102期生のトップ事情 ・新世代の波を目指して

春乃さくらトップ娘役就任にまつわる周辺人事時用シリーズ、

本日は本丸の102期生編です。

 

【関連:100期生編はコチラ】

ポスト95期生?花の102期生

 

宝塚は数年に一度「期推し」と言わんばかりに、

一つの学年から多くの路線候補生を生み出すことがあります。

直近だと、89期、93期、95期、98期、などが挙げられます。

 

その中でも95期の結実ぶりは突き抜けていて、

トップ娘役に実咲凜音、愛希れいか、妃海風の3人に加え、

柚香光、礼真琴、月城かなとの3人がトップスターとして既に就任し、

歴代最多の6名を記録、さらに更新する可能性が出ています。

 

で、それに続くのが102期生。

春乃さくらトップ娘役就任により、トップ就任3名目を達成しました。

 

他の学年を比較してみると、97期は海乃美月、

98期は真彩希帆、99期は美園さくら、

100期は星風まどかと華優希、101期生は未だゼロであることから、

娘役豊作期である96期生ぶりの3名輩出が決まったことになります。

 

そして興味深いのは、あの95期と102期を比べた時に、

超路線の2人である舞空瞳と潤花(実咲凜音と愛希れいか)

棚ボタ系歌ウマ娘役の春乃さくら(妃海風)と、

選抜メンバーの毛色がなんとなく似ていること。

 

さらに男役も、ライバル関係ツートップである彩海せらと天飛華音(柚香光と礼真琴)

第3の男役ポジションに風色日向(月城かなと)

そして微妙路線の侑輝大弥咲城けいと、こちらも何となく似たような情勢。

 

…と書きたいところですが、

95期が強いのは、この微妙路線枠に水美舞斗瀬央ゆりあだけでなく、

桜木みなと朝美絢が居ることだし、

さらに輝月ゆうま(と伶美うららと星乃あんり)まで居ることなんですよね。

 

うーむ、ポスト95期と呼ぶのはなかなかなハードルですが、

とはいえ近年でここまで顔ぶれが揃っているのはレアですので、

(98期は結果的にああなったし、100期は意外や意外全組で路線を揃えなかった。)

102期生の皆さんには是非頑張って欲しいところです。

 

どうなる?102期男役路線レース

 

で、ここからが本題。

兼ねてから「一学年からトップスターが輩出される上限は結果的に5名」

という話をしていますが、この理論でいくなら102期生の残り枠は2つ。

 

新公主演一番乗りを果たした彩海せらは雪組から月組に組替え。

イケイケモード突入になるかと思いきや、

1期上の礼華はるに風除けかつ蓋された状態でスタートとなりました。

 

続く、星組の天飛華音。

唯一新公主演3回を果たした彼女は芸風からして礼真琴の正血統ですけど、

大いなる壁としてバウ座長を決めた天華えまが立ちふさがった状態。

 

2人とも一世代上でいう聖乃あすか、風間柚乃、縣千のように、

路線コース見晴らしオッケー!!という感じではありません。

(逆に言うと新公学年で別格組をあっさり抜いた聖乃&風間って本当に強いですなぁ…雪組は最後まで綾凰華の顔を立ててましたけど、ほぼ抜かしかかってましたよね。)

 

また、唯一のアンバサメンである風色日向ですが…

やはり長い休演が響いてますよね。

 

名前から推察するに、宙組的には目指せ生え抜きトップ候補の1人として取って、

もしかしたら「シトラスの風~30周年ver~」みたいな皮算用があったかもしれませんが、

同じく生え抜き候補生ではバウ主演を果たした鷹翔千空と、

103期筆頭の亜音有星に圧され気味。

 

そして新公主演1回組の侑輝大弥咲城けいも、

成り上がり路線に上がれる程の圧を現時点で感じず。

 

ってことで、現時点で「絶対99.999%の確率でトップになれます!!」みたいな、

そんなスーパープッシュ生が居ないように思うのです。

 

が。

これがむしろ95期生っぽいなと私は思ったり。

誰が強いとかなく、なんとなくみんな横並び~な感じ。今風で、素敵やん?笑

 

今はコロナ禍で若手ワチャワチャ番組が出来ないが非常に残念なのですが、

102期のこの雰囲気、パッケージ出来たら、

絶対人気に繋がるのになぁと勝手に残念がっております。

 

ま、結局のところ彩海せらと天飛華音は絶対トップになると私は踏んでいますけど、

他の男役3名もどこまで上がれるか、今から非常に楽しみです。

 

102期はニューウェーブになれるか?

