リセールシステムは宝塚に馴染むのか?【雑記】

当ブログは「企業目線」であることも

売りの1つとしてご評価頂いているものですから

やはり触れないわけにはいかないでしょう。笑

 

ということで、

宝塚でついにリセールシステムが構築されました。

(外部リンク)宝塚歌劇公演におけるチケットリセールサービスの取り扱い開始について

使い方は、色んなブログで紹介されているようですので

どうぞそちらをご覧ください。笑

 

当ブログでは、これまであえて

リセールシステムについて言及をしてきておりませんでした。

 

なぜなら、宝塚というタニマチ文化において

このリセールシステムというものは

いまいち利害が合致しないと考えていたからです。

 

とはいえ、以前の記事でも書いた通り、

私設ファンクラブが孕む矛盾

会チケット依存体質から抜け出し、一般流通(友の会等)を増やしていくとすれば、

このようなチケット再販体制を整えるのは必要不可欠。

 

さらに6月よりチケット不正転売禁止法 が施行されたことにより

その対応は急務となりました。

 

しかしながら、以前からSNSや他の方のブログを見ると

「転売対策のためにリセールシステムの構築は急務である!!」

的論調があまりにも多く見受けられ過ぎて、

実際多くの人が心待ちにしていたシステムなんでしょうけど

 

このリセールシステムは本当に宝塚に馴染むのか?

という点の方が、個人的には非常に気になっていまた。

 

ということで、本日はそんな

リセールシステムにまつわるあれこれを書いていきたいと思います。

 

リセール機能を内包する会システム

 

まず、大前提として。

 

チケット興行というのは、

その日、その時間に絶対に見に行けるから買うのであって

もし自身の事情により見られなくなった場合、

その代金を全額被るのは当然のこと。

 

ですが、せっかくの座席が空いてしまうのが勿体ないから

それをどうにかしようと考えた結果、希望する人にチケットを

再販できるサービスとして生まれたのが「リセール」です。

 

そもそも、宝塚をはじめとするタニマチ文化が根付いた興行では

この「リセール」的システムは、

主催者側の中で内包しているものだったと言えます。

 

宝塚で言えば、前述の通りチケット販売は、

各スターがノルマとして抱え、それぞれの会で販売・管理する

「会チケット」に依存していました。

 

会チケは、原則として事前振り込みの当日手渡し。

もし誰かが急な事情で、予定していた観劇が見られなくなってしまったとしたら、

会の中でキャンセル待ちをしている他の人に当てがい、それを消化していきます。

 

つまり、会の中で「リセール」を行うことで

無駄なく会内に行きわたるよう調整しているわけですね。

(もちろんお金は返ってきませんけど。)

 

そしてこれは宝塚に限らず、

どんな小劇場でも、大きなオーケストラ公演でも、

出演者がチケットを管理する公演体系を取っている所は、

ほぼ同じことをしています。

 

ですから、宝塚において、

リセールシステムが必要である状況と言うのは、

会チケではなく、友の会や先行販売等で購入された、

いわゆる一般購入のチケットが対象になるわけです、が。

 

前述の通り、宝塚はほぼ会チケに依存している体系を取っていますので

実際にリセールを活用する状況というのは少ないはずです。

 

ともすれば、活用機会の少ない事務手続きを行うにあたり

手数料が高くつくのは当然でしょう。

 

そして、前述の通り「そもそも全額被るのが当然」なことを思えば

少しでも手元にお金が残るのであれば、儲けもののはずです。

 

で、す、が。

 

実際にそのシステムが構築されたら「手数料高過ぎ!!」と

文句ばっかり言われるんじゃないかなぁと思っていたら、

案の定そんな流れになっていましたので、もう笑うしかありません。笑

 

ではなぜ、手数料が高いという感情が先走るのでしょう?

 

誰のためのリセールシステムなのか

 

そもそも「転売対策のためにリセールシステムが必要」って

どういう意味なんでしょうね?

 

転売というのが

「他人に高く売りつける前提で、見るつもりも無い公演のチケットを買う行為」

であるとするならば、リセールシステムの構築がその抑止に繋がるなんて

因果関係が成り立たないと思いません?

