良かったね、宙組。
という事で来年の本公演詳細が発表されました。
【宝塚大劇場/東京宝塚劇場公演】
ミュージカル『アナスタシア』
■主演:真風涼帆、星風まどか
■潤色・演出:稲葉太地
5作目にして海外ミュージカル作品がキター!!
待ちに待った超大作!!
宙組といえば、安定した組人気(と売り上げ)を誇っているにも関わらず
なんでか低予算な公演ばかりが続いていたイメージですが、
ここに来てウエクミACTに続き、本公演でも超大作公演がやってきました。
2017年初演のブロードウェイミュージカルでロングラン公演、
かつ世界各国で上演されてきた話題作(らしい)。
日本では2020年3月から梅芸主催で日本初上演するようですが、
それを受けて宝塚でも舞台化するようですね。(版権を折半したりしたのかな?笑)
しかも、わざわざ
「宝塚歌劇での上演にあたって、ブロードウェイのクリエイティブスタッフにより真風涼帆演じるディミトリ役に新たに楽曲をご提供いただきます。」
と明記するくらいですから、宝塚版としてブラッシュアップされるのは明白。
いやー、力入ってますねぇ。
今の宙組の安定感に見合う大作が上演されるということで、
ついに真風涼帆の代表作候補が振られた印象です。
そして、ご存じの通り
宙組といえば『神々の土地』『黒い瞳』と
ロシアを舞台とした公演が続いています。
ロシアって、寒々しい荒涼とした大地と
そこに暮らす人間たちの微かな温もり。特有の暗さと耽美感はあるのに、
正統派ヒロインはロリロリしている世界観なので、
なんとなーく真風&星風にピッタリな印象はあります。笑
超個人的な話ですが、西洋史&西洋芸術大好きな蒼汰は
特にロシア(ロマノフ文化)が大好きなので、
今から超超超超楽しみです!!
気になるのは「役の少なさ」か?
海外ミュージカルを宝塚で上演するにあたり、
一番の問題になりがちなのが「役の少なさ」です。
梅芸の方の公式サイトを見る限り、主要キャストを挙げてみると…。
ディミトリ(若くてハンサムな詐欺師):真風涼帆
アーニャ(記憶をなくした少女):星風まどか
グレブ(ボリシェビキの将官):芹香斗亜?
ヴラド(ディミトリの相棒):桜木みなと?
マリア皇太后(ようこそ私の舞踏会へ!!」アナスタシアの祖母)
リリー(マリア皇太后に仕える伯爵夫人)
と、6人くらい?少ねぇー!!
相関図等には「イポリトフ伯爵」「ニコライ2世」なんかもいますけど、
このあたりは宝塚版としてどう変わっていくか次第かなぁと…。
ちなみに、似たような状況である月組公演『1789』は
娘役だけ役替わりするという不思議な配役をしていましたが、
月組版『スカーレット・ピンパーネル』は
龍真咲&明日海りおが主要キャストのショー・ブラウンを役替わりしていました。
ですから、この公演も役替わりは必須かな…
と思ったりするわけです、が。
現在の宙組って、組替えが起きなければ、
真風芹香桜木と上から3人は完璧なピラミッド体制になっていますので、
あるとすれば和希・瑠風あたりでしょうけど…果たしてわざわざやりますかねぇ?
