華が残っていたら彼女のアニータも観てみたかったなぁ…、

と思ったのは蛇足ということで。

 

映画『West Side Story』しかと見よ

 

もちろん世間の評判は上々ですし、

宝塚ブロガーさんには概ね好評ですので、

多くの方は普通に楽しめるのではと思います。

 

百聞は一見にしかず、気が向いたらぜひ皆さんも映画館へ!!

 

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コメント

  1. こんちゃん より:

    蒼汰様

    いつも楽しみに拝読しております。ライビュ専科の地方民です。

    ・・・アニータ縣は思いつきませんでしたわ。確かに言われてみれば、縣が新人公演を終え、これから若さでは突っ切れない、大人の男役になるための壁を超えるためには、試練が必要ですわ。

    しゃべる犬、海坊主、次は・・・女役・・・縣が野郎どもに・・・ううう・・・見た・・・

    話を変えまして、ウエストサイドストーリー、飽きちゃいましたか(笑)

    まあ、ロミオとジュリエットには「大人たちの思惑」要素がありましたが、ウエストサイドストーリーは本当に考えの足りない不良の話ですからねえ。「おまえらええかげんにせえ!」と思いましたわ。

    (ハイアンドロー大丈夫かなあ。もっと考えの足りない野郎どもの話だよ)

    音楽も、ビートルズが世に出る前の、20世紀前半のクラシックのフォーマットの音楽ですからね。バーンスタインの曲も、モーツァルトやベートーベンクラスのクラシックになりきれず、半端に「懐メロ」感はありますね。今の若者に刺さる音楽ではないのかなあ。

  2. より:

    West Side Storyは中学の音楽の授業で先生の趣味で見せられて、しかもなぜか本当に役を振って演じるという思い出の作品です(笑)

    雪組版キャスト、最初のバージョンで役のハマり具合に納得しかなくぜひ見たい!と思いました。

    …からの、和希そらさんと縣千さんの衝撃のお役交換。
    縣さんは舞台ではイケメンそのものですが素化粧だととっても美人さんなのでおかしくはないはずなのですが、どうしても思い浮かぶのはFFロケットの極圧姿で大爆笑!
    いつ女役をやるのかなと思っているのでなくはない話ですし確実に得るものも多いと思いますが、どうしてもドラァグクイーン風に思えてしまいます(笑)いやー、見てみたいような怖いような。

  3. アシヤ より:

    父親のためだけに再映画化したわけではなく、
    トランプ時代に人種問題が深刻化したアメリカの世相を反映したものだと思います。
    プエルトリコがアメリカの自治領だが、
    大統領選の投票権がないことまで知っている日本人は少ないですよね。
    昨今の人種に敏感な世情を鑑みて、
    プエルトリコチームには、全てラテン系の俳優が起用されています。
    もはや、そこまでする必要があるテーマを持つ作品なので、
    日本人、しかも女性だけで演じて意味のある作品なのかなと思います。
    宝塚版は見ていないのですが、
    プエルトリコチームは浅黒く塗ったりしているのでしょうか。
    そういうのも許されない時代ですよね。

  4. えべっさん より:

    こんにちは!

    私は、ロミオとジュリエットよりも
    ウェストサイドストーリーが好きです!
    なんか仮死状態から覚めて…とかは
    やっぱり非現実的だなあ…って思って、
    なんか急に冷めたりするんですよね。笑

    ただ、ウェストサイドストーリーは
    今なお起きている人種差別であったり、
    50年近く経った今でも考えさせられる、
    当時から世界は何も変わってないのか…
    とか、色んなことを考えさせられますし、
    ラストの展開も納得しちゃいます…。

    確かに3時間は長いなあ…って思うので
    今作は観てませんが、私もだれそうです。笑
    もし雪組公演があればコロナではありますが
    ぜひ観に行きたい!このキャストは楽しそう!笑

  5. みき より:

    私も映画を見ましたが、長いとは感じずあっというまでした。

    このバージョンでは、トニーが未来を描く青年ではなく、時折いまだトラウマを抱えた捨てられた犬のような目を見せるのが印象的でした。更に印象的だったのはリフの空虚な乾いた目。悲劇にしか行き着かない人生を感じさせました。

    雪組でやるとしたら、個人的には、ベルナルドは縣さんで、朝美さんがリフのように思うのですが。

    とはいえ、上で書かれている方がいらっしゃるように、この作品が抱えている深く複雑なテーマは、宝塚で上演するような作品ではないと思います。日本人で女性だけ、という同質性が高い集団では限界がありますし、表面的にストーリーをなぞるだけになってしまうような。見たい気持ちは分かりますけどね。でも、それならロミジュリ、あるいは、ロミジュリの現代版アレンジで良いのではないでしょうか。

  6. より:

    アニータの受ける仕打ちを思うと宝塚では上演しないで欲しいです。
    別に品格警察とかではなくてそういうシーンを見せられるのはひたすら恐怖というか苦痛でしかない。
    石田先生が海乃さんに下品な台詞を当てるのとは訳が違う、と個人的には思います。