月組『I AM FROM AUSTRIA』キャスト別感想

先日の全体感想に続き、

キャスト別感想、さくさくまとめていきます!!

キャスト別ざっくり感想

ジョージ・エードラー/珠城りょう

 

純粋に恰好良かった。

 

ビジュアルが過去最高にキマっていて、

個人的には『グランドホテル』以来の

ハマリ役だったんじゃないかと思いましたね。

 

というかお痩せになりました?

シュッとして茶髪の好青年が非常によくハマっていたし、

背格好と包容力を含め、素敵な男役だなぁと改めて思いました。

 

そして、周囲のキャラが濃いがゆえに、

本人の爽やかさが上手いこと立っていたと思うし、

それがまた周囲が引き立つように見えるという相乗効果。

 

 

でもごめん、歌唱力に関しては

エリザを境目にたぶん悪化しているように思う。(小声)

 

そもそも声を張り上げるときに音が届いていないから

高音ばかり使うハメになる海外ミュージカルとの相性が

ハッキリ言って良くないのでは…。

(歌だけで見たら『カンパニー』『夢幻無双』の方が良かったですよね…禁句でしょうけど。笑)

 

とはいえ、群像芝居に定評がある月組のトップとして

きちんと率いていらっしゃるなぁと感じましたね。

 

エマ・カーター/美園さくら

 

前の記事でも書きましたけど

本当に垢抜けましたよね。

 

私は以前に彼女を「ゴージャス系娘役」と称しましたけど

金髪が良く似合うハリウッド女優にしっかり寄せ、

素敵なビジュアルとオーラに仕上げてきていて良かったです。

 

そして歌、素晴らしかった。

 

彼女の歌唱って声質的にも歌い方も湿り気を帯びている印象なのですが

それが全体的に軽めな作風の中で

シリアス場面ではきちんとアクセントになっていて

良い方向に作用していた印象です。

 

ただ、あの吹替え声優みたいな喋り方

賛否両論あるだろうなぁと思いながら見てしまいました。笑

 

たぶん意識してやっているんでしょうけど、

いささかやり過ぎな場面もあったような…

一歩間違えたら友近のキャサリン芸だよね、ちょっぴり。笑

もう少し自然に出来るといいのになぁと思ってしまいました、ごめん。

 

リチャード・ラッティンガー/月城かなと

 

正統派美形による正統派悪役。

久しぶりにこんなコテコテな2番手スターの役を見ました。笑

 

何かにつけて「このウインナー野郎!!」と悪態をつく

小物丸出しな役でしたけど、

本人が楽しそうに演じているのがまた良かったです。

(特に『汚職のタンゴ』のなんて、入りのポージング含め最高。)

 

そして今作で本公演で初の2番手羽根を背負ったわけですが

全 く 違 和 感 が な い 。

その落ち着きっぷりに感動してしまいました。

 

今後も新生2番手として、95期のサードランナーとして

新体制月組をぜひ盛り上げていって欲しいと思います。

 

ヴォルフガング・エードラー/鳳月杏

 

個人的に今作のMVPは彼女かな。

 

やっぱり彼女は上手い。

何が上手いって、その佇まい強弱の加減。

 

完成されたヴィジュアル、伸びやかな歌唱力はもちろん、

妻のロミーとの夫婦漫才を始めとする、真の取り方が絶妙。

 

今作のポジション的には、イケメンスター過ぎず、

だからといって「今から笑いを取りますよー!!」という押し出しも強過ぎず、

自然な芝居の中で魅せられるというのが、本当に凄いですよね。

 

今作を通して、つくづく彼女の芸達者ぶりに驚かされました。

今後の月組での活躍に期待です!!

 

ロミー・エードラー/海乃美月

 

美園トップ娘役就任以降、

彼女の去就が気になっていたのですが、

『夢幻無双』と同じく、上手に娘2ポジに移行している印象でした。

 

娘役としての華を持ち合わせながら、

だけれども上手に作品に馴染んでしたし、

何よりもバリバリ女社長の役が似合うこと似合うこと…。

 

彼女の押し出しの強さが、

今作でも良い方向に転がっているなと思いましたね。

 

そしてパレードでの階段一人降りにひっそり感動しちゃいました。笑

一足先に舞台を去った同期・城妃に続いてですから感慨ひとしお。

良かったね、本当に。

 

パブロ・ガルシア/暁千星

 

当初思っていたよりも

ただのノーテンキ脳筋野郎な役柄でしたが

彼女の陽のオーラが上手にハマっていて良かったと思います。

 

というかスターオーラが半端ないですよね。

あの異次元スタイルに、

そこから生まれるダイナミックなダンス!!凄い!!

