宙組若手育成論と、気になる気になる真白悠希。

 

宙組若手陣に関しては、現在順次書き進めている、

110周年に向けた宝塚人事シリーズで取り上げる予定だったんですけど、

 

いまや『Xcalibur』で時の人となった104期生の真白悠希について、

いつ書くの?今でしょ???(古)

と思い立ったので、本日は先に彼女について取り上げたいと思います。

 

気になる気になる真白悠希

 

私が真白悠希を認識したのは、桜木みなと主演の『カルト・ワイン』にて、

留衣蒔世演じるチャポのお付きのチンピラ役を演じていた時。

ちょこちょこの出番にも関わらず小芝居が本当に上手くて、

「誰やこの子…も、もしかして真白悠希???」と驚いた思い出があります。

 

で、そのまま『HiGH&LOW』ではサイコパス少年役で、

これまた少ない出番の中、エッジの効いた芝居で爪痕を残した彼女。

 

そして同時期に発売されていた組本で、

下級生にも関わらず宴会女王ランキング第1位に選ばれているのを読み、

「あぁ、この子は全力で宴会芸が出来るタイプで、

かつ組内でも慕われているんだろうな」と微笑ましく思ったのでした。

 

顔立ちが芹香斗亜に似ていることから、

我が家ではミニキキくんと呼んでいましたが、

どうやらその芹香斗亜にも結構気に入られている様子で、DSメンにも選抜。

 

不遇学年が好きな私は、104期生の期待枠であろう彼女をひっそりと応援していて、

てっきりこのまま上手い別格枠に進むのかと思いきや、

『Xcalibur』でまさかのモーガン役に大抜擢となりました。

 

そりゃ嬉しかったし、驚きました。

そして映像で見る限り、想像以上に活躍ぶりに目を見張りましたよ。

けど、その一方で、いやはや本当に宙組は、

今後若手戦線をどうするんだろう?って思っちゃいましたよね。

 

路線迷走が続く宙組

 

宙組の不思議、それは、大柄でスタイリッシュさを前面に押し出すのに、

人気が出るのは小柄系スターばかりなことです。

 

宙組出身者で唯一トップになった早霧せいなはじめ、

人気が出過ぎて雪組へ組替えになった和希そら、

そして、結局新公主演を取らなかったのに知名度の高い優希しおん。

 

彼女たちは自身が宙組の中では小柄という自覚があるからこそ、

他で何か武器を持たねば!!という強い意志があって輝いたのだと思いますし、

ファンも結局はそういう人こそ応援し甲斐があるのかもしれません。

 

そして今、宙組は鷹翔千空、風色日向、亜音有星の御三家を育成しつつ、

105期生の大路りせ、106期生の鳳城のあん、107期生の奈央麗斗と、

次々と若手スター候補の匂わせ抜擢を開始しているわけです、が。

 

人気が出たのはこれまた宙組の中では小柄な泉堂成に、

ここにまさかの真白悠希が名乗りを挙げる。

えーーーーーーーーーっと、本当に、どうするつもりなん???という。

 

個人的な見解としては、真白悠希は上手過ぎるからこそ、

宙組が育成している他の若手スター候補生を喰ってしまうがゆえに、

敢えて本公演ではそこまで強く使ってこなかったのだと思っていました。

 

だけど、あんなド目立つ使われ方をしてしまったら、

そりゃ話題を搔っ攫いますやん?

ただでさえやたらめったら路線候補生を生み出しまくってるのに、

これでまたいつもの自滅パターンでは?と余計な心配をしてしまうのでした…。

 

路線枠か、別格枠か。

 

とはいえ、これは裏を返すと、そんな路線候補渋滞中の宙組が、

わざわざ抜擢したくなるほど真白悠希は原石だった、と言えるかもしれませんし、

彼女は無事、その期待に大きく応えたと言えるでしょう。

 

じゃあこれで路線候補組に仲間入りか?と聞かれたらそうもいかないわけで、

私が個人的に思うのは、『Xcalibur』での真白悠希の使われ方って、

なんだか若手時代の輝月ゆうまみたいじゃありませんでした?

