個人的芝居論・華優希と夢白あやに寄せる期待【雑記】

私自身に芝居の経験は全くございませんが

(しいて言うなら中学時代の授業でやった英語劇くらい。笑)

人前で話す機会が多い部署に配属になった際、

上司からすすめられてアナウンス系スクールに半年ほど通っていたことがあります。

 

その時に気付いたことがありまして、

人前で話す仕事、あるいはその才能を持つ人には

2種類のパターンがいるのではないか、ということです。

 

というわけで本日は、そんな芝居論について

超個人的な考えを書いていきたいと思います。

 

個人的見解:芝居上手な2タイプ

 

例えば「みなさん、おはようございます。」という台詞があるとします。

 

これを「あなたはキー局の朝の情報番組のメインキャスター、好きなアナウンサーランキングで常に上位にいる人気者。番組開始後の一番最初に発する言葉だから、早朝にふさわしい明るさと爽やかさを心がけながら、視聴者に呼び掛けるようハッキリと発声しましょう。」

 

と言われて、それをそのままなりきれる人がいます。

これがいわゆる「憑依型」タイプの人です。

 

それとは逆に、台詞を音で分解して

まるで歌うようにメロディーで喋るタイプの人もいます(無自覚含む)。

 

「『みなさん』の最初は低音で入り、『ん』と『お』の間は一拍置く、『おはよう』を喋りながらだんだん音を高くしていって、『す』は引っ張ると助長に聞こえるからスタッカートのように区切る。」などなど。

 

こういうタイプの人を

私は勝手に「音感型」と呼んでいます。

(誰か他に良い表現を薦めて頂きたい。笑)

 

一般的に「憑依型」は一種の才能のようなもので、

持って生まれたタレントだとすれば、後者は練習や努力の結果、

プロと同じように流暢に喋っているように聞こえるのが特徴です。

 

そして私は勝手に、これを宝塚で置き換えて比較するとするならば、

明日海りおは憑依型、望海風斗は音感型

花總まりは憑依型、愛希れいかは音感型

だと思っています。

(もちろんどちらの才能もあるけれど、どちらに軸足を置くかという話です。)

 

とはいえ、「憑依型」というのは

前述の通り持って生まれた才能に非常に左右されるタレントであり

もとよりその存在が非常に少ないと思うのですよね。

 

最近のトップ娘役で芝居を売りにしている人たちを振り返ってみても、

仙名彩世、真彩希帆、星風まどか、愛希れいか、実咲凛音、妃海風、

このあたりはみーんな音感型の人たちだと個人的には分類しています。

(「音感型」の特徴として、リズム感が必要なため歌ウマかダンス上手が多い印象です。)

 

「憑依型」のトップ娘役としてパッと思いつくのは

咲妃みゆと、野々すみ花くらいでしょうか。

 

この2人は在団中からその芝居力を高く評価されており、

それは安定した歌唱力やビジュアルはもちろんのこと、

舞台上に役がそのまま降りてきたかのような、

そんな憑依的な芝居の達者さだからこそだと個人的には思っています。

 

希少種的存在「憑依型」な2人の娘役

 

さて、そんな希少種である「憑依型」であろうと思われる娘役が、

最近2人も出てきました。

 

1人目は花組トップ娘役となった華優希。

『はいからさんが通る』『ポーの一族』での彼女の芝居が

高く評価されたのは皆さんご存知の通り。

 

とはいえ、彼女の場合は

可憐なそのビジュアルにだいぶ助けられている部分もあるので

実際にトップとして立つとどうなるかは確かにまだ未知数。

 

ですが、最近のトップ娘役陣の芝居とは

また違うアプローチをしているのは素人の私でも何となく分かりますので

それが柚香相手だとどう花開くのか、非常に楽しみでもあります。

 

そしてもう1人は103期生の夢白あや。

彼女は私たちが勝手に命名している3人娘の1人ですが、

舞空がダンス、きよらが歌を武器にしている中、彼女の長所はまさに芝居。

 

一番印象的だったのは『異人たちのルネサンス』より、

少女期のカテリーナが夢の中でレオナルドに呼びかける、冒頭のたったその一言。

 

「レオナルド!!」という、あのセリフ回しが、

本当に少女が夢の世界で呼びかけたかのように感じられて、

「すげぇな…」と思ったことを昨日のように覚えています。

 

というわけで、私は彼女に

希少な「憑依型」娘役として大いなる期待を寄せているわけですが、

果たして彼女がその花を咲かせる機会は巡ってくるのでしょうか?

