皆さま、改めまして明けましておめでとうございます。
(前回までのシリーズはストックによる予約投稿だったので)
今年もよろしくお願い致します。
気付けば2021年。年末年始に関連する出版物、放送関係は
現在の路線スターの状況が如実に出るもの。
特に研10にかかり中堅枠に入る96期~98期は
身の振り方が決まってくる大切な分岐点の時期なわけでして、
その状況について出版物等から読んでいきたいと思います。
96~98期の悲喜こもごも
まずは宝塚グラフ1月号のNew Year’s Portrait(新春ポート)にて、
96期、97期、98期のうち掲載されたスターと
そうでないスターを振り返ってみましょう。
96期生から選ばれたのは、和希そらと紫藤りゅう。
選外となったのは、優波慧と夢奈瑠音。
97期から選ばれたのは、永久輝せあと綺城ひか理
選外となったのは、蓮つかさと留依蒔世。
98期から選ばれたのは、暁千星、綾凰華、天華えま、瑠風輝。
選外となったのは、飛龍つかさ。
なお選外組は全員、昨年度は掲載されています。
まず何が驚いたかって、同じ謎の『Dream on!』にて
W主な出演者であった綺城と飛龍の扱いの差でしょう。
同じ98期の残り4名は選抜されているにも関わらず、
わざわざ飛龍だけが脱落するという。
むしろ蓮、留依と97期組は脱落メンバーも多いのに、
綺城は新春ポートに残るだけでなく、
年末特番ではしっかり4番目ポジションで番組に出演。
永久輝せあに押し出された形で星組に組替えしたとはいえ、
その恩恵をめちゃめちゃ享受中です。
恩恵と言えば、96期の紫藤りゅうも分かりやすい。
同期唯一の男役路線・和希そらがいる宙組に異動し、
どうなることかと思いきや、優波、夢奈とは大きく差をつけた結果に。
まぁ彼女はもともと初詣ポスター出身者ですし、
W主な出演者とはいえ『New Wave!-星-』で主演枠経験者ですから、
この扱いが妥当と言えば妥当なのですが。
以上により、紫藤と綺城の2人は
路線同期のスペア枠として駒を進めている情勢なわけですが、
どちらも組替え経験者であることが面白いですよね。
路線と別格の分岐点
とは言え、この2人がトップ路線かと言われればそういうわけではなく、
あくまでも「限りなく路線に近い別格」コースなのでしょう。
ですが、そのコースの先頭をひた走っていた瀬戸かずやが、
現在まさかの2番目ポジに辿り着いているわけですから、
スターの人生とは分からないもの。
この2人もタイミングさえ掴めたら、
想像以上のポジショニングに辿り着くのかもしれません。
その一方で、現在の宝塚に足りないのは、
いわゆるTHE・別格路線だと思うんですよね。
宇月颯とか、澄輝さやととか、そういうポジションの人たち。
本来であればそういうポジションに落ち着くはずだった、
「Focus on」トリオや95期後続組がほぼ路線扱いである今、
96期~98期の新春ポート選外組が今後目指すのは、そこだと思われます。
優波、夢奈、蓮、留依、飛龍と、
5人とも実力高安定な人たちですので、
需要と供給はバッチリそう。
ちなみに、この5人のうち花組生は2人、月組生が2人。
これって裏を返せば、正路線である聖乃あすかと風間柚乃の前を
上げる前にちゃんと整理したとも言えるわけですから、
着々と世代交代も進んでいる様子。
新春ポート1つでスター人生の分岐点が分かるという意味では、
今月の宝塚グラフはまさに、
「路線と別格の分岐点」を表していて興味深いです。
どうなる98期と99期?
とはいえ98期の選抜メンバー4人のうち、
綾、天華、瑠風の3名は歌劇の正月ポートレイトには選ばれていませんので、
まさに油断大敵、ふるいに掛けられるのはこれからなのでしょう。
そして100期は聖乃風間極美の御三家、
101期は縣鷹翔のツインタワーが選ばれているにも関わらず、
99期は帆純が選外となり今年はなんと0名。悲しい。
彼女もまた、聖乃上げの整理に遭ったということなのでしょう。
ただまぁ99期くらいの学年で1人も選ばれてないとなると、
逆に揃えられているというようで、
今後再掲載のチャンスが巡ってくる…かも。(小声)
コロナで動いていないように見えて、
着々と動いている宝塚人事。
今後どのような組体制になっていくのか、楽しみですね。
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コメント
こんにちは!
昼休憩で、ブログ読みました。
正月早々、実に分かりやすくて感動です!!
改めて、今年も蒼汰さんについていく決心をしました。笑
気持ちを伝えたくて、メールしました。では!
