マイ宝塚クロニクル・雪組と野口幸作と私【雑記】

 

あー、ついに書くネタが無い。

 

ということで原点回帰。

まさしく「ブログ」らしい、最近はあまり書いていなかった、

散文としか呼べないコラムちっくな文書を書き散らしていきます。

 

今日は、私と宝塚の歩みについて振り返ってみようと思います。

 

マイ宝塚クロニクル・少年期編

 

中部地方に住んでいた私の父方の祖母は宝塚が好きで、その家にはVHS(強烈に覚えているのは『エリザベート』や写真があった記憶があります。そんな祖父母に連れられ、小学生の頃に1回宝塚を観に行った記憶がある。…のだけれども、何組の何の作品なのか、wikipediaを見ても全くピンと来ないんですよね。計算上だと、たぶん雪組の『虹ナタ』のはずなのですが、映像で見ると「これじゃないような?」ってレベルの曖昧さ。祖母も亡くなり、もはや真相は闇の中ですが、確か雪組だった記憶があるので、「私のルーツは雪組だ」と思うようにしています。笑

とはいえ、幼少期は一般的小学生男児レベルでしか宝塚には触れてこず、次の接触はモーニング娘。の「Mr.Moonlight」かな。当時モー娘。は大全盛期にして、私は世代的にドンピシャ。5期生を迎えて発売された本作は男前女子の吉澤ひとみをセンターに置き、宝塚チックに仕上げた一品であり、もちろんCDを購入。確か年末の特番で本家宝塚とのコラボが実現!!という番組があったんだけれども、思春期真っ只中だった私は「なんかダサい」と思い、それを見なかったんですよねぇ…。勿体ないことをしました。(今youtubeで確認したら当時の映像があって驚き!!)

で、次が水夏希率いる雪組男役5人で結成されたAQUA5。当時メディア露出をガンガンしていた彼女たちですが、「うたばん」に出演した回をたまたま見ていた。で、彼女たちをMCの石橋貴明が面白くイジるわけですよ。ここで宝塚に対する目線が変わったというか、男役を「ちょっと面白い男装している人」くらいに認識するようになりました。そーんなわけで、私にとってベーシックな男役像といえば、いまだ水夏希なんですよ。シュッとしたago系の顔立ちに、切れ長な目、大きな口に、真っ赤なルージュ、で、口を開けばさばけた姉ちゃん、これが王道。現役で活躍する彼女を見かける度に嬉しくなります。

こう振り返ると、全く宝塚に興味がなかった頃から雪組と縁深かったんだなぁとしみじみします。彩風咲奈と同様「私には水さんの血が流れてる」と言いたくなるってもんです。←

 

マイ宝塚クロニクル・学生時代編

 

そして私は大学生になり、世間では96期問題が週刊誌を騒がせた時代を迎えます。この時に教育学のレポート(確か「スクールカースト」の話だったような)で、興味本位から96期問題について、ネットや当時発売された書籍を読みました。この頃の私にとって、宝塚は最も縁遠い存在の1つであり、ただの観測対象。虐め問題よりも、それに対する劇団のクソな対応と、それに激怒するファンの姿を野次馬根性で見ていた記憶があります。特に96期生に対するアレルギー反応のような、今考えれば毎度のヒステリー状態ブログ(今も残っているのだから凄い)に興味惹かれ、大学卒業後も年に1回くらい思い出しては「何か動きがあったかなー」と覗きに行ったもんです。

そしてほぼ同じ頃、ニコニコ動画を始めとするネット界隈では、元タカラジェンヌのはいだしょうこによる「スプーの絵描き歌事件」というものがありました。ニコ厨丸出しだった私はもちろんMAD動画を良く見ていたのですが、ここで、ついに運命の邂逅。「しょーこおねーさんはヅカ時代凄かったんだぞ」というコメントとともに、別の動画のリンクがうp(古)されたのを踏んだのです。それが、あの伝説の『ベルサイユのばら』のエトワール動画でした。

いやー、たまげたね。こんなに歌が上手い人がおるんかと大衝撃。ここからパレードリンクを踏みまくって色んな動画を見比べてたら、初演『エリザベート』を見つけ、「あ、こればーちゃん家にあったやつ!!」とさらに興味を惹かれ、少しずつ宝塚に興味が湧いてきたのでした。