 

彼女はその進退を含め、一体誰の相手役になるのか

その行方が非常に気になるところです。

 

評価が難しい「芝居」

 

とはいえ、この「芝居力」というのは

「歌」「ダンス」と違って、評価基準が曖昧であり

人の好き嫌いにだいぶ影響を受けてしまうファクターだと言えます。

 

だから私が夢白の芝居が好きだと熱く説いたとしても

他の誰かには「は?どこがww」と思われてしまっても

仕方無いのかもしれません。

 

とは言え、気になることが一つ。

昔の宝塚は、宝塚らしいビジュアルが求められていました。

最近の宝塚は、歌唱力を始めとする舞台技術が求められつつあります。

 

では肝心の「芝居」は?

「芝居」なんて最初から求められていない?

 

いやー、そんなことは無いはず。

明日海りおがトップオブトップとして評価され、

ここまで引っ張ってこれたのは、彼女の確かな芝居力があったからこそです。

 

 

ですから、例え全員からは無理でも

7割くらいの人から「あの人は芝居上手だ」

評価されるようなスターが生まれ、

明日海にとっての仙名のような、相手役にも恵まれる時がくるのでしょうか。

 

明日海の退団が決定している今、その行方が非常に気になるところですが

その為にも、稀少な芝居上手な娘役2人には

是非活躍して欲しいなぁと個人的には思うばかりです。

 

 

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コメント

  1. こんちゃん より:

    アポロとバッカスと 

    蒼汰さま
    いつも楽しみに拝読しております。最近カラヴァッジョの作品を見ながら「札束で女の背中を叩く男」「怪僧ラスプーチンの肖像」みたいなキャプションを勝手につけて遊んでいたライビュ専科の地方民でございます。

    お芝居で「憑依型」「音感型」とはエリザベート上演史で繰り返された「音外したけどエリザだった」「音外してないけどエリザじゃない」論のようなものでしょうか?

    私は芝居の型を「アポロ型」「バッカス型」と分けております。現国のテストで例えると
    アポロ型:本文を客観的に分析して答える優等生
    バッカス型:自分ならどう思う?で答えるから点数が安定しない生徒

    世の中にはもっとアポロ的にレベルの高い演劇もオペラもバレエもあるのに、自分が宝塚ファンを長々続けているのは、時々現れるバッカス型の生徒に「予測しなかった方向に自分の心を持っていかれる」瞬間があるからだと思っています。

    最近スポーツ報知の記事で酒井先生が礼を「今まで何百年と生徒を見てきたが(笑い)…完璧過ぎる」と感嘆しつつ「ある意味、100点過ぎる。礼にも言いました」と評したという記事を読みまして。

    琴ちゃんは100周年以降の実力主義宝塚の理想形、アポロ的ルネサンス期でいえばラファエロ的な存在なんだろうな。

    で、極私的な意見ですが、琴の実力になんの不満も不安もありませんが、彼女から私はこんな感激や感興を得るだろうな、と予測可能な範囲を超えないところがあるんです。

    彼女のそばにはいつも紅とか愛ちゃんとかカラヴァッジョ型の生徒がつけられているのは「芸のつたない上級生サポート」だけではないんだろうな、と思い、愛ちゃん星組復帰でがぜん楽しみになってきました。

    • 蒼汰 蒼汰 より:

      コメントありがとうございます‼
      「音外したけどエリザだった」「音外してないけどエリザじゃない」…非常に分かりやすいですね。笑
      個人的には音外してなかったらとりあえずエリザに見える派なんですけど、もしかしたら私は少数派なのかもしれません…。

      礼真琴がラファエロ的…非常に良く分かります。笑
      要は作風もカラーも安定的というか、非常に大衆受けする芸風ですよね。それが時に優等生的に見えてしまうのも確かになぁと思います。
      とはいえ、私はラファエロもルーベンスもベラスケスも、いわゆるいつも120点出してくるスーパー優等生系も好きなので、
      ぜひこのまま頑張って欲しいなぁと思ったりしますが。笑
      だからこそ、全くカラーの違う画家が配されるあたり、人事の妙ですよね。今後の星組が楽しみです。

  2. ちくわ より:

    夢白さんのお芝居、目をひきますよね。素人ながら、彼女の間の取り方がいいなあ、なんて思います。タトゥーキアの台詞は特に大好きです。舞台メイクも映える方ですし、これからも彼女に合うお役が見たいです。(と共通点がある身としては思います。笑)

    • 蒼汰 蒼汰 より:

      コメントありがとうございます‼
      久しぶりの大人っぽい系の娘役さんですもんね。今後の活躍に期待したいです!!