組織をたくましくする為にも、ガチガチのピラミッド型ではなく『心優しき3番手』(例・七海)や『おっちょこちょいのスーパー別格』(例・天真)がいて下さると嬉しいし、舞台技術やヒューマン面でも安心しますよね。
入団早々から「いろいろ乗り越えてきた」研10界隈の皆さまですから、ひときわ応援したくなります。
本年も、楽しい記事の投稿をお待ちしていますね。
蒼汰様
新年早々、コメント欄でわあわあ申していたライビュ専科の地方民です。
改めまして、明けましておめでとうございます。
名作とは、いつまでたっても問題作。見るたびにぞわぞわさせて、安心させてくれない。
同じ脚本、同じ曲で演出もほぼ変わっていないのに、演者が変わるたびに新たな発見があり、同じ上演の映像を見ても、人により印象が全く違う。
私のファン歴は宝塚のエリザベート上演歴とほぼ重なるのですが、10代のころと今とでは、受ける印象は違います。
ある意味、自分の宝塚への思い、ひいては人生観がどう変わって来たかを測る、定点観測のような作品ですね。
本年も、よろしくお願いいたします。
蒼汰様
わかりやすいまとめ方ですね。
96期から100期が戦力となっていく時代ですから。
暁千星くん、一歩階段登ったのか、以前、こちらのブログで学んだルサンクでの写真、枠付き1ページで出ていましたし。
そして、天紫珠李ちゃんが4分の1で掲載され、推されてるのかなと、やはり思いました。フィナーレで風間君は歌うのをひかえて、珠李ちゃんに歌わせていましたが(;_;)‥‥
さて、蒼汰さんが言われる通り、コメントされている方もある通り、スーパー別格、脇役のプロみたいな、そういう存在の方が居てほしい。
月組は鳳月さんがイケオジもいけずな悪役から、悩める美女(悪魔的な?)まで。
千海さんは、素顔から程遠い浮浪者から、酔いどれ芸術家、凄いよね。
雪組も彩凪翔さんが退団されると、主役の恋敵、ジゴロ?!ライバル担当?!美形男役がいなくなります。
宙組は脇役を固めていた上級生が退団したから紫藤くんが組み替えできたのかなと思いました。ロックオペラモーツァルトの時、少々年齢が上の役も、歌う場面で見ましたが、おーこんな感じもいけるんだー、ただの男前ではないと、感動しましたもの。
宙組は組長が皇后から年配の執事、振り幅広い名脇役です。
そういえば、純矢ちとせさんのクィーンダイアナ的な、舞咲さんのファントムの時のヒロインに仕掛ける歌えるパワーの悪女役、スーパー別格?の娘役も居てほしい。最近の男役から娘役の変更は、そのあたりも見越しているのでしょうか???
99期ハンサム君達もあきらめんとって〜と、この場をお借りして叫び、今年も愛読させていただきます。
あけましておめでとうございます。
こうしてみると、路線から外れる事無く上がってきた95期7人って本当に凄いんですね。
私は基本的に娘役のファンなのですが、男役だと天華えまさんが結構好きなので、唯一無二のポジションになれるといいなあと思いながら記事を読んでおりました。
そして99期からトップスターが出なそうな事を考えると、もう一人くらいトップ娘役が出てもいいのにな、と思っているうちに3年くらい過ぎてしまいました。
退団してしまったまいあちゃん、みちる、ひまり、ほのかと、個人的に好きなタイプのカワイ子ちゃん揃いなんですけどねぇ。
存在感のある別格スターは、その組に厚みを与えますよね。
私は元宙組の七帆ひかる、元星組の涼紫央、元雪組の未涼亜希のファンだったので、結構別格に目がいってしまいます。月組時代から好きだった大空祐飛は結局宙組でトップになりましたが、やはり年齢を重ね、芝居に深みが出てくるには時間がかかり、または大人の事情で正路線にはのれず、でもしっかりとファンの心を掴むスターが必ずいますよね。
宙組に組替してきた紫藤りゅうは、ポスト澄輝さやとですね。背が高くロイヤル感と透明感、丁度宙組に空きがあったので、すっぽり収まった感じです。和希そらが異動すればすぐに扱いが急上昇しそう。澄輝さんよりも存在感を出してきそうな気がします。アナスタシアのぽっぷあっぷTimeでも、紫藤くんは過去の作品の中でも1番デミトリが好きと、すっかり組替最初の大劇場公演にはまってる様子で、宙組色にすぐに染まりそう。星組時代は殆ど認識していなかったのですが、いま私は、紫藤りゅうを和希そらの次に推しております。