ダンスの花組というif・『BEAUTIFUL GARDEN』を見て【雑記】

昨日、BSで放送された『BEAUTIFUL GARDEN』を久しぶりに見て

やはりこの作品は、明日海りお率いる花組の円熟期的作品なんだなと思いました。

 

どこを切り取っても素晴らしい完成度。

「これが宝塚のレビューです」と胸を張って

色んな人に見せられる作品だと言えるでしょう。

 

そして、当時これを東京宝塚劇場で見ていた2018年秋。

私は「明日海退団後は柚香がトップとなって

『ダンスの花組』を復興するのかな」と

勝手に考えていたことを思い出しました。

 

本日はそんな、花組の未来像にまつわるifのお話です。

 

『BEAUTIFUL GARDEN』に思う「if」

 

この『BEAUTIFUL GARDEN』という作品で注目を集めた若手スターは2人。

それは、水美舞斗舞空瞳です。

 

水美舞斗は95期生の1人として、

花組ではいつも柚香に続く立ち位置で登板していましたけれど、

この公演ではその恐るべき身体能力をいかんなく発揮。

 

ロケットではミツバチボーイとして瑞々しく弾けていたし、

アンダルシアの場面でのムエルト(死)なんて、まさに圧巻。

劇場で見た時は、その俊敏かつダイナミックな動きにド肝を抜かれました。

 

そしてこの作品で新公ヒロを務めた舞空瞳。

パリの場面では、まるで風のように登場するシーンにはじまり、

一つ一つの動きが本当に綺麗で、しなやかで、ダイナミック。

 

ダンスなど知らない私でも、

彼女が一人異次元レベルであることは一目瞭然でしたし

何よりも柚香とのフレッシュな組み合わせが、本当に良かった。

 

当時は「明日海が来年で退団するのではないか?」

盛んに言われていた時期でしたので、

 

「なるほど、柚香新体制に向けてダンスが得意なスターを抜擢して

次は『ダンスの花組』の再興に向けて準備しているのだな」

と私は勝手に解釈したのです。

 

具体的に言えば、瀬戸は明日海と同じくらいに卒業し、

柚香トップ、舞空相手役、支えに鳳月&水美に、

他組から永久輝か暁(2人ともダンスが得意!!)を組替えで貰えば、出来上がり。

 

なるほど、完璧だな。

とド素人な私は思っていたのです、が。

 

皆さんご存知の通り、柚香はトップになりましたけれど、

相手役は華を迎え、鳳月を放出、瀬戸と水美を支えに、永久輝を貰って、

花組はビジュアル特化組へと駒を進めようとしています。

 

ダンスの花組という幻影と、水美舞斗に思う

 

これまで散々記事にまとめてきましたが、

花組をビジュアル特化組へと進めようとする劇団に対しては

一定の理解をしているつもりです。

 

宝塚的夢々しい世界観を愛するファンが一定数いるのは事実ですし、

そういう層へ訴求するには、柚香&華はまさに適任でしょう。

 

そして、礼真琴率いる星組と差別化を図るにあたっては、

花組がそういう路線に舵を切ることになるのも当然と言えるかもしれません。

 

けど、やはり『BEAUTIFUL GARDEN』を見るにつけ

そんな「フレッシュなダンスの花組」

ほーんのちょっぴり見てみたかったなぁと思ったりするわけでして…。

 

そして最も驚くべきは、水美舞斗の風向き

この一年で一気に変わったことでしょう。

 

水美はこの2018年5月に初のバウ単独主演を果たし、

7月には冬の全国ツアー『メランコリック・ジゴロ』で

柚香とともに2番手格として帯同することが決定していました。

 

そして『BEAUTIFUL GARDEN』での、この抜擢っぷり。

飛ぶ鳥を落とす勢いとはまさにこのことでしょう。

95期のダークホースとして一気に上り詰めると思われていました。

 

が、現在はご存知の通り、

下級生主演バウに謎の特別出演扱い…。

人事情勢というのは、本当に読めないなぁと思いますね。

(もちろん水美の行方はまだ分かりませんけども!!)