 

上手過ぎるがゆえに逆に路線感が不思議と薄く、

私にはモーガンが、ロミジュリ大公@輝月ゆうまに見えたのでした。

 

時代が時代なら鬼別格としての道に進むのでしょうけれど、

ここで鍵になるのは、彼女が104期生であるということです。

そう、本命のきよら羽龍がまさかのステイモードで、

男役は首席入団の碧音斗和が2公演休演している、あの狭間の104期生。

 

他に路線候補生が居ないことで、

もしかしたら彼女にスターのチケットが配られるかもしれません。

 

そしてこれまた余計なお世話ですが、目指せ成り上がり系として、

とっとと組替えしちゃいなYO!と無責任に思ってるのですが、

まぁ情勢的にはもう少しステイですよね…。

けどこのまま宙組高身長若手路線に埋もれていくのは、実に勿体ないっ…!!

 

路線枠に昇格か、それとも鬼別格コースか。

彼女の目の前にある分かれ道、果たして宙組はどちらに導くのか、

今後の展開が気になるところです。

 

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コメント

  1. てんてこ より:

    雪組110周年を待ちに待っていたので、たまたま記事が上がった瞬間にみていて、えー涙雪組は?!!!となりました笑
    いつも楽しみに拝見させていただいております

  2. みふゆ より:

    蒼汰さん、こんばんは。
    宙組の亜音くんより下の若手路線陣は混沌を極めていて、全く読めないですね。エクスカリバーをはじめとする活躍のご褒美と色々とピンチ?な104期への救済として、パガドぇは真白くんの新人公演主演を期待しているのですがどうなるのでしょうか……
    あと個人的に本命っぽい大路りせくんは、お披露目とはいえ宝塚オリジナル演目のパガドよりも、110周年記念かつ注目度の高いFF16を主演しそうと予想してます。(FF16予習プレイ中に、主人公が心の中で自分の影と戦うシーンがあったので、るろ剣で永久輝さんが演じた剣心の影的な役を芹香さんとスタイルが近いりせくんが演じて、ついでにFF16主演も取りそうという妄想も書いてみます……)

  3. 五條 より:

    組み替えあるならワンチャン、なければいつもの宙組、かなと思います。新人公演を一度でも取れればいいのですが…

    先日、某ブログにて注目度ランキングをまとめた方がいらっしゃいました(人気ランキング、とされていますが、文春記事でも上がっちゃう=それは人気とは異なると思うので、正しくは注目度かなと)。それによると宙組の2番手以下、恐ろしく注目度が低い…これは長期政権&上位固定の弊害ですよね多分。どうせなんも変わんないだろ、みたいな。
    翻って星組。礼と舞空は固定するも他をガンガン動かす!愛月退団、瀬央専科、暁加入、極美上げ、有紗退団等。これにより新鮮度と注目度を下げない。上手いなーと思います。人事上手の星と下手くそな宙が如実に現れてて興味深かったです。

    私事ですが、先日1789観劇いたしました。雪ファンの私が「これライラックと同じ値段で見れたらダメでしょ」と思いましたね。これ謝氏は100回見た方がいいですw
    暁と極美のピッカピカ具合がまー凄い!暁有紗極美小桜詩の声量がデカい!(礼はもっとデカい!というか、礼と歌うから皆デカくなったのでしょう)
    詩のエトワール声デカっ!と思わず仰け反りましたね…
    個人的には、極美は聖乃風間抜いたかな、と感じました。覚醒してますね。
    噂に違わぬ出来でした。蒼汰さんの感想楽しみにしております。

  4. こころ夫人 より:

    いつも楽しく、拝見しております。
    104期真白さんの同期に、今年1月に卒団された、ネバセイ新公でラパッショネリア役だった朝木さんが印象に残っています。
    沢山の路線男役さんに埋もれる事なく、また今後、上級生娘役さんが卒団されてゆくでしょうから、真白さんは、迫力の歌上手・別格・娘役へ、まさかの転向なのか、との思いがよぎりました(妄想です)。

  5. ドリー より:

    こんにちは。
    まさか、こんなに早く真白さんを取り上げていただけるとは!ありがとうございます!
    私はモーガン真白さんを見て美穂圭子さんが思い浮かびました。輝月悠真さんというのもそうかもと思います。
    ですから、蒼太さんご指摘のとおり、宙組のままなら真白さんが路線に乗ることはなく別格扱いになるように思いますので、早期に組み替えをして路線の可能性を与えてほしいと思いました。
    エクスカリバーで注目度も人気も一気に跳ね上がってしまったので宙組では若手間のバランスが取りにくい状況になってしまったかもしれないなと感じています。
    せっかくの逸材、大事にしてほしいです。

