飛龍つかさ&音くり寿の退団発表に思う

 

本日は花組『巡礼の年~リスト・フェレンツ、魂の彷徨~』の集合日だった模様。

 

最近の集合日は一つ前の宝塚大劇場公演中だったり、

タイミングがいまいち読みづらかったですが、

今回は雪組公演千秋楽翌日という、順当な日取りでしたね。

 

んが、しかし。

驚いたのはその退団者ですよ。

 

ななななんと、飛龍つかさ&音くり寿含む、

合計4名が退団とな?!

 

音くり寿の退団発表に思う

 

まずは音くり寿。

私はてっきり桜一花のような、

劇団と花組に選ばれし最強別格娘役として君臨してくれるかと思っていましたが、

研9のこのタイミングにて退団か…。

 

100期生の次席として入団、それ以前から圧倒的歌唱力で知名度が高く、

『ME AND MY GIRL』にて城妃美伶とダブルキャストで新公初ヒロインに抜擢。

芹香斗亜主演『MY HERO』では朝月希和とこれまた東上ダブルヒロインを務め、

凪七瑠海主演『蘭陵王』でついに単独ヒロインを取ります。

 

以後は2度のエトワールに、北小路環、オクタヴィア、アンフェリータ、マッジと

明確な娘2ポジションを務めるだけでなく、

『The Fascination!』では単独で銀橋を渡るなど、破格の扱いを受け大活躍。

 

こりゃ劇団も彼女を最強別格として大切に大切に扱っているのだなと、

思った矢先での、今回の退団発表ですよ。

 

思い出されるのは『TOP HAT』にて、トップコンビだけでなく、

水美舞斗&音くり寿も波線上&ポスター掲載されたことで、

「水美舞斗の退団or異動フラグなのでは??」と騒がれていましたが、

実は音くり寿の退団餞別だったのね、ということが今更ながら分かったのでした。

 

そんな『TOP HAT』初日舞台挨拶で、95期トリオが紹介された後、

柚香光が「星風と音の100期コンビも素敵ですよ」なんつって、

舞台の中央に並べてあげていて、微笑ましいなと思っていたのですが、

あれって柚香光は知っていたんですかね…?

 

まぁ真実は知る由もないのですが、脇で手を叩いていた一之瀬航季含め、

100期生にとっての思い出公演になりましたね。

 

結局のところ、自組で華優希&星風まどかという、

同期のトップ娘役を頂きに置くことになり、本人の心中やいかにという感じですが

とはいえこれからの花組を支えてくれる貴重な芸達者スターだと思っていたので、

退団は残念半分、驚き100倍という感じです。

 

飛龍つかさの退団発表に思う

 

そして飛龍つかさですよ。

私は98期男役5人の中では一番の推しだったので

地味~にショックだわ。

 

『邪馬台国の風』にて新公主演、以後は路線スターとして活躍、

というのが一般的なプロフィールですが、

なぜだか最後まで微妙に扱いが悪かったですよねぇ…。

 

『Dream On!』初の「主な出演者」かと喜んだら、

まさかの水美舞斗が降ってくるわ、映像はそっちしか残ってないわ、

相方の綺城ひか理は星組に行き別格路線として大謳歌。

 

自身はなぜかグッズやメディア関係の扱いが渋く、

能勢金治郎、牛五郎、ヤスと3枚目役が続くという。

確かに芸達者で、素晴らしい活躍っぷりで高い評価を得ましたけれど、

文化祭で主演を務めていますし、路線志向な方だったとしたら辛いよなぁ…。

 

そんな中で『冬霞の巴里』にてギョームという役を表現し切ったことは、

彼女にとって大きな財産となったかもしれませんね。

まさに男役の集大成のような、深みのある芝居に心打たれましたもの。

 

これまで私は彼女をポスト瀬戸かずや、

つまり花組別格男役の血統と評してきた中で、

あの公演で何者でもない飛龍つかさというポジションに至ったと書きましたが、

まさか退団を決めた者特有のキラキラだったとは…不覚でした。

 

そして学年を考えたら仕方のないことですが、

98期生は退団が続きますね。

真彩希帆にはじまり、遥羽らら、星南のぞみ、綾凰華と続き、飛龍つかさときた。

 

他にも、色んな意味で惜しい人材が大勢いますから、

色々と心しなければなりませんね。

 

無事、本公演が完走出来ますように。

 

その他の退団者2名はというと、

若草萌香は99期生、高い歌唱力で活躍しており、

『BEAUTIFUL GARDEN』にてOGの天真みちるとともにエトワール経験あり。

 

芹尚英は101期生、同期の愛乃一真とともに

ピックアップメンバーに選ばれることが少なからずあり、

当初は期待の若手、最近は華やかな脇路線として活躍していました。

この2人も退団するには惜しい人材であることに変わりはありません。

 

こうして並べてみると花組の実力者が一気に抜け、

少しばかり心許なく見えてしまいますね…。

これが宝塚が100年以上続いてきた秘訣と分かっていても、です。

 

特に飛龍つかさ、音くり寿の2人は

永久輝せあ政権まで残ると勝手に思っていましたし、

仮に残ったとしたら良い扱いを受けられると

自身が一番良く分かっているでしょうに…。

それでも自身で決めた道でしょうから、その決断を心から応援したいと思います。

 

花組はコロナ禍以降、大劇場公演を完走し切ったことは無かったはず。

どうか千秋楽公演まで無事上演出来ますよう心から祈ると同時に、

4名の最後の雄姿を心から楽しみに待ちたいと思います。

 

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コメント

  1. M より:

    花組の最推し、音くり寿さんの退団ということで久々にコメントさせていただきます。

    「冬霞の巴里がどうやらBlu-ray化するらしい」という噂を聞いて、これは集合日に番手関係の動きが何かあるのかな…となんとも言えない気持ちで集合日を待ち構えてたら想像の斜め上どころか真上から刺されるような発表にまだ戸惑いを隠せていません。

