宿命を変えるスターは誰だ ~宙組人事考察2019上旬編~

人事考察シリーズ、ラストの宙組。

先日の退団発表を含め、

ついに新体制への大いなる断行が始まったようですね。

 

[宙組スターデータ]

トップスター:真風涼帆(92期)

トップ娘役:星風まどか(100期)

二番手スター:芹香斗亜(93期)

男役スター:

・澄輝さやと(91期) ※次作退団

・凛城きら(92期)

・蒼羽りく(93期)※次作退団

・桜木みなと(95期)

・和希そら(96期)

・留依蒔世(97期)

・瑠風輝(98期)

・鷹翔千空(101期)

 

あくまで主観で色々妄想するだけの記事ですので

真に受け過ぎず、「ふーん」程度に読み流して下さいね。

 

前回(半年前)の記事はこちら

(外部リンク)「待望の生え抜きトップ」という呪縛 ~宙組の未来考察~

 

一つの時代の終わり

 

前回の記事を書いた後、愛月がまさかの専科異動。

そして今回、澄輝・蒼羽の退団発表。

宙組の一つの時代が終わろうとしていますね。

 

この1か月、大空・凰稀政権時の宙組作品をスカステで見かける機会が多く、

改めてなんとーなーく眺めて見てみました。

具体的に言えば『Apasionado‼︎Ⅱ』『NICE GUY‼』『風と共に去りぬ』

 

この頃をリアルタイムで私は知りませんが、

きっと宙組の未来は明るかったのかなぁと思いを馳せずにいられません。

 

新設された組にもスターを‼という気概の元、

劇団側も大きな期待をかけて育成してきましたし、

スタイリッシュな宙組にピッタリな若手たちがたくさんいました。

 

だがしかし、結果は皆さんご存知の通り。

過去の作品の階段降りを見ていると、

後にトップに立ったのは組替え生ばかり。

 

今更、愛月・蒼羽にかけた新公主演7回というリソースに対して

どうこう言うつもりはありません。

残念ながら結果が伴わなかった、それだけです。

 

どちらかというと気になるのは

大空・凰稀政権時のスターの構図と、朝夏・真風政権時のスターの構図が

あんまり変わらない気がするということです。

 

繰り返される宙組の宿命

 

重ねて言いますが、当時をリアルタイムで知りませんので

スカステ映像と他人様のブログ等で得た知識で恐縮ですが…。

 

大空・凰稀政権時のスターの構図で言うと、

トップの下には蘭寿とむ(82期)北翔海莉(84期)が控えており、

さらにその下には以下の宙組生抜き生がいました。

 

悠未ひろ(83期)

十輝いりす(85期)

蓮水ゆうや(88期)

春風弥里(88期)

凪七瑠海(89期)

七海ひろき(89期)

 

ここに書きだしたスターたちは、

全員が一度は階段降りを経験し、将来を期待されながらも蓋化し、

退団・もしくは組替えしていった人たちです。

(89期生コンビはまだ在籍しておりますが)

 

この頃に新公主演していたのが

澄輝(91期)蒼羽(93期)愛月(93期)という面々。

 

そして朝夏・真風政権時になると、

今度はこの3人+凛城蓋化

桜木(95期)和希(96期)留依(97期)瑠風(98期)と続きます。

 

…うん、やっぱり、

歴史が繰り返されるようにしか見えませんね。笑

 

違うことと言えば、

ひとつ前の時代(91~93期)が舞台技術よりもビジュアル特化なのに対し、

今の若手達はビジュアルよりも舞台技術特化、という価値観の変容でしょう。

 

このあたりは現在の宝塚が舞台技術偏重主義であることを思うと

事業元の方向性とシンクロしていると考えれば、

まぁ自然なことなのかな?

 

なので、このままいけば歴史は繰り返され、

真風から芹香へバトンタッチする頃にまた御曹司(例えば月城・永久輝)

組替えしてきてトップに座る、ということになってしまうのかもしれません。笑

 

宙組の宿命を変えられるスターは誰か

 

普通に考えれば、宙組はまだ創設して20年。

ひとりのスターがトップに立つのに約13年必要なことを思えば、

生抜きスターが今すぐ生まれるなんて、難しい話だと思います。

 

ですが、劇団側はそう簡単には諦めません。

愛月がダメなら次は桜木や‼(巻き舌風に)という強い意志のもと

ついに95期生の4番目、桜木みなとにスポットライトが当たりました。

 

彼女の万人受けする爽やかなビジュアル、

全てが平均点越えする舞台技術を考えると

私が勝手に思っている「宙組」っぽくはないですけど、

 

逆にそういうスターこそが

宙組に風穴を開けることができるのかもしれません。

 

『オーシャンズ11』が一本物のため、

羽根での番手判断が出来ないことを思うと

(花・星もそうでしたが、番手ボカシに最適な作品やなぁ)

彼女の劇団側の扱いが判明するのは、その次の作品まで待たねばなりませんね。

 

しかし、真風政権が5~6作だと想定すると

結果を出すまで待てる期間は非常に短そう、まさに正念場でしょう。

 

もし、彼女が結果を出せなかったら?