ということでこのあたりもどう調整するのか、
気になるところです。
もっと気になるのは…。
さて、記事に書くタイミングを逃していたのですが、
真風涼帆が岩谷産業のイメージキャラクターに就任しましたよね。
任期の途中で大企業のイメキャラ就任なんて
龍真咲の「かんぽ」みたいだなぁと思っていたら、
ここに来て超大作海外ミュージカル公演が決定。
龍が『1789』前に就任し特別協賛公演となったことを思えば、
なるほどねーという感じ。
お金かかりますもんね、海外ミュージカルって。笑
ということで気になるのは
ここから真風涼帆の任期をどう読むかなわけでして、
正直なところ本題はこっちなんですけど、
長くなりそうなので続いての記事にてまとめます。
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コメント
大作がきましたね。
常々、池田理代子原作のオルフェウスの窓(舞台や時代背景は似てるのですが、かなりの長編漫画)を真風さんで再演してくれないかな?と私は勝手に思っていたのですが、それよりもスゴいものがきました。
ロシアもの凄くお似合いなので楽しみです。
岩谷産業のCMもホームセンターで売っているカセットコンロがカッコよく見えてしまう真風さん凄い!と思いCMを観ているのですが、流石に対象商品を購入して宝塚に行こうキャンペーンは無いかなと思ってしまいます笑
コメントありがとうございます‼
あのCMスタイリッシュですよね。笑
まぁ調味料とかと違って数購入するものじゃないですもんねー。一個購入して申し込みは…さすがに無いか。笑
はじめまして。30数年ぶりに宝塚の世界に戻ってまいりまして、蒼汰さまのブログを現宝塚の参考書とさせていただいております。
「アナスタシア」が話題となっているのをチラホラ見かけて、「あら、この内容はその昔、雪組の麻実れい&遥くららコンビの「彷徨のレクイエム」とかいうのではないかしら?」と思ったので気になってこちらにコメントさせていただきました。
海外ミュージカルの初上演ということですので、別物だとは思いますが「宝塚が麻実れいリバイバルしてるのかな」なんて思ってしまいます。
突然失礼いたしました。
コメントありがとうございます‼
確かに、先日は『はばたけ黄金の翼よ』を温故知新したばかりですし、梅芸版『アナスタシア』にも出演されていらっしゃいますしね。
麻実れいリバイバルって面白いですね。笑
いつも楽しみに拝読しております。ライビュ専科の地方民です。
アニメ映画「アナスタシア」うわあ懐かしい。90年代、ソ連が崩壊して皇帝一家の遺体も弔い直されたけれど、まだDNA鑑定がされていなかったのでアナスタシアは生き延びた伝説もまだ一縷の可能性はあった時代に公開されたのでちょっと話題になりました。革命が起きたのはラスプーチンの呪いで、最後はラスプーチンをやっつけるいかにもディズニーのお子様映画だったなあ。
梅芸のサイトを見ると「突如ボリシェビキの攻撃を受け、一家は滅びてしまう」とぼかしていたり相関図に他の姉弟がいないので、BW版ではニコライ一家の愛憎や幽閉・処刑のくだりはあまり踏み込んでいないのかなあ。ヅカで役を増やすならニコライ一家でしょうが、詐欺師真風の出番が遅くなる…また舞踏会のシーンに「死」として出てくるのかしら。
コメントありがとうございます‼
ロマノフ王家のくだりは趣味として知っているのですが、残念ながらアニメ映画は拝見しておらず…。
役を増やすとしたらボリシェビキに『エリザ』のエルマーたちみたいなちょい役を足したりとかかな、とか思っていたのですが的外れなのかな?
「死」のリフレイン(ロミジュリ的な意味でも)とか想像すると面白そうですね。笑
返信ありがとうございます。ライビュ専科の地方民です。
アナスタシアの発表でロシアに興味を持ちまして、トレチャコフ美術館所蔵作品による「ロマンティック・ロシア展」を観覧しました。
ロシア美術についてほとんど知らなかったのですが、クラムスコイの「忘れえぬ女」「月明りの夜」…個人的に欧州のアカデミー作家って少年漫画的な王道感を感じているのですが、それとは毛色が違う、男性作家が少女漫画を描くような「特有の暗さと耽美とロリ」を感じました(笑)。
ロシアはヨーロッパとアジアにまたがっているだけあって、欧州文化の中では日本にちょっと近い美的感覚もあるのかしら。
ロシア後期は日本とも交流がありましたし、文明的には混在している部分もあるようですね。
個人的にトレチャコフは一度実際に行ってみたいと思っています…。