2018年・95期生考察④ ~花開く朝美絢~

2018年総決算・95期生考察シリーズ!!

トリを務めますのは朝美絢編です。

 

 

前身ブログをご覧頂いてる方はご存知だと思いますが

私が一番好きなジェンヌさんは、何を隠そう朝美絢です。

 

私の信条は「極力ファンの目を排した公平な目で書く」というものですので

以前記事を書く際、そういうえこひいきを封じ込めるよう物凄く意識しました。

 

その結果、あまりに卑下し過ぎて

逆に朝美絢ファンから批判を浴びるという失態を犯しましたので・・・笑

今回はバランス良く書いていきたいと思います(目標)。

 

95期生の台風の目・朝美絢

 

◆朝美絢(雪組)

2017年11月~2018年2月:大劇場公演『ひかりふる路』

サン=ジュスト役

2018年3月~4月:バウ公演『義経妖狐夢幻桜』

ヨシツネ役

2018年6月~9月:大劇場公演『凱旋門』

ハイメ・アルヴァレス役

2018年11月~:大劇場公演『ファントム』

フィリップ・ドゥ・シャンドン伯爵/アラン・ショレ役(役替わり)

 

彼女は元月組生。

当時は1期上に珠城りょう、3期下に暁千星という超御曹司に挟まれ

さらに同期には初期から抜擢されてた実力派・輝月ゆうまがいました。

 

そんな中でもきっちり新公主演を2回こなしていますが、

それでも正直、燻っている感がいなめなかったと思います。

 

その後、月城かなととトレードするかたちで雪組へ組替え。

当初「左遷では?」と思う声も少なくなったようですが、結果は皆さんご存知の通り。

2018年現在、それはそれは大きい花を咲かせています。

 

私はその理由を考えた時、

2018年現在の、雪組・望海体制だったからこそではないかと思うのです。

 

現雪組の売りは、望海・真彩両トップの圧倒的歌唱力。

そしてガツガツ踊って歌って弾けまくる、ショースターであることだと思います。

 

これは技術よりもビジュアルという従来の価値観とは相反するものであり

「あんなものは宝塚ではない」という批判も少なくないようです。

 

ではなぜそれでも宝塚として成り立っているかといえば

彩風・彩凪・永久輝と、生え抜き路線スターが全員、

舞台技術はイマイチだが圧倒的スタイルと華を持ち、でもどこかいぶし銀という

「THE・宝塚の男役」というスターの資質を持つからです。

 

つまりまぁ、お互いの存在を補完し合い

絶妙なバランスで成り立たせている、と言いましょうか。

 

そんな2番手以下の路線スターの中に、

舞台技術はそこそこ高いが器用貧乏、見た目は良いがスタイル難、

だが異常にギラギラしている朝美が入れば

異質過ぎて目立つという状況になるのは当然と言えるでしょう。

 

そしてもう1つ、彼女のスターとしての大きな資質として

歌唱力・演技力を良く見せられる滑舌の良さがあると思います。

何を言っているか(歌っているか)ハッキリ分かる、これは男役として重要な素質です。

 

そのスターとしての資質を劇団に買われたからこそ、

新体制お披露目作『ひかりふる路』において

冒頭最初のソロ歌唱という大役を任されたのだと思います

 

あそこはストーリーをいじれば彩風が歌っても良いわけですし、

なんなら永久輝がサン=ジュストを演じても良かったはず。

 

ですが、やはりあの美しさと狂気が入り混じったサン=ジュストという役は、

彼女だからこそピタリとハマるのだと思いますし、

あそこで朗々と歌うのは彼女だからこそキマったのではないでしょうか。

 

まさに当たり役ですね。

 

 

朝美自身も、新天地に組替えをしたことで

「もっと上を目指したい!!」的なギラつきが、さらに増したように思います。

 

それがまたファンの心をくすぐり、アンチは「下品」だと感じ、

その結果彼女は、2018年最もその動向を注目されたジェンヌだったんじゃないかな、

というのが私見です。

 

2019年の彼女にも要注目!!