  6. みみ より:

    真白くんは、芹香さんのお手伝いをされていて、しばらく「芹香斗亜強火担」な言動されていたので芹香ファン内の知名度がとても高かった印象です。

    優希くんの「和希そら強火担」で知名度を上げた(もちろんダンスの実力も込みで)ところ同様、
    やっぱり上級生大好き印象は、上級者ファンにはめちゃくちゃ嬉しいし、打算的ではないにしろ、顔が売れますよね。
    私自身も、花組からの組み替え経緯もあり、真白くんの存在はとても嬉しかったです。

    和希さんも朝夏さんのブリドリで一気に知名度に火が着いたり、
    路線へ進む道に、上級生ファンに顔を覚えてもらうというのはとても大きなポイントなのかもなと思います。

  7. ずんだもち より:

    宙組のトップは長身であって欲しいと希望するファンも少なからずいるように思います。
    長身で包容力があって頼れる男タイプこそ宝塚のトップスターに相応しいと思っているのでしょうね。確かに見栄えが良いですし。
    私が桜木みなとにハマったのは、それこそ宙組生としては小柄だけど、埋もれまいと頑張っている姿に引きつけられたから。
    星吹彩翔や秋音光も小柄だけど一芸に秀でていて好きでした。
    歴代外様トップスターに長身が多かったこともあり、劇団幹部や組Pが長身神話に囚われているのでしょうか。
    ダンスの花組、芝居の月組と他組は技術や芸術的なことで言い表されるのに、宙組は長身が特徴じゃあねぇ。
    今の長身路線スター達にはもちろん大いに期待してますが、どことなく鷹揚で優しげで大丈夫なん?
    宙組もそろそろ長身神話を捨てて、ガッツで這い上がろうとしている小柄スター達にも道を開いてくれませんかね。

  8. より:

    いつも楽しく拝見しております。
    真白くんは実力が十分高く、将来楽しみな逸材でしたが、私は別格になると思っている派です。
    真白くんは、今までりせなるコンビに話題かっさらわれて、まともにチャンスを与えられて来ず、どうしても出遅れた印象です。一方で各組105期新公主演が一先ず出揃い、路線バトルも落ち着いた状況だからこそ、チャンスを与えて実力を十分に発揮。トップ路線は今からは厳しくても、今回の実績は間違いなくキーマンにも届き、ラスト新公主演!はありそうだなぁと思ってます。逆にいま新公主演とっても105期包囲網で逃す先もなく、実力が高い故に厄介な存在になり、宙組が混沌状態になるだけと思います。実力が高いから厄介って理不尽すぎですけど。

    それでも舞台を作る上で重要なポジを努められるのは多くの人が知るところにはなったので、今回の好演をきっかけに、(実感できるのは数年後かもしれませんが)スポットライトが当たる機会は今後確実に増えるだろうと思います。

    104期だれかはトップになる問題は、きよらor美羽の娘役で解決させそうな気がしてます。特に花組はうたかた〜では、音くりす卒業もあり星空を推しまくりだったのが、今作では美羽と星空のW推し。クルクル上手と下手で2人がいれ変わり、大本命は星空としても、あくまでもW娘2体制の印象でした。美羽が結構104期本命あるかも予想です。

  9. そも より:

    いつも楽しく拝読しております。
    超ライトファンなので宙組長身伝説(?)について、初めて知りました。
    そんな超ライトにして宝塚の掟に不案内な私からすると、あれだけ実力と魅力を備えている若手をこのさき埋もれさせるとしたら、企業としての宝塚の限界といいますか、「所詮そんなもん」という、関西在住で宝塚という存在に慣れてはいても、わざわざ観に行く気にはならない冷めた目線を持つ関西人に共通した考えに逆戻りしそうです。
    せっかくご縁があって宝塚の面白さに気づきましたが、実力者が埋もれたまま退団という例が積み重なっていくのを見るのは良い気がしません。
    ともあれチャンスをガッチリ掴んでモノにした真白さんには、これからも要注目にして期待大です。

  10. 観劇をよくするファン より:

    真白さんは実力があるので、是非芹香さんトップ時に新人公演主演とってほしいですね!!