 

刈り上げヘアにヒゲまで生やして

ここまでオス感を出した姿を初めてみましたけど似合っていたし、

彼女も立派な男役スターなのね…としみじみ感じてしまいました。

 

フェリックス・モーザー/風間柚乃

 

役得ポジション。

 

2公演連続で代役を務めたツワモノの彼女ですが、

今作は若手路線らしい、

爽やかでフレッシュで憎めない役柄でした。

 

まぁ、それも「若さ」でなく「技巧」で魅せてしまうのが

彼女の凄いところでもあるわけですが…。

 

本筋と関係ないところでの小芝居もいちいち上手で

(パブロに迫られてるくだりとかね)

関係無い場面でもついつい見てしまいました。

 

フィナーレでも目立つ立ち位置にいたし、

着々と4番手ポジに登りつめ中ですね。

 

エルフィー・シュラット/光月るう

 

狂言回しとして、

軽やかに舞台全体を引っ張っていました。

 

海外ドラマでいがちな、

若者に煙たがられながら、でもなんだか好かれてもいる

職場のお局さんって感じが凄くよく出ていたと思います。

 

今作に感じた内輪っぽくない、上質な笑いが起きていたのも

彼女の手腕によるものでしょう。さすが組長。

 

ライナー・ベルガー/輝月ゆうま

 

地味に美味しい三下キャラ。

 

とはいえ、パパラッチチームの中でも

抜群にスタイルが良く、抜群に顔面が良いため

どこにいても真っ先に目に入ってきます。

 

ハッキリ言ってカッコ良いですよね。

月城リチャードとの並び、

パーティーでのスーツスタイルも眼福だったわぁ。

 

というわけで宝塚の舞台の完成度は

彼女のようなスターがいてこそ高まるのだなと改めて実感しました。

 

観劇納めが今から楽しみ!!

 

蒼汰はあと1回、ド年末に観劇するのですが

今作がいわゆる「観劇納め」になるんですよね。

 

今作は非常に大衆的で、

クリスマス感溢れるハッピーミュージカルということで

この時期にピッタリな作品だと思いますし、

最後の作品がこれで良かったなぁとしみじみしちゃいました。

 

今から観劇納めが楽しみです!!

 

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コメント

  1. 海苔巻き より:

    こんにちは。
    私は10月末、大劇場で観劇しました。
    月城かなとさんファンとしては、4月に大劇場で観て以来だったのもあり、動いてる!喋ってる!歌ってる!二番手羽根ぇぇぇぇ〜!!!!と、いちいち感動してしまいました笑

    お役のついてる方から下級生まで、皆お芝居上手ですよね。
    月組らしいなぁと感心して観劇しました。

    たしかに珠城りょうさんの歌は微妙ではありましたが、かと言って他の組でやるのは全くイメージが湧きません。
    歌が上手い方が良いとは思いますが、今回はトータルバランスとして月組がやるのが正解なんだなぁと納得しながら帰宅しました。

    さくらちゃんはもう痩せなくていいですよね、細くなったなぁ。

    • 蒼汰 より:

      コメントありがとうございます‼
      月城さん、無事ケガから復帰されて本当に良かったです!!
      珠城さんはじめ、当て書きかなってくらい今の月組によくハマってましたよね。(これに合わせたとも言えるかもしれませんが)
      そういう意味でも月組での上演はなるほどという感じですよね。今の月組で見られて本当に良かったなぁと私も思いました。
      美園さんは本当に痩せました…少し心配です。

  2. めー より:

    今の月組さんは群像芝居がいいですよね。珠城りょうさんだからなのかは、以前のことを知らないので分からないけれど。
    グランドホテルが良かったから、そう言う事なんでょうね。

    個人的には、カンパニーが好きです。普通の好青年がナチュラルに演じられる人だと思います。
    今回もそう言う意味では良かったと思いました。ただ、歌もですが
    声がハスキーで小さめに聞こえて弱いように思いました。