 

競争社会に生きる一人の男として、私は温室でヌクヌク育つ人よりも、

向上心溢れるガツガツ系が細いチャンスの糸を辿って成り上がっていく方に好感を持ちますので

個人的に朝美絢を応援していますし、ぜひそのままでいて欲しいと思っています。

 

そして2019年は、何度も書いていることなので皆さん耳タコだと思いますが

現在公演中の『ファントム』での役替わりで、

ついに彩凪翔に手が届きかけている位置にまでたどり着きました。

 

しかし、並んでいないのも事実です。

雑誌・ブロマイド・衣装・階段降りと、きっちりまだ差をつけられています。

 

ですので、次回公演がどういう扱いになるか、というのが鍵です。

(そろそろ必殺・番手ぼかしエトワールとか発動しそう・・・)

 

来年も朝美絢に、そして95期生に目が離せませんね!!

という纏めで当シリーズを締めたいと思います。

4日間ありがとうございました!!

 

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コメント

  1. 松本典子 より:

    あーさの組み替えに関しては、蠍座のあーさの太陽の上にラッキースター木星がのっていたので安心してましたw
    (ちょっと占い師ぶるw)

    そのタイミングでバウ単独主演も決まり、大興奮でした。

    バウは、いいお席で観劇できたのですが、「ぽー」としてしまい、
    何が起きたかあまり覚えていません 笑笑

    ただ、ただ
    幸せな時間でした♪

    • masa 蒼汰 より:

      コメントありがとうございます!!さすが、占星術師ですね。笑
      バウご覧になったとのことで羨ましいですー。自分はスカステでの映像で楽しんでおります。
      あの作品も彼女の魅力が爆破していましたよね!!

  2. ピーナッツ より:

    こんにちは、前ブログの時からいつもたのしく拝見しています。今回の95期特集もすごく面白かったです。
    今回のあーさの記事で、一箇所気になったことが。
    ビジュアルよりも技術という従来の価値観とは相反する、
    とありますが、これは、
    技術よりもビジュアル、ではないですか?その後の雪生え抜きとのつながりからしてもそうなのでは、ときになりました。
    今後も楽しみに拝見したいです!
    長く続けてくださったら嬉しいです。

    • masa 蒼汰 より:

      コメントありがとうございます!!
      おっしゃる通りです。笑
      さっそく訂正させて頂きました…すいません。

      これからも頑張って書きますのでよろしくお願い致します!!

  3. 桜かのん より:

    蒼汰さん。
    いつも楽しく拝見しています。
    95期について、分析がなるほどですし、面白いです。

    アーサのファンなのですね。
    ビジュアル良し、技術良しで、期待されますよね。

    だいもん・まあやコンビは、色々と言われたりしているんですね。
    トップは完璧を求められるので、相当な精神力が必要です。
    私は歌唱力のあるスターさん、好きですよ。

    大昔は、その生徒が得意とする分野で活躍することも多かったので、今よりもユルかったイメージがあります。
    (トップの歌が〇〇な場合は、歌の上手な別格さん活躍、とか)
    (ダンスの得意な〇〇さんが一場面もらってる、とか)
    (芝居の上手な〇〇さんは、芝居とダンスでほぼ歌無しとか…)
    専科じゃなく組内での話です。

    歌も踊りもお芝居も、ビジュアルもとなると、なかなか…
    今の生徒さんは、ホントに大変です。

    • masa 蒼汰 より:

      コメントありがとうございます!!
      本当はそうやって分業するのが正しい体制なんでしょうけどねー。
      いかんせん今は全体的に低年齢化が進んでいるからか、なかなか技巧が磨かれているスターが少ないという問題がありますよね。
      現在のトップスターに求められる資質が高すぎて、本当に凄い負担そうです・・・みんなガリガリに痩せていきますしね。

  4. みみりん より:

    はじめまして。いつも更新を楽しみにしております。95期シリーズ面白かったです。私は現在は特定のご贔屓はおらず、舞台を楽しむスタンスでおりますが、あーさのギラギラ感は雪組にもいい刺激になっているんじゃないかと感じています^ ^
    なんとなく彩彩って、いい意味でゆるいじゃないですか、、、
    ただ、あーさも相手役や演目を選ぶタイプだと思うので、今後はどんどん任ではない(もう無駄に女役とかさせなくていい)役にも挑戦してもらいたいと願ってます。
    余談ですが、まさおが現役中にあーさのことを可愛がっていたようで、
    あ~わかる~と思ってました。

    • masa 蒼汰 より:

      コメントありがとうございます!!
      やはり組内御曹司はまったり系が多いですからねー。
      おっしゃる通り、朝美さんには今の立場(4番目)を利用して、様々な役を経験し、より深みのあるスターさんになって欲しいです。
      個人的には悪役が似合う路線スターだと思うんですけどねー。

      そうなんですか?!意外な組み合わせで面白いですねー。

  5. はな より:

    いつも楽しく拝読しております!
    朝美さんの滑舌のよさは、正直気づかなかったけれど、言われてみると確かに!と思いました。
    声量もあって素敵ですよね!

