花の95期生・別格スター&退団者編

宝塚95期生といえば、

人気実力備えたスターがひしめく伝説の学年。

 

これまで愛希れいか、実咲凜音、妃海風の3名のトップ娘役を輩出し、

柚香光、礼真琴、月城かなと、桜木みなと、朝美絢、瀬央ゆりあ、水美舞斗の

いわゆる95期生七福神(勝手に命名)が現在も男役スターとして活躍中。

 

だがしかし、よく名前を出される以上10名以外にも

実力を備えた別格スターはたくさんいる(いた)のです!!

 

というわけで本日は、

そんな95期生別格スターたちに焦点をあて、まとめていきたいと思います。

 

輝く95期生別格スターたち

輝月ゆうま (月組)

 

95期生別格といえば、まずは彼女でしょう。

 

男役らしい体躯にハッキリとした顔立ち、安定した歌声、

そしてヒーローも、悪役も、イケメンパパも、宇宙人も、変な声の女役も

なんでもこなしてしまう、その素晴らしい演技力。

 

ビジュアルと実力を兼ね備えた

スーパースターと言っても過言では無いと思います。

 

ここではっきり断言してしまうと、

100周年以降の新規orライト宝塚ファンって、

誰もが一度は「輝月ゆうまって凄い」の道を通ると思うんですよね。笑

 

トップ、相手役、2番手、若手、とスターを覚えていって、

別格スターを覚え出すくらいに彼女という存在を認識するか、

あるいは「95期という凄い学年がいるらしい」という流れから

上記の3人娘に七福神を覚えてからの彼女にたどり着くか…。

 

いずれにせよ、彼女を悪く言う宝塚ファンって

私は見たことがありません。(ド断言)

 

それくらい、彼女は別格スターとして多くの人たちから認められ、

また活躍しているといえると思います。

 

これからも名バイプレーターとして、

月組を引っ張っていってくれることは間違いありません。

 

とはいえ、似たような持ち味の鳳月杏の組替えにより、

彼女の立ち位置は今後どう変わっていくのか…こちらも非常に気になるところです。

 

晴音アキ (月組)

 

95期生の入団成績といえば、首席の礼真琴にはじまり、

水美(3番)、実咲(4番)、妃海(5番)と続き、

その次が現在も月組で活躍中の晴音アキ (6番)

 

彼女も輝月同様、月組で現在も活躍しており

その安定した実力で組をしっかり支えてくれています。

 

彼女はとにかく歌唱力に定評があり、

現在既にエトワールを3回(新公・博多座・龍の退団公演)も経験。

 

芝居も若手時代から『月雲の皇子』パロや

『春の雪』みねといった印象的な役柄を次々こなし

『エリザベート』では同期シシィを案じるリヒテンシュタインを、

『夢現無双』ではお茶目な悪役、出雲阿国を演じ、好評を博しました。

 

個人的に、あの特徴的なファニーフェイス

遠くから見ても一発で彼女だと認識できるので大好きです。笑

 

輝月とともに、これからも月組を支える名脇役として

ぜひ活躍していって欲しいですね。

 

愛すみれ (雪組)

 

その晴音アキ (6番)に続く成績で入団したのが

雪組在籍中の愛すみれ(7番)

 

彼女も晴音同様、歌唱力に定評があり

『凱旋門/Gato Bonito!!』『ファントム』と

望海政権において2作連続のエトワール。

 

直近の『壬生義士伝』では多くの芸者を引き連れ、

その見事な歌唱力を一場面披露していました。

 

彼女は濃くてハッキリした顔立ちなので

顔の圧が強めな雪組路線の中でも存在感が負けていないのが印象的。

 

個人的に思うことは、彼女は現在スカステで

スカイレポーターズ(要はインタビュアー)を務めているわけですが

とても仕切り上手だったんですよね。

 

受け答えが聡明で、ベタつき過ぎずサクサク進行していて

コーナーが見やすく非常に好印象。

 

雪組は仕切り上手な真那春人(彼女もスカイレポーターズ)もいますから

舞台上だけでなく、広告塔の立場としても活躍し、

雪組を引っ張っていって欲しいなと思います。

 

彩花まり (宙組)

 

その、愛すみれ(7番)に続く成績で入団したのが

宙組に在籍していた彩花まり(8番)

(なので個人的には晴音・愛・彩花は別格歌うま3人娘と認識しています。笑)

 