 

じゃあなんのためのリセールシステムなのか。

それは「チケットをたくさん買ってしまった ワ タ シ が、犯罪行為をせずに

少しでも元手を回収ながらチケットを捌きたいから」なのが実態なんですよね。

 

つまり、転売対策だなんだとそれっぽいことを言っておきながら

結局自分が損したくないだけでしょっていう話なんですよ。笑

 

宝塚というのは、

コアなファンが複数回見ることを前提に興行が成り立っているわけですが、

そのコアなファンは普通、誰かしらの会に所属しているはずです。

(所属していなかったとしても、友人のツテというものが絶対にあるはず。)

 

そして、会に入っていないようなライトファンは、

たった1回の公演を見るために必死にチケット先行に応募しているものですから

予定が入らないよう慎重にスケジューリングするはずです。

 

ということは、そもそものリセールシステムの対象者が

「とりあえず友の会のランクを育てなきゃいけないから興味もない公演に申し込みまくって当たっちゃったけど、友達もいらないって言うししょうがないからサバくかなー。」

的な人がメインなわけですから、

手数料が高くつくのは致し方無いと思いません?

 

逆に言えば、手数料が非常に安価なシステムであったとしたら

「余ったらリセールすれば良いから適当に申し込みまくっちゃおう!!」

という状況に絶対になると思うのです。

 

一見チケットは売れているのに、

実在はユーザーが再販しまくっているという状況が、

主催側にとっていかに喜ばしくないことか、皆さんもお分かりになるでしょう。

 

つまり、チケットが見たい人に行きわたるようにするには

言い換えれば、リセールシステムが正常に稼働するためには、

転売対策はもちろんですが、むやみやたらとチケットに申し込んだり、

おけぴ等で譲渡するための交換アイテムよろしく興味も無いのに入手したり等、

そういった状況を改善することも必要なのでは?と思ったりするのです。

 

とはいえ、それが常態化しているのが現状であり

さらに言えば劇団側もそう煽動しているように見受けられますので

まずそこを正すことなんて、果たして出来るのかなぁというのが

個人的に思うところです。

 

結論:今後の展開に注視したい

 

ところで、今回のリセールシステム構築にあたり、

チケトレという外部サービスへ委託するかたちとなったことは、

まぁ想像の範囲内といったところでしょう。

 

ですが、一部の方はもっと高度なリセールを、

たぶん四季のリセールシステムのようなものをご所望されていたようですが、

個人的に現時点でそれを望むのは難しいと思うのです。

 

なぜなら、四季のような舞台興行を主業としている企業と違い、

宝塚はあくまで阪急電鉄のなかの1つの事業に過ぎません。

 

鉄道会社のたかが一部門の中に、

そんな大がかりなシステムをいきなり構築しようとするのは、

だいぶリスキーなのではないか、というのが一点。

 

そしてもう1つは、前述の通り

宝塚はこれまでタニマチ文化に支えられてきた興行ですので

いきなりそんな大がかりな文化の転換を顧客に迫ると

大きな混乱をもたらすのではないか、ということも考えられます。

 

ですから、今回はとりあえずの一手として様子見をして、

今後さらに手広く展開していくのかもしれません。

 

果たして、宝塚にリセールシステムは馴染むのか、

否、馴染ませることが出来るのか、今後の動きに注視したいと思います。

 

 

…とはいえ、ここからは完全に独り言ですけど

皆さん、そんなにリセールで出品するような機会ってあるんですかね?

 

私はこれまでたくさんのチケット興行に参加してますけど

生まれてこの方、行けなくなったことも、人にあげたことも一回も無いんですよ。

 

とはいえ、色々と想定してみますけど、

例えば、突然の身内の不幸で行けなくなってしまたっとしたら、

それこそリセールに出品する時間なんて無いでしょうし、

 

急な仕事、子供のイベントが重なった等で行けなくなったとして、

S席8,800円のチケットをまるまる無駄にしてしまうところを、

7000円近く戻ってきたら「ラッキー」と 私 は 思うんですけどねぇ。

 

手数料が高い、というのが

リセールシステムの形骸化に対して怒るのはまだ分かるのですが

「手数料が高いから私は出品しない」「だったらおけぴで充分」というのは

ぶっちゃけ傲慢ですよね、と思ってしまうのですが…(小声)

 

そして、そんな余らせたチケットを譲ったり譲り合ったりする文化こそ、

宝塚をはじめとする横のつながりが深い舞台興行の世界であり、

それをネットの発達により流通システムを作ったものこそが「リセール」であって

その分の手数料が必要なのは当然だと思ってしまうのですが…。

さすがに企業側の視点に立ち過ぎなのでしょうかねぇ?

 

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