  3. みんみん より:

     残暑お見舞い申し上げます。
    また素敵なテーマをとりあげていただきました。
    私もお二人を楽しみにしております。

     上の「こんちゃん」様のコメントに付け加えさせていただくと、私の場合は「下手だけど宝塚」なのは大歓迎です。もちろん「上手くても宝塚」大歓迎ですし、「完璧うまいけど宝塚感うすい」もありです。

     以前、蒼汰様が書いておられましたが「今は外部のレベルも聴衆のレベルも上がり、下手だけど宝塚だと、より広い層の集客は望めない。」というよな趣旨はその通りだと思います。小川理事長の采配は当たったと思います。
     ただ、今ブログでもインスタでも、実力特化ではないトップ、トップコンビは「めちゃくちゃなんでも非難していい」みたいな傾向が強くなっており、それはちょっと残念です。
     実力特化は2組はあった方がいいかも、が、後はビジュアル特化、はったり特化、フェアリー特化、他いろいろあってほしいと思っています。
     集客は実力特化が強くなり、そうではない組ができるかもしれないけれど、それはそれでいいと思うんです。ビジュアル他、いろんな特徴のトップコンビを見せてくれるのが宝塚ですもの。
     そういう意味では、蒼汰さんが前におっしゃっていたように、あえて琴舞空、柚華を組ませたのは賛成です。
     
     娘役単体で考えると、「大人っぽい美女」「かわいい系」「実力派」「かすみそう的寄り添い系」「実は私が裏トップです」の5タイプでそろえていただけるとうれしいなあ。

     残暑厳しい折、蒼汰様もお気を付けください。またの興味深いお話しを楽しみにしております。

    • 蒼汰 蒼汰 より:

      コメントありがとうございます‼
      自分もバリバリの実力評価主義なのですが、でもやっぱりビジュアル派の気持ちも分かりますし、最近のなんでもぶっ叩かれる風潮は…う~んと思ってしまいます。
      娘役カラーにしても、最近はお目々パッチリ下膨れタヌキ顔が多い中で、シュッとしたビューティーキツネ系という意味でも夢白さんはポテンシャルありますよね。笑

  4. こんちゃん より:

    蒼汰様

    お疲れ様です。ライビュ専科の地方民でございます。

    実力第一主義でなければ劇団が生き残っていけないのは同感です。

    ただ個人的に男役の歌唱力問題は劇団が続く限り永遠の課題だろうと

    思います。

    歌唱力第一主義の方の中には劇団四季や東宝の俳優さんと男役さんの

    歌唱力を比較されているかたもおりますが、(SKDとか帝国歌劇団と

    かもう存在しませんし)

    宝塚の男役さん 「女性」ですよ。

    もう生物学的な問題で男役声が出ない方もいると思います。

    興行としてお金を取る限り、低いキーを出す訓練は当然と思います

    が、歌唱力不足の生徒には何を言ってもOK、な流れには乗れないん

    ですよ。

    (・・・というか、皆さん男役さんを見るとき男と思って見ているのかな)

    比べるならどこだろう・・・OSK?(見たことないですが)

    • 蒼汰 蒼汰 より:

      コメントありがとうございます‼
      個人的に男役が歌うウタウマのあの音域が凄く好きなんですよね。
      最近だと望海風斗、北翔海莉なんかもそうですが、そこまで低くなくとも、男性のメロとして聞こえるのがベストだと思います。
      とはいえ、宝塚をもはや「高尚なミュージカル」みたいな認識をしている層が増えていると思いますので、
      歌唱力不足批判が大きく見えてしまうのは致し方ないような気もしますが…
      もちろんそれを良いとは全く思いませんけど、いずれ宝塚はこういうものだと気づく時が来ると思うんですけどね。

  5. はる より:

    お芝居って個人の好みもあるから難しいですね。
    憑依型と音感型、同意です!
    舞台は伝えないといけない作業の繰り返しなので声を操れないとお芝居も歌も伝わって来ない。歌は身体が楽器になってないといけないと聞いた事があります。ダンスは適した筋肉と骨格が欲しいですね。そして宝塚は見た目も重要です。持って生まれたものがかなり重要。そしてその才能を開花させるためにレッスンに励む、舞台を経験して行く。まるでオリンピック選手みたいですね。
    勝ち負けではっきり分かるオリンピック選手とちょっと違うところは技術が高いのに越したことはないですが、それにも増して伝えるという気持ちが大事なのかなぁと。
    昨日、雪組を観てきました。魅せてくれるスターや生徒が沢山いて充実期に入っているなぁと実感しました。素晴らしかったです。

    • 蒼汰 蒼汰 より:

      コメントありがとうございます‼
      おっしゃる通り、自身という素材と、それを駆使して伝えようという気持ちのどちらも揃わないと、伝わらないというのが本当に難しいですよね。
      さらにそれが入った箱である見た目も重要…という意味で、路線陣は本当に選ばれし存在なんだなって思います。
      雪組の充実っぷりは凄いですよねー。まもなく感想を書くのですが、私も舞台で見て本当にビックリしました。

  6. ひかる より:

    はじめまして。
    私は、ゆずかれーのお芝居が大好きで、相手役に憑依型の華ちゃんがあてがわれたのは、ちぎちゃん時の雪組のように、原作ありの2.5次元的芝居組でいくからなのでは?と思っております。はいからさんや花男、ポーとまさにそうですよね。

    ちぎちゃんのお芝居が素晴らしいのは超有名で私も大好きです。中でも私がすごい!と驚嘆したのは、ムラ星逢、江戸城での歩き方の変化です。
    突然跡取りに決まってご挨拶のため初めて登城した時は、ザ田舎者おのぼりさんだったのに、次に幕臣として舞台に登場したときは、洗練され、というか「冷徹」に責任を果た「そう」とするのが、後ろ姿だけからでも伝わり…。ちぎちゃんは、役や物語の本質・核を本能的に掴み、その後、彼女の知性で綿密に見せ方や微調整を計算してやっていく。本能と知性、憑依と計算、右脳と左脳をフルに使う役者さんだと勝手に思っております。

    一方、メサイアのゆずかれーも、初めての登場シーンの歩き方だけで物語を暗示できているように私には思えました。私はメサイアでの彼女の城での歩き方、居方に、上述のちぎちゃんの星逢を思い出したのです。
    他にも、私は少女漫画も大好きで、当然ポーも昔から読んでいましたが、ビジュアル的にはゆずかれーのアランは少し大人っぽい、骨っぽいのでは?と観劇前は少しだけ心配しておりました。しかし、特に終盤、みりおさんと2人のシーン儚ささが、まさに原作ギムナジウムでのアランとエドガーのようで、原作漫画の扉絵が観劇中に脳裏に浮かんだものです。自分の本来のビジュアルとは離れた雰囲気も演出できる彼女は、ビジュアルが先行されがちですが、まさに芝居型だと勝手に思っております。

    ひとこちゃんも、雪でるろけん、ルパンはじめ、ちぎちゃん2.5次元/芝居時代に成長吸収してきた子なので、ゆずかれー華ちゃんにぴったりだ♪と、次の花組時代をめちゃくちゃ楽しみにしております!
    今の花組ファンとは変わるかもしれないですが、私のようなファンもおります。楽しみ方も好みも様々ですが、誰かを叩くのではなく、大人の事情を乗り越えて一生懸命がんばる組子/人間を信じる、そうした愛と信頼が、結局ヅカを守ってきたのだろうなと。長々と申し訳ございませんでした。これからも更新楽しみにしております^_^

    • 蒼汰 蒼汰 より:

      コメントありがとうございます‼
      私も柚香さんの芝居、意外と好きなんですよね。彼女は結構計算して芝居し、かつ本能的な真の取り方も上手ですもんね。
      どうしても歌、ないし悪声(聞き取りづらいという意味で)に引っ張られてしまうのが残念なのですが、
      得意の声域、音域だとドンピシャにハマる芝居を魅せてくれるのでとても楽しめます。
      たぶん花組のファンは入れ替わるのでしょうけれど、そうやって100年続いてきたことを思うに、ぜひ新体制でも新たなカラーを打ち出し
      また新たなファンもそれを目いっぱい楽しむ雰囲気になれるといいなと思います。私も今後が楽しみです!!