スターの序列をル・サンクと舞台写真から読む

以前の記事で、現在のスターの序列についてまとめましたが

現在のスター番付と、今後の組体制を思う。

 

SNS等を拝見すると、このスターの序列というものを、

何をもって判断しているのかお分かりで無い方が結構多いようでしたので

今回はそれについてまとめていきたいと思います。

 

スターの序列というのは、

ただ単に学年と、羽根の有無と、

階段を降りてくる順番でしか判断出来ないわけではありません。

 

もっと明確に示されているものがあります。

それはずばり、ル・サンク舞台写真の枚数です。

 

スターの序列をル・サンクから読む

 

ル・サンク、正しくは「Le CINQ」とは、

簡単に言えば各公演ごとのステージ写真集で、

毎公演必ず発売される、劇団公式のグッズの1つとなっています。

 

もちろん、写真を眺めながら

「うわー、私の贔屓やっぱカッコイイわ~」と感動することもちろん大切ですが

序列を気にする上で確認すべきは、各スターの紹介ページです。

 

ル・サンクの最初の方に、

トップスター、トップ娘役、2番手、以下路線スター、と

順番に写真が掲載されているのですが、問題なのはそのサイズ。

 

具体的に言えば、

・1ページまるまるそのスターの写真が掲載されている。

・1ページまるまるそのスターの写真が掲載されているが、枠がついている。

・1ページに2人ずつ写真が載っている、通称1/2ページ掲載。

の3種類の人がいます。

 

もちろん、写真の大きさはスターの序列がそのまま反映されていますので、

1ページ > 枠付き1ページ > 1/2ページ

という序列になるわけですね。

 

それでは、先日話題にしたスター18名の序列が

ル・サンクではどういう順番になっているか、簡単にまとめてみました。

 

※各スターは最後の東西本公演より引用しました。つまり、花組生は『CASANOVA』月組生は『夢現無双』雪組生と凪七は『壬生義士伝』星組生は『霧深きエルベのほとり』宙組生は『オーシャンズ11』愛月は『異人たちのルネサンス』を準拠としています。

 

順位 スター名 ルサンク掲載
1 柚香光 花組 1ページ
1 礼真琴 星組 1ページ
1 彩風咲奈 雪組 1ページ
1 芹香斗亜 宙組 1ページ
1 月城かなと 月組 1ページ
1 桜木みなと 宙組 1ページ
1 凪七瑠海 専科 1ページ
8 彩凪翔 雪組 枠有り1ページ
8 愛月ひかる 星組 枠有り1ページ
8 朝美絢 雪組 枠有り1ページ
8 瀬央ゆりあ 星組 枠有り1ページ
12 瀬戸かずや 花組 1/2ページ
12 鳳月杏 月組 1/2ページ
12 水美舞斗 花組 1/2ページ
12 和希そら 宙組 1/2ページ
12 永久輝せあ 花組 1/2ページ
12 暁千星 月組 1/2ページ
12 瑠風輝 宙組 1/2ページ

 

改めて順番にして眺めて見ると

「え、そうだったんだ」的な意外な序列が見えてきたりしますよね。

 

スターの序列を舞台写真枚数から読む

 

続いては舞台写真の枚数について。

 

各公演ではスターのブロマイドが販売されており、

1つの公演につき、宝塚大劇場と東京大劇場の2パターンが準備されています。

 

正路線として扱われるには、

まずはこのブロマイドが販売されるか否かが1つの登竜門であり、

そこからスターの格が上がれば上がるほど

このブロマイドの種類が増えていくというわけですね。

 

というわけで、こちらも最新公演の枚数を数えてみました。

※対象公演はル・サンク一覧表と同じです。

 

順位 スター名 宝塚 東京 合計
1 柚香光 花組 8 8 16
1 礼真琴 星組 8 8 16
1 彩風咲奈 雪組 8 8 16
1 芹香斗亜 宙組 8 8 16
5 月城かなと 月組 6 6 12
6 凪七瑠海 専科 5 5 10
6 愛月ひかる 星組 5 5 10
8 彩凪翔 雪組 4 4 8
8 桜木みなと 宙組 4 4 8
10 瀬戸かずや 花組 3 3 6
10 鳳月杏 月組 3 3 6
10 朝美絢 雪組 3 3 6
10 瀬央ゆりあ 星組 3 3 6
10 暁千星 月組 3 3 6
15 水美舞斗 花組 2 3 5
16 和希そら 宙組 2 2 4
16 永久輝せあ 花組 2 2 4
18 瑠風輝 宙組 1 1 2

 

基本的に東西両8枚正2番手東西両6枚正3番手スターの証であり、

この枚数にたどり着くまでがまさに「至難の道」なわけですね。

 