 

少し蛇足。

春乃さくらトップ娘役就任劇で涙を飲んだであろう人物として、

実は天彩峰里だけでなく、同期の花宮沙羅も居るんですよね。

 

しかもエトワールも新公ヒロも先に務めたのは花宮沙羅だし、成績も彼女の方が上。

(ここが95期の実咲凜音と伶美うららの関係性とは違うところ。)

もし何かがあったら、トップ娘役に選ばれたのは彼女の方だったかもしれません。

 

また、102期生は歌ウマ枠として早くから有栖妃華を重用。

ここに星組の歌ウマ戦線に埋もれながら頭角を現しはじめた都優奈に、

今回の月組役替わりエトに選抜された天愛るりあも居るうえに、

忘れちゃならない美女枠の水乃ゆりも在籍。

 

そのうえで男役も一禾あお、太凰旬と推され別格も居ることですし、

もしかしたら95期生とはまた違った毛色の

5年後以降の宝塚を支えるニューウェーブになるかもしれません。

 

今年で新公学年を卒業した102期生たちのさらなる活躍を期待しています。

 

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コメント

  1. 五條 より:

    望海政権って、望海、真彩、彩風、彩凪、朝美の5人が、最初から最後まで序列も変わらず誰も辞めず異動もないという非常に珍しい事例だったのだなと思います。(真彩もこの5人で変わらず駆け抜けられたのが嬉しいとか言ってましたし)
    そういや綾-縣もずっと一緒でしたか!路線で動きがあったのは永久輝と朝月(戻ってきたけど)くらい。もしや超レアケース?なにか決め事でもあったのかと邪推したくなりますw

    101から男役トップは縣のみと考えているのでどこかで彩海が礼華を抜くかな?と思うのですが、うーん…礼華が割と強めな気が。雪から呼んで即上げたら敵を作るから、とかですかね。月城の月組変えたい宣言からの元雪3人追加とか、他組ファンから見てもすげえ事するなと思いましたし。でも結果なんだかんだすげー人気あるし気にしないでいいじゃん!とも思うのですがw

  2. こころ夫人 より:

    いつも楽しく、拝見しております。
    一人のシンデレラガール誕生による、まつわる周辺シリーズの記事、とても面白かったです。
    花束さん、有栖さんの名前が出て嬉しい!
    今年の宝塚graphの同期紹介コーナーは、太凰さん仕切りの102期生で、第1回は彩海さんが登場。今後、どなたが登場するやら楽しみです。
    それにしても、どのような徳を積むと、侑輝さんや咲城さんのように美しく生まれ出でてこれるのか…(朝美さんは、悪徳かかわらずの、美!)と、ほとほと我が家の系譜を嘆く日々です。

  3. こけし より:

    102期文化祭主演者であったにも関わらず、まもなく退団される蘭世さんが惜しい気持ちになります。やはり宝塚って何があるか分かりませんね。
    102期に関しては今後も動きがあるだろうなと思うので、すごく楽しみだったりします。

    実はボニクラでは彩風・和希に続いて御曹司の華世さんが来るかと思いきや、咲城さんが3番手の位置(役)にいるのも興味深かったです。組替え御祝儀かな?

    侑輝さんも今は希波さんの蓋のように結構美味しく使われてる気がしますし、今1番勢いが落ちてるのはただでさえ路線の多い宙組で1個上にも1個下にも路線がいる風色さんなのでは…?新体制で何か変わるでしょうかね。

  4. うめ より:

    いつも記事拝見しております!
    102期ファンなので嬉しい記事でした。

    娘役戦線については、おっしゃる通り超路線の2人と、歌うまで、正直棚ぼた感ある1人の3人の就任で概ね確定なんでしょうね。
    もちろん朝月さんの例もあるので今後何があるか分からないですが…

    男役戦線も複雑怪奇ですよね。舞台写真や新人公演の回数は天飛がリード(ついでに挨拶の時は管理職の内側ゲット)、グラフの正月ポートや階段降り上の番手は彩海がリード、風色はアンバサダーはとって、新人公演回数は彩海と並ぶ…という複雑戦線。
    いずれも、一個上か二個上に本命っぽいバウ済の路線に阻まれていて、そこを抜かせているわけではない…という状態で、本当に強かったら上を抜かせるのか、、、ともふと思ったり。

    いずれにしても基本的には上級生を飛び越えるとざわつきますので慎重に育成してるだけなのか…本当は強い路線じゃないのか…今後の戦線が気になるところですね…

  5. さん より:

    彩海さんと天飛さんの幼馴染の関係性が素敵なので、2人がトップで並び立つ姿を夢見ています

  6. みみ より:

    いつも楽しく拝見しております。

    102期の路線多め感が少し淘汰されてきた感があるのはやはり新公卒業という区切りでしょうか。

    きっと執筆される…のかな?と思う105期戦線も楽しみにしております。
    宙組新公を勢いやキャラ的に泉堂愛未で取るのかな?と思っていたのですが、(それか駄目押しの亜音山吹)まさかの同期で大路美星!
    正直メタ読みで大路は芹香チルドレン感を強めるのかと思っていたので意外でした。(父親同士が元チームメイト)