彼女もまた歌唱力に定評のあるスターなのですが、

その名を轟かせたのは博多座公演『王家に捧ぐ歌』でのアムネリス役でしょう。

 

アムネリスといえば、これまで檀れい、伶美うららという

スーパー美貌に音程迷子な娘役たちが演じてきたわけですが、

彼女が博多座でこの役を演じたことで

「宝塚史上初めて正しい音程で歌ったアムネリス」となったわけです。笑

 

彼女のアムネリス役は当時相当な衝撃に包まれたようですが

蓋を開けてみればキッチリこなしてみせるあたり、彼女の実力は本物でした。

(そしてこの采配を揮った人は本当に凄いと思う。)

 

その後、同期・実咲の退団公演『王妃の館/VIVA! FESTA!』でエトワールを務め、

次作『神々の土地』で伶美うららとともに退団していきました。

 

現在は外部で活躍中で、

先日見てきた東宝『エリザベート』で彼女の名前を見つけたときは

とても嬉しかったです。

 

伶美うらら (宙組)

 

その圧倒的美貌、新公ヒロ4回に外箱ヒロ4回も務め、

池銀ガールでありながら、残念ながらトップに立たなかったという

悲運の娘役の象徴的存在である、伶美うらら。

 

その美しさは鬼才・上田久美子に創作意欲を掻き立てるほどであり、

『翼ある人びと』『神々の土地』なんてどう考えてもうららありきでありながら

多くの人に感動を与える名作を生み出させる存在でした。

 

彼女にまつわる都市伝説といえば、

『エリザベート』のマダム・ヴォルフのスター写真があまりに美しすぎて

普段彼女をボコボコに叩いていたアンチもこぞって写真を買いに行き

増版と完売を繰り返してなかなか手に入らなかった…なんて冗談があるほどです。

 

そんな美しさを持っていながら、

驚くほど歌えないという欠点を抱えていた彼女。

人気もありましたが、同時に大量のアンチも抱えるスターだったとも言えます。

 

95期生の最初の8年くらいは

「彼女は果たしてトップ娘役になれるのか」が一番の話題の中心であり

そして結局のところ彼女はトップの座につくことはありませんでした。

 

この伶美がトップに立たなかった、

つまり、劇団の推しや美しさよりもまずは舞台技術優先となったのは、

現在の宝塚の事業方針転換の象徴だと私は思うわけですが、

今振り返って彼女の姿を映像で見ると…やはり美しい。

 

『神々の土地』でわざわざ彼女に向ってセリフで

「美しいものを見ることには価値がある」と言わせるだけありますよね。笑

 

悲しいのは、その素晴らしい美貌は

宝塚の世界だからこそ完璧に存在していたとも言えるわけで、

現在はもう映像の中だけの存在でしかありません。

ご覧になったことが無い方は、ぜひ一度見てみて欲しいなと思います。

 

95期生別格スターにも要注目

 

その他、ひろ香祐(星組)桜路薫(雪組)楓ゆき(月組)紫りら(星組)など

それぞれの組で上級生として活躍している95期生。

 

路線スター以外にも実力を秘めたスターがたくさんいて、

まさに黄金世代と言って良いでしょう。

 

七福神だけでなく、彼女たちもまた宝塚を支える貴重な存在。

これからの活躍も大いに期待したいところです!!

 

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コメント

  1. 95期基地 より:

    星乃あんりチャンと真鳳つぐみチャンがこの中に居ないのは、解せぬ( ´Д`)y━・~~
    100万歩ゆずっても星乃あんりチャンは歌劇のスターポートも入ってたやし( ´Д`)y━・~~
    たのんまっせ( ´Д`)y━・~~

    • 蒼汰 蒼汰 より:

      コメントありがとうございます‼
      実は星乃さんは掲載しようかどうか最後まで悩んだのですが…。ごめんなさい、彼女も可愛らしくて素敵なスターさんでしたよね。

  2. ヅカオタ より:

    仰られた通り、僕もまゆぽんすごい!!と思ったクチです笑
    そして、まゆぽんを見るたびに、なんで新公主演経験させなかったのかなと思います。
    顔は三浦翔平に似てて、身長も高い、男役としてのオーラもあり、歌も演技もうまい。
    たまきち、ありちゃんという超御曹司に挟まれたことと、芸達者すぎて別格路線という色を付けたくなかったのかもしれません。でも、おだちんがいたからよかったものの、月組の休演×2でまゆぽんが代役であれば高い質が保証されたでしょうし、花星の95期トップの別格2番目・3番目としてまゆぽんが組替えできれば歌・演技として貴重な支えになったと思いました。
    月組での彼女の扱いを見ると、もっとかっこいいまゆぽんを見たいなと思ってしまいます。(お芝居はキワモノ枠でもいいのですが、ショーはもっとかっこいいシーンを味わいたいと)
    よければ蒼汰さんのご意見を聞かせていただきたいです。