    実は初めての推し退団なのでこんな気持ちなのか…とヅカオタの洗礼を見事に受けた気分です。
    トップ娘になってくれとは言わんまでも1回くらい永久輝さんの公演でヒロインやってくれ…と2人の並びが大好きだったファンとしてはそれが叶わなくなってしまったのがかなりメンタルに来てて、週末の星組観劇をこれで観に行くのか…とお通夜状態です。その時までにはこのテンションから回復していたいなぁ…

  2. より:

    毎年新しい生徒さんたちが入って来れば去ってゆく生徒さんもいる、わかっているのにショックです。
    芝居は言うまでもなく、飛龍さんに音さんがいなくなると若手が育つまで94期歌うまコンビに長く頑張ってもらわなければ花組の歌唱面が心もとないほど薄くなりますがどうなるのでしょうか。

    中堅の戦力がこのように抜けて、他の組からの補充もあまり考えられませんしこのピンチに下級生が奮起覚醒することを祈ります。

  3. kmabojp より:

    マイティの異動はずっと前から望んでいました。

    今回の発表で、私の好きだった
    明日海さんトップ時代の
    花組メンバーが皆いなくなり、
    マイティだけが最後まで残ることに。

    まぁこれが運命なのですかね。
    花組は縁遠い組になってしましました。

  4. こんちゃん より:

    蒼汰様

    いつも楽しみに拝読しております。ライビュ専科の地方民です。

    飛龍さんは去年のヤス~冬霞のギョームあたりでなんとなく予感はあったのですが、音さんは予想外でした。花組エリザでゾフィーで退団と思い込んでいました。

    ヒロイン娘役になる方は、悲劇のヒロイン属性の方が多いですが、音さんはコメディエンヌより、ラブコメヒロインというより「喜劇のヒロイン」

    生きる喜びを寿ぐ、上品な可笑しみのある個性が好きでした。

  5. May より:

    驚きの退団発表でした。
    確かに飛龍さん、文化祭主演経験ありなら、きっと志向はあったのでしょうね。
    タカラジェンヌたるもの、誰しも皆、最初は我こそはとトップスターを目指して音楽学校に入ると思うのです。
    難関をくぐり抜け、各コミュニティのクイーン・ビーたちが集い、その中でさらに競い合い、悔し涙をぐっと堪え、その果てに天真みちるさんのようにおじさんを極めると覚悟を決めたり、その道を諦めず時流を必死に掴み取りその人格や弁も含め組織人として這い上がった紅ゆずるさんのような形もあり、まだキャリアが確定していないジェンヌさんなら例えば、いいや自分はあくまで新公主演がしたいんだとトップスターに直訴で相談する諏訪さきさんのような根性を見せる形も。
    様々ですが、やはりトップの椅子は極めて限られたもの。その中でどう輝くか、かつてのクイーン・ビーたちが水面下でもがきながら白鳥のように舞台に立つのが恐ろしく美しいのですよね。

    音くり寿さん。100期生初舞台『TAKARAZUKA 花詩集100!!』を劇場で観劇した際、際立って愛くるしく目を引いたのが彼女でした。本当に可愛らしかった。誰だろうと思わず調べたネットの意見でも評判が良く、きっといいところまでいくのだろうと思っていました。実力も確かで、新公サリーも可愛らしく。しかし、なぜでしょうか、タカラジェンヌとしての華やぎ、娘役オーラ、とでも形容されるあれがどうだこうだ、という声がネットでも見られるようになってきたなぁと思ううちに同組の可憐な同期が時の運を掴み…、どんなに悔しかったことでしょう。当時の同期さんは芝居心と可憐さ一点突破でしたから、余計に。
    娘役は相手役との相性がほぼ全てですが、やはり、花娘は難しいですね。トップ娘役養成所としての役割も少なからずあると思うので、将来有望な娘役が集まりがちですし、より熾烈と言いますか…

    トップスターになることだけが人生ではないですが、ここで、と自らお決めになる美学も、百恵ちゃんチックで、それはそれで痺れる良い決断だなと思います。
    花組、実力派の部下2人が退職し、どんどんキラキラ美麗強化路線に振っていくのか(花組の看板の方々ももちろんそれぞれに武器と実力おありですが!)…わかりやすい差別化戦略ではありますね。

    退団者全員の決断を応援し、幸多かれと願います。

  6. ドルチェ より:

    私も飛龍さん、音さんは次期体制で更に活躍してくれるはずと勝手に思い込んでいましたので、ニュース見て頭が真っ白になりました。
    冬霞のギョーム役あんなに素晴らしかったのに…
    今思うと「銀ちゃん」て誰得の作品なんでしょうか。水美さんに東上させる必要があったにせよ、他に似合うものないわけではないでしょうに。ヤスは大事な役で実力派でないと務まらないとはいえ、お前にはこれが似合うと言われて嬉しい乙女はいませんよね。
    冬霞で魂を揺さぶる品格溢れた芝居力に花組への期待が高まったばかりですので、実力スターが一気に抜けてしまうのは本当に悲しく、残念でたまりません。

  7. おさかな より:

    蒼汰さん

    私も音くりちゃんは桜一花・純矢ちとせのような存在になってくれたらなと思ってました。ゾフィーやカルロッタ、クイーンダイアナといった役を演じてる姿を見てみたかったです。

    でも、外部舞台に立ちたいと望むのであれば退団を考える学年ですよね…。強い娘2ポジに辿り着き、更に別格上級生を目指すとはならなかったのですね、、、。ポスト美穂恵子も期待してまうくらいには、長くいて欲しかった娘役です。