 

マイ宝塚クロニクル・宝塚への接近編

 

社会人になった私は、一度目の異動で芸術文化振興に携わることになります。この頃は異常なまでにクラシック界隈に接近し、同時に「教え子が宝塚に受かりまして」みたいな先生方とお話をする機会が増えてきました。そこで組長歴もある某ヅカOGと一緒に仕事をさせて頂いたんですけど、まぁなんというかオーラが凄くて、でも気さくで、だけど周りはワーキャー言ってて、「ふーん、凄い人だったんだな」って程度にしか思わず、今考えるとすっっっごく勿体なかったですよねぇ…。どうせなら「顔は洗っツァのぉ???!!!」って激を飛ばして貰えば良かった←

そのまま仕事でオペレッタに携わることなったのですが、その頃たまたま星組で『こうもり』を上演することが決まった。しかも主演が、さすらいの果てにトップにたった苦労人・北翔海莉と、凄いらしい95期生の妃海風という、人事ブログ(笑)で見齧った知識的に興味惹かれる組み合わせで、ぜひとも見たいと思い立った。で、たまたま管理人が星組ファンで「じゃあ観に行こうよ」と誘って貰い、一緒に観に行くことにした。これが私と宝塚の正式な初邂逅となったのです。

だけど正直、初見の星組公演は全然楽しめなかったんですよね。芝居もショーも良く分からないまま終わってしまって、頭の上で「?」が飛び交った。この時の私は、まさか天下の宝塚に名作と呼ばれるような作品は一握の砂のようなもので、そのほとんどが凡作であることを知る由もなかったから、仕方ありません。笑

 

マイ宝塚クロニクル・宝塚ブロガーになるまで

 

そんな私の様子に火がついたのか、管理人はもう1回行こうと誘ってくれました。どの公演が観たい?じゃあ伝説の花組エリザでルキーニとして活躍していた望海風斗さんが出る公演が観たい。じゃあ次の本公演がお披露目だからそれを観よう、という話になり、2度目に観たのが『ひかりふる路/SUPER VOYAGER!』。そう、これが運命の一作になったのです。

冒頭、老獪な政治家と美女とのチェス場面に始まり、そこからドラマティックなメロディーがジャン!!と紡がれて…。はい、ここで落ちましたね。凄い、宝塚って面白い!!と、一気に大ハマリ。望海風斗と真彩希帆の歌に惚れ、彩風咲奈の海の見える街に感動し、そして朝美絢に出会い…。詳細は割愛しますが、そのままずるずると観劇を始めたのでした。

ここで不思議なのは、同じ野口作品でも『THE ENTERTAINER!』は全く琴線に触れなかったのに、なぜか『SUPER VOYAGER!』にドハマリしたこと。今見返すとエンタテも素晴らしい作品なんですけど、ほーんと不思議。ま、やっぱり私のホームは雪組なのかもしれません。だけど次作の花組『BEAUTIFUL GARDEN』にも鬼ハマりし、このあたりから文字が脳内から溢れ出て仕方なくなるほど宝塚に狂いはじめたのですから、野口先生も私にとっては大切なキーパーソンだなと改めて思います。

 

好きになるきっかけは人それぞれ

 

で、その年の暮れにはブログをはじめ、

そして今に至るのですから、人生って分かりませんねぇ…。

 

96期問題を野次馬根性で眺め、

テキトーに無銭動画に留まっている人間すら、

いつの間にか取り込んでいく宝塚の恐ろしさよ。

 

なので今、奈落の底まで落っこちて、

それまでの多くのファンが逃げ去ったとしても、

また誰かが戻って来るわけで、

そうやって文化って続いていくんだなぁと思う今日この頃。

 

以上、身の上語りでした。

 

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コメント

  1. るりるり より:

