三者三様の次期2番手候補たち

 

望海風斗、珠城りょう、瀬戸かずやの退団により、

番手変動が起きる見込みの花組と月組と雪組。

 

いわゆる「普通」の人事とは、

番手がそのまま繰り上がることを指しますので、

次期2番手候補はそれぞれ、

水美舞斗、鳳月杏、朝美絢の3名になるわけですね。

 

本日はそんな、次期2番手候補生たちに注目してみます。

 

三者三様の次期2番手候補生

 

水美舞斗、鳳月杏、朝美絢の3名は、

当ブログが勝手に観測しているスターの格で言うと、

ほぼ同じであると推察されます。

 

東上主演済みで、舞台写真が3枚で、ル・サンクが枠有り1ページ。

しかしながら3番手羽根は背負っておらず。

 

花組も月組も雪組も次の大劇場公演がレビュー付き公演ですから、

エトワール以外で2番手をボカすことが出来ない。

よって羽根の有無含め、2番手候補の3人に注目が集まるわけですが、

よくよく考えると置かれている状況が微妙に違うんですよね。

 

花組の水美舞斗は、トップが同期の柚香光。

続く番手は97期筆頭格にして御VISA様までついている永久輝せあ。

 

月組の鳳月杏は、トップが下級生の月城かなと。

続く番手は98期筆頭格の暁千星。

 

雪組の朝美絢は、トップが上級生の彩風咲奈。

続く番手はバウ主演未経験の綾凰華&縣千。

 

微妙な差に見えて、実はとんでもなく違う気がする、

それぞれについてもう少し検証してみましょう。

 

2番手スターというポジションの行方

 

まずは花組の水美舞斗、95期生。

永久輝せあが花組にやって来た時点で多くの人が、

そう遠くない未来に抜かされることを覚悟したはずです。

 

ところが『はいからさんが通る』以降、

階段降りでガッツリ上に来ているどころか、東上主演まで決めてみせた。

露骨に水美舞斗>永久輝せあという序列を明示しています。

 

完全なる正2番手リーチなわけですが、

花組は柚香光→永久輝せあという流れであることがほぼ決定項でしょうし、

平成宝塚史以降、男役のトップ同期引き継ぎは一度も起きていませんので、

今後一体どうするつもりなんだろう?というのが気になるところ。

 

 

続いて月組の鳳月杏、92期生。

こちらも現月組トップの珠城りょうと同時退団するのではないかと

覚悟していたファンも少なくなかったはず。

 

しかしながら彼女はまだ在籍することを選んだし、

専科異動も任ぜられなかった。

よって月組に骨をうずめる覚悟なのでしょう。

 

今までの流れからしてトップ候補とは考えにくいわけですから、

辿り着く先は瀬戸かずやコースだと思われます。

あとはどうスターの道を演出して貰えるか、ですかね。

 

 

ラストが雪組の朝美絢、95期生。

トップは上級生、下級生の路線組は3期以上離れている。

よって今、雪組は綺麗なピラミッド体制が構築されつつあります。

 

ファンの贔屓目抜きにしても一番正2番手候補っぽいのに、

そう見えないのは、劇団のプッシュがいまいち感じられないからでしょう。笑

そもそもついこの前まで4番手スターでしたしね。

 

公演順的に3人のうち一番最初に答えが分かる予定なわけですが、

東上の円盤発売が決定するなど、

着々と2番手への道を整えつつあるわけですが、果たして。

 

怖いのは「組替え」よりも

 

あるあると言われながら、路線格の組替えが起きないまま、

彩風咲奈お披露目公演がスタートします。

 

このままいくと、水美舞斗と朝美絢が少なくとも2番「目」以上に辿り着き、

そう遠くない未来に桜木みなとも同じポジションに上がる見込みで、

劇団は着々と95期体制に駒を進めつつあります。

 

同時に、95期トップには現段階で必ず上級生2番手が付いています。

早期就任により上級生を抜いている、というのが正しい表現ですが、

その流れで瀬戸かずやは最後の最後で正2番手の座に辿り着きました。

 

彼女のように、最近は2番手羽根を背負っても

トップにならない事例が続いていますので、

必ずしも全員がトップの座には就けないかもしれません。

しかし少なくとも2番手にならなければトップの座にはたどり着けません。

 

書いていて思ったのは、怖いのは誰かが組替えしてきて潰し合うことよりも、

スター自身が退団を選ぶことかもしれないなと思ったり。

 

三者三様の2番手候補スターたちは、

果たして新体制でどのような立場を与えられるのでしょう。

その行方やいかに?