    • masa 蒼汰 より:

      コメントありがとうございます!!
      滑舌と発声は、それが演技力と歌唱力に直結するので重要なスキルなんですよね。
      彼女はハキハキと通る声なので、ストレスなく舞台を見られるのが本当に素敵だと私は思いますー。

  6. ゆうこ より:

    永久輝さん贔屓のものです。
    思わず気になったのでコメントさせてください。
    『舞台技術はイマイチだが圧倒的スタイルと華を持ち、でもどこかいぶし銀(笑)』
    さりげに永久輝さんだけでなく上級生ふたりまですごいですね(笑)(笑)
    当人同士凄い仲が良さそうなので応援したいのですがこういうの見かけると、やっばり応援しないほうがいいのかな、と。

    あと彩彩の緩さについてはここ2年で表だってきたものですよ。
    彩凪さんも彩風さんも下級生の頃から抜擢されてから相当のプレッシャーを受けてきたと思います。彩風さんにおいては研3で新公抜擢されてから上級生・上級生ファンから相当な逆風を受けていたかと思います。以前『守られてきた御曹司』というのを見て思わず眉をしかめてしまいました。月城さんもスターロングインタビューで『新公主演が決まって外を歩くのも怖かった』と口に出してしまう程のものであったでようです。

    興味を持って貰うのはありがたいんですけど、すみませんがその組の生徒とファンには気を遣って書いてもらえたら嬉しいです。それか、うっかり見ると不愉快なのて『朝美絢が大好きな人のブログです』という風にヘッダーに書いて貰えたら助かります。
    こういう記事を書けば書くほど、本人が折角素敵な逸材なのに好きになって貰える機会が減ると思います。消した方が朝美さんのためだと思いますよ。

    • masa 蒼汰 より:

      コメントありがとうございます。まず、私の記事を読んでご不快に思われたとのこと、非常に残念です。

      頂いたコメントから察するに、たぶん彩風・彩凪・永久輝のことを技術がイマイチだと感じているのは
      「朝美絢のファンだから」という偏見をお持ちのようですが、それは違います。
      そういうファン目線を排したとしても、彼女たちの舞台技術がイマイチであると「私個人」は感じますし、
      ですがそんな舞台技術のイマイチさを打ち消すほどの素晴らしいスター性・ビジュアル・華で舞台を彩っていることは事実であり
      そんな彼女たちが朝美絢と同じくらい大好きですし、個人的に応援しております。

      そして私がなぜわざわざ「〇〇ファンだ」と書かないかというと、
      貴殿がお持ちのような「××を悪く言うのは〇〇ファンだからだ」という偏見や誤解を生みたくないからです。
      (もちろん、個人的にはタカラジェンヌ全員を基本的には公平に応援していますし、好きだからというのもありますが…。)

      守られた御曹司という表現に関しては、競争社会に生きる大人であれば「期待とプレッシャー」がともに存在していることなんて当然のことであり
      このことをわざわざ注釈して書かずとも「行間を読む娯楽」である舞台芸術を趣味とする、
      宝塚好きファンの皆様にはご理解いただけると私は信じています。

      が、一応補足しておきますと、
      「守る」とは過保護にいろんなことから防御するという意味ではありません。路線スターとして期待され、大切に育てられているという意味です。
      期待されるから抜擢されるわけで、じゃあ劇団から抜擢された人は守り育てられていないのかというと、それは違うと個人的には思いますよ。
      これでもピンとこないようであれば、「可愛い子には旅をさせよ」もしくは「獅子の子落とし」という言葉を検索してお調べになることをオススメ致します。

      そんなわけで、私個人を嫌っていただくことは全く構わないのですが
      どうぞ白か黒かという両極端な考え方や偏見をお捨てになり、また個人の一ブログで感情を左右されない方がより宝塚を楽しめるんじゃないかと
      特定のスターを愛さない外様でライトファンである私は思います。

      末筆ですが、貴殿がこれからも素敵な宝塚ライフをお過ごしになられることをお祈り申し上げます。