桜木がダメなら次は鷹翔や‼(巻き舌風に)となるんでしょうね、きっと。笑

 

果たして「御曹司の墓場」なる宙組の宿命を変えるスターは誰なのか、

それともまだ生まれてすらもいないのか。

まずは桜木みなとに最大限の期待と激励の想いを送りたいですね。

 

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コメント

  1. 和世 より:

    凜城きらさん、もっと上(美風さんぐらい)の方だと思っていました。若手さんにはできない役柄が多い印象なので。
    (どなたが何年に入団等のデータ的情報に疎いもので…)

    大空さんの前、大和さんがトップを務められていた時の『黎明の風』
    を観たのですが、当時から比べると確かに舞台技術の向上・特化に
    力点がある気がします。

    朝夏さんの退団公演から次作まで、宙組さんに縁があるのか(大劇場)公演をすべて観ています。
    顔とお名前が分かる方が増えてきた中での退団は残念ですが、
    しっかり拝見したいと思います。
    (『オーシャンズ11』は、ビジュアルに多少偏っても
    何とかなりそうな気がします…)

    • 蒼汰 蒼汰 より:

      コメントありがとうございます‼
      凜城さんは役柄的にも路線的というより専科的というか、脇だけど目立つというか、不思議な役が多いですよね。アレクサンドラとか。
      昔は高身長が売りでとにかくビジュアル特化だったと思いますが、今は特に若手達の実力は確かなものですからねー。
      名前を覚えつつあるときが一番楽しく、また退団が寂しい時ですよね。『オーシャンズ11』は私も楽しみです‼

  2. ys より:

    コメント失礼いたします。
    人事考察シリーズを読ませて頂いて、(今に始まった事ではないですが)劇団からの扱い(とそれを盲信する信者)と、多数派(と思う)ファンの評価と想いはあまりにも解離しているなぁ、と。
    典型例は月現トップと現2番手、朝美さんと永久輝さん、等々…
    月組問題はもはやどうする事も出来ませんが、永久輝さんを異動させて朝美さんをトップにするのはさほど難しくないように思うのに、そうはなりそうにない。
    宙組は…途中まで劇団とファンが一緒になってスターを押し上げようとするのに、劇団が一方的に簡単にスターを見放して、ファンは置いてきぼりのように感じます。少なくとも七海氏に役変わりとは言え事実上の主演(スカーレット)をさせたり、愛月氏にジンクス付きのルキーニをさせた時はそれなりの期待はあったのでしょうに…もちろんここでダメの評価が下った可能性は大いにありますが。ファンとの想いは解離する一方のように感じます。
    歴史は繰り返すのでしょうか?

    • 蒼汰 蒼汰 より:

      コメントありがとうございます‼
      内部と外部の評価のズレは、どの企業でも起こりうる(例えばスポーツなんかでも)ことですからねー。
      外からは見えない内的要因があるんだろうな、きっと、という言葉でいつも納得させています。笑

      勝手なイメージなのですが、宙組の路線スターって上昇志向薄めなイメージなんです。
      私なんかが抜擢されてしまって…みたいな控えめ感があるというか。七海はじめ、蒼羽、瑠風、澄輝なんかもそうですよね。
      これまで組替えトップばかり迎えてきた和やかな組の精神が、なかなか競争心を煽らない風土になっているのかもしれません。
      だからこそファンの想いと乖離があるのかなーと思うのですが、桜木はどうやら野心がおありになるタイプのようですので、どうなることやらですね。

  3. 通りがかった人 より:

    色々と発表されましたね。
    澄輝・蒼羽の退団が発表された時、
    そうかとうとう退団かあ。今までよくがんばったよね。お疲れ様と思いました。
    蒼羽・愛月が新公主演していたころは、まだこの二人に期待する?と思ってましたけどね。
    本人達は本当にがんばって努力してました。でもね、だめなものはダメなんです。
    やっぱり蒼汰さんが言われるように控えめ感があって競争心が足りないのかも。
    やっと桜木に光が当たり始めたんです。臆せずがんばってほしい。
    澄輝・蒼羽も一本物で退団?って思われているようですが、それぞれの役に見せ場があり、
    それもその場面は彼女達が主役です。1場面まるまる大劇場のお客さんの視線を集めるのです。退団のいい花道になるのではないかな。
    最後の日まで見守りたいですね。

    • 蒼汰 蒼汰 より:

      コメントありがとうございます‼
      そうなんですよね、確かの彼女たちは持てる力全てを使って頑張っていたと思いますが…
      それが実らないのが芸事の世界のわけで難しいですよね。
      退団の時期は本人の希望と、劇団側の意向と、いろいろありますからね。
      私も別に一本物での退団、それはそれでゴージャスでええやんって思いますが…。
      ぜひ最後まで応援したいと思います。