    • 蒼汰 蒼汰 より:

      コメントありがとうございます‼
      おっしゃる通り珠城&暁の御曹司に挟まれ、数少ない枠を同期の朝美絢に奪われてしまい、
      比較的早い段階から抜擢されていたにも関わらず、残念ながら新公主演は叶わず…。現存する当時のブログを見ると、結構惜しまれていたようです。
      彼女の場合、一度も正路線に乗っていませんので組替え候補には名前が上がらないのでしょうね…(同じ立場で組替えしたのは凛城きらくらい?)
      何でも卒なくこなせるからこそキワモノ枠もできちゃうのが難しいところ…そろそろ正統派な役を見たいですよねー。

  3. やまと より:

    いつも記事を楽しく拝読しております。特に一歩引いた視点からのスター分析は他の宝塚系ブログ・ツイッターであまり見ない内容なのでとても興味深いです。今回の95期別格勢についての記事、雪組ファンとしては愛すみれさんが絶賛されていてとても嬉しかったです(路線外のスターを紹介する記事ってあまりないので……)。95期以外の各組別格についての記事も拝見してみたいです。

    • 蒼汰 蒼汰 より:

      コメントありがとうございます‼
      愛すみれさん、私も大好きです。現在放送中の永久輝バウ(初見中)でも要所を押さえた出番で活躍されていて素敵です!!
      別格シリーズはいつかやってみたいと思っていますので、タイミングがあれば書こうと思います。
      というか構想はあるのでもうすぐ書くかもしれません…お楽しみに!!

  4. 和世 より:

    いわゆる95期の代表的に名前が挙がる7名より、別格と呼ばれる方々の方が気になります。

    『チェ・ゲバラ』では風間柚乃さんが注目されがちでしたが、個人的に最も目を惹いたのは、レイナ役の晴音アキさんでした。
    (彼女が95期生であることを知ったのは観劇後です)
    愛すみれさんも同じです。
    力のある方については、期やトップランナーであるか否かに拘わらず
    きちんと評価されてほしいなと思います。

    私が拝見した伶美さんは、彼女の退団公演でもあった『神々の土地』
    だけなので、直接的に歌声を聴いたことはほとんどありません。
    お芝居は敢えてそういう演出をされたのでしょうし、
    ショーのパレードも彼女の声域に合っていたのか、そこまで気になりませんでした。

    伶美さんだけは初めて「美しいことも実力」なんだと思いました。
    ルックスは付随だと考える私ですが、ああまでの美貌は実力ですね。

    • 蒼汰 蒼汰 より:

      コメントありがとうございます‼
      晴音さんって舞台で本当に(良い意味で)目につきますよね。安定ある芝居の中にも彼女らしい色もあるというか。
      舞台は真ん中に立つ主役だけでは成立せず、周りに実力者がいてこそだと思いますので、彼女たちのような実力者にはぜひ今後も活躍して欲しいと思います。
      実は私も伶美さんの壊滅的な歌を実際に見たことが無いので、
      上手に使われている『翼ある人々』『エリザベート』『神々の土地』なんかはその美しさだけにひれ伏したくなります。笑

  5. あきら より:

    初コメントです!
    蒼汰さんのブログは客観的で自分でも気づかなかった視点が多く、いつも更新を楽しみにしています。
    95期、いわゆる路線スターと呼ばれる方々に目がいきがちですが、脇を固める別格の方々が本当に素敵ですよね。
    輝月さんも大好きですし、個人的に星組を応援しているのでひろ香さんや紫さんをついつい舞台でも見てしまいます。
    ひろ香さんのダンスが本当にダイナミックで素敵なのでぜひまた観劇の際は注目してみてください。

    • 蒼汰 蒼汰 より:

      コメントありがとうございます‼
      95期生は別格もまさにスターの宝庫って感じですよね!!
      ひろ香さんのダンスですね、来週星組公演を観劇予定なので、注目して見てみたいと思います!!^^