    いつも読まさせていただいております。
    るりるりです。
    まさに「人に歴史あり。」ですねー。
    なんかわかります。みんな多かれ少なかれ幼少期に宝塚というものを知り、そのまま触れる事なく過ぎる人もいれば、蒼太さんのようにふとした事でまた再会し、ハマっていく。そういう形が多いでしょうね。かくいう私は幼少期にTV、雑誌でベルばらブームを知り、むちゃくちゃ憧れ、でも田舎ゆえ観劇の術なく…でもなんと高校の修学旅行で観劇が出来たのです!たぶん昔の大劇場だったと思います。(歳バレ。笑)
    今、この状況は辛いけど、みんな宝塚が大好きなんですよねえ…。涙 
    しょうもない話してすみません!
    あ、蒼太さん、「娘役の肖像」シリーズ、あとお二人ですよね。待ってますよ!若干、書きづらいかもしれませんが…。

  2. えす より:

    初めてコメントいたします。
    いつもブログ拝見しております。
    蒼汰さんとおそらく同年代です。
    そして私が宝塚にハマったのが雪組のケイレブハントを観劇し、その後ひかりふる路で朝美絢さんに落ちたことがきっかけで、なんだか境遇が似ているなと思いコメントさせていただきました。
    惹き付けられる文章にいつも感服しております。
    これからも楽しみにしてます。

  3. こころ夫人 より:

    いつも楽しく、拝見しております。
    雪組100周年アニバーサリー公演中を祝すかのような、今回の記事。
    蒼汰さんと雪組と野口先生。何だかとても嬉しいです。

  4. YK より:

    いつも記事を楽しみに拝読してます。
    自分と同じような入り方で同じ男性宝塚ファンとして勝手に共感する所ばかりでした。
    初めての宝塚観劇は明日海りお(空港でVISAを背負った看板で一目惚れ)のME AND MY GIRLでしたが、正直凄くつまらなくて半分寝たので自分には向かないなと思って遠のいていたのですが、某動画サイトのエリザで再び気になり、好きな浅田次郎先生の雪組の蒼穹の昴で感動して今に至ります。まあライラックが雪組初見だったら絶対ハマらなかったと思いますが(笑)タイミングは大事ですね。
    宝塚は何かと大変ですが今後も記事楽しみにしてます。自分語り失礼しました。

  5. シルビア より:

    私は10年くらい前から、スカステも、そのころから、入り楽しみは、してるか、今回で、空はイメージダウン、もし、月グミで、ちなつさんが、トップに、なったら、応援は、するけど、ガツガツは、しません、花グミは、小池さの、演出だから、みたいです。他に、資格取りたい趣味とかあるし。ガツガツは、しませんね、宙組は、まあ様のときは、雰囲気は、よかったデス、平成生まれの、人が、もう、ほとんどだから、メンタルも、そりゃ弱くなると、思います。

    • コスモス より:

      こんにちは。私とショーの好みが似てる感じがして嬉しかったです。
      私も宝塚にハマったきっかけのショーはSUPER VOYAGER!の海の見える街です。今も繰り返し何度も見ています。あと野口先生ではありませんがMusic Revolution!のカノンで永久輝せあさんが好きになりました。あの頃の雪組のショー、どれも素敵でしたよね。花組もBeautiful Gardenのあの世界観がたまりません。やっぱり宝塚のショーは素晴らしいです。

  6. るり より:

    いつも読ませていただいています!
    私もおそらく同年代です。
    幼少期はハマらなかったのですが、退団間際の和央ようかさんにハマり、今は朝美絢さん一筋です。
    これからも読ませていただきます!

  7. あやこ より:

    いいですねぇ、クロニクル企画。
    自分の、その当時のコンディションだったり、元々興味のある素材だったり(ソウタ氏なら、世界史かな?)色々なピースが組み合わされて、刺さる作品や、忘れられないシーンに出逢ってしまう。
    忙しい毎日の中で、夢中になれるものに『手招きされる』感覚って、実はとても貴重な事なのだと、最近思います。知らなかった時代背景や、やっぱり好きな色彩や、大切にしたい世界観。あの3時間は、自分の整理にもなるんですよね。
    (ちなみに、私のクロニクルは『W中村の仕掛けにハマったソーラン節レボリューション』)
    これからも、お互い楽しい観劇ライフを送れますように!

  8. アーサ押し より:

    野口先生、まー様のコンサートも素晴らしかったです。
    コンサートメンバーの宝塚愛に感涙しました。