 

新たな百花繚乱『BEAUTIFUL GARDEN』へ

 

百花繚乱とは…

様々な種類の花が色とりどりに咲き乱れる様子。転じて、多数の優秀な人々、独創的な人々が一堂に会する状況。(wikiより)

だそうで。

 

まさしくこの『BEAUTIFUL GARDEN』は、

明日海率いる優秀かつ独創的な花組のスターたちが

色とりどりに咲き乱れ、唯一無二の存在として輝く公演だったと思います。

 

が、咲き乱れる花はやがて枯れ、そしてまた再び咲き誇ります。

宝塚はそんな死と再生を繰り返し、105年という歴史を紡いできました。

 

明日海体制の終わりにより、

「花組は終わった」みたいな声をまぁまぁ聞きますよね。

 

けどそれは、柚希礼音が退団したときも、早霧せいなが退団したときも

同じような嘆きの声を散っ々聴きましたし、

ファンが入れ替わりながらも、宝塚の歴史は続いているわけで。笑

 

若き花組がどのように咲き誇っていくかはまだ分かりませんが、

劇団はそんな新体制に「ダンス」ではなく

「ビジュアル」に特化することを決めたわけで。

 

いや、正確に言えば柚香と水美と永久輝がいれば、

ダンスの花組も同時進行に魅せることも可能と判断したのかもしれません。

 

いずれにせよ、柚香率いる花組新体制が

今後どのように咲き誇っていくか、楽しみにしたいと思います。

 

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コメント

  1. YS より:

    コメント失礼いたします。

    少し前に某ブロガーさんがTwitterで宝塚トップコンビに求めるもの、をアンケートしたところ、驚くほどダンスはどーでもいい、と思われているようで…(もっともそこのブログの読者は歌ウマ至上主義者の巣窟なのでかなりのバイアスがかかっているものとは思いますが)。
    もっとダンス至上主義のファンが多いと思っていたのですが、今は歌とビジュアル(と、数値化出来ないスターのオーラ・華)が求められているようなので、それぞれそれに特化した組を作る戦略は間違っていないと思います。

    • 蒼汰 より:

      コメントありがとうございます‼
      なるほど、確かに今はダンスって+アルファ的なものなのかもしれないですね…。
      そう考えると、ビジュアルと舞台技術という対比の方が分かりやすいですよねー。

  2. 和世 より:

    BSで放送された『メサイア/Beautiful Garden』を観たのが、私にとって初めての花組さん大劇場公演でした。

    初めて観たのに既視感があるなと思ったら、望海さんのお披露目ショーと同じ演出担当の方でした。
    途中で(ちょっと昔の?(笑))J-popメドレーが流れてきて少々、
    興ざめしました。最近の傾向でしょうか。

    ダンスに関する知が皆無な私でも、舞空瞳さんは目を惹きました。
    一定以上の歌唱力もお持ちなようで、娘役トップ就任も自然な感じですね。
    前作と次作でごっそりお辞めになり(なった)ますが、歌える/何でもできる娘役さんが多い反面、男役さんは歌難な印象です。

    上半身をほぼ90度に反らせても、無理に見えない技術の高さ
    男役さんを率いても翳りなどない求心力の高さに、改めて
    仙名さんの大きさを感じました。
    (別の作品ですが、フィナーレの挨拶で「ありがとうございました」と言いながらお辞儀される姿に、感動しました)

    「ダンスの花組」の代名詞は、大浦みずきさんだと思いますが
    お亡くなりになって(たしか)10年目、蘭寿さん以降は
    なかなか難しいようで…。
    ビジュアルは最後の最後で良いと思っている私は、
    「正統な」宝塚ファンとは違うのかもしれません。

    • 蒼汰 より:

      コメントありがとうございます‼
      望海さんお披露目と、北翔さんのエンタテ、そして今作と、驚くほど展開が同じですよね。笑
      舞空さんは本当に凄いですよねー。まさに視線を独り占めというか、技術と華のどちらも持ち合わせているのが本当に凄いと思います。
      最近は舞台技術を求める派が非常に増えていますので、むしろそちらが主流になるかもしれませんけどね。個人的にはどちらも楽しめますが。笑

  3. 舞子 より:

    昔はよく⚪⚪の組と言ってましたね。?と思う組もありましたが(笑)
    実際ダンスの花組に相応しかったのは、なつめさんとヤンさん位だと思います。他が弱いとトップさんの得意な物で魅せて来ましたが、今の花組は総合的に優れてますし、ビジュアル的にも華やかで、初めて宝塚を観せるなら迷わず花組に連れて行きます。宝塚は歌、芝居、ダンスと全てが楽しめる場所で有って欲しいので柚香さんに代わっても色々な作品に挑んで欲しいです。個人的には水舞さんの活躍に期待です。

    • 蒼汰 より:

      コメントありがとうございます‼結局〇〇の組って、トップのカラー次第ですもんね。笑
      おっしゃる通り、花組は総合的に優れていますし、まさにどこに出しても恥ずかしくない組だと言えるでしょう。
      柚香さん体制になっても、色んなスターが輝きながら総合芸術として楽しませてほしいですね!!

  4. ぽんさん より:

    大浦みずきがきっかけで宝塚を好きになりましたので、かれー体制がダンス強化なら嬉しかったですが、お披露目からして2.5次元セルフ再演てことでなんだかなぁ…です。しかしプレお披露目はダンスコンですからここらあたりで和希そら君組み替えなんかになればまだまだ花組ダンスの組になり得るかも?マイティは昔で言うと瀬川佳英的なポジションなのかな…。ナツメさん時代は別格3番手でした。しかしビジュアルも良いし波状なく色々出来るマイティ…勿体ないことにならなきゃいいのですがね。

    • 蒼汰 より:

      コメントありがとうございます‼
      当時の花組が好きな方々が、今の花組に結構戻ってきている印象です。そういう方にはきっとダンスコン楽しめるでしょうねー。
      水美さん、果たしてどういう路線を辿っていくのでしょう…。もちろんファンも多い方なので、今後が気になるところです。

  5. モーガン より:

    いつも更新楽しみです!
    花は耽美とダンスの組に出来るのじゃないかな?と思っています。

    そうたさんの精緻なロジックはたいてい全面同感!なんですけど、雪の前トップさん退団の時に「雪終了」とさんざん言われた…というのだけには、なんだか実感ともないません。そうなんですかね?
    トリデンテとまで言われた最強2番手、でしたよ?どっちがチケット売ってるかファンがいつも言い合いしてました。

    大なり小なりトップ卒業のときは「もう終わり」という人いるみたいですけど、他のトップさんの卒業のときよりも際立って多かったのですか?

    私が雪ファンで、周りにそんな人がいなかっただけなのかなー。

    • 蒼汰 より:

      コメントありがとうございます‼
      まぁ退団時は冷やかし半分煽り半分、色々とおっしゃる方がいますからねー。
      特に人気が安定していた柚希、早霧、そして明日海さんの退団に際し、「未来を憂う」人がいろいろ愚痴をまき散らしていた印象ですが…。
      もちろん綺麗な言葉しか話さないご友人が多いようなら、きっとその方がハッピーだと思います。笑

  6. キジ白猫 より:

    お久しぶりでございます。
    いつも洞察力と客観性に満ちた記事をありがとうございます。
    多くの読者の方々同様、わたしも更新を楽しみにしております。

    「ダンスの花組」は、娘1が踊れない時点で、幻になったと思います。
    男役に踊れるジェンヌさんが多いので、本当に残念ですが……。
    舞浜と横アリを比べて、実力派の娘1の偉大さを痛感しました。
    脇が支えると言っても、限界がありますものね。

    次期体制は次期体制で、それなりにやっていくだろう、ちゃんとチケットも売れるだろうと思っているので、花組が終わりとは欠片も思っていませんが、ダンス好きとしましては悲しいですね。

    • 蒼汰 より:

      コメントありがとうございます‼お褒めの言葉を頂き恐縮です。
      そうですねー、次期さんはお世辞にもダンスが得意とは言えませんので、男役だけでダンス特化とかにするんでしょうかね?
      逆に仙名さんはあまり言われてませんけど名ダンサーでしたよね。『金色の砂漠』のロケットとか結構好きでした。
      次期体制は次期体制で楽しみにしたいですねー。誰か別の娘役の抜擢とかあるかもしれませんし。