改めてスターの序列まとめと、今後の鍵

 

さて、それではこの舞台写真枚数の一覧表に、

先ほどのル・サンクの掲載ページ、

そして先日私がまとめたスターの格をあてがってみると、こちら。

 

順位 スター名 写真合計 ル・サンク
1 柚香光 花組 16 1ページ 次期トップ
1 礼真琴 星組 16 1ページ 次期トップ
1 彩風咲奈 雪組 16 1ページ 2番手
1 芹香斗亜 宙組 16 1ページ 2番手
5 月城かなと 月組 12 1ページ 2番手候補
6 凪七瑠海 専科 10 1ページ 東上主演
6 愛月ひかる 星組 10 枠有り1ページ 東上主演
8 桜木みなと 宙組 8 1ページ 3番「目」
8 彩凪翔 雪組 8 枠有り1ページ 3番「目」
10 朝美絢 雪組 6 枠有り1ページ 階段1人降り
10 瀬央ゆりあ 星組 6 枠有り1ページ 階段1人降り
10 瀬戸かずや 花組 6 1/2ページ 東上主演
10 鳳月杏 月組 6 1/2ページ 階段1人降り
10 暁千星 月組 6 1/2ページ 階段1人降り
15 水美舞斗 花組 5 1/2ページ バウ主演
16 永久輝せあ 花組 4 1/2ページ 階段1人降り
16 和希そら 宙組 4 1/2ページ バウ主演
18 瑠風輝 宙組 2 1/2ページ バウ主演

 

ね、分かりやすくリンクしているでしょ?

 

ということでこちらが劇団から評価されているスターの序列に

限りなく近い一覧表になっているんじゃないかなーと思うわけですが、

これでまとめてみると、瀬戸かずやの東上主演

いかにビックリニュースだったかが分かるでしょう。笑

 

しかしながら、これは全て組替え前の出来事であり、

ご覧の通りいくつか順番の矛盾が生じています。

 

そんな序列を今後はガンガン壊していくわけになるわけですが、

気になることを箇条書きでまとめてみました。

 

 

■今回記事を書くために調べていて何に一番驚いたかって、

花組の別格コンビ・瀬戸と鳳月1/2ページ掲載であるということでしょう。

 

これは下級生2番手の柚香に気を使ってのことと思われますので、

この度の柚香トップ内定、鳳月の組替え、

そして瀬戸の東上主演によって一気に変わることは明白。

 

月組に目をやると、現段階では鳳月と暁のスターの格としてはほぼ同格。

学年が上な分だけ、やはり鳳月の方が序列的には上でしょうかね?

 

とはいえ、暁が枠有り1ページ掲載になるのは時間の問題でしょうから、

次作でのル・サンクの扱いが気になるところ。

 

■さらに花組には永久輝が組替え。

瀬戸、水美、永久輝のル・サンクの扱いは同格だけれども、

舞台写真はさすがに学年順に並んでいるのが現状です。

 

東上主演する瀬戸が1抜けするのはもちろんですが、

水美>永久輝となるには、やはりこちらも

ル・サンクで枠有り1ページ掲載になるか否かが鍵となるでしょう。

 

というわけで、『A Fairy Tale』のル・サンクの掲載ページが

一つの大きな鍵になりそうですね。

瀬戸が枠有り1ページになるのは確定として、水美の運命やいかに。

 

■そしてにわかに気になる、愛月VS桜木宙の御曹司序列バトル。

桜木は愛月が果たせなかったル・サンクまるまる1ページを

『オーシャンズ11』で見事果たしました。

 

専科へ異動した愛月をすぐに抜き去るかと思いきや、

ここでまさかの星組への路線復帰。

 

舞台写真ではまだ愛月に追いついておらず、

ここの2人の序列はいまだ不透明と言えるでしょう。

 

愛月が不穏なのは、ここで星組で2番「目」扱いまで

一気に上がるだけのポテンシャル(東上済みの舞台写真10枚)があることです。

 

まさに人事のカンフル剤として、これからの暗躍が期待される愛月。

果たして礼真琴お披露目公演での舞台写真、

そしてル・サンクの扱いが気になるところです。

 

ル・サンクと舞台写真枚数から見えてくるもの

 

ということで、ル・サンクと舞台写真の枚数を見れば

スターの序列が見えてくる、というお題で書いてきましたが

皆さん何となくお分かりになりましたでしょうか?

 

改めて振り返ってみると、出版物やグッズというものは

そのスターの劇団からの評価(序列)

非常に分かりやすく明示されていますよね。

 

今後はただ階段降りで何番目に降りてきたか、だけではなく

こんなところにも注目してみると面白いかもしれません。

 

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