    新公を演じた99期の英かおとさん。なかなかに良かったですよ。ご本人と相まって必死さが伝わってきました。

    しかし、やはり珠城りょうさんの代表作…と言うイメージではないのが残念です。

    • 蒼汰 より:

      コメントありがとうございます‼
      好青年がハマるスターって実は稀有ですよね。カンパニーもテーマが宝塚らしからなくてなかなか興味深かったです。
      英さんは新公主演したからか群衆の中でも個人的には見つけやすくなりました。笑
      まぁ代表作は後世が語るものですから…果たして10年後にどのような評価をされるのか、非常に気になるところですねー。

  3. まちゃん より:

    蒼汰さんこんばんは。
    「思ってたことが綺麗に整理されて全部書いてある!」とびっくりしました笑
    珠城りょうさんは良い意味で薄味で、だからこそ周囲のキャラクターが色んな方向に振れるんだなと感じました。強烈な個性ではないかもしれないけれど、でもそれが作品の中では『真ん中』や『軸』になっていて、それぞれが引き立てあっていたなーと思いました。人事面や珠城さんについてネットでは色んな評判を見かけますが、百聞は一見にしかずなんですね。私はいい組だし、いい作品だなと感じました。
    2幕の序盤で客席に上がっていく前の珠城さんが、目の前で止まったのですが、本当にスラッとしていて、「めちゃくちゃかっこいい!」と感動したことも相まって思い出深い観劇になりました笑

    • 蒼汰 より:

      コメントありがとうございます‼
      よくアイドルグループのセンター(安倍なつみや前田敦子)が無色透明なほどグループの人気が上がるなんて聞きますけど、そういう例なのかもしれませんね。
      とはいえ宝塚はどうしても個性が重要視されますので、なかなかに難しいんでしょうけど…。
      彼女はスタイル抜群ですし、舞台姿を見ると本当にカッコ良いですよね!!

  4. マリコロン より:

    こちらのブログが前身の頃から楽しませてもらっています。初めてコメントします。全組観劇派ですが、チケット運の関係で宙組だけはほとんど観てない者です。先週今回の月組公演を久しぶりの1階席で観劇しました。今、蒼太さんの記事内容に共感しながら、珠城さん、美園さんはじめ、組子の一人一人魅力的で全体として破綻も無い、なのに何か圧倒されるものが無くて物足りなかった、なぜ?と考えていましたが、やはり脚本・演出のせいかな、という結論です。過去作の「トラファルガー」や「風の次郎吉」はとても好印象なので(トラファルガーは感動したのはオープニングだけなのかもしれませんが)残念で仕方ないです。

    • 蒼汰 より:

      コメントありがとうございます‼
      正直、今作はテーマが平和で普遍的過ぎる、逆に言えば予定調和がゆえにワクワク感があまりなかったですよね。
      もう少し起伏があっても良いのでは?とも思いますが、逆に平和路線を突き詰めたのかなぁと思わなくはなかったり。まぁそれも演出次第なんですけどね。笑

  5. 藤尾 より:

    制作発表をトップコンビだけで行ったということは、ベテラン娘1と二番手が退団した後の月組は群像劇ではなくトップコンビ売りでいくという決意表明なのではないでしょうか。
    IAFAはトップコンビだけが舞台にいる時間が長い。歌も多い。次の御園座も二番手が二役やらなければならない程出番がない演目です。
    そして、今回の「役立たずの御曹司」は珠城さんじゃなくても、彩風さん(既にやってる)や芹香さんあたりがはまりそうに思いました。(誉めてます)少なくとも二人とも珠城さんより歌える。潤花さん(歌えないけど)、夢白さんの方がハリウッド女優が納得出来そうです。
    ともあれ、月城さんが復帰されて楽しそうに悪役を演じられていて良かった。
    お帰りなさいの鳳月さんは余裕で上手いなあと。
    暁さん、風間さん(初お正月ポート載れましたね)がさらに脱皮中。
    あと175センチ超えの長身下級生sが目立っていました。

    • 蒼汰 より:

      コメントありがとうございます‼
      まぁたぶんそうなんでしょうけど、結局は群像劇として良作に見えたというのが個人的な結果ですかね。
      組全体のカラーを見ても、私は結局月組上演で正解だったように思いますけど。