壊れゆく宝塚の「ジンクス」

昨日の「北翔海莉の母・脱税疑い」のニュース、非常に衝撃的でしたね。

 

これに関しては以前から個人的に思うところがあり、

この2日間ずっとパソコンの前でうんうん考えあぐねていたのですが

…現時点で一つの記事としてまとめられませんでした。笑

 

いやだって内容的に非常にナイーブだし

適当にまとめて適当に書くなんて個人的にはできないもんで、

いつかきちんとまとめて記事を書こうと思います。

…って言って、結局書かなかったらすいません。笑

 

と、いうわけで本来昨日上げようと思っていた記事を

予定通り掲載いたします。

 

☆★☆★☆

 

先日の舞空瞳組替えの報、

何が驚いたかって、その発表のタイミングです。

 

普通に考えて、

同じタイミングで組替えとなる鳳月杏と

なぜ一緒に出さなかったのでしょう?

 

鳳月杏組替え発表時は紅・綺咲退団発表前、

こんなバレバレな人事異動を発表することなんて

SNSで白封筒を晒すようなレベルのものだからでしょうか?笑

 

何よりも、今まで暗黙のルールとして

「組替えが発表されたら、全員の異動が終了するまで次の組替えは発表されない」

というジンクスがあったのですが、それが破られたわけです。

(でも実はこれ「トップ人事は除く」などという都合の良い裏ルールもあるらしい?笑)

 

ジンクス、それはつまり「因縁のように思う事柄」(出典:大辞林 第三版)であり

後に続く事柄の前兆のような意味合いがありますが、

最近、そんな宝塚的ジンクスの崩壊事例がそこそこ起きていると思います。

 

例えば、中卒娘役はトップになれない、

というジンクスを打ち破った愛希れいか。

 

新公ヒロインをやってない娘役はトップになれない、

というジンクスを打ち破った仙名彩世。

 

その他、首席はトップになれない、

池銀ガールや理事ヒロはトップ娘役確約、などなど…。

様々なジンクスがありましたが、良くも悪くも打ち破られてきました。

 

そんなわけで、本日はそんな宝塚ジンクスの崩壊の中で、

とりわけ直近のトップ人事に関わることを取り上げていきます。

 

星組トップ・生抜き⇒外様の法則

 

まずは、星組トップの交互の法則。

 

これは、紫苑ゆう以降の星組トップスターが、

星組生え抜き⇒組替え外様交互に就任しているというものです。

 

・紫苑ゆう(生え抜き)

・麻路さき(外様:月組出身)

・稔幸(生え抜き)

・香寿たつき(外様:花組出身)

・湖月わたる(星組出身で組替え後に星組でトップ=生え抜き扱い)

・安蘭けい (外様:雪組出身)

・柚希礼音(生え抜き)

・北翔海莉(外様:月組出身)

・紅ゆずる(生え抜き)

 

湖月わたるは星組出身だから星組生え抜き扱いらしいです。

と、この時点でめちゃめちゃこじつけっぽいですよね。笑

 

以上の法則に乗っ取ると、次期トップスターを考えたとき、

生抜きの礼真琴はもちろん

芹香斗亜美弥るりかも星組出身ですからジンクスは崩壊するわけです、が。

 

たーまに、超大真面目に

「この法則があるから礼真琴はトップにならない」的な意見を聞くのですが

いやいや、ちゃんちゃらおかしいですよね。

 

ジンクスは規則ではなく、あくまで予兆なのですから

それに縛られてわざわざ人事采配をするなんてありえません。

 

もし凪七瑠海、彩風咲奈、柚香光が組替えしてトップになったら

「劇団も気にしてたんだなぁ」と思うのですが、

果たしてそんな事態が起こりうるのでしょうかね?

 

いずれにせよ、トップ本命:礼と対抗:芹香

どちらがトップになってもこの法則は崩れることになりますね。

 

トップへの大事なカード?ルキーニジンクス

 

続いて、超有名な『エリザベート』のルキーニ「伝説」。

 

これはルキーニを演じた人は必ずトップになるという法則なのですが、

歴代キャストを振り返れば層々たるメンバーばかり。

 

初代:轟悠

2代目:紫吹淳

3代目:湖月わたる

4代目:瀬奈じゅん

5代目:霧矢大夢

6代目:音月桂

7代目:龍真咲

8代目:望海風斗

9代目:愛月ひかる

10代目:月城かなと

 

8代目まではしっかりトップへ就任しています。

そして目下気になるのは…もちろん愛月ひかるの処遇でしょう。

 

当時の宙組の番手上、

ルキーニができるのは彼女しかいなかったわけですが

ぶっちゃけ今の彼女を見ると、トップへの道は黄信号状態。

 

いやいや、専科異動後もさくさく出番が決まり

どうやら劇団的にも諦めている様子は無さそうですが…。

果たして、この大きな大きな十字架を背負いきることはできるのでしょうか?