 

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コメント

  1. こころ夫人 より:

    いつも楽しく拝見しております。
    新体制に伴い、様々変化してゆくのでしょう、また、この不安定な状況下でもあります。

    「スター自信が退団を選ぶ」、ありえそうで、本当に怖いです。考えたくない、かも、です。すみません、後ろ向きですね。

  2. AKIRA より:

    2番手争いですよね。
     雪は朝美さんで間違いないと思いますがね。月は鳳月さん。でも花は分かりませんね。今の流れだと水美さんでしょうがね。それと2番手退団が既定路線化されると、ジェンヌさんにとって新たな選択肢が確立されるのではないでしょうかね。トップの重圧は耐えられないけど2番手の美味しい立ち位置と伸び伸び感には魅かれるわ・・・みたいな。
     既2番手の芹香さんと愛月さんの今後も目が離せませんよね。個人的には愛月さんはトップになって欲しい!でもロミジュリでトップ娘役の舞空さんが羽根を背負っていたのが驚きでしたね。最近、一本物ではトップ以外は背負っていないと思うのですが。愛月さんとの格差を感じさせられました。。。。
     

  3. 12がつ より:

    釈迦に説法ですが、花、月、雪で候補になっている水美、鳳月、朝美以外でいま2番手(目)になれるのは専科の凪七瑠海、93期の芹香斗亜、愛月ひかるのみ。
    このメンバーのシャッフルのような無駄な人事はあり得ない、と思えば、そのままそれぞれが番手を上げるのが自然で平和です。
    雪組は学年順、ポスター入り、東上、東上公演のBlu-ray発売と条件をすべてクリアしているにも関わらず、CH初日に羽根を背負って階段を降りてくる姿を見るまでは…となぜか予防線。
    その理由は劇団の塩対応なんですが、果たして今もそうでしょうか?
    朝美絢には3番手経験がないというのもよく言われる事ですが、エストレで3番手羽根を背負って退団した七海ひろきを思うにつれ、シルクロードで3番手羽根を背負うことがなかった彩凪翔との違いを想像します。
    果たして雪組は彩凪翔が3番手、朝美絢が4番手だったのでしょうか?
    はばたけ、ボレロでは朝美に2番手の経験を積ませ、ボレロでは3番手羽根を背負わせた。外箱の羽根は意味なし、それなら彩凪も経験済みと言う人もいますが、タイミング的にどうでしょう?
    その後年明けからはブリネクが始まり、最終回のゲストは彩風咲奈の時の望海風斗と同様、新トップの彩風咲奈。
    すべて8月に向けて計画的に準備されていると感じるのは、贔屓の欲目でしょうか?
    いずれにせよその時まで答えは分かりませんが、羽根を背負って降りてきたあかつきには、スター付箋を追加販売して欲しいと思っています。

  4. MS より:

    一昔前ならば、2番手級の別格さんが大勢いらっしゃいました。
    劇団がトップにすると決めたスターは、何が何でも路線を走らせ、それ以外は、よほどのことがない限り正路線を走らせてもらう事はありませんでした。
    花組なら柚香光からの永久輝、月組なら月城かなとからの暁で、以前の劇団なら、この2人に迷わず2番手羽を背負わせていたでしょう。そして、予想以上にファンが増えてきた水美、鳳月の2人は、ディナーショー等でファンクラブへの労いをする。ディナーショーは劇団に貢献してくれたファンクラブへのお礼みたいな感じでしたから。
    しかし、美弥さんのことや、昨今のSNSの普及で、随分、劇団の様子もかわってきました。英真さんが劇団理事になられてから変わったような気もします。生徒の声を聞いてくださってるのかなと思ったりもしてました。
    色々な人事が、まだまだ試行錯誤しながら行われているのかなと感じます。
    私も、以前は祐飛さんや涼さんのようなシュッとした男前が好みでしたが、最近は年齢のせいか、見たい生徒さんも変わってきました。
    万人に満足させる人事なんてありえないでしょうが、水美、鳳月両名のファンが笑顔と感涙で最後を迎えられる人事であってほしいと思います。

  5. ゆいまーる より:

    こんにちは!
    いつも楽しく拝読させていただいています。
    ご贔屓さんがあーさ、準?ご贔屓さんがマイティの95期
    応援団の一員として、今回は特に興味深いテーマでした。

    トップさんと3番手(目)のメンバー構成や着々と条件が
    揃いつつある点を見ると、この中ではあーさが若干有利な
    感じがしますが、確かにこれまでの劇団の対応を考えると、
    FFで二番手羽を確認するまでは、安心できない気がして
    います。
    (期待し過ぎると、そうでなかった時の失望が大きいので、
    少し自重の意味も込めて)

    ちなつさんはあきらさんコースが濃厚ですが、その場合は
    「フォーカストリオ」で翔様だけ3番手退団という結果が
    少し残念が気もします。
    (ご自分で選ばれた道、タイミングかとは思いますが)

    ただ同期トップとおVISA様に挟まれたマイティが、たとえ
    2番手(目)になっても難しい立ち位置であろうことは理解
    してますが、個人的に「スター自身が(志半ばで)退団を
    選ぶ」ことはないのでは思ってます。

    確かに正2番手羽を背負ってもトップにならない事例が続いて
    いますが、いずれも「上級生2番手」のケースですし、中卒の
    マイティはれいちゃんと同様、95期生の中では最年少なので、
    「待てる」期間が他の同期より少し長いかもと期待(希望)
    しています!

    いずれにしてもCH以降、徐々に答えが見えてくるのが楽しみ
    ですね♪