 

あ、月城かなとに関しては全く心配していません。笑

問題はどこでトップになるかですが…と、これは別の話題ですね。

 

ルドルフ・トップ就任にまつわるジンクス

 

『エリザベート』つながりで、もう1つルドルフにまつわるジンクスを。

 

それは、ルドルフとして出演した組ではトップ就任せず、

組替えしてトップになる、という法則だそうですが…

もはやここまでくるとこじづけ極まれりって感じしません?笑

 

一応、トップになったスターのみ抜粋で調べしてみると

 

初代:香寿たつき(雪組公演⇒星組トップ)

初代:和央ようか(雪組公演⇒宙組トップ)

2代目:絵麻緒ゆう(星組公演⇒雪組トップ)

3代目:朝海ひかる(宙組公演⇒雪組トップ)

5代目:大空祐飛(月組公演⇒宙組トップ)

6代目:凰稀かなめ(雪組公演⇒宙組トップ)

7代目:明日海りお(月組公演⇒花組トップ)

 

こんな感じです。

ルドルフって若手路線の役、しかも役替わりが多い枠ですから

何らかのタイミングで組替えすることが多いからな気がしますが…。

 

ちなみに、今の若手路線で抜き出してみると

 

芹香斗亜(花組公演)

柚香光(花組公演)

桜木みなと(宙組公演)

暁千星(月組公演)

風間柚乃(月組公演)

 

ということで、もし柚香光が花組でトップになった場合、

このジンクスも崩れることになります。

 

ジンクスは踊らされるものではない

 

と、ここまで書いて気が付いたのですが

芹香斗亜が宙組でトップ就任せず、花組と星組のどちらかに凱旋就任した場合、

必ず1つはジンクス崩壊するわけですね。

 

…はっきり言っていいですか?

 

心 底 ど う で も い い っ す 。笑

 

いやいや、劇団的には絶対気にしてませんって。

 

トップに立たせたい時には立たせるし、そうでないときは保留になる。

ただそれだけのことで、後付けはあくまで後付けです。

 

ジンクスとはあくまで予兆であり、絶対的なルールではありません。

今後を予見する目安なだけですから、

それに振り回されるのは私は違うんじゃないかなぁと思います。

 

とはいえ、ルキーニ伝説レベルになっちゃうと

守られると面白いなーと思っちゃうのですが、果たしてどうなることでしょう。

 

 

蛇足。

 

逆に、そんなジンクスたちよりも個人的に目下気にしているのは、

阪急初詣ポスターのモデルでしょう。

約10年で抜き出すと、超路線ばかりなのが一目瞭然ですね。

 

2019年度:きよら羽龍

2018年度:夢白あや

2017年度:舞空瞳

2016年度:鷹翔千空

2015年度:星風まどか

2014年度:美園さくら

2013年度:暁千星

2012年度:留依蒔世

2011年度:紫藤りゅう

2010年度:実咲凜音

2009年度:麻央侑希

2008年度:彩風咲奈

 

正直、こっちはジンクスというよりも

期待の新人を選んで掲載するわけですから、抜擢されるのはもはや当然です。

 

特に実咲・星風・美園と娘役の打率の高さが恐ろしい…。

舞空・夢白・きよらの三人官女の今後が気になるところです。

 

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コメント

  1. めー より:

    ジンクス。確かにヅカ友からはいくつものジンクスを聞きました。その友人もそのジンクスを信じていると言うより、噂があるよーと。こちら側で勝手気ままに話すのは楽しいなって。言うなれば井戸端会議の話題の一つだと思ってます。

    でも、実際、検証してみると面白いですね。ぴったりハマっていることもあり。こういうことで思うのは、最初に見つけた?言い出した人はそれはそれで凄いなーと。宝塚愛に溢れてます(爆)

    育てると言う意味で、重ねてきた結果がたまたまそうだった。ということもありえますよね。
    この役で勉強させたい。
    この役で飛躍させたい。
    この役で競わせたい。とかも。

    経営方針はある程度は変わるものですよね。
    宝塚もしかり。その時の会社のトップの方針で運営や人事人選方法も変わって当たり前のような気がします。

    話題のチョイスが面白いです!

    • 蒼汰 蒼汰 より:

      コメントありがとうございます‼
      おっしゃる通り、結局は楽しいおしゃべりのネタの一つとして、あーでもないこーでもないと話すのが楽しいんですよね。笑
      特にルキーニなんかは「この役で勉強させたい・飛躍させたい」感が強そうですよね。
      適度な出番でありながら狂言回しをし、かつニヒルな味を魅せなければならない…という、難しいが美味しい役回りですし。
      人事の変遷により事業方針も変わりますから、ジンクスが壊れゆくのも当然といえば当然ですね…。

  2. 文車 より:

    蒼汰様、こんばんは。
    宝塚のジンクスは他の宝塚ファンブログで触れております。そちらで触れている本公演ルキーニ役はトップスターになるとか、逆に新公ルキーニは大成することなく退団、ルドルフ役は組替えの上、トップ、若しくは退団、「風と共に去りぬ」の運転手役、「ノバ・ボサ・ノバ」のドアボーイ役は出世するとか、快挙に暇がありません。特に有名なのが首席はトップスター(娘役も含む)に成れないというジンクスです。これは「ベルばら四強」の一人、汀夏子さん以降、越える人材が現れなかったと思います。しかし(入団順に)紫ともさん、純名里沙さん、安蘭けいさん、霧矢大夢さん、蘭寿とむ以降、遅くにトップスターになった人が現れました。珍しい例となったのは仙名彩世さんでしょう。仙名さんは新公ヒロイン無し、研究科7年以上、轟悠理事の相手役という快挙を成し遂げました。
    話を反れましたがジンクスというのは「当たるのも八卦、外れるのも八卦」というものです。でも油断は禁物です。私達の予想を遥かに越えることが起こります。体調には十分、気を付けてください。

    • 蒼汰 蒼汰 より:

      コメントありがとうございます‼
      ジンクスに関しては色々ありますよね。たまたまの偶然なのか、それとも必然なのかは分かりませんが
      将来を想像してワクワクしたり、その壁を打ち破れるか心配したり等、見ていて楽しむのも一興なのでしょう。
      個人的にはルキーニ組がどうなるかが非常に気になるところです。想像を超える結果に果たしてなるのでしょうか…?

  3. みほ より:

    蒼汰さま

    北翔海莉さんのファンクラブ脱税問題、衝撃でしたね。
    この件に関して色々言われましたが、私個人としては、歌劇団がこの事件を受けて今後どういった方針を取るのか、が気になっています。

    これまで「スターのファンクラブは私設なものであり、歌劇団とは関係ない」のスタンスを取ってきた宝塚ですが、もし今後、第二第三の北翔海莉さんが出てきたら。
    (しかもそれが今度は現役ジェンヌさんだったら!?)
    歌劇団がいかに「関係ない」と言おうと、マイナスイメージは計り知れず、夢を売る宝塚にとっては致命的になりかねませんよね。

    それを防ぐためにはどうしたら良いのでしょう。

    私は、歌劇団がファンクラブを通したチケット販売を縮小するのではないかと思っています。
    歌劇団とファンクラブとの間での金銭のやり取りをなくし、完全に「関係ない」状況を作るのではないかと。

    そうすれば、いかにファンクラブが告発されようと、その収入はファンクラブが独自に作るグッズや開催するお茶会からもたらされるものであり、歌劇団が関わる公演チケットの売買にまつわるものではないと断言できますものね。

    幸いにも現時点における宝塚の人気は凄まじく、チケット難と言われているほど。
    歌劇団がファンクラブへの依存を止めても、チケットをさばくのに大きな困難はないと踏んでいます。

    もちろん、本当に歌劇団と「関係ない」ファンクラブであっても、何か不祥事があればマイナスイメージになることは変わりありません。

    ですから、タカラジェンヌさん達にはファンクラブの運営や経理に関して何らかの通達が歌劇団から出ている(非公式に)とも推測しています。

    不祥事に対応する企業としての宝塚を見て、つらつらとこんなことを考えてみました。
    ところで、蒼汰さまのお考えはいかがですか?
    「まとめるのが難しい」とおっしゃっていましたが、お考えの一端でもお知らせいただければ嬉しいです。

    • 蒼汰 蒼汰 より:

      コメントありがとうございます‼
      実はご指摘の通り、私も会に卸すチケット(いわゆるチケットノルマ)を減らす傾向になるのではと思っています。
      宝塚不景気時代はスターの人気頼りでチケットを売っていましたが、今は特に東京ではチケットが足りない状況になりつつあることを思うと
      スターに負担をかけて背負わせるよりも営業で売ってくる方が、よっぽど健全ですからね。
      その分、スター人事も透明化されると同時に、劇団的には人事を好きに出来る(チケットの売り上げに響かない限り)ようになるわけで。

      ですが、そんなファンクラブに代わる制度を内部、もしくはアウトソーシングするには莫大な費用がかかるし
      そもそも地方公演ではまだチケットの売り上げが伴わない会場もあるわけですから、なかなか難しく…という状況なのかなぁと。

      そしてもう1つ、会は「無償の奉仕の精神」という素晴らしい気持ちの元に成り立つ制度なわけですが、
      誰も言いませんけど、そこには「チケット」という対価があるから成り立つ部分もあるわけで。
      じゃあその「チケット」を取り上げてしまったら、タニマチ文化である宝塚は存続できるのか?という問題にぶち当たると思います…。

      なんてことをつらつら書こうと思ってるんですけど、話が膨らみ過ぎてしまうことと、
      絶対に「ファンクラブの内情を知らないクセに‼」的な怒りのコメントを貰うのが目に見えているので、掲載できずにいます。笑
      実はこれ、前身ブログから書こうと思っていたネタ4つのうちの1つなので、いつか何らかのカタチで掲載したいと思っているですけどねー。

  4. みほ より:

    蒼汰さま

    お返事ありがとうございます!

    地方ではまだチケットを捌ききれない場合もあるのですね。
    そしてファンクラブの管理を歌劇団が行う場合のコストやタニマチ文化の維持、ということには思い至りませんでした。

    そうすると、現在の体制を変えようとしても一朝一夕にはいきませんよね。
    むむむ、非常に興味深いです。

    ぜひ蒼汰さまの4つのネタを形にしてくださいませ。
    楽しみにお待ちしています。